他の子と比べてわが子が育てにくい、強いこだわりがあって戸惑うことが多い、と感じる場合、もしかしたら発達障害かもしれません。
そこで今回は、代表的な3つの発達障害の特徴やサポート方法をお伝えしましょう。
発達障害でも、うまく親がサポートにすることができれば、問題なく社会で活躍することができます。お子さんと無駄にぶつかることも減るため、日々のストレスもなくなるはずです。
目次
1.注意欠如・多動症(ADHD)
最初は、ADHDです。ADHDには、主に3つの特徴があります。
1つ目は「注意力の欠如」です。 授業中や課題に集中するのが難しく、忘れ物が多いことがあります。
2つ目は「多動性」です。 座っていることが苦手で、じっとしていられないため、授業中歩き回ってしまうケースもあります。
3つ目は「衝動性」です。 順番を待つのが難しく、他人の話を遮ったり、衝動的に手を出してしまうことがあります。
2.自閉スペクトラム症(ASD)
次は、ASDです。ASDにも、主に3つの特徴があります。
1つ目は「社会的相互作用の困難」です。 他人の感情や視点を理解するのが難しく、友達関係を築くのが苦手といえるでしょう。
2つ目は「コミュニケーションの問題」です。表情やジェスチャーといった、非言語的なコミュニケーションを理解するのが難しい特徴があります。
想像力が低いため、相手の冗談を本気で捉えてしまいトラブルに発展することもあるでしょう。
3つ目は「限定的で繰り返しの行動」です。特定の興味に強く執着し、決まったルーチンに固執することが多いといえます。
3.学習障害(LD)
最後はLDです。LDは次の3つの特徴のうち、どれか一つor複数の特徴が顕著に出ること多いでしょう。
1つ目は「読み書きの困難」です。 読むスピードが遅く、文字や単語の認識に時間がかかります。
2つ目は「計算の困難」です。 数字や計算が理解しづらく、時間やお金の概念に困難を感じることがあります。
3つ目は「記憶の問題」です。 指示を覚えるのが難しく、情報を整理するのが苦手といえるでしょう。
こういった能力が「2学年下の子と同じorそれ以下しかない」場合は、LDを疑ってもいいでしょう。
「ウチの子、発達障害かも?」と感じたら
子どもが発達障害かもしれないと感じた場合、まずは担任の先生に相談することが重要です。
先生は周囲の子どもたちと比較して見てくれるため、発達障害かどうかの判断がしやすいためです。
その後、親がサポートできるかどうかをチェックしましょう。軽度であれば、親が工夫して対応することで、問題なく社会に出ていくことも可能です。
しかし難しい場合は、児童精神科医、スクールカウンセラー、公認心理師などの専門家に相談しましょう。
通常学級での学習が難しい場合は、通級や支援学級を検討することも一つの選択肢です。子どもにとっても苦しい状況とならないよう、先生と一緒に考えてあげましょう。
本日のまとめ
子どもの発達障害は、大きく3つ(ADHD、ASD、LD)にわけることができます。一つだけの特徴が出ることもあるし、重なることもあります。
他の子と比べて子どもにどのような特徴があるのかを理解し、発達障害の可能性がある場合は適切な支援を行いましょう。
なお、来年の初めに「発達障害」に特化した勉強会を行おうと計画しています。そこで、子どもの発達障害で悩んでいることや聞きたいことがあれば、こちらのアンケートから教えていただけると嬉しいです。
>>発達障害に関するアンケート
できるだけ、参加者の方が求めている内容をお伝えする勉強会にできればと思います。また、開催が確定しましたら改めてお知らせいたします。
明日ですが、「偉そうな子どもの原因と心理」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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