不登校、スマホゲーム依存など子育てに関する相談への回答をまとめました!

親子

「思春期の子どもへの接し方がわからない」

「子育ての悩みをどこに相談したら良いかわからない」

と悩んでいませんか?このページでは、元中学校教師で現在年間3000組の親子の子育てをサポートしている道山ケイが、相談者の方から頂いた子育てに関する相談に対して、回答しました。

思春期の子どもがいる方というのは、似たような悩みを持つことが多いです。きっとあなたが抱えている悩みの解決策も見つかるはずです!

なお思春期の子どもの特徴や心理、基本的な子育て方法については、思春期の子育て講座で詳しく解説しています。よかったらこちらも参考にしてみてください。

>>思春期の子育て講座の詳細はこちら

あと、相談ではなく、私が不登校やスマホゲーム依存などの解決法をまとめたコラムもあります。以下のページに、よく読まれているコラムをまとめたので、よかったら参考にしていただければと思います。

>>思春期の子育てコラム一覧はこちら

なお、子育て以外の勉強や受験の悩みについては、こちらにまとめてあります。

>>勉強系の悩みについて、元教師が解決策をアドバイスしました!

>>高校受験の悩みについて、元教師が解決策をアドバイスしました!

目次

勉強方法以上に親子関係が成績を上げる鍵

今回初めて自らやる気になり、定期テストにかけてました。

本人はどうしてもうちではやりたくないとのことで、学校の授業と塾で頑張ってたのに、テストは散々で立ち直れず休むほどでした。

今も自暴自棄で何もてにつかない状態で、もう自分はダメだと決めつけています。やってもだめならもうやらないと、0か100しかありません。

また勉強を頑張れる方法、言葉がけをしたいのですが、よい方法を教えてください。

この子の場合、勉強方法以上に大きな問題があります。それは「心の問題」です。ではどうしたら、辛いことがあっても負けない強い心を持たせることができるのでしょうか?

これは親の接し方を変えることで少しずつ変えていくことができます。

打たれ弱い子に育てる方法

完璧主義
そもそもどうしてこの子は、一度勉強で失敗しただけで、ここまで落ち込んでしまったのでしょうか?

いろいろな要因はあると思いますが、おそらく「完璧主義」に育ててしまった可能性があります。

完璧主義というのは、例えばテストで60点を取ったとき、「なんで40点落としたの?」と言ってしまう育て方です。

100点を取れば褒めるが、それ以外はダメなところに焦点を当てるという育て方です。

これをすると子どもは、100点(大成功)以外はすべて0点(失敗)という考え方になります。

今回のように、努力したのに良い結果が出なかったときも、0点を取ったときと同じ感覚になり、自暴自棄になってしまうのです。

自暴自棄タイプから回復させる育て方

褒める
ではどういう育て方をしたら、自暴自棄になってしまう性格を、治すことができるのでしょうか?
対策1 60点を取ったことを褒める
まず意識してほしいのは60点でも褒めるということです。

親自身が、100点じゃなくても満足することで、子どもも満足できるようになります。
対策2 楽観的に育てる
もう一つは気楽に子育てをするということです。「今のままだと高校に行けないわよ」「偏差値が低いところに行ったら就職できないよ」

こういった言葉をかけてしまうと、子どもは自分の未来に絶望感を感じます。一方、

「まあ勉強できなくても何とかなるさ」「高校いけなかったら働けばいいさ」

という楽観タイプのお母さんの子どもは、辛いことがあっても人生に希望を持つことができます。だから多少のことでは、自暴自棄にならなくなるのです。
道山が公務員をやめた時の反応
楽観的
私が教師(公務員)をやめた時、8割くらいの人は、「あいつの人生は終わった」「二度と安定した生活は送れない」と言いました。

