先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学2年生の息子は不登校です。最近「勉強のやることリストを書いてほしい」と言っていて、学校に行けていないなりに今できることを考えているようです。
テストも前回より合計40点ほどアップし喜んでいます。対応としてはこのまま継続がベストでしょうか?
子どもが不登校だったとしても、勉強に意欲的になると、親として嬉しいですよね。ただ、ここで間違ったサポートをすると、不登校が悪化するので注意が必要です。
今回は、不登校の子どもにはどんな学習ステップが必要なのか、段階的に紹介しましょう。
きちんとサポートすれば、勉強のやる気が上がるのはもちろん、不登校解決にもつながります。
勉強のことを意識できるようになった理由
今回のご相談で、お子さんが勉強のことを意識できるようになったのは、愛情バロメータが上がってきたからです。
これは、今の子育てが上手くいっている証拠です。今行っていることを引き続き続けていけば、状況の改善が見込めるでしょう。
勉強面については、子どもが求めているサポートしていけばOKです。
たとえば、やることリストを作ったり、わからない問題を教えたりというサポートは、子どものやる気にもつながります。求められていないサポートは、逆効果になるのでやめましょう。
また、たとえやる気があっても、あまりにも頑張らせすぎるのは危険です。再登校に使うエネルギーがなくなってしまいます。無理させないことが大切です。
学校に行けない原因をチェック
勉強ができるようになっているということは、少しずつ学校に行くエネルギーも出てきています。
ただ、それでも学校に行けない場合、エネルギー不足とは別の原因が考えられます。たとえば、いじめのトラウマが残っていたり、友達関係のトラブルがあったりする場合です。
この場合、エネルギーが出てきていても、すぐに学校に行くのは難しいでしょう。さきに、根本的な原因を解決することが大切です。
行けない原因を解決しよう
いじめのトラウマが原因になっているなら、フリースクールや登校支援室を使用する方法や、転校などが解決法になるでしょう。
友達関係のトラブルが原因なら、先生にサポートをお願いすることが大切です。どちらのケースも、ただ見守っているだけでは解決しません。
解決に向け、親が行動していくことが大切です。ある程度解決したら、スモールステップで再登校できるようにしていきましょう。
いきなり朝から学校に行くのではなく、最初は昼から行く。いきなり歩いていくのが大変であれば、最初は車で送っていくなどです。
本日のまとめ
愛情バロメータが上がり、エネルギーが増えてきても、すぐに学校に行けるわけではありません。
上手く原因を聞いて解決をしてから、少しずつ再登校できるようにすることが重要です。それまでの期間、勉強のやる気があるなら、無理のない範囲でサポートしましょう。
明日ですが、「親子喧嘩がひどい状態から志望校に合格した話」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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