先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3女子の母です。人前での暗唱が苦手で、直前まで完璧に覚えていてもいざ自分の番が来ると 全て飛んでしまい何も言えなくなります。
集中力も続かず、授業中1問目を聞いているうち、気付いたら5問目まで進んでいた等。本人も悩んでいます。何か解決法はありますか?
お子さんがせっかく勉強したのに、テストで結果が出ない状況だと、かわいそうですよね。
そこで今回は、覚えたことをすぐに忘れてしまう悩みの解決法についてお話ししましょう。
親が間違った声かけをすると自信をなくしてしまい、受験にも悪影響が出ます。一方、正しくトレーニングを行えば成績が上がり、受験の成功にもつながるはずです。
突然忘れるのを防ぐトレーニング法
相談者さんのように、突然忘れてしまうことを防ぐためには、いつもとは違った場所で練習させるといいでしょう。
記憶が定着していないわけではなく、場所が変わると緊張して思い出せなくなることが原因だからです。
そこで一度、自宅ではなく友達の家や塾でテストをしてみましょう。そこで完璧にできるように、勉強しておくのです。
場所を変えて練習をすることで、テスト当日の緊張を和らげることもできます。
授業中に気づいたら時間が経っているのは?
授業中1問目を聞いているうち、気付いたら5問目まで進んでいたというのは、実は誰にでも起こりうることです。
逆に、1日の授業を完璧に聞き逃さず受けられる子なんて、ほとんどいないでしょう。私自身も、本を読んでいて気づいたら話が進んでいることが多々あります。
では、どうしたらいいのか。大事なことは、授業を完ぺきに聞かなくてもついていけるようにすることです。そのために、「予習」をしましょう。
前日に教科書を読み、わからないところを調べておき、いくつかの問題を解いておけば完璧です。
他の特性があるなら発達障害の可能性も
もし、上記以外にも生活していく上で気になる特性があるなら、発達障害の可能性も考えられます。
たとえば、ADHDだとしたら、「物忘れが激しい」「落ち着きがない」「集中力が続かない」などが特徴として挙げられます。
こうした特性があって生活に支障が出ている場合は、一度検査を受けると安心でしょう。
私が一緒に勉強会などをしている公認心理師の小井出博文先生であれば、オンラインでもできる検査をしてくれます。
酷い場合は、児童精神科などに行って、軽い薬や漢方などを処方してもらうことで、落ち着いて生活できるようになるでしょう。
本日のまとめ
突然忘れるのを防ぐためには、いつもとは違う場所で練習すると効果的です。友達の家や塾でテストを行い、緊張を和らげる練習をしましょう。
授業についていくには、予習をして理解度を上げることも大切です。発達障害の可能性があり、生活に支障が出ている場合は、検査を受けると安心でしょう。
明日ですが、「やってはいけない子供の叱り方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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