先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2男子、発達障害があります。自分の望む友達関係を築けず、学校に行けていません。朝起きられず、話しかけると機嫌が悪いです。
学校の先生も医者も「日中はテレビやWi-Fiを切った方がいい。家が居心地がいいと尚更学校に来ない」といいます。
家族で時間を決めて、23時にWi-Fiを切った時は興奮し、まともに話ができる状態ではなくなりました。平日家にいる時、テレビやWi-Fiは見れるようにすべきですか?逆に見れなくすると、愛情バロメータはあがらないですよね?
今回のご相談のように、Wi-Fiを切って無理やりやめさせた経験はありませんか?実はこの方法は、状況や親子関係によっては良くない場合が多いです。
本日は、今回の相談者さんのケースでWi-Fiを切るべきか解説します。どの家庭でも当てはまるわけではありませんが、基本的なゲーム依存の対応は同じです。
やるべきことが理解できれば、ゲーム依存も不登校も、子どもの意志で改善できるようになるでしょう。子育ての不安もなくなるはずです。
学校に行かないのは、家の居心地がいいからではない
まずお伝えしたいことは、「学校に行かないのは、家の居心地がいいからではない」ということです。
もちろん、朝から晩まで一人で孤独に好きなゲームができたとしたら、数日は快適に幸せに過ごせるでしょう。
しかし1週間は楽しく過ごせても、すぐに飽きるはずです。なぜなら人間は、他人とのつながりを求めているからです。
虚しさを感じるため、「居心地がいい」という状況にはならないでしょう。つまり、Wi-Fiを切ったからといって、不登校が治るわけではありません。
まずは愛情バロメータUP
では、どうしたら不登校やゲーム依存を改善できるのでしょうか。初めにやるべきことは、愛情バロメータUPです。
親の愛情が的確に届き、親のことが大好きになれば、ルールや約束を守れるようになるからです。
子どもが家に一人でいて、Wi-Fiやテレビを切ってしまっては、寂しさがさらに増すでしょう。
そこで、できれば親は仕事を休み、子どもが食べたい食事を作って、一緒にゲームをするといいです。寂しさが緩和され、良好な親子関係が築けます。
次に解決までの流れを一緒に考える
良好な親子関係ができると、会話ができるようになってきます。すると、学校や勉強について前向きに考えられるようになってきます。
ここまできたら、次の2つのステップを踏みましょう。まずは、学校に行けない理由をなくすことです。
友達関係でトラブルがある場合、学校の先生にも協力してもらって改善していきましょう。次に、生活リズムの改善です。
ここで「登校するためには、生活リズムを直さないといけない。夜中までゲームをしてしまうなら、夜はWi-Fiは切らないといけないよね?」ということを話し合いましょう。
子どもの気持ちが前向きになっているので、納得した状態でゲームを制限できるはずです。
本日のまとめ
子どもが家に一人でいてWi-Fiやテレビを切ってしまうと、寂しさが増すだけで、ゲーム依存改善にはつながりません。
まずは子どもが持つ要求を聞き、良好な親子関係をつくることが大切です。
会話ができるようになれば、学校のことを前向きに考えられるようになり、ルールも納得してくれるでしょう。
明日ですが、「アダルトチルドレンの特徴と克服法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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