先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2娘。塾の3者面談がありました。
テストは過去最低の結果で「自習室利用や質問もない」「英語長文や数学や理科の応用を解こうという気力がない」「今のままでは志望校は無理」「姿勢を改めないなら無理にでもやらせる塾に変えた方がよい」と言われました。
朝練・夕練、課題、休日の試合、遊びで余裕がないけれど、塾は気に入っています。「頑張る」と言っていますが、明らかに不機嫌です。
自我が強い娘に成績が上がる勉強法の伝え方も難しく、アドバイスをお願いしたいです。
親としては、部活や遊びだけでなく、塾や勉強も頑張ってほしいですよね。とはいえ、特に中2は部活や遊びもしっかりと楽しみたい時期でしょう。
勉強にやる気がない原因や対応法をしっかり理解することで、子ども自らの意志で机に向かわせることができます。
中だるみしがちな中2でもしっかりと成績を上げて、中3で好スタートを切ることができるはずです。
大前提:無理にやらせるのはNG
まず大前提として、無理に勉強をさせるのはやめましょう。強制的にやらせるやり方は時代に合わず、将来的に反発を招く可能性があるからです。
また「無理にやらせる塾に変えた方が良い」という塾の提案は、「やる気が出ていない状態では、この塾では成績は上げるのが難しい」という意味合いにもとれます。
つまり、子どものやる気を親が引き出さない限り、今の塾で成績を上げるのは難しいでしょう。
一方、やる気さえ引き出せば、今の塾でも成績を上げることはできるとも言えます。
やる気がない原因
では、なぜ子どものやる気が出ないのか。考えられる原因として、次の3つが考えられます。1つ目は「親子関係が悪いから」です。
勉強や受験について、親子で話し合える関係性が築けていないと、子どもは勉強を頑張る気力が出ないでしょう。
2つ目は「他の悩みを抱えているから」です。友人関係の問題などがあると、勉強どころではなくなってしまいます。
3つ目は「動機づけができていないから」です。明確な目標やご褒美がないと、中2でやる気を持って勉強に取り組むの難しいでしょう。
以上3つのうち、どこが原因なのかを見つけて改善していけば、勉強のやる気を引き出すことができます。
今親がやるべきこと
上記を踏まえて親がやるべきことは、まず、親子関係が悪い場合は改善しましょう。その上で、学校でトラブルを抱えている場合は解決することが大切です。
たとえば、友人関係で悩んでいる場合は、学校の先生に相談するなどして解決をサポートしましょう。
トラブルが改善し、親子関係も改善できたら、次は「動機づけ」です。小さなご褒美や目標を設定することで、子どもが自ら努力しようと思える環境を作りましょう。
基本的にはこのステップで、やる気を引き出すことができます。しかし、それでもやる気が出ない場合は、今は焦らず見守りましょう。
中3になって周りが頑張り出したり、「絶対に合格したい」と思える志望校を見つけたりすれば、自然とやる気は出てきます。
本日のまとめ
子どもが勉強のやる気をなくしている原因を見つけ出し、それを一つずつ改善していきましょう。
学校でのトラブルがあれば解決を図ること、勉強や受験についての話ができないなら良好な親子関係を築くことが大切です。
その上で、小さなご褒美や目標を設定して、子どもが「勉強をしたい」と思えるような動機付けを行うことで、やる気を引き出すことができます。
明日ですが、「高校受験で失敗しない親のサポート」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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