先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小2の息子は、先生に反抗的で、ふざけたり、すぐカッとなったりすると懇談で言われました。友達は沢山いてリーダータイプのようです。
児童精神科医を受診したところ、過敏のみのASDの特性があり、今の環境の何かにストレスがあり、過敏な特性が目立っているとの事でした。
2年生になり家でも怒る事が増えていたなと思い、声かけを変え愛情バロメータを上げるよう心掛けていますが、他に何か出来る事はあるか教えて頂きたいです。
授業中にふざけて先生の言うことを聞かなかったり、すぐにカッとなったりしている状態を見ると、不安ですよね。
そこで今回は、授業中にふざける子への正しいアプローチ法をまとめました。
正しいアプローチを行うことで、そこまで時間をかけなくても子どもの行動を改善させることができます。子どもにとっても、充実した学校生活が送れるようになるはずです。
まずは愛情バロメータUPからスタート
今回の相談者さんの場合、愛情バロメータを上げることから始めていきましょう。
なぜなら、先生に構ってほしいという気持ちからふざけているなら、愛情バロメータ不足の可能性があるからです。そこで、
- 子どもの話を楽しみながら聞く
- 子どもと共通の話題を作る
- 好きな料理を作る
- 家庭の雰囲気を良くする
先生と連携してストレスの原因を特定しよう
今回の相談者さんは、医師から「今の環境の何かにストレスがあり、過敏な特性が目立っている」と言われています。
そのため、子どもが学校で何かしらのストレスを感じ、先生をストレスのはけ口にしている可能性も考えられるでしょう。
そこで、何が原因なのかを突き止め、できる範囲内で配慮してもらうことが大切です。たとえば、
- 人混みがストレスなら、一人だけ席を後ろの方にしてもらう
- 先生の高圧的な指導が苦手なら、接し方を調整してもらう
正しい注目のされ方を教えよう
今回の相談者さんの場合、「ふざける、反抗する」という行動で、周りから注目されようとしている可能性もあります。
そのため、正しい注目のされ方を教えてあげることが大切です。
たとえば、発言をして場を盛り上げる方法、前向きな行動で周囲の注目を得るやり方などを教え、成功体験を積ませてあげましょう。
こうすることで、学校自体が楽しくなり、今よりも充実した学校生活を送ることができるはずです。
改善が難しい場合は、公認心理師によるABA分析などを通じて根本的な原因を見つけ、適切な対応をしてもらうことも有効です。
本日のまとめ
授業中にふざける子どもには、まず愛情バロメータを上げ、ストレスの原因を先生と連携して特定させましょう。
その上で、正しい注目のされ方を教え、前向きな行動で成功体験を積ませることが大切です。
それでも改善しない場合は、小井出博文先生などの公認心理師による専門的なアプローチを検討するといいでしょう。
明日ですが、「冬休み明け不登校の解決法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。