先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
子どもが希望していた、地方で1番の進学校へ入学しました。しかし、勉強の速度が早くて難しく赤点を取る事もあります。
部活も何度も怪我して見学や雑用係ばかりです。高校生になってから部屋に閉じこもる時間が長く、何をしているのかわかりません。
よく笑う子でしたが、今はイライラして無表情です。心に余裕がない感じです。その後の生活をどう関わっていけば良いかアドバイスを下さい。
頑張って入った高校での生活がうまくいかないのは、子どもにとってつらいことです。
部屋に閉じこもってふさぎ込んでいるのは、SOSサインといえます。そこで本日は、こういったときに親がすべきサポート法をお伝えします。
これができれば、いずれ子ども自身も「大した失敗ではなかった」と思えるでしょう。その後の人生も、より充実したものにしていけるはずです。
進路を決めた流れをチェック
まずは、子どもが今の学校を進路に選んだ流れを思い出してみてください。
親が進学校への入学を強く勧めていたり、誘導していたりした場合、子どもは「こうなったのは親のせいだ」と思ってしまいます。
この場合は、誠意をもって謝りましょう。本人が進路を決めている場合は、今後どうしたいのかを一緒に考えることが大切です。
「自分が決めたことだから、自分でなんとかしなさい」と言わず、困った時には助けてあげましょう。
できることとメリットを伝えよう
次のステップは、今後取れる選択肢とメリットを提示することです。第一の選択肢は「とりあえず卒業を目指す」というものです。
高校は、赤点さえ取らなければ進学し、卒業はできます。そうすれば、得意科目だけで受験できる私立大を目指せるでしょう。
一方、卒業が難しそうなら、「転校」と「就職」が選択肢になります。転校を希望するなら、通信制高校を含めて子どもに会う学校を一緒に探しましょう。
就職を希望するなら、職探しのサポートをします。就職することは悪いことではないので、子どもの気持ちを優先してどうするか決めましょう。
一度の挫折で落ち込む必要なし
高校生活の失敗は、子どもにとっては初めての挫折かもしれません。こういった時こそ、無条件の愛で、子どもをサポートしてあげましょう。
一度の挫折で「人生が終わった」と思わないように、声かけすることが大切です。
間違っても「だから言っただろ」「もっと頑張れ」というような、追い打ちをかける言葉を言ってはいけません。
親も子どもも、この失敗を乗り越えることで、失敗が成長に変わります。そのためには、親の力が必須です。
本日のまとめ
子どもが高校生活で挫折しているときは、とりあえず卒業を目指す、転校する、就職するという選択肢があります。
いずれ「大したことない失敗だった」と思えるように、無条件の愛でサポートしてあげましょう。高校生活がうまくいかないくらいで、人生が終わるわけではありません。
明日ですが、「子どもが親に見せるSOS3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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