早生まれのお子さんがいらっしゃる場合、学力や理解力などの面で不安を感じたことはありませんか?
東京大学で、早生まれとそうでない子の学力や収入の差についての研究結果があります。
そこで今回は、この研究結果をもとにした「早生まれの真実と克服する手順」についてお伝えしましょう。
適切なサポートがあれば、その差は簡単に埋められます。学力UPや将来の成功にもつながるはずです。
研究で分かった事実
東京大学の山口教授と慶応義塾大学の中室教授の研究から、わかったことがあります。
4月生まれの子どもは、翌年3月生まれの子どもと比べて学力に差があるということです。具体的には、
- 小学校4年生時点で、算数の偏差値が3.5、国語で3.6高くなる
- 30~34歳時点の収入にも4%の差が出る
しかし、大丈夫です。この差は、大きな問題ではありません。
差は本当に問題なのか
なぜ、大きな問題ではないのでしょうか?それは、偏差値3.5という差は、適切な学習サポートで十分に埋められる数値だからです。
実際に、親のサポート方法を変えただけで、大きく成績が伸びた事例があります。
過去に私がサポートした小澤さんのケースでは、子育てを少し変えただけで、内申点が36から45まで上昇しました。
偏差値で考えると、10以上上がっています。つまり子どもが生まれた月よりも、親のサポート方法のほうが100倍重要なのです。
効果的なサポート方法
では、親のサポートでは何を意識すればいいのでしょうか。ここでは、3つのポイントを紹介します。
1つ目は「焦らない」ことです。月齢による発達の差は、成長とともに自然と縮まっていきます。
気にしすぎないようにしましょう。2つ目は「得意分野を見つける」ことです。
勉強以外の分野も含めて、子どもの強みを見つけましょう。一つでも自信を持てる分野があれば、自己肯定感が高くなります。
3つ目は「個性の尊重」です。子どものペースを大切にし、周りと比べないようにしましょう。
特に子どもが小さい頃は、成長の差が大きいです。つい比べたくなってしまう気持ちを抑え、いいところに目を向けましょう。
本日のまとめ
早生まれによる学力差は、研究でも確認されています。しかし、その差は親のサポートの差と比べれば微々たるものです。
生まれた月よりも、「焦らない」「得意分野を見つける」「個性を尊重する」という3つのポイントを意識しましょう。
明日ですが、「不登校で勉強しない子にすべきこと」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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