「うちの子は、他の子と比べて落ち着きがないんです」
「忘れ物が多くて心配なんです」
という相談を、最近よくいただきます。程度の差こそあれば、これはADHDの症状が出ている状態です。
実は、ここ数年こういった子が急激に増えています。でも安心してください。
ADHDの子どもは、上手に向き合っていけば才能を発揮した素晴らしい人生を歩むことができます。
そこで本日は、「ADHDの子どもの特徴と才能の伸ばし方」について解説します。
この方法で、お子さんに向き合っていけば、未来は必ず明るくなるはずです。
目次
10個の症状からわかる簡単なチェック方法
最初に、お子さんのADHDレベルがどれくらいかチェックしましょう。
以下の10個の質問のうち、半数以上当てはまればADHDの可能性があります。お子さんがどれだけ該当するか、チェックしてみてください。
集中力に欠ける
授業が始まって15分ぐらい経過すると、立ち上がってうろうろしてしまうケースです。他の友達以上にけがをしやすい
ADHDの子は突然行動したくなるため、壁に足をぶつけてしまうことがあります。他の子以上にけがをしやすいのです。覚えた内容をすぐに忘れてしまう
今日覚えた内容を次の日に100%忘れている、復習をしても翌々日も90%忘れているケースです。落ち着いて人の話を聞けない
興味のない内容だと、他のことを考えたりスマホを触ってしまうケースです。他の子よりも感情の起伏が激しい
ちょっとしたことですぐにイライラしてしまうケースです。普通じゃ考えられない想像ができる
普通では想像できない絵を描くことができるケースです。ピカソは、ADHDの可能性が高いと思います。始めたことが長続きしない
興味がコロコロ変わるケースです。ただし、本当にやりたいことが見つかれば、ずっと続けられるのもADHDの特徴です。宿題などをすぐに実行できない
家に帰るとすぐにゲームをしてしまったり、遊びに出かけてしまうなど、やりたいことがあると真っ先にそれをしてしまうという特徴です。複数のことを同時に進められない
勉強に集中すると遊びがどうでも良くなったり、遊びに集中すると勉強ができなくなったりするなど、複数のことを同時に進めるのが苦手なケースです。注意力に欠ける
うちの子本当に注意力に欠けている、と感じている場合、ADHDの可能性があります。さて、いくつ該当しましたでしょうか。ここまでのチェック項目のうち、5つ以上当てはまったらADHDの可能性があります。
参考までに、誰でも1つは、ADHDの特徴を持っています。私自身も5つ以上当てはまっているので、ADHDの可能性が高いと言えます。
つまり、5つ当てはまったらADHD、4つなら違う。という明確な線引きがあるのではなく、濃さの違いという認識を持っていただくと良いでしょう。
ADHDの子どもへの接し方で注意する3つのこと
次に、ADHDの子どもに接する際の注意点を解説します。
才能を伸ばすことも大事ですが、まずはお子さんと無駄にぶつかって親子関係が悪くならないようにしましょう。
イライラキーワードをメモする(突然の日程変更)
ADHDの子は衝動性が強いです。自分の癇に障る事を言われると、急にイライラします。
そこで、イライラするキーワードをメモしておいて、できるだけ言わないようにしましょう。
たとえば、ゲームをしているときに話しかけるとイライラが爆発するなら、
-
- ゲーム中に話をかけない
- 休憩のタイミング見計らって話かける
できない部分を手伝う(片付け)
ADHDの子は、部屋の片付けが苦手な子が多いです。
こういった、できないことを無理やりやらせようとすると、上手くできずイライラします。
あらかじめ、できないことがわかっているのであれば、無理矢理やらせないようにしましょう。お父様お母様が手伝ってあげたほうが、うまくいきます。
何事も、完璧にできる子は少ないので、苦手なことはお父様お母様が手伝ってあげましょう。
学校の先生と連携する(忘れ物の連絡、授業エスケープ)
ADHDの子は忘れ物が多かったり、学校で教えられたことを家庭に伝える前に忘れてしまったりするという特徴があります。
そこで、あらかじめ先生と連携して、重要な事は直接連絡してもらうようにしましょう。
また、長い時間授業を受けるのが苦手な子の場合、授業を受けられそうにない時は、連絡をもらうようにしてください。
迎えに行って、自宅で休ませることで、先生から怒られなくて済むからです。
親と学校が連携して、子どもにとって過ごしやすい環境を作ってあげることが大事です。
才能を伸ばすために大事な2つのこと
ADHDの子どもの特徴と接し方をおさえた後は、才能を伸ばしていくことが大事です。
なぜなら、子どもへの向き合い方次第で、社会で活躍できる素晴らしい人間に育てることができるからです。
実は、芸能人や起業家の人も、ADHDの人が多いです。上手く育てれば、同じように活躍させられるでしょう。
まずは、次の2つのポイントを意識して、接してみてください。
嫌いなことはやらせず、好きなことに没頭させる
