先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
息子中3受験生、夏休みは塾の夏期講習が辛くて途中から行かず模試では一番下のランクの学校しか選べない状態。
本人は高校を自分で探そうともせず、学校説明会に申し込んでも土壇場で行かないなど自分の将来に対して考えようとしません。
どうせ、という諦めが根底にあるようで見ていて辛いです。勉強が嫌で、遊ぶ時間がとれないなら受験を辞めると言うこともあり呆れます。
これは親の接し方の問題でしょうか。息子が自分で進路を見つけられるようもっていってあげたいと思いますが、どうすれば良いでしょうか。
進路選択は、子どもの人生にとって大きな分岐点です。「どうせ無理だろう」という諦めの気持ちが子どもにあると、将来が心配ですよね。
そこで今回は、このような状況において、親としてどうサポートすべきかを具体的にお伝えしましょう。
進路選びは、親子の信頼関係がとても大切です。親が環境を整えることで、子どもが自分の将来に前向きに向き合えるようになるはずです。
目次
子どもの無気力な態度は愛情バロメータが原因かも
子どもが進路を自分で探そうとしなかったり、学校説明会に行こうとしなかった場合、愛情バロメータが低いことが原因の可能性があります。
なぜなら、子どもが無気力になっており、未来への希望を無くしているとも考えられるからです。そこで、次の2つをチェックしてみましょう。
- 子どもが学校での他愛のない話を親にしてくれますか?
- 親の簡単な頼み事(手伝いや片付けなど)を素直に聞いてくれますか?
愛情バロメータを回復させるアプローチ
愛情バロメータが低下している場合、進路については焦らずに、まずは子どもとの信頼関係を回復させることを優先しましょう。具体的には、
- 進路の話はせず、子どもがしたい会話(ゲームやアニメなど)だけをする
- 子どもの要求をできる限り聞く(行きたいところに連れて行く、好きな料理を作るなど)
子どもが興味を持ち始めたときに、すぐに提案できるように準備しておきましょう。
親への信頼関係がないまま進学を決めた場合、仮に高校に合格しても途中でやめてしまうリスクが高くなります。
愛情バロメータに問題がなければ、進路の選び方を見直す
すでに良好な親子関係である場合、進路の選び方に問題があることが多いです。
たとえば、親が行かせたい学校を提案していたり、子どもに進路選びを任せっきりにしたりしていませんか?
もしそうしていたら、子どもがプレッシャーを感じ、自己判断に自信を持てなくなってしまいます。
子どもが興味を持てる条件(学風や立地、カリキュラムなど)を親子で一緒に見つけて、条件に合う学校を探しましょう。
それでも説明会に行きたくないなら、車で一緒に近くまで行ってみるだけでも、子どもの気持ちに変化が現れることがあります。
大切なことは、子どもが希望する進路を無条件で応援することです。たとえ就職希望でも、子どもの気持ちを尊重し、応援する姿勢を見せましょう。
本日のまとめ
子どもが進路選択に無気力な場合、愛情バロメータが低下している可能性があります。進路の話は控え、まず信頼関係を回復させましょう。
愛情バロメータに問題がなければ、親子で希望条件に合う学校を一緒に探し、子どもの進路を無条件で応援することが大切です。
明日ですが、「完全不登校から第一志望校へ合格した事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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