先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
家では私を小馬鹿にするようになりました。たとえば、習った授業を質問されて、私が答えられないと「お母さんバカだね」と言います。
この調子で、学校でも人をバカにするようになるのではと心配です。夕飯時には学校であったことなどを話してきますが、私としては小馬鹿にされるので会話さえしたくありません。
夫に相談しても反抗期だからで流されます。叱ってもいいか悩んでいます。
子どもが親や周りの人を見下したり、バカにしたりするようになると、人間関係が上手くいかない気がして心配になりますよね。
そこで今回は、「人を見下す子どもの改善ステップ」をお伝えしましょう。
間違った対応をすると、親子関係が悪化し、反抗的な態度がさらに強くなる可能性があります。
正しく対応することで、子どもは相手を尊重できるようになるはずです。
まずは愛情バロメータをチェックする
子どもが人を見下すようになる原因はとして、まず考えられるのは「愛情バロメータの低下」です。
愛情バロメータとは、子どもが「親から愛されている」と感じる度合いのことです。
これが低くなると、子どもは「自分は愛されていないのかな?」と不安になります。その結果、わざと親を傷つけることがあるのです。
これは「こんなダメな自分でも愛してくれるのか」を確かめようとする心理から起こる行動といえるでしょう。
子どもの良いところを認めて辛い気持ちを伝える
「お母さんバカだね」という言葉の裏には、「自分はすごいんだ」と認められたい気持ちが隠れています。
そこで効果的なのは、子どもの良いところをしっかり認めてあげることです。すると、愛情バロメータが上がります。
と同時に、「さっきお母さんにバカだねって言ったよね。そういう言い方をされると悲しいからやめて」と辛い気持ちを伝えましょう。
子どもは自分の言葉が相手をどれだけ傷つけているか、理解していないこともあるからです。
改善しない場合は毅然とした態度で
何度伝えても改善しない場合は、より明確に伝える必要があります。
「前も言ったけど、そういう言い方をされると嫌な気持ちになるって言ったよね」と毅然と伝えましょう。
「そういう言い方をやめてくれないなら、お母さんもあなたと話したくない」とはっきり言うことで、伝わることがあります。
ただし、愛情バロメータが低いと本当に会話がなくなるので注意しましょう。
なお、学校での様子が心配な場合は、担任の先生に様子を聞いてみればOKです。
本日のまとめ
子どもが人を見下す言動は、愛情バロメータの低下が原因となっていることが多いです。
まずは子どもの良いところを認めて愛情バロメータを上げ、その上で辛い気持ちを冷静に伝えましょう。
改善しない場合は毅然とした態度で接し、必要に応じて学校とも連携していくことが大切です。
明日ですが、「部活漬けでも成績とやる気がUPした事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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