先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中高一貫の中三の娘は、毎日の宿題を寝る直前にやり始めほぼ徹夜でやっており、寝不足で授業はほぼ寝ているそうです。
あまりにもやらなすぎるので、そろそろやったら?と声かけしますがなかなか動かず「その声かけのせいでやる気がなくなった」と責められます。
成績は真ん中辺りで下降気味。宿題や授業だけでもやってほしいのですが、どうしたらやる気になってくれるでしょうか?
寝る直前に宿題をして徹夜になったり、授業中に寝たりしていると、親としてはどうにかして改善したいですよね。
ただここで間違った対応をしてしまうと、余計に子どものやる気をなくしてしまいます。いずれ宿題すらしなくなり、昼夜逆転になる可能性もあるでしょう。
そこで今回は「授業中寝てしまう子の対応法」をお伝えします。正しく対応することでやる気を引き出し、学習習慣を身につけさせることができるはずです。
結論:何も言わなくてOK!
結論からお伝えすると、今回の相談者さんの場合、何も言わなくても大丈夫です。
なぜなら、お子さんの成績は真ん中あたりで最低限の勉強はできており、学校にもきちんと通えているからです。
つまり、子ども自身は「やるべきことはやっている」と思っています。
そのため、親からの声かけに対して「余計なお世話」と感じてしまうでしょう。
頭がそこそこ良い子にありがちな考え方
意外かもしれませんが、授業に寝てしまうのは、賢い子によく見られる傾向です。なぜなら、
- 授業を聞くより、自分で勉強した方が効率的
- 授業中は仮眠を取るのに最適な時間
- テストでしっかり点を取れば進学できる
- 大学受験は一般入試で受けるから内申点は関係ない
とはいえ授業でテストに出るポイントを先生が話すこともあるため、できれば真面目に受けた方がいいでしょう。
どうしても生活リズムを改善してほしい場合
では、どうすればいいのか。今回のような場合、無理にアドバイスするのではなく子どもが困るのを待つことが大切です。
具体的には、次のような状況になったときに初めて助言をするのが効果的でしょう。
- 先生から叱られる
- 内申点が下がって進学が厳しくなる
- 朝起きられなくなり、出席日数が足りなくなる
- 体調が悪くなり、肌荒れがひどくなる
そこで、生活リズムを直すようにサポートするのがベストです。
本日のまとめ
子どもが授業中に寝ているが、やるべきことはきちんとやっている場合、無理に注意せず見守ることが大切です。
なぜなら本人は「やるべきことはやっている」と思っているため、親の声かけが逆効果になることがあるからです。
ただし、子どもが困ったときにアドバイスできるように日頃から良好な親子関係を築いておきましょう。
明日ですが、「無気力だった子どもが合格を勝ち取った事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。