先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の息子の相談です。二学期末が初めて平均点以下となり塾を変えたいと言ったので変えました。ところが学年末テストが散々な結果となりました。
本人いわくヤル気がなかったと。そこで私がグチグチ言ってしまいました。仕舞いには勉強なんてする気もないし高校なんてどうでもいい。俺の事は放っておいてくれと。
そこから休校に入ったのですが部屋に閉じこもり一日中スマホをしています。どうしたらいいでしょうか?
子どもから、放っておいてくれと言われたら、困ってしまうと思います。そこで今回は、このようなときの子どもの心理状態と、正しい対処法をお伝えします。
もしお子さんが同じように自室に閉じこもっている状態なら、今回の記事で問題が解決すると思うので、参考にしていただければ幸いです。
子どもの心理状態を解説
最初に結論からお伝えします。子どもの「放っておいてくれ」という言葉は、「お母さん(お父さん)、今の子育ては過干渉になっているよ」というメッセージです。
過干渉とは、親が望んでいることを子どもにさせすぎてしまうことです。今回の相談者さんは、勉強のことなどをグチグチ言ってしまったとあります。
もちろん、しつけとしてある程度言うことは必要ですが、言い過ぎてしまうと子どもから「放っておいて」と言われるようになってしまいます。
そのまま言い続けると、親子関係がどんどん悪化し、子どもは問題行動を起こすようになってしまいます。
そのため、子どもから放っておいてほしいと言われたときは、お父様お母様が過干渉になっていることを自覚し、対応を変えていくことが大事です。
高校なんてどうでもいいという言葉の心理
今回の相談者のように子どもから「高校なんてどうでもいい」という言葉が出ると、親としては本当に心配になると思います。しかし、本心で言っている子はまずいません。
子どもの心理は、「これ以上言われると限界だから、もう言わないでほしい」というものです。それが、感情的になって「高校なんていかない」という言葉になっているだけです。
そこまで言えば、親が心配になってこれ以上グチグチ言わなくなってくれるかもしれないと期待しているわけです。本心ではないので、安心してください。
ただ、過干渉で接し続けていくと、完全に自室に閉じこもり、本当に高校に行かなくなってしまいます。そうなってからでは遅いので、この段階で子育て方法を変えていくことが必要です。
しなさい言葉とさぐり言葉をやめよう
では、どのように対応していけば良いのでしょうか。方法はシンプルで、しなさい言葉をやめることです。たとえば、お父様お母様がよく言ってしまうしなさい言葉は「勉強しなさい」です。
この言葉を言わないようにすることが大事なのです。過去を振り返ってみましょう。子どもに「勉強しなさい」と言って実際に勉強したことはありますか?おそらく、ほとんどないと思います。
言っても無駄なので、しなさい言葉はやめましょう。また、さぐり言葉も良くないです。さぐり言葉の代名詞は「勉強やったの?」です。しなさい言葉ではないにしろ、言っている意味は同じです。
この2つをやめると、子どもは心がらくになるので、親子関係は良好になっていきます。その結果「放っておいて」という言葉は減ってくるでしょう。
もしこの言葉をやめた途端、子どもがわがままになった場合は、毅然とした態度で対応しましょう。
本日のまとめ
子どもが「放っておいてくれ」というときは、今の子育てが過干渉になっていることを知らせるメッセージです。まずは「しなさい言葉」を控えるようにしましょう。
また、「勉強やったの?」などのさぐり言葉も良くないです。この2つをやめることで、子どもは心がらくになります。親子関係も良好になるでしょう。
「高校なんてどうでもいい」と本心で言っている子はほとんどいません。感情的になって言ってしまっているだけなので、大丈夫です。
ただし、「しなさい」などのイライラ言葉と、さぐり言葉をやめると、一時的に子どものわがままや暴言が出ることがあります。その場合、毅然とした態度で臨むことが大事です。
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!放っておいてほしいと言う子供の心理
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