部活が原因で不登校になった子どもの対応法

不登校

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

高2の息子は部活で意欲的に活動し、入賞できて喜んでいた矢先に不登校になりました。

副部長をしているのですが、部長、もう一人の副部長とうまくいかず以前から悩んでいました。

今回はそれに加えて顧問に、もっと副部長としての自覚をもつようにと言われたようで、誰も自分の入賞を祝ってくれないと沈み、その後急に朝起きられなくなりました。

あまり話もしてくれません。風呂にも入らず歯磨きもしないで、画面ばかり見ています。

テスト期間に入り焦りはあるようですが、塾にも行けません。どのように対応するのが良いのか教えていただきたいです。

思春期の子どもは、心のバランスを崩しやすいです。特に人間関係や期待へのプレッシャーが原因で、大きなストレスを抱えることがあります。

再び前向きな気持ちを取り戻すためには、家庭のサポートが必要でしょう。そこで今回は、部活がきっかけで無気力になった場合の対応法をお伝えします。

きちんとサポートすれば、短期間で子どもを立ち直らせることができます。学校生活やスポーツも、前向きに考えることができるようになるはずです。

まずは安心できる家庭作りから

唐揚げ

はじめに親がやるべきことは、「子どもにとって安心できる家庭」をつくることです。

家庭の雰囲気が悪いと子どもの気力が下がって、少しでも嫌なことがあると逃げ出すようになるからです。具体的には、
  • 好きな料理を作って親子関係を良くする
  • 親がいつも明るくいる
  • 無視されても笑顔で挨拶をする
この3つを心がけて、子どもが話したい時に話せるような雰囲気を作るようにしましょう。

家庭が明るく親子関係が良好な子ほど、気力が高くなります。多少嫌なことがあっても、乗り越えられるようになるでしょう。

入賞を知らなかった子に声をかけてもらおう

電話

今回のケースでは、入賞を祝ってもらえなかったこともきっかけの一つとあります。

この場合、信頼できる先生に事情を説明し、自然な形で他の子どもから声をかけてもらうようにお願いするといいでしょう。

ただし、今まで何も声をかけてくれなかった子がいきなりお祝いの言葉をかけてきたら不自然です。

そのため、入賞を全く知らなかった子にかけてもらいましょう。信頼できる先生がいれば、相談してみることをおすすめします。

子どもと部活動について話し合う

クラブチーム

上記の対応を行っていくことで、いずれ子どもは落ち着いてくるでしょう。そのタイミングで、今後の部活をどうするかを一緒に考えます。

部長、副部長、顧問と合わないので、無理に続ける必要はありません。ストレスの多い環境なら、辞めて新しい選択をすることも可能です。

たとえばテニス部なら、部活をやめてテニススクールに通うこともできます。サッカー部なら、クラブチームに移籍することもできるでしょう。

親が強引に決めるのではなく、子どもの意見を中心にどうするか決めましょう。そのためには、土台となる親子関係を築くことが最も大切です。

本日のまとめ

笑顔の高校生

はじめに親がやるべきことは、「子どもにとって安心できる家庭」をつくることです。

また、信頼できる先生に相談し、自然な形で他の子どもから声をかけてもらうこともいいでしょう。

子どもが落ち着いてきたら、今後部活をどうするかを本人の意思を尊重しながら話し合うことが大切です。

明日ですが、「みんなと仲良くしなさいは危険な言葉」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!部活が原因で不登校になった子どもの対応法

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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