休校中のゲーム依存対策法

ゲーム

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

小学6年生の娘です。コロナ休講でゲームすることが多くなりましたが、朝夜一時間ずつが短いと言われ、1日三時間と決めました。

宿題、お手伝い、毎日やる約束をしたのに、時間もやめる時間になっても延長ばかりで、守らずゲームするたび言い合いになってます。

ゲーム終わって暴言をはくようになりくそばばあとか、ブスとかお前とか言うようになり、だんだんひどくなって、蹴ってきたり、たたいてきたり、平手打ちまでして、嫌がらせをするようになりました。

あまりにもしつこいのでやらせるとわたしが寝てる間、朝までやってました。朝昼逆転生活です。どうしたらいいですか?

ゲーム依存、スマホ依存は、今回のような休校以外にも、夏休みや冬休みなどの長期休暇でも増える傾向にあります。

そこで今回は、どうすればゲーム依存、スマホ依存を解決できるかをお伝えします。今回の相談者さんの場合は、小学6年生ですが、ひどく荒れている状態です。

ここからどのように解決していくかを、3つのステップにまとめてお伝えするので、参考にしていただければ幸いです。

まずは愛情バロメータを上げよう

愛情

子どもには、お父さんお母さんからの愛情をためる器があります。私はこの器のことを、愛情バロメータと呼んでいます(書籍では、愛情銀行の預金残高という表現にしています)。

親の愛情が的確に子どもに伝わっていれば、愛情がどんどんたまっていきます。すると、愛情バロメータが高い状態となります。

一方、愛情が正しく伝わっていないと、愛情はたまりません。すると親に暴言を吐いたり手を出したりします。つまり、今回の相談者さんの場合は、愛情バロメータが低い状態だと考えられます。

厳しい話ですがこの状態では、子どもは親の言うことを聞きません。そこで、まずは、愛情バロメータを上げることから始めましょう。詳しくはこちらの講座で解説しています。

>>思春期の子育てメール講座

愛情バロメータを上げる方法はいろいろありますが、今回の相談者さんの場合は、日頃から子どもの要求をどれだけ聞いてあげているかが気になります。

子どもに指示するばかりで、子どもの話を聞いてあげていないのなら、愛情バロメータは低いままです。子どもから出てくる「あれやって、これ食べたい」などの要求に応えてあげましょう。

年齢を考えて守れるルールを設定しよう

調べる

愛情バロメータが上がり、良好な親子関係になったら、次は年齢を考えて守れるルールを設定します。そこで、周りの子が一日どれくらいゲームをしているか調べましょう。

お子さんの友達から直接聞いてもいいですし、ネットで調べてみる方法でも構いません。ある程度、周りの基準と合わせてあげることが大事だからです。

というのは、周りの子がみんな一日3時間ゲームをしているのに、自分だけ一日15分だったらどうでしょう。

おそらく、この状況を受け入れることができないと思います。その結果、反発してしまうのです。周りの状況にあったルールを設定することが大事になります。

なお、ルールを決めるときは、親の意見を押し付けるのではなく、子どもと一緒に決めるようにしましょう。そうすることで、子どももルールを守れるようになります。

週に1回ルールを見直そう

家族会議

いざルールを決めてやってみても、うまくいかないことが出てくることがあります。

そのときは、最初に決めたルールを押し通すのではなく、修正していきましょう。やってみて、初めて見えてくることがあるからです。

また、ルールを修正するとき、併せてチェックしてほしいことが2つあります。1つ目は、子どもだけでなく親も同じようにルールを守れているかです。

子どもはゲーム4時間なのに、お父さんが5時間だったらどうでしょう。おそらく反発しますよね。

ルールというのは、家族みんなで守るものです。お父さんも同じように、4時間で切り上げるようにしましょう。

2つ目は、愛情バロメータが下がっていないかです。ここに来るまでに、また愛情バロメータが下がってしまっていたら、子どもはルール変更の話し合いをしなくなります。

お互いの意見を出し合い、折り合いをつけられるポイントを探すようにしましょう。最初の内は、週に1回はルールを見直すのがポイントです。

本日のまとめ

親子

コロナ休校だけではなく、夏休みや冬休みなどの長期休暇でもゲーム依存やスマホ依存は増えます。この場合、まず愛情バロメータを上げることから始めましょう。

次に、守れるルールを設定します。周りの子が一日どれくらいゲームをしているかを調べて、その基準に合わせてルールを決めましょう。

このとき、親の意見ばかりを押し付けずに、子どもと一緒に決めることが大事です。また、一度決めたルールでも、実際やってみてうまくいかないと感じたら、その都度修正しましょう。

ここでチェックしてほしいのは、親も同じようにルールを守れているかどうかです。ルールは家族みんなで守るものです。守れていない場合は、みんなが守れるルールに訂正しましょう。

明日ですが、「YouTube限定!不登校の受験対策法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!休校中のゲーム依存対策法

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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