先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
TVを見たがったら見せて、ゲームをやりたいだけやらせて、YouTubeも見たいだけ見せて、夜寝たくないと言ったら夜更かしさせ、朝眠いと言ったら起さない。
これを続ければ子どもはいい方向にいくのでしょうか?
私は日頃から「子どもの要求をできる限り聞く」という過保護の子育てを推奨しています。
では、今回の相談にあるように、子どものやりたい放題の子育てはどうなのでしょうか?実は、いいケースとダメなケースがあります。
今回はこの違いをお伝えしましょう。ここが判断できれば、子どもが不登校になったり、善悪がつけられなくなったりすることはありません。子育ても楽になるはずです。
結論!状況によって異なる
今回の相談ですが、細かい状況によって答えが異なります。たとえば、
- 好きなだけテレビ、ゲーム、YouTubeを見ているが、夜更かしをするのは金曜日と土曜日の夜だけ
- 土曜、日曜は朝眠いと言って起きないが、月曜から金曜はしっかり朝起きて学校に行き、学校から出された宿題はきちんとこなしている
その上で、問題がない時だけ自由にしているので、今の状態を続けてもいいでしょう。
良くない例とは?
しかし、ダメなケースもあります。たとえば、
- 平日に好きなだけテレビ、ゲーム、youtubeを見ている。その結果、夜寝られなくなり、朝も起きられず学校に遅刻している
- 宿題もテレビやゲームのせいでできていない
つまり、重要なのはゲームやテレビを何時間見ているか、夜更かしをしているかではなく、「やるべきことが、きちんとできているか」です。
正しい生活習慣が送れているか、学校にきちんと行けているか、宿題がちゃんとできているかを見るようにしましょう。
やるべきことができていない時は?
もし相談者さんのお子さんが、後者のパターンだった場合、3ステップで改善していきましょう。
ステップ1は、「愛情バロメータUP」です。親の愛情をきちんと子どもに届けることで、行動するためのエネルギーが出てくるからです。
一方、親子関係が悪いと、子どもは無気力になってやるべきことができなくなります。いずれ、朝起きられなくなるでしょう。
ステップ2は、「生活リズムから改善」です。少しずつ寝る時間を早め、朝早く起きて、遅刻や欠席をなくしていくことから始めましょう。
ステップ3は、「宿題などのやるべきことをできるようにする」です。なかなか進んでいかない場合は、親が手伝いながらやっていきましょう。
少しずつ一人でできるようになっていくはずです。
本日のまとめ
テレビもゲームもYouTubeもやり放題であったとしても、やるべきことができていれば問題ありません。
そこに目を向けるのではなく、生活習慣は整っているか、学校にはきちんと行けているか、宿題などのやるべきことがきちんとできているかをチェックしましょう。
これらができていない場合、良好な親子関係を築いた上で、生活リズムから改善していくことが大切です。
明日ですが、「宿題にChatGPTを使うのはアリ?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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