私は普段から「過保護はいい育て方」とお伝えしていますが、「過保護は良くない」と捉えられている方もいらっしゃいます。
しかし多くの場合、過保護の意味をはき違えて理解していることがほとんどです。
そこで本日は、過保護で育てると何がいいのか、過保護で育った子どもの特徴を3つお伝えします。
この特徴が子どもに当てはまっていれば、子育ては順調です。
過保護と過干渉の違いとは?
自動精神科医の佐々木正美先生によると、過保護とは、「子どもが望むことをしすぎること」です。
一方、子どもが望んでもいないことをやりすぎるのが、過干渉です。つまり、保護と干渉の違いは「子どもが望んでいるかどうか」で変わります。
たとえば、子どもを学校に送迎するのは過保護か過干渉、どちらでしょうか。
これは、子どもが頼んでいるなら「保護」、子どもが頼んでもいないのに「雨で濡れるから」と無理やり送っていく場合は「干渉」といえます。
送迎しすぎたら子どもはどうなるか?
過保護に努めて子どもの頼みを聞きすぎた場合、自立できなくなるのでは?という反論がよく来ます。
学校への送迎を例に挙げると、頼まれるがままに送っていたら、今後二度と歩いて通えなくなると思ってしまうのです。
しかし、これは違います。社会人で親に会社に送迎してもらっている人っていますか?あまり見ないですよね(体の問題などは例外)
幼少期に服を着られず、毎日着せてあげていた子どもも、今は一人で着れるはずです。
このように人間は、どこかのタイミングで必ず自立します。親が保護するのはそれまでの間なので、基本的にはやりすぎても問題はありません。
(過)保護で育てられた子どもの特徴
過保護で育てられた子どもは、親のことを好きになり、親を信頼するようになります。すると、次の3つの変化が出てきます。
1つ目は、人を信じられるようになります。親を信頼できると、友達や先生なども信じられるようになるからです。
2つ目は、挑戦できるようになります。何かあっても、親が守ってくれると思うからです。
3つ目は、自分の未来に希望を持てるようになります。自分のことを信じてくれたり、要求を聞いてくれる親がいると、自分は価値のある人間だと思えるからです。
この3つの特徴が出てきていたら、過保護の子育てがうまくいっていると自信を持っていいでしょう。
本日のまとめ
子どものためを思っての行動でも、子どもが望んでいる場合は過保護になり、そうでない場合はやりすぎると過干渉になります。
過保護で育てると人を信じられるようになり、自分の未来に希望を持てるようになります。また、失敗を恐れず挑戦できるようにもなるでしょう。
明日ですが、「学校に行きたいけど行けない子への対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!過保護な親に育てられた子どもの特徴TOP3
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