先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
不登校の新中2の息子が昨年12月から急に登校できず、友達関係も不明です。学校に行きたいと言いますが、当日になると行けません。
再登校させたいですが、どのようにサポートすればいいでしょうか。また、不登校中は日中どのように過ごせばいいのでしょうか。
勉強についていけなくなるのも心配です。本人は焦る様子が見受けられず、息子の心理状態がわからず困っています。
子どもが急に不登校になると、親としては原因がわからず、どうサポートすればいいのか悩みますよね。
そこで今回は、「失敗しない不登校中の自宅での過ごし方」についてお伝えしましょう。
正しいサポートで、再登校への第一歩を踏み出すことができます。子どもにも笑顔が戻るはずです。
不登校の原因が「わからない」理由
原因がはっきりしない不登校のうちの7割くらいは「気力の低下」であることが多いです。つまり、愛情バロメータが下がっている状態です。
愛情バロメータが低いと、朝起きる力も、学校に行く力も出ません。すると特に学校で嫌なことがなくても、学校に行けなくなるのです。
では、どうすればいいのか。解決するためには、愛情バロメータを上げないといけません。そこでまずは、家庭の居心地を良くしましょう。
おいしいごはんを作る、子どもの話を聞く、一緒にゲームをする、子どもが寂しいなら一緒にいるなどが効果的です。
やってはいけないこと
ここで注意したいのが、「学校に行かせようとする」ことです。「再登校させたい」という気持ちは出さないようにしましょう。
子どもからすると、これはプレッシャーとなるので、家の居心地が悪くなるからです。
その結果、愛情バロメータが下がるため、気力がなくなって不登校が長引いてしまいます。
また、勉強をさせようとするのもNGです。子どもが自分から「勉強したい」と言うなら手伝ってあげるのはいいですが、無理にさせないようにしましょう。
子どもが暇なら一緒にゲームをするなどして、家庭の雰囲気を良くする方がいいです。
自宅での過ごし方の注意点
ただし「居心地を良くする」と「何でも許可する」は違います。たとえば、子どもが夜中までゲームをしたいと言っても、それを許してはいけません。
生活リズムが崩れると、体調も悪くなるからです。そのため、「あなたの体調が崩れるから、夜中までのゲームは許可できないよ」と伝えましょう。
ただし、既に昼夜逆転生活になっている場合、いきなり厳しく言うと子どもが暴れることもあります。
そんなときは一旦目をつぶり、まずは愛情バロメータを上げて子どもの気持ちを前向きにしましょう。
本日のまとめ
不登校の原因がわからない場合、愛情バロメーター低下が原因であることが多いです。まずは家庭の居心地を良くして、愛情バロメータを上げましょう。
学校に行かせようとしたり、勉強をさせようとするのではなく、「元気にいてくれるだけで十分」と思ってあげることが大切です。
日中の過ごし方については、生活リズムを整えることを基本に、子どもの気持ちが前向きになるようサポートしていきましょう。
明日ですが、「高校退学の悲劇を乗り越えた方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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