先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小5から不登校の中1の息子が、最近寝る前に時々「学校行かなくっちゃ!」とボソっと言います。
その時、積極的に反応するべきなのか、そうだね とさらっとながすのがいいのか悩んでいます。
お子さんが不登校であっても、学校や受験のことを話してくることってあると思います。これ自体は、いいことでしょう。
ただ、このときの対応を間違えてしまうと、不登校が長期化したり、しばらく学校の話題を避けるようになってしまいます。
一方、正しい声かけや対応ができれば、不登校解決がスムーズに進められます。学校に行くことができれば、成績も上がるはずです。
大前提!思春期の子の特徴
まず、思春期の子どものよくある特徴をお伝えしましょう。それは、言っていることとやっていることが違うことです。
たとえば、「次のテストはもっと頑張る」「あと10分経ったら勉強する」「そろそろ学校行こうかな」などと言っているのに、実際には行動に移さないことって多いでしょう。
こうなる理由は、「親を喜ばせたいから」「親からの小言を避けたいから」のどちらかです。
思春期の子は、本心とは違うことを言うことが多いということを、知った上で向き合っていきましょう。
言葉は信じず、行動を信じよう
上記の理由から、親は子どもの言葉よりも行動を信じないといけません。
たとえば、「そろそろ学校に行こうかな」と言っても、朝全く起きない、早く寝ようともしない場合、それは本心で言っていない可能性が高いです。
しかし、朝起きるために目覚ましをかけたり、うまくいかない時に「どうしたら起きられるかな」と親に相談してくる場合、本心からの行動である可能性が高いでしょう。
このように、言葉は信じすぎず、子どもの行動を見て判断すれば、かけるべきことばを間違えずにすみます。
親は何と答えればいいのか?
では、今回の相談者さんのようにお子さんが「学校行かなくっちゃ!」と言ったら、なんと言えばいいのでしょうか?
このときは、「少しずつ行けるようになるといいね」「そっか、もうすぐテストだもんね」といった言葉を伝えましょう。
無理に頑張らせようとせず、気持ちに共感するのです。もし本心で学校に行きたいと思っているなら、お子さんは「朝、早く起きた方がいいかな?」といった具体的な話をしてきます。
その後で、具体的にどうするかを一緒に考えていけばいいでしょう。
本日のまとめ
思春期の子どもは、言葉と行動が一致しないことが多いです。親は言葉ではなく行動を信じ、共感しながら見守りましょう。
子どもから具体的な話をしてくるまで待ち、無理に頑張らせようとしないことが大切です。
明日ですが、「正常な反抗期と危険な反抗期の違い」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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