先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学3年娘です。中1で一度体調を崩し、一旦復活したものの中2の春からほとんど教室に入れなくなりました。起立性調節障害と診断されましたが、体調的には改善してきていると思います。
2年生の3学期は欠席もそんなにすることなく過ごせましたが、毎日遅刻し早退してきます。本人は3年生になったら教室に戻ると話すものの、新年度が始まって戻る気配はありません。
フリースクールも嫌、カウンセラーと話しても何もならないと言い、何をしたいのかわかりません。
起立性調節障害で朝起きられず学校に行けない子って、少なくありません。
でも大丈夫です。症状に合った対応ができれば、改善します。不登校や行き渋りも解決するはずです。
考えられる2つの原因
起立性調節障害は、「心(ストレス)」と「身体(ホルモンバランスの崩れ)」の2つが重なったタイミングで起こりやすいです。
心:ストレスが限界に達すると、身体が動かず朝起きられなくなります。
身体:成長に伴い、ホルモンバランスが崩れるときに血圧が下がります。すると、体調を崩したり、朝起きられなくなるのです。
つまり、改善するには、心と身体の両面からのアプローチが必要となります。
身体(ホルモンバランスの崩れ)に関しては、児童精神科医と連携しながら対応しましょう。心(ストレス)の面については、次の方法が最も効果的です。
まずは愛情バロメータをUP
子どものストレスを解消するには、良好な親子関係をつくって、心を楽にしてあげることが大切です。
しかし中3で不登校だと、親として焦ってしまう気持ちもあるでしょう。焦ると「学校へ行きなさい」というプレッシャーを無意識に与えてしまいます。
すると、子どもは家にいることが苦しくなり、症状がひどくなるのです。そこで「無理に教室に戻す」という考えは捨てましょう。
「あなたが学校に行けなくても元気に生活してくれれば十分」という無条件の愛情で接することが大切です。
行きたくない理由を聞こう
相談者さんのお子さんは、フリースクールやカウンセラーを拒んでいます。
これは、まだ家から出られる愛情バロメータになっていないか、行きたくない理由があるかのどちらかです。
つまり、愛情バロメータが上げないといけません。これができると、家から出るエネルギーがわき、行けない理由を教えてくれます。
愛情バロメータを上げつつ、上がってきたタイミングで「学校で何か嫌なことある?」「なぜフリースクールが嫌なの?」と聞いてみましょう。
家庭や学校のストレスが減れば、起立性調節障害の症状も治まってきます。
本日のまとめ
起立性調節障害は、「心(ストレス)」と「身体(ホルモンバランスの崩れ)」の2つが重なったタイミングで起こりやすくなります。
子どものストレスを解消するには、良好な親子関係をつくって、心を楽にしてあげることが大切です。
明日ですが、「三者面談でわかる!伸びない子の親の共通点」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!起立性調節障害の症状と治し方
記事を読んでくださったあなたに道山からのお願いがあります
最後まで記事を読んでくださったあなたに、一つだけお願いがあります!本日の記事が少しでも役立ったのであれば、以下のバナーをクリックしていただきたいです。クリックするだけで、ブログランキングのポイントがたまります。その結果、たくさんの方に思春期の子育て理論を広めることができます。
あなたの清き一票で、子どもたちの明るい未来を創ることができます。ご協力よろしくお願いします。
この記事へのコメントはありません。