先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
昼夜逆転生活の高校2年生の娘。親子関係はかなり改善して、会話も増えて娘の声も以前のように明るくなってきました。
進級はできることになったので、学校に行くためには起こさないことにしました。遊びや塾などは起こしたら起きます。
まだまだモヤモヤします。昼夜逆転生活は、いつになったら戻るんだろうと毎朝考えてまた落ち込みそうになります。
子どもが昼夜逆転生活をしていると、親として何とか直してあげたいですよね。ただし、小中学生と高校生では考え方が少し異なります。
そこで今回は「高校生の昼夜逆転を治す上で大切なこと」をお伝えしましょう。間違った対応をしてしまうと、親子関係が悪化し、引きこもりや無気力につながります。
正しく対応することで、今以上に学校生活を頑張ることができます。親のイライラも減り、家族に笑顔が戻るはずです。
高校生の昼夜逆転生活で意識すべきこと
昼夜逆転の対応方法は、小中学生と高校生では異なります。というのも、中学までは義務教育です。
そのため、ある程度は親がサポートして、学校へ行けるよう生活リズムを整えてあげる必要があります。
一方、高校は義務教育ではありません。学校に行くか働くかも、自由に選べます。そのため、小中学生よりもサポートを減らしましょう。
子ども自身が昼夜逆転で困っているなら、助ける必要があります。ただ本人は困っておらず、たとえば、
- 夜中2時に寝て、朝7時に起きて学校に行く
- 夜中4時に寝て7時に起き、帰宅後3時間昼寝をする
昼夜逆転によって問題が出ている場合は?
とはいえ、昼夜逆転により生活に支障をきたしているなら、問題です。
たとえば、「学校を休みがち」「授業中寝ていて進級が危ない」「体調が悪い」場合、生活リズムを改善するサポートが必要でしょう。
ただし、愛情バロメータが低ければ、改善のサポートができません。そこで、まずは愛情バロメータを上げることから始めましょう。
子どもが嫌がることをやめ、求めることを行えば、少しずつ上がっていきます。好きな料理を作るなどは、効果的なやり方です。
愛情バロメータが上がってきたら?
愛情バロメータが上がり子どもとの信頼関係ができたら、子どもに朝起きる意思があるかを確認しましょう。
もし朝起きる意思がない場合は、愛情バロメータがまだ低いか、学校に行きたくない別の理由がある可能性があります。
学校で友達トラブルがあるなら先生に相談したり、学校そのものが合わないなら転校なども視野に入れ、根本的な原因を改善しましょう。
子どもに朝起きる意思がある場合、親が起こすかどうかを確認しましょう。子どもが「起こしてほしい」と言うなら、起こしてもOKです。
好きな朝ごはんを用意して声をかけるなど、起きるきっかけを作るのも効果的でしょう。
本日のまとめ
高校生の昼夜逆転は、日常生活に支障がなければ無理に直す必要はありません。高校生にもなれば、多少睡眠時間が短くても大丈夫だからです。
ただ学校を休みがちだったり、体調不良などの問題があったりする場合はサポートしましょう。愛情バロメータを上げ、朝起こすなどして改善していくといいです。
明日ですが、「早生まれの真実と克服する手順」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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