家族を失った中学生のサポート法

落ち込む

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

父親が脳出血で急逝。大好きだった父親を失ったショックで、中1娘は勉強が手につかなくなった。

友達付き合いや部活はできているが、1学期期末試験は悲惨な成績だった。このままでは高校受験、内申点が心配だが、父親を失った心のケアをしなければ先に進めないと思う。

家族を失った子が、どうすれば勉強に取り組めるようになるか知りたいです。

家族を失うと、悲しみで勉強どころではなくなってしまいますよね。親としても、何をどうサポートすればいいか迷うと思います。

そこで今回は、「家族を失った中学生のサポート法」について解説します。

間違った対応をすると、お子さんの心の回復が遅れてしまいます。正しい順序でケアすることで、早期回復ができるようになるはずです。

大前提!今は勉強は忘れよう

不登校

結論から言うと、今は勉強のことは忘れましょう。どれだけ成績が下がっても、無視してください。

心がショック状態のときに無理に勉強させると、さらに追い打ちをかけることになるからです。

弱っている心に、嫌いな勉強というストレスを与えると心がさらに辛くなります。ひどい場合、うつや不登校になることもあるのです。

中学2年生なら、中3の夏休みから勉強を頑張っても志望校に合格している子はたくさんいます。焦らず、今は心の回復を最優先にしましょう。

心のケアをする時に気をつけること

親子

お子さんはショックを受けて、無気力やイライラ、悲しみなど色々な感情が出てくると思います。

時には、イライラを親にぶつけることもあるかもしれません。ただこれは、親にムカついてしているわけではありません。

無意識に出てしまっているだけなので、基本的には叱らずに受け止めてあげましょう。思いっきり吐き出させることが、一番の心のケアになります。

ただし1ヶ月経っても改善に向かっていない場合は、小井出博文先生などの公認心理師にカウンセリングお願いするといいでしょう。

自分自身の心のケアも行おう

ママ友

お父さんが亡くなったということは、お母さん自身も相当辛い思いをされていると思います。

そのため、自分自身の心のケアも忘れずに行いましょう。「私が頑張らないと」という気持ちが強すぎると、疲れてしまいます。

悪化すると、自分自身がうつになったり倒れたりすることもあるので注意が必要です。

そこで、自分自身も辛い気持ちを忘れられる時間を、意図的に作りましょう。好きなことをしたり、身近な人に話を聞いてもらったりするといいです。

それでも厳しい場合は、自分自身もカウンセリングを受けるといいでしょう。無理だけは、しないでくださいね。

本日のまとめ

親子

家族を失うなどのつらいことがあったときは、心のケアを最優先にしましょう。お子さんの感情を受け止めて、吐き出させることが大切です。

1ヶ月経っても改善に向かわない場合は、専門家のカウンセリングを検討しましょう。また、自分自身の心のケアも必要です。

残された家族が幸せになることが、亡くなった方にとって一番うれしいことだと思います。自分たちの幸せを第一に考えて、行動していきましょう。

明後日ですが、「低IQでADHDの子の人生サポート法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!家族を失った中学生のサポート法

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このサイトの運営者

道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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