私自身、自分はADHDだと思っています。そんな私も、ありがたいことに、現在は500名の前で講演会をしたり、書籍を出版したりできているので、ある程度才能を開花できていると思います。
ではなぜADHDの私が、才能を開花することができたのか。それは、毎日行っているブログやメルマガの執筆、YouTubeの収録が本当に楽しいからです。
楽しい仕事だからこそ没頭することができ、才能を開花することができたのです。もし私が、自分が嫌いな「草むしり」を仕事にしたら、どうなっていたでしょうか。
おそらく、楽しくないため適当にやってしまい、お客さんからクレームをもらうことになります。そして、ストレスがたまり、いずれ辞めてしまうでしょう。
才能開花どころか、食べていくことさえできなくなってしますのです。あなたのお子さんも同じです。大好きなことがあるなら、1日中没頭させてみましょう。
親が何も言わなくても続けられることは、才能が開花しやすい分野だと思います。
すべての能力を伸ばそうとしない
私自身、現在は思春期の子育てアドバイザーとして活動しています。毎日動画を撮影したり、PTA向けの講演会やメルマガ配信をしています。
ただ、私にはできない仕事があります。それはデザイン系の仕事や、ホームページの細かい作成などです。
もし私が、これらすべてを勉強していたらどうなっていたでしょう。本当に大事な「お父さんお母さんのサポート」に時間を割けなくなります。
すると、「子どもの成績を上げる」という力もつかなかったため、書籍を出版したりすることもできなかったかもしれません。
本当に大事なことだけに意識を向けたからこそ、その分野である程度の結果を残すことができたのです。
お子さんも同じです。勉強や部活、趣味がいろいろあったとしても、それら全てを伸ばそうとしないほうがいいです。
ある分野で、ずば抜けた力が付かなくなってしまうからです。お子さんが部活が好きで好きでたまらないなら、勉強は最低限くらいに考えましょう。
そして、今この瞬間は部活に全神経を向けさせて、その道で食べさせていくような育て方をしましょう。そのほうが、才能は伸びやすくなります。
全ての能力を均等に伸ばそうとせず、一点突破を意識することが、ADHDの子どもを伸ばすポイントです。
コンサータやストラテラなどの薬に頼るかどうかの判断方法
ADHDの症状があまりに酷い場合、薬を使うべきか、精神科医に相談するべきか、悩むところだと思います。
このときの判断方法はシンプルです。それは授業を受けられない、衝動的になると手が出てしまう、という特徴がある場合は、薬を検討するようにしましょう。
私の教え子でも、ADHDの症状が激しく、精神科医に行って薬を処方してもらっている子がいました。
その子は、薬を効いている間は、落ち着いて授業を受けることができていました。しかし、薬を飲まなかった日は、授業すら全く受けられませんでした。
このように、子どもに合った薬が見つかれば、それだけで成績が上がったり、落ち着いて1日を過ごしたりできるようになります。
まずは、精神科の先生に相談してみましょう。なお、現時点ではコンサータやストラテラという薬、ADHDの子に処方されることが多いようです。
この2つがお子さんに合うかはわからりませんが、精神科の先生に効果があるか相談してみると良いでしょう。
発達障害の子供の勉強法と教え方
今回お伝えした内容を意識して、ADHDの子どもに向き合っていただければ、お子さんの才能は確実に開花されると思います。
ただ、発達障害が原因で、勉強しているのになかなか成績が上がらないこともあるでしょう。
あまりにひどいと、成績が悪いことにお父様お母様がイライラして、親子関係が悪化してしまうかもしれません。
この場合は、次のページで解説している方法で、お子さんの勉強をサポートしてみてください。
きちんとポイントを押さえてサポートすれば、発達障害であっても成績を上げることは簡単です!
>>発達障害の子どもの勉強法と教え方解説ページに進む
【発達障害の子どもがいる親向け】子どもが喜ぶ子育て法
最後になりますが、現在私は、思春期の子どもがいるお父様お母様向けに、勉強会を行っています。
テーマは、思春期の子どもにありがちな「反抗期」「勉強」「部活」など多種多様です。
ただ、距離の関係で会場まで来られない方もいます。そのような方に向けて、「思春期の子どもが喜ぶ子育て法」無料で解説する講座を配信しています。
題して「思春期の子育て講座」です。こちらの講座では、
- 不登校や引きこもりの解決法
- 学校で問題を起こした時の対応法
- スマホ依存を解決した後上手に勉強させる方法
発達障害の子どもを持つ方には絶対に読んでいただきたい講座です。よかったらこちらも参考にして、お子さんの素敵な未来を作っていただけると嬉しく思います。
>>思春期の子育て講座の詳細はこちら
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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