先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学生になってから2回万引きをし、2度も警察沙汰となりました。
母子家庭で母親は働き詰めにつき、私いとこも共に愛情バロメーターを上げてきてきる中、悲惨な出来事です。
2度の警察沙汰でありながら安易に許されお咎め無し状態でまぬがれてきた事により、何かあっても泣いて縋りつけば助けてもらえるものと思いこんでしまっている事が原因だと思っています。
更生の為にもどのような関係機関に相談すればよいでしょうか。
子どもが非行を行ったとき、親の対応によって再発するかどうかが変わります。今回の相談者の場合、おそらくこの対応を間違えてしまったため、子どもが繰り返し再度同じ過ちをしています。
今後同じような失敗を継続しないために、子どもが非行を犯したときの対応法をまとめます。非行以外の家庭内暴力などにも活用できる方法です。
目次
1回目の対応を間違えると、子どもは犯罪を繰り返す
今回の相談者の子どもは、万引きを2回繰り返しています。なぜ繰り返してしまったのかというと、1回目にしたときの対応を間違えているからです。
では、どういった対応をすべき気だったかというと「怒り」と「涙」の2つから叱ることが大事です。
怒りで伝える方法
万引きは犯罪です。絶対に許してはいけません。もししてしまったら、今までにない怒りで子どもを叱らないといけません。暴力はダメですが、過去に行った悪さと同じ叱り方もダメです。万引きがどれだけ悪いことなのか、怒りのレベルで伝えないといけないからです。
普段あまり叱らないタイプの方であれば、しっかり叱れば伝わります。普段から叱っている方であれば、普段以上に厳しく叱ってください。
そして二度とやらないことを約束させることが大事です。
涙で伝える方法
今回の相談者の方は母子家庭です。母子家庭の場合、子どもが大きくなるとなめられてしまうこともあると思います。この場合、警察で涙を流してあげてください。怒りで伝えられないなら、その逆の涙で伝えるのです。
普段は泣かないお母さんが、涙を流して警察に謝っている。この姿を見れば、子どもは「本当にダメなことをしてしまった」ということが理解できるからです。
行動を叱った後、愛情をかけられなかったことを謝る
叱るのは子どもの行動です。万引きをしたという行動についてしっかりと叱ってください。
ではなぜ万引きをしてしまったのかというと、子どもが愛情不足になっていた可能性があります。もしそうなら、その部分はしっかりと謝罪してください。
その後、もう一度原点に戻り、愛情バロメータを上げていきましょう。※上げていく具体的な方法についてはこちらで解説しています。
>>思春期の子育てメール講座
繰り返し犯罪をするかどうかは愛情バロメータ次第
最後に最も大事なことをお伝えします。例え1回目の犯罪の時に、怒りと涙を使って子どもに伝えたとしても、その後愛情バロメータが上がらなければ子どもは再び犯罪を犯します。
家庭でストレスが解消できていないと、どこかにはけ口を作らざるを得ないからです。上記のステップをしっかり実践しているのに、子どもが犯罪を繰り返すなら再度愛情バロメータが上がっているか確認をしましょう。
また、愛情バロメータが上がっているのに犯罪を繰り返しているなら、それはどれだけいけないことなのか理解できていない可能性があります。この場合は、厳しい話ですが一度警察に捕まるくらいがちょうど良いです。
成年になってから捕まるよりも、未成年のうちに捕まっておいた方が、人生を更生しやすいからです。親としては、辛いことかもしれませんが、子どもの長い人生を考えるとそのほうが良いと私は思います。
本日のまとめ
子どもが犯罪を繰り返す場合、どれだけダメなのか伝えられていないか、愛情バロメータが上げられていないかが原因です。まずはこの2つができているか確認してください。
それでも繰り返すようなら、一度警察に逮捕されて、更生するのを待つというのも手です。あと、母子家庭で子供が手に負えないなら、早い段階で児童相談所に相談しましょう。
相談員によって、どこまでサポートしてくれるかは変わるのですが、しっかりしている方だと上手に警察と連携してサポートしてくれると思います。
明日ですが、「過干渉をやめたら不登校が改善した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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