成績アップに効果的な、「罰ゲーム戦略」という方法があります。これを知って活用してただくことで、お子さんの勉強へのやる気アップが期待できます。
やる気だけでなく成績も上がっていけば、お子さんが希望の進路に進むこともできるようになるので、参考にしていただければ幸いです。
プロスペクト理論
過去にノーベル経済学賞を受賞したカーネマン氏、トベルスキー氏が提唱した「プロスペクト理論」というものがあります。
これは、「快楽を動機付けにする場合」と「痛みを動機付けにする場合」では、「痛みを動機付けにする場合」のほうが2.5倍効果があるというものです。
たとえば、「テストで50点取ったらスマホを買ってもらえる(=快楽)」と「テストで50点未満だったらスマホを取り上げられる(=痛み)」だった場合。
後者の、取り上げられるという「痛み」の目標のほうが、人間はやる気が出るという理論です。
罰ゲーム戦略
プロスペクト理論を活用することで、勉強のやる気をアップさせることができます。その方法の一つが「罰ゲーム戦略」です。
これは、子どもが自分で罰ゲームを設定してやる気を出す方法で、「ぜったいに成績を上げないと嫌だ」と思う罰ゲームを設定するのです。
たとえば、「テストで100番以上だったら両親にスマホを没収してもらう」「彼氏彼女に3ヶ月別れてもらう」などがあります。
こんな罰ゲーム、絶対に嫌ですよね?その結果、気持ちの面で追い込まれてやる気が出るのです。
人から決められると効果激減
罰ゲーム戦略は、子どもが自分で罰ゲームを決めるからこそ効果を発揮します。もし自分ではなく、お父様お母様が決めてしまったら効果は出ません。
なぜなら、親に決められた罰ゲームだと、子どもからは反発するからです。私がこれまでに、成績UP講座や勉強会などで「罰を与えて勉強させる」ことを推奨しなかったのは、これが理由です。
あくまでも、成績を上げたいから「自分で罰ゲームを設定する」という流れが重要です。ちなみに私は、今の仕事を始めると決めた時、とりあえず仕事を退職しました。
当時の貯金は200万円ほどだったので、どれだけ節約しても1年ほどで結果を出さなかったら食べていけない状態を作ったのです。
「1年で結果が出なければ、年収400万円の安定した公務員から年収200万円のアルバイト生活になる」という罰ゲームを設定したからこそ、本気で頑張れたのだと思います。
本日のまとめ
プロスペクト理論では「快楽」と「痛み」では、「痛み」のほうが2.5倍効果があるといわれています。
「テストで50点取ったらスマホを買ってもらえる」よりも「50点未満だったらスマホ没収」のほうが、やる気が出るということです。
これを活用した罰ゲーム戦略は、目的を達成できなかった場合の罰ゲームを自分で設定することで、効果が期待できます。
ただし、自分で罰ゲームを設定するという流れが重要です。外部から罰ゲームを与えると効果は半減どころか、逆効果になることもありますので、注意してください。
なお、本日の内容はYouTubeでも解説しています。もう少し細かい説明などもしているので、よかったら家事をしながら聞き流していただければと思います。
>>YouTube
明日ですが、「重大発表+今年1年ありがとうございました!」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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