先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
ずっと過干渉だったのだと思います。何をするにも聞いてきます。自分で出来ることも、やってと言ったりします。
もっと失敗させればよかったと思います。どう接していけばいいでしょうか?
お子さんが何をするにも親に聞いてくると、不安になってしまいますよね。放っておくと、将来、指示待ち人間になってしまうこともあるからです。
そこで今回は、「自分で考える人間になってほしい」と思った時に、どんな子育てをすればいいかを紹介しましょう。
誰かの指示がないと動けない人間になると、将来社会に出た時に活躍できないので、注意しましょう。
過干渉の子育てをするデメリット
過干渉とは、「~~しなさい」という言葉を言い過ぎる子育てのことです。
これを続けていると、親子関係が悪くなったり、親の指示がないと行動ができない人間になってしまいます。
そこで、まずは「~~しなさい」という言葉を使いすぎないようにしましょう。自分で考える癖をつけることが大切です。
ただし、人に迷惑をかけること、人を傷つけること、法律やルールに違反することの3つについては、「してはいけない」と教える必要があります。
今から言葉を変えれば間に合う
すでに、子どもが自分で考えて行動できなくなっていても、問題ありません。今から話し方を変えれば、まだ間に合います。
まずは、子どもとの会話の際、結論を親が決めるのはやめましょう。子どもが自分で考えるような質問をすることが大切です。
たとえば、「何の勉強をすればいい?」と聞かれたら「~~をしよう」と答えるのではなく「どれからやりたい?」と聞いてみるイメージです。
また、「週末には~~に行こう」ではなく「週末、行きたいところはある?」と聞くのもありでしょう。
子どもから相談されるのはいいこと
今回の相談者さんは「子どもが何でも聞いてくるので困っている」とのことでした。ただ、これはそこまで悪い状況ではありません。
なぜなら、親子関係が悪かったら、子どもは親に聞いてこないからです。何でも聞いてくるという状況は、親子関係がいいとも言えます。
このような場合、いきなり子どもへの声かけをすべて質問形式にしないようにしましょう。
いきなり変えると、答えてくれない親にイライラすることがあるからです。少しずつ減らしていくようにしましょう。
本日のまとめ
過干渉の子育てを続けると、指示待ち人間になってしまいます。ただ、子どもから質問されること自体は、悪いことではありません。
少しずつ言葉の使い方を変えて、子どもが自ら考える機会を増やすようにしましょう。
明日ですが、「中学校にいたADHDの子の特徴と対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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