先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
母親が子どもへの関わり方を道山先生の指導内容に近づけても、父親が同じように関われません。
夫婦喧嘩が絶えず、長男は親を信頼出来ずひきこもり、会話は必要最低限のみです。次男と三男は不登校でスマホ依存。
夫婦関係が悪いことが子どもが荒れる原因だと思いますが、修復不可です。せめて母子関係が良くなれば、ひきこもりやスマホ依存や不登校も改善するでしょうか。
家庭環境は、子どもに大きな影響を与えます。特に夫婦喧嘩が絶えないような場合、多感な時期の子どもに与える影響は計り知れません。
この記事では、夫婦喧嘩が子どもにどのような影響を与えるのかについて紹介しましょう。そのうえで、夫婦関係が悪い場合の子育てのポイントもお伝えします。
紹介する方法を実践すれば、親子の信頼関係を取り戻し、子どもの未来もより明るいものになるでしょう。
夫婦関係が悪いと子どもはどうなるか
夫婦喧嘩が絶えない家庭の場合、子どもに2つの悪影響があります。
1つ目は、家庭の雰囲気が悪くなり、子どもにとって家が「ストレスを感じる場所」になることです。
そしてストレスが溜まりすぎると、2つ目の悪影響「病気になったり、問題行動を起こしたりする」ことにつながります。
子どもが病気になるのは「自分が病気になれば、夫婦関係が良くなるかもしれない」と子どもが無意識のうちに思うからです。
夫の愛情バロメータを上げれば解決
では、どうすればパートナー(夫or妻)は、変わってくれるのでしょうか。夫の愛情バロメータを上げるのが、一つの方法です。
というのも、子どもと同じで、こちらの頼みを聞いて欲しいなら、その10倍相手の頼み事を聞けばいいからです。
すると、パートナーとの関係が良好になるので、こちらの頼みも少しは聞いてくれるようになります。
ただこの方法は、言うのは簡単ですが、実践は非常に難しいでしょう。
現実的にできる2つの対策
現実的にできる対策は、次の2つです。1つ目は、夫のマイナス以上に自分がプラスにすることです。
子どもの愛情バロメータは夫婦の合計で決まります。夫がマイナス30なら、妻がプラス50にすれば合計でプラス20になるのです。
2つ目は、夫のマイナスをできるだけ減らすことです。たとえば、夫と別居して距離を取ったり、全寮制フリースクールなどに子どもを預けたりすれば、夫からの悪影響を減らせるでしょう。
どちらのパターンがいいかは、家庭によって異なります。今回の相談者さんも、一度旦那さんと話し合ってみてください。
本日のまとめ
夫婦喧嘩が絶えない環境は、子どもにとって悪影響がたくさんあります。
夫との関係を改善することができれば良いですが、難しい場合は自分とパートナー、またはパートナーと子どもの距離を取るようにしましょう。
明日ですが、「昼夜逆転の不登校が改善した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。