先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
起立性調節障害の子どもは、どんな対応をすると良いですか?
起立性調節障害は、朝なかなか起きることができない、朝の食欲がない、全身倦怠感、頭痛などの症状が起こります。
この状態で学校に行くのは、大変でしょう。でも、大丈夫です。親のアプローチ次第で、症状を改善させることができます。
今回は、3ステップ形式で対応法をまとめました。間違った対応をすれば、ますます起きれなくなったり、不登校につながったりするので注意しましょう。
ステップ1.良好な親子関係作り
はじめに、良好な親子関係をつくりましょう。起立性調節障害が起こる一番の原因は、ストレスだからです。
この根本的な原因であるストレスをなくすことが、起立性調節障害の改善では欠かせないでしょう。
中学生のストレス要因は、主に「家庭」と「学校」です。家庭のストレスをなくすためには、親子関係を良くしましょう。
これだけで心が軽くなり、症状が改善する子もいるはずです。日頃から、「過保護の子育て」を心がけていきましょう。
ステップ2.学校の先生と連携
ステップ1で改善しない場合、「学校」でのストレスが原因の可能性があります。
この場合、家で親だけが頑張ってもどうにもならないこともあるでしょう。そのため、学校の先生との連携が必要となります。
- 友達とうまくいっていない場合は、間に入ってもらう
- 先生と上手くいっていない場合は、対応を変えてもらう
- 学校の仕組みが合わない場合は配慮をお願いし、難しければ特別支援学級やフリースクールなどを検討する
ステップ3.児童精神科医と連携
ステップ2まで行っても改善しない場合は、児童精神科医の先生に相談するのがおすすめです。
症状によっては、軽い血圧を上げる薬を飲むことで改善できることがあるからです。
必ずしも薬を使わなくても、漢方やサプリ、プロテインなどで改善することもあるので、一度相談してみましょう。
ただし、どれだけ薬を飲んだとしても、根本の原因であるストレスが改善していなければ、起立性調節障害も改善しません。
ステップ1~2を行いつつ、必要に応じて並行していくことが大切です。
本日のまとめ
起立性調節障害の主な原因は、ストレスです。家庭では良好な親子関係をつくり、学校でのトラブルや悩みは先生と連携して解決させましょう。
もともとの体質によるものが大きい場合は、児童精神科医に相談し、薬を処方してもらうことで症状が改善することもあります。
明日ですが、「子どもに言ってはいけない3つの言葉」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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