先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高3で、行きたい大学も決まり、総合型選抜を受け結果待ちですが、夏休み明けから休みがちです。
高校は卒業したいと言っていますが、朝起きれません。欠席が増え、単位が取れなくなりそうな教科があります。
道山先生の「高校は無理に行かせなくてもいい」というお話も読んでいますが、あと少しで卒業なのに…と思ってしまいます。見守るしかないでしょうか。
高校は、義務教育ではありません。そのため私は、行きたくないなら行く必要はないとお伝えしています。
ただし今回の相談者さんのように、高3で大学も決まっている状況だと、少し考えが異なります。詳しく解説しましょう。
将来子どもが「この選択をして良かった」と思えるよう、親ができることをやってみてください。
まずは朝起きられない原因をチェック
今回の相談者さんの場合、まずはお子さんが朝起きられない原因をチェックしましょう。
考えられる原因は、「愛情バロメータが低い」か「行きたくない理由がある」です。
前者の場合、改善しない限り、大学進学後も同じことが起こります。
子どもの要求に応じたり、家庭の雰囲気を明るくしたりして、子どもに的確に愛情を伝えていきましょう。
後者の場合、「嫌いな先生がいる」「友達とうまくいっていない」などトラブルが起こっている可能性があります。信頼できる先生に相談し、原因を改善しましょう。
現状を子どもに伝える
上記の原因を改善しながら、もう一つやっていただきたいことがあります。今の現状を子どもに伝えることです。
- もし単位が取れなかったら、大学進学できない
- その場合は留年して再度高3を行うか、転校して再スタートを切るかを選択することになる
- 一方、単位が取れれば、行きたい大学に進学できる
- 仮に大学に受からなくても、卒業さえできれば、浪人して大学を受けることもできる
「お母さんはあなたが決めた道をサポートするよ」と、子どもの意志を尊重する姿勢を見せることが大切です。
親ができる事を子どもと相談
ここまでが通常のやり方になるのですが、今回の相談者さんの場合、少しだけ状況が異なります。
現在は高3の冬で、志望校も決まっているからです。つまり、もう少しだけ頑張って卒業した方が確実に楽と言えます。
体調不良なら仕方ありませんが、本人の努力や親のサポートで行けるなら頑張った方がいいでしょう。
ただし、親は強制できません。「お母さんにできる事はある?」と聞いて、
- 朝起きられないなら親が起こして毎日送迎する
- 夜中のスマホのせいなら夜中だけスマホを預かる
本日のまとめ
高3の冬で行きたい大学も決まっている状況だと、正直あと少しだけ頑張って卒業した方が、確実に得でしょう。
朝起きるのがつらい原因を改善しつつ、親が毎日起こして送迎するなど、できるサポートを伝えましょう。
明日ですが、「勉強が苦手になる家庭の特徴とは?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。