先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の息子です。成績は5教科は理科4、あとは5です。自宅ではオンライン講座を受けていますが、それ以外の学習は意欲がなく、親がすすめると嫌な顔をします。
もう少し向上心がついて欲しいというのが本音です。運動部ですが、部活もなんとなくやっている印象です。
自宅ではやるべきことはやっていて、それ以外はスマホとゲームです。普段の関わりで有効なものなどあればアドバイスお願いします。
子どもに向上心がないように見えると、将来が不安になりますよね。確かに、向上心は社会で活躍する上で重要です。
そこで今回は、子どもの向上心を上げるために、家庭でどんなことができるのかについて紹介しましょう。
間違った方法で子どもをサポートすると、さらにやる気をなくしてしまったり、関係が悪くなってしまったりすることもあるので注意が必要です。
子どもの気持ちを代弁
まず、今回のご相談の内容について、子どもがどう考えているのか、私の方で代弁してみましょう。おそらくお子さんは、
「5教科で4や5を取っていて、部活も続けていて、家でやるべきことをやっていて、余った時間でゲームやスマホをしているのに、お母さん(お父さん)は何が不満なの?」です。
正直なところ、客観的に見てもお子さんはやるべきことをしっかりとやっており、文句を付けるポイントはありません。
そういった状況で子どもに「もっと向上心を持て」と言うと、今の頑張りを否定されている気がして、これまでできていたこともしなくなる可能性があります。
今までの子育てに自信を持とう
このように客観的に見て非の打ち所のない状態でも「もっとできるはず」と思ってしまうのは、おそらく他の子や過去の自分と比較しているからです。
わが子であっても他人は他人、自分は自分です。できること、やりたいことの範囲や能力は違います。
ここまでしっかりとできるようになっているのですから、ここまでの子育てはうまくいっていると自信を持ちましょう。
この状態から「もっと頑張れ」と思って接すると、親子関係が悪化してしまい、勉強や部活もやめてしまうかもしれません。
次のステップは夢を見つけること
現在の状態で問題があるとすれば、「将来やりたいことが見つかってない」と感じられることです。
勉強はしているものの、部活に熱量はありません。余った時間はゲームやスマホをしているので、おそらく、まだ将来の夢が見つかっていないのでしょう。
そこで、ここから重要になるのは、夢を見つけるサポートをすることです。そのため、現在興味がある分野について、新しい経験ができるようにサポートしましょう。
新しい場所に行ってみる、初めて会う人と話してみる、やったことがない経験をしてみるなどをすると、将来の夢が見つかるきっかけになることがあるからです。
本日のまとめ
すでにしっかりとできている子どもに対して、「もっと頑張れ」と言うのはやめましょう。自分が否定されているように感じてしまいます。
やることをやっているのに向上心がないなら、将来の夢を見つけられるようなサポートをしましょう。自分がしてきた子育てに自信を持つことも大切です。
明日ですが、「良い親子関係が合格につながった成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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