先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
ご褒美作戦を何回か試しているのですが、本人は欲しい物が特別ないようで、欲しい物ないから、いらないと言い、なかなかご褒美作戦は成し遂げられません。
愛情バロメータは特別低いわけではありません。この場合どのように、モチベーションをあげたらよいのでしょうか?
何か良いご提案があれば、よろしくお願いします。
子どもの勉強のモチベーションを引き出すために、ごほうびを決めている家庭は多いでしょう。これは、勉強の動機付けで効果的な方法です。
ただ、うまくいかなかったり、結果が出なかったりするケースもあるでしょう。そこで今回は、ごほうび作戦がうまくいかない原因と対策法をお伝えします。
実は、ごほうび以外の方法でもやる気を引き出すことができます。子どもが長期的にやる気を持って勉強に取り組めるようになり、成績も上がるはずです。
勉強のやる気を引き出すための3ステップ
はじめに、勉強のやる気を引き出す基本ステップをお伝えしましょう。
1つ目は「愛情バロメータを上げる」ことです。子どもは親から愛されていると感じることで、心が満たされ、勉強に向かうエネルギーが出てきます。
2つ目は「動機付けを行う」ことです。ごほうび作戦やアクティブ進路(将来の心の底から行きたいと思える進路)を決めることで、やる気を引き出します。
3つ目は「脇役サポート」です。親は脇役として無理に勉強を押し付けるのではなく、子どもが求めるサポートを行いましょう。
この3ステップの順序で行っていくことで、スムーズに勉強のやる気を引き出して成績を上げることができます。
結論:無理にご褒美をあげる必要はない
ステップ2の動機付けを行うとき、子どもが「欲しいものがない」ということもあるでしょう。それは「心が満たされている」状態ともいえます。
そのため、無理にごほうびを用意して勉強させる必要はありません。ただし、
- 子どもが必要としていないのに物を与えすぎている
- 親子関係などの問題で親に本音を言えない
ごほうび作戦が通用しないときの対策
ごほうび作戦がうまくいかない場合は、「アクティブ進路決め」に早めに取り組むのもおすすめです。その場合、以下の2ステップで進めましょう。
はじめに、新しい経験をさせます。職業体験や社会見学など、進路選びのヒントとなる経験を通じて、夢や目標を見つけるきっかけを作りましょう。
次に、学校見学です。行きたい学校が明確になると、その目標を達成するために頑張ることができるからです。
学校祭やクラブ活動の見学、部活の大会など、学校の様子を見ることでイメージを膨らましょう。
これらを行ってもやる気が出ない場合、親がこれ以上できることはありません。一旦愛情バロメータを上げつつ、やる気が出るタイミングまで待ちましょう。
本日のまとめ
子どもの勉強のやる気を引き出すための基本ステップは、「愛情バロメータUP」「動機付け」「脇役サポート」です。
動機付けで「ごほうび作戦」がうまくいかない場合は、進路見学や職業体験で新たな目標を見つける機会をつくり、やる気が出るのを見守りましょう。
明日ですが、「三者面談や個人懇談では何を話すべき?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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