「過保護の子育て」と聞くと、どのようなイメージがありますか?人によって定義が異なるため、混乱されやすい言葉です。
そこで本日は、私自身の過保護の定義と、過保護に育てると子どもがどうなるかを解説します。
子育てで意識すべきポイントも紹介するので、すぐに実践していただくことができるでしょう。親子関係にも変化が出て、子どもの自立にもつながるはずです。
過保護と過干渉の違いとは?
私がいつもお伝えしている過保護とは、「子どもの要求を聞きすぎること」です。
「子どもへのまなざし」という有名な子育て本の著者である、佐々木正美先生が提唱している考えとなります。
現実的に聞きすぎるのは難しいため、たとえば「〇〇たべたい」「〇〇連れてって」というような、子どもから出る要求をできる限り聞いてあげるのが過保護といえるでしょう。
一方、過保護とよく勘違いされる言葉が過干渉です。こちらは、「子どもが要求していないことをやらせすぎること」です。
子どもが求めてもいないのに「勉強しなさい」「早くお風呂に入りなさい」などと言いいすぎると、過干渉になります。
過保護の子育てをすると子どもはどうなる?
上記の定義で考えると、過保護の子育ては子どもにとってメリットしかありません。
親が子どもの要求をたくさん聞くと、子どもは「親が要求を聞いてくれるのは、自分を愛してくれているからだ」と感じるからです。
すると「自分は愛されている、価値のある人間だ」と思うことができます。自己肯定感UPにつながるでしょう。
さらに親のことが好きになるため、親子関係が良好になります。困ったときに親に相談できるため、問題が大きくなることを防ぐことができるでしょう。
要求を聞きすぎたら、わがままになるのでは?
要求を聞きすぎたら、子どものやりたい放題になるのでは?と心配するお父さんお母さんもいるでしょう。これは、違います。
やりたい放題になってしまう原因は、聞いてはいけない要求を聞いているからです。
私が迷傷法と呼んでいる、人に迷惑をかけること、人を傷つけること、法律やルールに違反すること、これらに関わる要求は聞いてはいけません。
たとえば「クソババア、飯持ってこい」などと暴言を言われたら、「そういう言い方はないでしょう。それでは言うことは聞けません」と伝えましょう。
ダメなことはダメだと伝え、それ以外の要求はできる限り聞くことが大切です。そうすれば、子どもがやりたい放題になることはありません。
本日のまとめ
過保護は、子どもの正常な要求にたくさん答える子育て法です。こうした子育てをすると、子どもの自己肯定感が上がり、親子関係が良好になりまます。
ただし、迷傷法に関わる要求を聞いてしまうと、善悪がつけられない子になってしまうので注意しましょう。
明日ですが、「苦手な先生の対処法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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