先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の娘は、今まで友人トラブルに巻き込まれる事が多く、人と関わることを恐れてます。
そして自分の気持ちさえ押さえ込み、言葉を発せなくなってしまっています。
昔のように明るかった娘に少しでも戻ってほしいけれど、どうしてあげていいか分かりません。
親として情けなく、切なく思います。娘は自信もなく勉強もできない自分に、劣等感さえ感じているようです。
どうしたら自信を持たせてあげることができるのでしょうか?
思春期に友人トラブルやいじめを経験すると、子どもは人と関わることを恐れ、自分の気持ちを押さえ込んでしまうことがあります。
このような状況では、どう対処すればよいか悩みますよね。今回は「言葉を発せない」という部分に焦点を当てて、原因と改善法をお伝えしましょう。
1日も早く今の状況を改善してあげた方が、学校生活も充実します。親としてもストレスや不安が減り、家族に笑顔が戻るはずです。
親が自分を責めないこと
まず大切なのは、親が自分を責めすぎないことです。親が心の余裕を失ってしまうと、愛情バロメータUPができなくなるからです。
いじめや裏切りなどの友人関係のトラブルは、親の力だけでは完全に防ぐことは難しいでしょう。
つまり、どれだけ完璧な子育てをしても、防げない問題はあります。重要なのはトラブルが起きた後、どう解決していくかです。
心に大きな傷を負った場合の対応
どれだけのレベルのトラブルかにもよりますが、「言葉を発せない」というのは、かなりひどい状態といえます。
これほど深刻な状態に陥っている場合、親だけで解決するのは難しいでしょう。
公認心理師などによる、専門家のカウンセリングや認知行動療法などのアプローチが必要です。
特に、深いトラウマを抱えている場合は専門的なサポートが欠かせません。
親ができる3つのこと
専門家のサポートを受けつつ、親ができることは3つあります。
1つ目は「安心できる家庭環境を作ること」です。親が「私のせいで…」と落ち込んでしまうと、子どももさらに苦しくなります。
少なくとも親は明るく振る舞い、家庭を安心できる場所にすることが大切です。2つ目は「愛情バロメータUP」です。
子どもが好きな料理を作ったり、一緒にテレビを見たりするなど、言葉を必要としない活動でもいいので、愛情を伝えていきましょう。
3つ目は「子どもが嫌がる場所には連れて行かないこと」です。人混みが苦手な場合は無理に連れ出すのではなく、心の傷を癒すことに専念しましょう。
本日のまとめ
友人トラブルは、親の力だけで防げない場合もあります。親は自分を責めすぎないようにしましょう。
状況が深刻な場合は、専門家のカウンセリングが必要です。その上で安心できる家庭環境を整え、愛情をしっかりと伝えていきましょう。
なお、カウンセリングは小井出博文先生のような専門的な知識がある公認心理師にお願いするのがベストです。
明日ですが、「暴言を含む反抗期が改善した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。