中高一貫校や私立中学での不登校対応

不登校

先日こんな相談をいただきました。
※プライバシー保護の関係で、
内容の一部を変更しております。

娘は中高一貫教育学校
に通う中学2年生です。

中1の後半から成績が徐々に落ち始め、
塾の冬季講習の時期に、
講習に行きたくないとトイレに閉じこもり、
「死にたい。」と泣きました。

勉強がそんなに嫌なら行かなくていいよ
とその時は無理強いせず、
冬季講習はお休みしました。

その後二学期が始まると
不登校になってしまいました。

部活は行けるようで、
週末の練習や大会には出られましたが、
連休明けて学校には行けません。

ラインでちらっとみた感じ、
夏休み中に好きな子と
何か問題があったような気がしますが、
そこは親が介入できないかと思って触れていません。

勉強のことに触れず
ゆっくり見守るのも焦りが出てしまいます。

今回相談をいただいたのは、
中高一貫校の子どものお母様です。
なぜこのお母様が焦っているかというと、
このまま欠席が続くと退学になるからです。

これは私立中学にも当てはまります。
ではどういった対応をすれば、
子どものためになるのでしょうか?

私が考える最もベストな方法を、
お伝えしたいと思います。
この方法でお子さんに向き合えば、
今後不登校になることもなくなると思います。

現在の親子関係が問題の原因

思春期
相談者のお子さんが、
学校に行きたくないと思う原因は、
「好きな子と問題があった」
からだと思います。

 

こういったことは、
思春期の子どもにはよくあることなので、
気にする必要はありません。

 

では何が問題なのかというと、
それを親に相談しないというところです。
親子関係が良好であれば、
子どもはすぐに親に相談をします。

 

ただそれができない状況のため、
親が対応をすることができないのです。

 

長い目で見た場合、
まずは愛情バロメータをしっかり上げ、
いつでも子どもが親に相談できる環境
作ることが大事になります。

 

※愛情バロメータを
上げる方法については、
こちらで解説しています。
>>思春期の子育てメール講座

現状を説明してあげることが大事

校舎
ではこの相談者のお母様が、
今できることって、
なんだと思いますか?

 

一番大事だと思うのは、
「現状を説明する」ということです。

 
  • このまま欠席が続くと退学になる
  • 退学になると公立中学に転校することになる
 

この2点を、
冷静に伝えてあげることが大事です。

 

この時のポイントは、
「親はどうしてほしいか」という
気持ちを捨てるということです。

 

親の心の中に、
「せっかく入学したんだから、
最後まで頑張ってほしい」
という気持ちがあると、

 
  • このまま欠席が続くと退学になる
  • 退学になると公立中学に転校することになる
  • だから頑張っていきなさい!
 

という伝え方をしてしまいます。
これだと子どもは、
「僕の気持ちをわかってくれない」
と思ってしまうのです。

 
  • 行きたくないなら無理に行く必要はない
  • 転校したいならお母さんも協力する
  • ただ今できることがあるならいつでも助けるよ
 

という姿勢で、
子どもに伝えることが大事になります。

公立中学に転校することは悪いことではない

転校
最後に一つ、
大事な価値観をお伝えします。
それは「公立高校に転校することは、
悪いことではない」という価値観です。

 

私たち人間は、
変化を恐れる生き物です。
今中高一貫に行っている子が、
公立に変わることは恐怖に感じるのです。

 

でもそんなことはありません。
そもそも大多数の子は、
公立中学に行っていますし、
そこで楽しく生活しています。

 
  • 勉強についていけない
  • 友達関係がうまくできない
  • 毎朝早起きしてバスで登校しないといけない
 

状態で辛いと思っているなら、
それを続けるほうが、
お子さんにとってはかわいそうなことなのです。

 

であれば、
1日も早く転校して、
再スタートを切ったほうが、
お子さんのためです。

 

子どもが頑張りたいというなら、
無理に転校させる必要はありません。

 

最後どうしたいかも、
子どもの意思を尊重することが、
大事なのかなと私は思います。

本日のまとめ

愛情
子どもが不登校になった時、
一番大事なのは、
「子供から親に相談をしてくる
愛情バロメータになっているかどうか」です。

 

それができていないなら、
まずは愛情バロメータを上げる
ことが大事になります。

 

次に現状を伝え、
そのうえで子どもの意思を
尊重してあげるようにしましょう。

 

この姿勢で子どもと向き合っていけば、
今後不登校になることはまずないと思います。

※不登校の原因については
こちらの記事で詳しく解説しています。
>>不登校の原因

 

明日ですが、
「新しい習慣を確実に作る方法」
というお話をします。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
道山ケイ

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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