先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
愛情バロメータがマイナス10の親子です。中学から不登校になり、高校は通学型の通信制高校を選びました。
週一で、登校したりしなかったりが続いています。用事があれば外出しますが、勉強も友達づくりもオンラインでできるから行く必要がないと言っています。
バイトでもして外出させたいと思いますが、いい言葉がみつかりません。「運動不足にもなるし、家に引きこもっても経験値はたまらないよ」と言いましたが、説得力のある言葉はないでしょうか。
子どもが家にこもってしまうと、親として何とか外に出してあげたいですよね。ただし、間違った声かけをすると、逆効果になってしまいます。
そこで今回は、「家にこもる子どもへの声かけ法」をお伝えしましょう。
適切な対応をすることで、子どもは自然と外に出たいという気持ちになります。親子関係も改善し、家族に笑顔が戻るはずです。
声かけよりも愛情バロメータを優先しよう
相談者さんの場合、まずは愛情バロメータUPから始めましょう。なぜなら、これが低いと、どんなにうまい言葉をかけても効果がないからです。
現在は、マイナス10と書かれています。この状態では、子どもは親に心を開きません。
まずは愛情バロメータをプラス30くらいまで上げることが重要です。目安として、子どもから「今日学校でこんなことがあったよ」と話しかけてくる状態まであげましょう。
そのためには、子どもの興味のあることに親も関心を持ったり、好きな料理を作ったり、頑張っていることを認めてあげたりしましょう。
愛情バロメータが上がると気力も回復する
愛情バロメータが上がってくると、子どもの気力も出てきます。その結果、自然と外に出たいと思うようになることが多いです。
おそらくこれだけで、親が何も言わなくても「バイトを始める」「友達と出かける」と言い出すこともあります。
また、親子関係が良くなることで、一緒に外出することもできるようになるでしょう。
最近は大阪万博などもやっているので、子どもが興味があるパビリオンに誘ってみれば一緒に行くかもしれません。
興味で動かすことが大切
それでも外出しない場合は、どうすればいいのか。「運動不足になる」などの危機感を伝えても、子どもは動きません。
それよりも、興味で動かすことを意識しましょう。たとえば、ラーメン好きなら新しいラーメン店の情報を教えるといいです。
「一度食べてみたい」という気持ちで、動き出すかもしれません。大学に興味を持ち始めているなら、学園祭の話をするのもいいでしょう。
危機感を煽るのが絶対にダメというわけではないのですが、やりすぎると愛情バロメータが下がります。注意しましょう。
本日のまとめ
家にこもる子どもには、愛情バロメータを上げることが最優先です。これにより子どもの気力が回復し、自然と外に出たいという気持ちが生まれます。
また、どうしても声かけをするなら、危機感ではなく興味を引く内容にしましょう。
明後日ですが、「苦手科目を勉強しない受験生への対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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