先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高1不登校の息子。何回も裏切られ、もう子供のことが信じられないし、嫌いです。親子関係は破綻しています。
「早く死ねばいいのに」と思うほどになってきました。精神科に私が通いましたが、子供を許す努力が必要みたいです。
もう学校に行かないなら、山奥の私の実家に預けようかとも思っています。このような対応で、いいのでしょうか。
ご相談を読むと、精神的にもう限界というのが伝わってきます。今まで子どもと向き合おうと努力したのに、何度も裏切られたら親も参ってしまいますよね。
そこで今回は、このような子育てに限界を感じた時の考え方もお伝えしましょう。お伝えすることを意識していただくことで、親子関係は必ず修復に向かいます。
その結果、家族全体の雰囲気が和らぎ、親子ともに安心感を得られます。日々のストレスや未来への不安も減っていくはずです。
まずは自分を責めないようにしよう
最初にお伝えしたいことは、自分を責めないようにしてほしいということです。
今までしっかりと向き合おうと努力して、それでも何度も裏切られたら、こう思ってしまうのは仕方ありません。
サポートできなかった周りの家族や学校、もっと早く助けられなかった我々専門家にも責任はあります。
相談者さんのだけのせいではないので、自分を責めないようにしましょう。
自分で解決するか他人に任せるかを決めよう
では、どうすればいいのでしょうか。この場合、「自分で解決するか」「他人に任せるか」のどちらかになります。
自分で解決するとしても、ここまで追い詰められてしまった場合、一人だけで解決するのは難しいです。
小井出博文先生のような公認心理師などにカウンセリングを受けながら、ご自身の心をケアしつつ、子どものサポートをしていくことが大切です。
自分では解決が難しいという場合は、他人に任せましょう。実家、親戚の家、全寮制フリースクールなどに子どもを預けて、代わりに愛情を注いでもらうのです。
子どもと距離を置くことができるため、心身ともに楽になるでしょう。
実家や親戚に預ける際の注意点
ただし、注意点があります。実家や親戚にお願いしても、更生して学校に行けるようになるかはわかりません。
なぜなら、すでに高1で親子関係が悪く、何か悪さをしているとしたら祖父母も大変で手を焼いてしまうからです。
状況を理解した上でやりたいと言ってくれる場合は、頼んでみてもいいでしょう。しかし、あまり乗り気ではないなら、祖父母も潰れてしまう可能性もあります。
今の状況を考えて実家や親戚に頼めない場合は、お金はかかりますが、全寮制フリースクールに預けるのがいいでしょう。
どちらにしても一人で悩まず、周りに助けを求めてみることから始めてください。
本日のまとめ
親子関係が崩壊してしまうのは、親だけの責任ではありません。そのため、自分を責めなくても大丈夫です。
解決のためには、心理士等に相談して適切な支援を受けながら子育てをするか、子どもを実家や全寮制フリースクールへ預けるかを検討しましょう。
お子さんの状況に合った専門家や全寮制フリースクールがわからない場合は、希望があれば紹介することもできます。この場合は、個別でご連絡ください。
明日ですが、「効果的な冬休みの勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。