先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
宿題や提出物をしなくても、先生は叱りません。ただ内申点が下がるだけで、本人も気にしていません。親が言うしかないのでしょうか?
宿題というのは、定期テストの勉強とは意味合いが違います。ただし、これを知らずに間違ってサポートをしてしまっている親は少なくありません。
そこで今回は、宿題をする意味と、自主的にやるようになる動機付けテクニックをお伝えしましょう。
宿題を通してコツコツと勉強習慣をつけることができれば、将来の夢や志望校にも近づけるようになるはずです。
そもそも宿題は点数UPのためにするものではない
そもそも宿題というのは、定期テストの成績を上げるためのものではありません。
私自身の考えにはなりますが、「期日までに提出するという先生との約束を守る」のが、宿題の意味だと考えています。
将来社会に出たときに、上司、取引先、お客さんなどとした約束を破ったらクビになります。そうならないための練習が、宿題です。
そのため、「宿題のいちばんの目的は期日までに出すこと」であることを子どもにも理解させましょう。
また、点数UPが目的ではないので、綺麗に書いてなかったり答えを写して出していたりしても、叱ってはいけません。
宿題で高得点を取らせるには?
とはいえ、学校によっては宿題が評価に含まれることがあります。この場合、綺麗にまとめたり、たくさんのページ数をやったりすると点数は上がるでしょう。
もしここで、子どもが宿題を抵当にしかやらないなら、親としてどのようにサポートすべきでしょうか。
実はこの場合も、親が子どもに伝えられるのは、「期日を守ってきちんと提出したかどうか」だけです。
なぜなら、高得点を取ることは、先生との約束ではないからです。あくまでも自分のために、やることなので、それを強制することはできません。
高得点が取れるように頑張って欲しいなら、「成績を上げたい」と本人に思わせるしかないのです。
子どもに高得点を取らせたいと思わせる方法
では、子ども自身に「成績を上げたい」と思わせるにはどうすればいいのでしょうか?1つ目は、将来の夢を見つけることです。
やりたいことが見つかり、それを叶えるために成績UPが必要とわかれば、宿題を頑張るようになるでしょう。
2つ目は、行きたい志望校を見つけることです。夢はまだなくても、行きたい学校が見つかれば頑張ろうと思えるでしょう。
3つ目は、ちょっとしたご褒美を作ることです。夢や志望校がない場合でも、「宿題を頑張りたい」と思えるようなご褒美を親子で一緒に考えてみましょう。
本日のまとめ
学校の宿題は、「期日までに提出するという先生との約束」です。そのため、子どもが期日を守っているなら、やるべきことはできています。
どうしても宿題で高得点を取らせたいなら、子ども本人に「高得点をとりたい」と思わせることが大切です。
明日ですが、「新学期にやってはいけない子育て」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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