思考力がある子というのは、授業を聞くだけで高得点を取れます。私の教え子にも、実際にそういう子がいました。
家での勉強時間は毎日1時間だけなのに、常に学年1~2位という成績です。その子には、考える力がありました。お子さんにも、できることなら考える力をつけさせたいですよね。
そこで今回は「考える力を伸ばす声かけ法」をお伝えします。今回お伝えする言葉を意識的に使うだけで、お子さんに考える力が身につきます。
その結果、勉強時間を増やさなくても定期テストの点数がアップして高校受験の合格率も高くなるはずです。参考にしていただければ幸いです。
できる子は常に学んでいる
今回なぜ、この話をしようと思ったのか。実は教育業界の大先輩に、石田勝紀先生という方がいらっしゃいます。
その先生の著書「同じ勉強をしていてなぜ差がつくのか」を読んだことがきっかけです。石田先生は、これまでに5万人以上の親子に勉強や子育てを伝えてこられた方です。
石田先生は、成績がいい子と悪い子の差は「勉強時間以外も学んでいるかどうか」だと解説されています。つまり、成績がいい子は常に考えているということです。
この内容を読んで、私も「確かに!!」と思いました。というのも、私の教え子(常に学年1~2位)もこの傾向があったからです。たとえば、授業で天気図を教えたとします。
私が「この図では、東京都の天気は何でしょうか?」と問うと、ほとんどの子は「晴れ」と答えます。しかし彼は、「東京都は晴れです。大阪は曇りですかね?」と質問以外の事も考えていたのです。
つまり、授業の時間だけを見ても、他の子の3倍くらい勉強していました。石田先生の著書を読んで、この経験を思い出しました。
考える力を伸ばす3つの言葉
子どもの考える力を伸ばすには、親の声かけが重要です。石田先生は著書の中で、10個のマジックワードを解説されていました。
私もたいへん勉強になったので、今日はその中から「私だったらこの言葉を使う」と思った3つを紹介します。
1つ目は、「なぜだろう?」です。前述した例でいえば、天気図のパターンさえ覚えれば点数は取れます。
しかし、「なぜこの天気図だと雨になるかな?」を一言加えることで考える力が伸びていくからです。
2つ目は「要するに?」です。この言葉を使うと、抽象化する力が身につきます。
「東京晴れ、大阪晴れ、愛知晴れ、それぞれの天気図の特徴は高気圧に覆われている、要するに晴れの天気図のポイントは高気圧である」みたいな感じです。
3つ目は「たとえば?」です。この言葉を使うと、具体化できる力が身につきます。「じゃあ高気圧の場所って、他にどこがあるかな?たとえば?」みたいな感じです。
やりすぎに注意しよう
この言葉を使うことで、子どもの考える力を伸ばすことができます。ただ、石田先生はこの言葉を使う注意点も述べられています。
毎回「なぜ?」「たとえば?」と言われると、子どもはうっとうしいと感じます。子どもの表情や様子を見て、やりすぎには注意しましょう。
とのことです。なにごとも、やりすぎはよくないということですね(笑)石田先生の著書はこちらから読めるので、チェックしてみてください。
>>同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?
本日のまとめ
成績が良い子は、自然と人の3倍くらい考えています。そこで、「なぜ?」「要するに?」「たとえば?」という言葉を使って、子どもの思考力を伸ばしましょう。
ただ、毎回そういう声かけをしていると子どもはうっとうしく感じるので、場合によっては親が子どもの言葉を抽象化・具体化してあげてもいいと思います。
明日ですが、「ADHDの子にイライラするときは?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!考える力を伸ばす3つの言葉
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