「甘えない子ども」と聞くと、いいことのように思っていませんか?これは必ずしもいいことではありません。
子どもは親に甘えるのが仕事だからです。甘えたいのに甘えられないと、心の成長に悪い結果が現れます。
甘える行動には、どういう意味があるのか。親に甘えられないと将来どうなるか。解説しました。
そもそも「甘える」とは何か?
最初に、子どもにとって「甘える」とは、どういう意味を持つかを知っておきましょう。
「甘える」とは、子どもが自分の要求に応えてもらうためにする行為です。
たとえば「一緒に遊んで」「好きなものをつくって」と言うような行動です。ただし、要求の内容がおかしなものはその限りではありません。
「飯を作れババア」「タバコを買ってこい」というような内容は、要求がおかしいため「甘える」とは言いません。ただ、イライラを親にぶつけたり、試しているだけです。
子どもはもともと甘えたい生き物
どんな子でも、親に甘えたいと思っています。なぜなら、子どものうちは、1人では生きていけないからです。
自分の要求を聞いてもらえないと、食事もとることができないため、生きていけません。
そのため、なんとか要求を聞いてもらうために強く甘えるのです。つまり、子どもにとって「親に甘える」ことは、「生きる」こととも言えるでしょう。
甘えても要求を聞いてもらえないと、いずれ諦めてしまいます。すると、問題行動を起こすようになるのです。
親に甘えられないとどうなるか?
では、親に甘えられずに育った子どもはどうなるでしょうか?
まず「子どものころに甘えられなかった」という寂しさは、大人になっても消えません。いつか甘えられるパートナーを見つけたら、依存しやすくなります。
また、基本的に親を信じられなくなるため、他人も信じられなくなるでしょう。すると、他人と心の底から深い関係になることができません。
さらに、心が満たされていないためにエネルギー不足になり、活動的ではなくなることも多いです。
こういった様々なデメリットが出てきます。そうなってからでは遅いので、小さい頃はたくさん甘えを聞いてあげましょう。
本日のまとめ
心が強い大人に育てたいと思って、子どものころから甘えさせないように子育てをしていると、かえって依存する大人になってしまいます。
子どものころは、たくさんの甘えを聞いてあげましょう。すると、心が強くなり、人を信じられるようになり、エネルギッシュに生活できるようになります。
明日ですが、「朝起きない子どもへの対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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