先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
不登校の中3男子グレーゾーンです。医者から「自律神経が乱れている」と言われ、生活習慣の改善を提案するも聞き入れてくれません。
高校は行きたいと言うのですが、ズルズルと勉強もしないまま、10月まで過ごしてきました。ゲームをしたいと言うのですが、中毒性があるので、携帯電話のみ渡しています。
両親共働きで夫婦仲も悪く、家で話す時間も少ないです。
不登校で発達障害を持っていると、進路に悩みますよね。さらに自律神経の乱れがあると、高校生活への不安もあると思います。
では、こういった場合、どこから改善していけばいいのでしょうか。親がしっかりとサポートすれば、自律神経の乱れは改善できます。高校生活を充実させることもできるでしょう。
ただし間違った対応を行ってしまうと、高校でも不登校が継続します。生活習慣の悪化や引きこもりにつながっていくので、注意しましょう。
まずは自律神経の乱れを改善
まずは、自律神経の乱れを改善していきましょう。これができないと、高校に入ってからも生活習慣が悪化したり、意欲が出なかったりするからです。
自律神経の乱れの原因は、生活リズムやストレスであることが多いです。そこで、ストレスの原因と考えられる「家庭環境」は、できるだけ早く改善しましょう。
そのためには、夫婦関係の改善からです。夫婦で時間をつくってお互いの気持ちを話してみたり、一時的に別居をして距離をとったりする方法もいいでしょう。
12月までは家庭環境の改善と愛情バロメータUPを行うことが大切です。その際、医師と連携をして薬や漢方などを検討するのもいいでしょう。
勉強しなくても行ける進路を探そう
中3の12月には、進路を決めないといけません。そのため、上記を行いながら、勉強しなくても進学できる学校を親がピックアップしておきましょう。
愛情バロメータが上がってきたら話し合いをして、子どもが行きたいと思える進路を見に行って決めるという流れがベストです。
このとき、全日制だけでなく、自分のペースで勉強できる通信制高校なども含めて検討するといいでしょう。
全日制にしたものの、出席日数が足りず留年になって親子ともに苦しむということがないよう、どちらも検討しておくことが大切です。
子どもの好きな事や得意を活かそう
高校に行かせれば子どもが幸せになるかというと、そうとは限りません。
特に発達障害の子は一人ひとり特性を持っており、学校が合わない子も多くいます。そんな中にいると、自信を無くしやすくなるでしょう。
その場合、得意なことを突き詰めていくといいです。何か一つの分野で結果が出ると、自信につながるからです。
すると、いずれ社会に出た時にも活躍できるようになります。勉強だけにこだわらず、得意なことに意識を向けることが大切でしょう。
本日のまとめ
自律神経の乱れの原因は、生活リズムやストレスであることが多いです。夫婦仲が悪い場合、子どもに見えないストレスを与えている可能性があるため、注意しましょう。
生活リズムを改善するには、愛情バロメータを上げ、日常生活のルールについて話し合える親子関係をつくることが大切です。
明日ですが、「子どもがいじめられたら親がすること3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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