先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2息子。最近は機嫌良く自分から学校の話をしてくる事もあれば、次の日には機嫌悪く話しかけるなオーラを出してくるなど、波が激しく私も話かけづらくなっています。
宿題も出さないことが多いですが、声かけはした方がいいのでしょうか?学校の先生からはちゃんとやってこいよとその時に言われるぐらいです。
私としては将来、社会に出た時に困らないようにもっと厳しくしてほしいと思うのですが…それを先生に伝えようかとも考えています。
最近は学校の先生も、厳しい指導をすることが難しくなっています。そのため、親として宿題をやらない子どもにどう対応すればいいか悩みますよね。
そこで今回は、宿題をしない子へ親の対応法をお伝えしましょう。
この考え方は宿題だけでなく、日々の行動全般に応用できます。子どもの行動で困っていることがあれば、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
大前提!嫌なことも言える親子関係を作ろう
思春期の子どもは感情の波が激しく、話しかけづらいのは自然なことです。そのため、機嫌が良いときを見計らって、ダメなことはダメと伝えていかないといけません。
ただし、ダメだと言える親子関係を作るためには、2つやるべきことがあります。1つ目は「子どもの要求をできるだけ聞くこと」です。
親が子どもの話を聞くからこそ、子どもも親の意見を聞くようになります。そのため、1つ言いたいことがあるならば、10個子どもの要求を聞くようにしましょう。
2つ目は「言われたくないことを聞き入れる練習」です。いきなり「宿題やりなさい」と伝えると、反発するかもしれません。
そこで「リモコンとってくれない?」「お皿こっちに持ってきて」というような、簡単な頼みを聞いてもらう練習をしておきましょう。
宿題を子どもがやらないなら?
日ごろから上記の方法を行いつつ、子どもが宿題をやっていなければ、以下のように伝えましょう。
「宿題は、学校の先生との約束だよね?」「それをサボって、ゲームやるのはおかしいんじゃないの?」
嫌なことも言える親子関係ができているなら、ダメな事はダメと伝えても子どもは理解できます。
子どもから反発することを恐れ、何も言わなくなると、社会性が身につかなくなるので注意しましょう。
もしも今、そこまでの関係がないなら?
ただし、現状嫌なことを言える親子関係ができていない場合は、焦る必要はありません。
宿題をできなかったとしても、誰かに迷惑をかけたり、命の危険があったりするわけではないからです。
それなのに宿題のことを毎日厳しく伝え、さらに関係が悪くなると、もっと大事なことが伝えられなくなります。
そうなるくらいなら、今は「しっかりやりなよ」と軽く声をかけるだけでいいでしょう。
愛情バロメータが上がり、良好な親子関係ができてから厳しく伝えても遅くはありません。
本日のまとめ
思春期の子どもにダメなことを伝えるには、まず親子関係の土台を作ることが大切です。
普段から「子どもの要求を聞く」ことで信頼を築き、「親の要望を聞いてもらう練習」をさせていきましょう。
宿題については焦らず、良好な関係を築いてから伝えても大丈夫です。
明日ですが、「効果的な冬休みの過ごし方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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