子どもにお手伝いをさせたいと思っても、なかなか続かないですよね。「やって」と言うと嫌がられたり、一度やってもすぐにやめてしまったりすることもあるでしょう。
そこで今回は、「お手伝いをする子どもの育て方」をお伝えします。お手伝いが子どもの成長に与える効果と、習慣化するコツをまとめました。
間違った声かけをすると、親子関係が悪化する可能性があります。正しく対応すれば、お手伝いが自然と習慣化して子どもの成長につながるはずです。
お手伝いが子どもの成長に与える効果
お手伝いは、子どもの成長に3つの効果があります。1つ目は、自己肯定感と自己効力感が高まることです。
お手伝いをして親から感謝されることで、「自分にもできる」という自信が育まれます。2つ目は、責任感と自主性が育つことです。
定期的に任された仕事をやり遂げることで、「やらなければならない」という意識が芽生えます。この責任感は、将来の仕事にも役立つでしょう。
3つ目は、愛情バロメータが上がることです。お手伝いを通じて感謝の言葉を伝えると、親子関係が良好になります。
子どもも「親が自分の頑張りを見てくれている」と感じ、親への愛情も深まるでしょう。
お手伝いをさせるポイント
お手伝いをさせるには、まずは簡単なことから始めましょう。難しいことをいきなり頼むと失敗しやすく、子どものやる気を削いでしまうからです。
「食べた食器を台所まで持ってくる」など簡単なことから始め、できたら褒めてあげましょう。
次に、具体的に何をするか明確に伝えることです。「お皿片付けて」ではなく、「このお皿を台所のシンクに置いて」と具体的に伝えるようにしましょう。
やろうと思っても、やり方がわからないことがあるからです。また、お手伝い表を作ることも効果的でしょう。
何をするか忘れてしまうことがあるからです。チェックリストを作って、やるべきことを書き、できたらチェックを入れると忘れにくくなります。
習慣化のための2つのコツ
いざやり始めても、続かない子が多いです。では、どうすればいいのか。お手伝いを習慣化するためには、次の3つのポイントを意識しましょう。
1つ目は、完璧を求めないことです。たとえば、食器の置く場所が違っていたとしても責めないでください。
持ってきてくれたことを褒め、次からの置き場所を優しく教えましょう。完璧を求めすぎると、子どもはお手伝いを嫌がるようになります。
2つ目は、子どもがやりたいことをさせることです。お手伝いにも、子どもが楽しめるものとストレスを感じるものがあります。
ストレスのかかることを無理にやらせても、続きません。子どもが楽しいと思えることをたくさんやらせ、それを習慣化させましょう。
本日のまとめ
お手伝いは子どもの自己肯定感、責任感、愛情バロメータを高める効果があります。習慣化させるためには、簡単なことから始めましょう。
ポイントは、具体的に伝えること、お手伝い表を活用すること、完璧を求めず感謝の気持ちを伝えることです。
また、親子関係が良好でなければお手伝いも続かないので、日頃から良い親子関係を築いておきましょう。
明日ですが、「人を見下す子どもの改善ステップ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。