先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
浪人生の息子の相談です。主人が医者で国立の医学部を目指していました。
模試は申し分なかったのですが、センターで失敗して志望大学がかなり危険だったので、滑り止めと思っていた私立を受験させたのですが、落ちてしまいました。
大変ショックを受けて、次の私立も受けないとなってしまいました。勉強にも身が入らず、二浪避けたいのですが、どう対応していいかわかりません。
主人は私が構いすぎだと言っており、理解はできるのですが、このまま引きこもりになってどこの大学にも入れないのではと心配になってしまいます。アドバイスお願いします。
子どもが受験に失敗してしまうと、子どもだけでなくお父様お母様もショックだと思います。しかし、ここで対応を間違えてしまうと後々かなり困ることになります。
引きこもりなど自暴自棄になってしまう可能性が高いので、そうならないように、今回の内容をぜひ参考にしていただければ幸いです。
まずは落ち着いて人生を考えさせよう
今回の相談者さんの場合、滑り止めに落ちてしまうという予想外の展開に、子どもはパニックになっている状態です。
何も考えられない状態なので「次の私立も受けない」と言っています。つまり、本心で言っているわけではないということです。そこで、まずは落ち着かせることが大事です。
自分の部屋に引きこもっているなら、それでも構いません。親が「あぁしろ、こうしろ」と言うのがいちばん良くないので、自分の人生をゆっくり考えさせましょう。
お父様お母様は、おいしいご飯を作って普段通り接してあげていただければ大丈夫です。気持ちが落ち着いたら、子どものほうから話してくるでしょう。
子どもから相談してきたら?
愛情バロメータが高い状態なら、子どもは落ち着いたタイミングで親に相談してきます。そのときは、親の考えを伝えてしまっても大丈夫です。
たとえば「お母さんなら、もう一個の私立受けてみるかな。やってみないと分からないし、落ち込んでいても仕方ないし。でも、最終的には自分で決めなさい」という感じです。
子どもが困ったときに親を頼ってくれるかどうかは、愛情バロメータにかかっています。これは、子どもが高校生になっても、大学生でも社会人でも同じです。
今回のような場面で特に効果を発揮するので、日頃から愛情バロメータを上げておくようにしましょう。
もしすべての学校に不合格になってしまったら?
今回の相談者の場合、まだ私立の受験が残っている状態です。もしこの学校を受けて不合格になってしまったらどうしたらよいのでしょうか。
やるべきことは同じです。落ち着かせて、今後どうしていくのか考えさせましょう。選択肢としては、
- 再び浪人して医学部を目指す
- 就職など、他の道へ進む
このときぜったいにやってはいけないことがあります。それは、親の気持ちを押し付けることです。この対応をすると、親子関係が崩壊するからです。
本日のまとめ
滑り止めの学校に落ちてパニックになっているなら、落ち着くまで待ちましょう。愛情バロメータが高ければ、落ち着いたタイミングで必ず親に相談してきます。
相談してきたら、自分の考えを伝えてしまってOKです。もし、すべての学校に落ちたときでも、やるべきことは変わりません。
ぜったいにダメなのは親の考えを押し付けることです。再び医学部を目指すか、別の道へ進むかは子どもに決めさせましょう。
余談ですが、私の友達は医学部に入るために平均2浪しています。医学部を目指す=2浪を覚悟するということなので、受験する前にそれを伝えておくとパニックにならずに済みます。
明日ですが、「オール5学年1位を取った成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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