先日、こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高3の娘。突如、生徒指導の先生から体育祭の身だしなみについて、今まで黙認だった髪型や髪飾り、体操服の着方、メイクなどを控えるようにと連絡がありました。
娘は最後の体育祭とあって張り切って映え小物など準備し、嫌な中間テストもがんばりました。生徒指導からの配信を読んで不快になり、怒っています。
私にできれば学校側に電話で言ってほしそうなのですが、言ってやるべきでしょうか?過干渉でしょうか?
学校のルールが急に変わると、お子さんが不満を持つのは当然です。ただし、子どものために学校に抗議すべきかどうかは悩ましいですよね。
そこで今回は、「身だしなみ指導…親は学校に意見すべき?」について解説しましょう。
対応を間違えると、親子関係が悪化することもあります。正しい対応をすれば、子どもとの信頼関係はさらに深くなるはずです。
大前提!学校のルールは守るしかない
まず知っておいてほしいのは、こうした急なルール変更はよくあることです。学校側も反発があることは承知の上で、決断しているでしょう。
というのも、学校が荒れていたり、問題が多発しているときなどは、秩序を守るためにやむを得ず厳しくせざるを得ないからです。
高校は、義務教育ではありません。学校に通わせてもらっている以上、そのルールを守るしかないのが現実です。
つまり、子どもの気持ちには共感しつつ、こうしたことはよくあると伝えることが大切です。
子どもから連絡してほしいと言われたら?
今回のように子どもから「学校に連絡して」と頼まれた場合は、連絡しましょう。愛情バロメータが上がるからです。
ただし、学校との関係も大切です。そこで、クレームを言うのではなく「理由を聞く」という姿勢で連絡しましょう。
たとえば、「今回ルールが変わったと聞きましたが、何か理由があるのでしょうか?娘は最後の体育祭で頑張って準備していたので、落ち込んでいます」
このように相談しつつ、理由を聞くのがベストです。
怒られない範囲で上手に乗り越えるのも勉強
世の中のルールには、必ずグレーゾーンがあります。白か黒かではなく、その中間の微妙なラインが存在するのです。
たとえば髪の色でも「茶髪はダメ、黒はOK」という場合、微妙な色合いのところは判断がわかれるでしょう。
世の中をうまく渡っていく人は、このグレーゾーンを上手に活用しています。
ルールを破らない範囲で、自分らしさを表現する方法を見つけるのも社会勉強の一つです。
今回は、そうしたことを学ぶいい機会かもしれません。もちろん、「グレーを攻めろ」と推奨しているわけではありません。
本日のまとめ
学校のルール変更があった時は、まず子どもの気持ちに共感しましょう。子どもから頼まれれば、理由を聞く形で学校に連絡するのは問題ありません。
ただし先生を批判するのではなく、子どもの気持ちだけに共感することが大切です。
世の中にはグレーゾーンがあることも教え、上手に乗り越える方法を一緒に考えてみましょう。
明後日ですが、「ハイレベル校でも通用する成績UP勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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