先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学3年生の娘です。宿題をするように言ってもなかなかしない。学校や塾は遅刻ばかり。学校の読書の授業は先生が嫌で、毎回欠席してます。
声かけすると「中卒でいい」「もう死んでもいい」と言われる状況です。夫は暴言がひどく、児童相談所から行政処分を受けている状況です。
これからどうすればいいですか?
子どもが「学校や塾に行きたくない」「死んでもいい」という発言をしているのは、無気力になっている状態といえるでしょう。
この状態が続くと、将来大丈夫かと不安になりますよね。
そこで今回は、無気力になってしまった根本的な原因と、親の具体的なサポート方法をお伝えしましょう。
対応を間違えてしまうと、子どもは一日中引きこもってベッドで過ごすことにもなりかねません。そうなる前に、本日お伝えする順序で改善していくことが大切です。
子育ての優先順位を考えよう
はじめにお伝えしたいことは、「子育ての優先順位を考えよう」です。
相談には「宿題をするように言っても、なかなかしない」とありますが、子どもは今、宿題ができる状態でしょうか?
父親の暴言が毎日飛んできて、死んでもいいと言っている状況では、どう考えても宿題ができる状況ではないでしょう。
つまり、今は宿題、勉強、遅刻のことは言わないことが重要です。
それよりも優先すべきことは、子どもが安心して家で過ごし、自分の未来に希望を持てるようにすることではないでしょうか。
自分の未来に希望を持てるようにする方法
親としてやるべきことは、2つあります。1つ目は「安心して生活できる空間を作ること」です。
今、もし戦争中で、いつ爆弾が降ってくるかわからない状態であれば、未来に希望なんてなかなか持てないですよね。
厳しい話ですが、子どもからすると毎日暴言が飛んでくるのも同じ状況です。父親が変わらないなら、子どもを守るために別居するしか方法はないでしょう。
2つ目は「愛情バロメータUP」です。子どもが嫌がる勉強や学校のことは言わず、求めることをできる限りしましょう。
安心して過ごせるようになったら?
上記を行っていくと、子どもは安心して過ごせるようになり、いずれ未来に希望を持てるようになっていきます。
すると、「学校や塾行こうかな」「高校行こうかな」など、将来を考えた前向きな発言をするようになるでしょう。そのときに、
ここまで来たら初めて、「じゃあ遅刻をどう直していく?」と、遅刻せずに登校できる方法を親子で一緒に考えてください。
遅刻を直すことができたら、「宿題もやらなきゃいけないよね?」と伝えて、どうしたらやる気が出るかを一緒に考えていくことも大切です。
ここでも優先順位を決めて、改善へ向けてのステップを行うようにしましょう。
本日のまとめ
子育てでは、子どもが安心して生活できる環境を整えることが最優先です。父親の暴言が続くなら、別居などの対策を考え、子どもの安全と心の安定を確保しましょう。
次に、子どもが未来に希望を持てるようになるまで、宿題や学校のことは後回しにして、愛情を注いであげることが重要です。
明日ですが、「子どもの成績が悪いのは親のせい?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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