習い事に行きたくないという子どものサポート法

ピアノを弾く

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

娘には幼稚園から、毎朝少し早く起こしピアノの練習をさせてきました。小さい時は叱ったり、脅したりして、習慣化しました。

合唱の伴奏をしたり、友だちに羨ましがられ、お母さんのおかげと言ってくれました。

中学生になった今では、だんだん起きるのが遅くなり、練習時間が短くなっていくので、どこまで私が起こしたり、注意するべきか、迷います。

強く言うと、もうピアノやめると言いますが、冷静になればまた少しづつ練習しています。どこまで言えば良いのでしょうか?

今回の相談者の方のように「習い事をやりたくない」という子どもに、どういうサポートをすれば良いかという相談をよく頂きます。

習い事だけでなく、「部活をやりたくない」という相談もよく来ます。そこで本日は、「部活や習い事を子どもがやりたくない」という相談が来たときに、私がどんなアドバイスをしているか解説します。

今回の内容を理解していただければ、子どもの才能を潰してしまうことも、お金を無駄に使ってしまうこともなくなります。

お子さんにとって、ベストな習い事や部活を見つけることにもつながると思うので、参考にしてみてください。

結論:習い事は強制すべきものではない

気持ち

子育ての基本は、「ダメなことはきちんと伝え、子どもの要望にはできる限り応える」ことです。

例えば、子どもが「ピアノをやりたい」と言っているとします。この場合、「ピアノをやりたい」という気持ちをサポートするのが、子どもの才能を伸ばす子育てです。

もし子どもが「習い事をやりたくない」と言う場合は、その気持ちを尊重するのも大事なことです。そのため、「脅してやらせる」「強制的にやらせよう」というのは、よくないです。

これは部活も同じです。子どもが「やりたくない」と言っている部活を無理に続けさせるのはやめたほうが良いです。

もちろん、子どもが「ゲームを夜中の3時までやりたい」と言う気持ちを尊重するのはダメです。体調を崩してしまうからです。

上記のような、絶対に許してはいけないこと以外は、子どもの気持ちを尊重する方がうまくいきます。

前日の夜、子どもに朝起こすのか聞く

親子会話

では、今回の相談者の子どものように、朝早く起きて習い事の練習をしない場合、どうしたら良いのでしょうか?

私なら、子どもに直接「明日の朝、ピアノの練習をするために、早めに起こしたほうがいい?」と聞きます。子どもが「じゃあ起こして」と言うなら、起こしてあげます。

「寝たいから、起こさなくていい」と言うなら、その通りにすれば良いです。難しいことではありません。子どもの気持ちを尊重すればよいだけです。

ただ、親としては「私が朝起こさなかったら、子どもはずっとピアノをやらなくなる」と思うかもしれません。実はこの心配も無用です。

サボり続けるならやめることを提案する

親子会話

朝、早起きしてまでやりたいと思えない習い事で、才能が開花することはないからです。そんな習い事を無理矢理させたところでメリットはなく、お金が無駄になるだけです。

そこで、「やりたくないならやめてもいいよ」と伝えてみてください。今までずっと続けてきたことをやめるというのは、子どもにとって不安なことでもあります。

そのため「やめるのはちょっとなー・・」と言うかもしれません。そういうときは、とりあえず1ヶ月考える時間を作ってあげましょう。

1ヶ月考えて、やめたいと言うならやめればいいし、やっぱり続けたいと言うなら続ければ良いです。

もし、再度続けることになった場合、しっかり練習しないと意味がないです。そこで、「朝は自分で起きて練習するんだよ」と伝えましょう。

本日のまとめ

ピアノを弾く

習い事や部活をやりたくないと言っている子どもに対して、親がすべき対応は、シンプルです。子どもの意思を尊重することです。

そもそも習い事も部活も強制的にやらせるものではありません。やりたくないならやめれば良いし、やりたいなら続ければ良いだけです。

やめるかどうかなかなか決断できない様子なら、とりあえず1ヶ月考える時間を作りましょう。もし、続ける場合は、サボらず練習することを提案しましょう。

明日ですが、「愛知県稲沢市の青年会議所で講演をしてきました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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