先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3の子供との関係はマシになりましたが、高校には無駄だし行きたくないと急に言い出していて、本人の意見を尊重してもいいのか不安です。
「中卒は就業に困るから高校には行きなよ」と声かけしています。実際に、学校での就職はもう時期的に無理です。
起立性があり、進路は昼間の定時制高校になるが、本人の希望は工業高校でした。
1学期までは遅れながらも頑張って登校してましたが、担任のひどい対応や志望校のことなども重なって、2学期は休みがちでした。
子どもから入試直前に「高校は行きたくない」「就職する」と言われると、親として悩みますよね。いくら高校は義務教育ではないとはいえ、将来が不安でしょう。
ただここでの判断が、子どもの将来を大きく左右します。親としてやるべきことは明確なので、今すぐ対応しましょう。
正しい対応ができれば、将来の後悔は少なくなります。未来に希望を持って、進学や就職という選択ができるようになるはずです。
愛情バロメータが低いと高校に行かない
進路選びを成功させるには、親子関係が重要です。愛情バロメータが低いと、子どもは自分の未来に希望を持つことができなくなるからです。
そのため「高校に行かずに働く」という投げやりな言葉を言うようになるでしょう。この場合、無理に進学を促すよりも、まずは親子の関係を改善しましょう。
関係が悪い状態では、たとえ無理に高校に行かせることができてたとしても、すぐにやめてしまいます。
子どもの話をしっかり聞く、好きな料理を作る、過干渉をやめるなどを意識することが大切です。
子どもの本気度を確認する方法
子どもと他愛もない話ができて、こちらのちょっとしたお願いも聞いてくれるのであれば、親子関係は問題ありません。
この場合、子どもが高校進学をやめたい理由を聞きましょう。もし本気で就職を望むのであれば、現実的な情報を共有することが大切です。
たとえば、ハローワークで中卒でも働ける仕事を一緒に探すといいでしょう。本人が望む仕事があれば、就職するのもアリです。
ただし、中卒で働ける求人は驚くほど少ないです。そのため、ほとんどの子は現実を知ると「やっぱり高校に行きたい」と言います。
こうなったら、今からでも入学できる通信制や定時制の高校を検討しましょう。
適当に就職するリスク
上記の手順で就職先を見つけたとしても、十分な準備をせずに中卒で就職するのはかなりリスクがあります。
せっかく就職しても、半年以内に辞めてしまう可能性が高いでしょう。同級生が高校生活を楽しむ姿を目にすると、辛くなるからです。
そのため、具体的な夢や目標がない状態で就職するよりも、できれば現時点で入学できる高校に進学する方がいいでしょう。
早い段階で現実的な進路を考えられるようにするためにも、日頃から良好な親子関係を作っておくことが大切です。
本日のまとめ
親子関係が悪いと子どもは将来に希望を持てず、高校進学を拒否することがあります。
そのため、進路選びを成功させるには、親子関係の改善が欠かせません。
子どもの意思を尊重しつつ事実を共有し、進学や就職の最善策を一緒に考えることが重要です。
明日ですが、「高校受験!9割受かる面接の回答法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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