先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の息子は不登校から抜け出し、毎日学校に行くようになりました。しかし、勉強はほとんどせず、オンラインで友達とゲームをし、部活もぼちぼちと参加しています。
今回、アドバイスいただきたいのは、私の気持ちの問題です。「あの担任でなかったら」「あの子と同じクラスにならなければ」と、今さら考えても仕方ない事ばかり考えています。
こんな時は、どうすればよろしいですか?
不登校は、子ども自身だけではなく、親にも大きな心の負担となります。子どもへのケアと同じように、親のメンタルケアも考えなければ、親の方が先に崩れてしまうかもしれません。
今回は、不登校の子を持つ親御さんに向けて、どんなメンタルケアをするのがいいかを紹介しましょう。
適切なメンタルケアができていないと、親の方が先に精神的に病んでしまいます。そうなる前に、チェックしていただければ幸いです。
過去ではなく、現在に目を向けよう
ご相談の中でも触れていらっしゃるように、残念ながら過去のことは変えられません。これは子どもの不登校に関することだけでなく、仕事、人間関係なども同じです。
親が過去にばかり目を向けていると、子どもも同じように過去ばかり見てしまうようになります。それは、望んでいることではないですよね。
そこで、まずは過去のことは一度忘れ、「今満足していること」を書き出してみましょう。すると「大変なこともあったけど、今もいいことはたくさんある」と思えるはずです。
関心の輪ではなく影響の輪に目を向ける
「7つの習慣」という本は、読んだことはありますか?
>>7つの習慣
この本の中で、「関心の輪」「影響の輪」という理論が紹介されています。簡単に言うと、関心の輪は「自分が関心を持っていること」で、影響の輪は「自分が影響を及ぼせること」です。
「担任やクラスメートが違ったら」というのは、どちらも「関心の輪」と言えます。つまり、親の力ではどうしようもできないことなのです。
そこではなく、影響の輪に目を向けるようにしましょう。子育てにおける影響の輪は「今、子どもに何ができるか」です。
できない自分を責めてはいけない
「過去より現在を見る」「関心の輪ではなく影響の輪に目を向ける」という2つの理論は、どちらも言うのは簡単です。しかし、実践するのは難しいでしょう。
仮にこれらのことがすぐにできなかったとしても、自分を責めてはいけません。むしろ、勇気を出して私に相談をしてくださっているだけで、すごいことです。
子どものことを心の底から想っているからこそ、できる行動だと思います。これだけでも、トップ1%の素晴らしい親だと私は感じます。
自分を責めるよりも、こうして行動できていることを褒めてあげてください。すると、自分の自己肯定感を上げるので、心も強くなれます。
本日のまとめ
不登校の子どもについて考えて心がつらくなったら、「過去ではなく現在に目を向ける」「関心の輪ではなく、影響の輪に目を向ける」ことを心がけましょう。
できなかったとしても、悪いことではありません。自分のことを褒め、自己肯定感を上げていくことが何より重要です。
明日ですが、「自己肯定感が高い子が育つ子育て法3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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