先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1息子がいじめにあい、二学期ほぼ登校することができませんでした。
先生にも相談して、当事者と話し合い、仲直りをしたはずでしたが、その後またLINEグループを削除され、登校はできないままです。
いい親子関係は築けてきていると思うのですが、「誰も自分を待っていない、信じられない」と登校への気持ちは動きません。
転校は嫌だと言います。人を信じられない息子へ、愛情バロメータをあげるしかできることはないのでしょうか?
子どもがいじめなどにより人を信じられなくなってしまうと、親として辛いですよね。
このとき、愛情バロメータを上げること以外にできることがたくさんあります。
やるべきことを正しい順序で行うことで、子どもは友達を信じられるようになるでしょう。
ステップ1.信頼できる大人を作ろう
現在相談者さんのお子さんは、誰も信じられない状況になっています。そのため、まずは信頼できる大人の存在が必要です。
いきなり友達のことを信頼するのは、ハードルが高いからです。まずは、親が今まで以上に信頼される存在になりましょう。
その後は習い事や塾の先生、家庭教師、親戚などの身近な大人で、信頼できる人を作りましょう。その後、信頼できる友達を作るのが理想です。
大人は子どもに合わせてくれるので、子ども同士より信頼関係をつくりやすいでしょう。
ステップ2.現実を伝えよう
次に、現実を伝えることも大切です。今回のLINEグループ削除事件は、「いじめ」なのか、「ただ友達関係をやめた」だけなのか、わかりません。
いじめは絶対にあってはならないので、前者の場合は再度先生に話をして、加害者の親子と話し合いをするようにしましょう。
後者の場合は、新しい友達を作るしかありません。今の学校なら、先生に相談して友達作りを手伝ってもらいましょう。
いじめがトラウマになっているなら、フリースクールや他の学校に転校して再スタートを切るのもありです。
それぞれのメリットデメリットを伝えた上で、子どもにどうしたいかを考えさせましょう。
ステップ3.別の場所で友達作りをサポート
いきなり学校で友達を作るのが難しければ、習い事、塾などで作っても大丈夫です。
子どもが何か趣味を持っているなら、そのイベントに参加して、そこで同年代の子と話をするのもいいでしょう。
友達作りで大切なのは、信頼できる人を1人作ることです。というのも、友達は数ではなく深さが大切だからです。
一人だけでも信頼できる友達がいれば、子どもの心は元気になるでしょう。
本日のまとめ
人を信じられなくなっている子どもには、まずは愛情バロメータを上げて、親などの大人が信頼できる存在になることが大切です。
その上で、学校に戻るのか、転校するのかなどを子どもと話し合って、子どもにとって安心できる居場所を見つけましょう。
新しく友達づくりを行うときは、先生にも協力を仰いで、間に入ってもらうとスムーズにいきます。
明日ですが、「子どものコミュ力を上げる方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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