先日、縁があって東進ハイスクールのカリスマ国語講師「林修先生」の講演会に行く機会がありました。テーマは「伝わるコミュニケーションとは何か?」です。
この講演を聞いて、「これは子育てに使える」と思うことがいくつかあったので、まとめてシェアしたいと思います。
本日の内容を読んでいただければ、お子さんとの関係がさらに良好になると思います。その結果、子どもとの会話も増えてくると思うので、参考にしてみてください。
目次
大工と話すときは、大工の言葉を使え
林先生いわく、コミュニケーションの基本は「大工と話すときは、大工の言葉を使え」だそうです。この言葉は、ソクラテスという哲学者の言葉です。
簡単に説明すると、「大工さんと話そうと思ったら、大工さんが使っている言葉を使った方が親密なコミュニケーションが取れる」という意味です。
これは、子育てにも応用できます。子どもとコミュニケーションを取りたいのであれば、子どもが使っている言葉で話すことが大切です。
子どもが使っている言葉というのは、「子どもが興味があるものについて話す」ということです。ゲームが好きなら、ゲームの話。YouTubeが好きなら、YouTubeの話をすれば良いのです。
すると、自然に、出てくる言葉や単語が、普段子どもが使っている言葉(単語)になります。自然にコミュニケーションが円滑になるのです。
発信型、受動型、コンセンス型に合わせる
次に、林先生がお話しされていたのは、「相手が発信型、受動型、コンセンス型という3つのタイプのどれかを考え、それに合わせて会話をする」ということです。
発信型というのは、自分で話すのが好きなタイプです。受動型というのは、話を聞くのが好きなタイプです。
コンセンス型というのは、話し合いをしたという事実を作るのが好きなタイプです。9割の子どもは、発信型です。つまり、自分の話をするのが好きなのです。
そこで、子どもと円滑のコミュニケーションを取るなら、こちらは、ひたすら話を聞けばよいのです。何か言いたいことがあっても、ぐっと我慢しましょう。
こちらが、何かを言おうとすればするほど、子どもはこちらの話を聞かないといけなくなります。発信したいのにできない状態になるため、ストレスがたまります。
そうならないためには、9割は子どもの話を聞く、1割だけこちらの伝えたいことを伝える。くらいの割合がベストです。
最も大事なことは、聞いてもらえる人になる
最後に林先生がお話しされていたことで、非常に印象に残ったことがありました。「最も大事なことは、聞いてもらえる人になる」というお話です。
お父様やお母様の話を聞こうと思える親子関係であれば、子どもは自然にこちらの話を聞きます。
しかし、「なんでお父さんの話を聞かないといけないの?」という気持ちがあると、子どもは話を聞かなくなります。
では、聞いてもらえるようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?一番大事なことは、愛情バロメータをあげることです。
特に、子どもの気持ちを理解することと、適度な距離感を維持することは大事です。
子どもの気持ちを理解する
例えば、子どもが不登校だとします。今は「学校に行きたくない」という気持ちになっているということです。この気持ちをきちんと理解して、「行きたくないなら無理に行かなくていいよ」と伝えてあげれば、子どもはお父さんやお母さんのことを信頼します。
その結果、自分の気持ちや悩みを素直に話せます。しかし、子どもの気持ちを理解せず「学校に行け」と繰り返し言うと、子どもは「自分の気持ちを理解してくれない」と感じ、親と距離を取ろうとします。
常に子どもの気持ちを理解した対応が大事なのです。
適度な距離感で話をする
「適切な距離感で話をすること」も大事です。思春期の子どもは、近すぎる距離を嫌がります。また、一緒に住んでいないなど、遠すぎる距離感も嫌がります。自分の子どもにとって、一番適切な距離感を考え、その距離感で接してあげることが大事です。
この2つを意識すると、子どもは自然に「お父さんやお母さんの話は聞こう」という気持ちになります。その結果、こちらが伝えたいことも伝えられるようになります。
本日のまとめ
子どもの興味があるテーマで話す、子どもの話をしっかり聞く、子どもの気持ちを理解する、適切な距離感で話すなどは、良好な親子関係を築いていくためにとても大事なことです。
できることから、実践していただけると嬉しく思います。また、私自信、林先生の講演を聞いて、非常に勉強になりました。もし林先生の講演会に行く機会があれば、一度参加してみると良いと思います。
明日ですが、「偏差値70の高校に合格するための勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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