そのとき私は楽観タイプなので、「絶対にうまくいくから大丈夫」「失敗したらまた講師として働けばいい」くらいの気持ちでした。

人生における唯一の失敗は「死」です。死ななければ人生は何度でもやり直せます。

もちろんできることなら、行きたい高校に進学させて、スムーズに将来進みたい道に進ませて上げたほうが良いです。ただそれが全てではありません。

このお母さまの場合、もう少し楽観的にお子さんに接することが、一番大事なのかなと思います。

お子さんにかける言葉も、「まあテストで1回失敗したくらい大丈夫だよ」「焦らなくてもあなたなら大丈夫だよ」と繰り返し伝えるのが良いと思います。

子育てのルール決め基本原則

愛情バロメーターを上げるために、以前に決めたルールもなくした方が良いのでしょうか?ルールはゲームとスマホの時間なんです。

ルールを決めるときは一応、子供に意見を聞きながら決めました。しかし愛情バロメーターが低い段階で決めたので、本人の意志を尊重できてるかは難しいです。

決めた最初はちゃんと守っていたのですが、最近また守らなくなってきました。ルールが細かすぎるのか、

でもこれ以上緩くするとゲーム中毒になるし、愛情バロメーターも今親なりに試行錯誤している段階なので、言うこともスルーです。

この相談を読む限り、ルールの決め方を少し勘違いされています。スマホ、ゲームなどのルール作りの鉄則をお伝えします。

守れないルールは作らない

愛情
上記の内容だけだと、どういったルールなのかわかりません。ただ子どもが決めたルールを守っていないことは事実です。ではなぜ守らないのでしょうか?原因は次の2つです。
ルールが厳しすぎる
例えば毎日21時には寝るというルールを決めたとします。これは今の中学生には厳しすぎです。さすがに守れないです。
愛情バロメータが低い
毎日23時に寝るというルールを決めたとします。これなら守れるレベルです。ただ愛情バロメータが低いと子どもはルールを守りません。

今回の相談者がどちらのケースかわかりません。ただ子どもが守っていないなら、必ずどちらかです。

実現不可能なルールは変更する

親子
毎日21時に寝るという実現不可能なルールを決めていた場合、ルールの見直しをしましょう。

「何時だったら寝られる?」と質問して新たなルールを決めればよいです。もしこの時お子さんが、「夜中の2時なら寝られる」と言ったとします。

あなただったらどうしますか?2時に寝ていたら、次の日絶対に起きられません。

つまりこのルールを許可したら、お子さんに寝不足のまま学校に行くことを許可したのと同じです。

それは親として、おかしいですよね?だから最低でも0時くらいにしないといけないのです。

※しっかり睡眠をとっているはずなのに授業中に眠くなってしまう場合はこちらの記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
>>授業中の眠気に勝つ方法

子どもを守るためなら罰則を実行すればOK

ゲーム
ゲームは1日1時間までというルールを決めたとします。この時間を超えると子どもの目が悪くなりますし、これより短いと子どもは守れません。

つまり中学生にとっては、ちょうどよい基準のルールです。もしこのルールを決めた後、子どもがルールを守れなかったらあなたはどうしますか?

この場合、取り上げてしまってOKです。なぜなら、親は子どもを守る責任があるからです。

ここで「3時間までOK」とルールを緩めるのはダメです。それは子どもの体を守ることにならないからです。

小学生のクラブチームトラブル解決法

小6男子についてご相談です。息子は地元のチームでバスケをやっています。

しかしここ数年、コーチの暴言、長すぎかつ厳しすぎる練習、友達関係のストレスから、朝起きると頭痛がして行けなくなることが何日かありました。ちなみに息子のレベルはまあまあうまい方です。

私はいっそチームを辞めたらどうかと聞きましたが、中学に入ったらバスケ部に入りたい、今のコーチは中学とは関係なく、苦手なメンバーも減るということで、それまで我慢してやると言います。

ただ、頭痛のせいで、夏休み前に2日ほど学校も休み、勉強もあまりやりたがらなくなりました。私としては、夏休みが明けてから学校に行けない日が増えるのではと心配です。

今は何とか親が理由をつけて練習に参加するペースを落とし、関係ないお友達との楽しみを増やすなどして気分転換させて何とか続けています。このような場合、どのような対応をすべきでしょうか。

今年に入ってからなのですが、部活動やクラブチームの監督の暴言で悩んでいる方からの相談が急増しています。今までは体罰だったのが、言葉の暴力に変わってきているようです。

そこで本日は、スポーツ顧問の暴言や体罰から子どもを守る方法をお伝えします。中学生でも考え方は同じなので、参考にしてみてください。

最優先は子どもの意思!ただそれは年齢による

子供

いつもお伝えしているように、最も優先すべきは子どもの意思です。いくら親が辞めさせたいと思っていても、子どもが継続を望むならその意思を尊重すべきです。

ただここで一つ考えてほしいことがあります。それは子どもが、自分で判断できる年齢かどうかということです。

今回の相談者のお子さんは小学校6年生です。6年生であれば、ある程度は判断ができるので8割お子さんの意思を尊重しても良いと思います。

ただ、精神的に幼かったり、そもそも年齢が低く(小学校低学年など)子どもの意思だけでは判断が難しい場合は、親が判断することも大事になります。

無条件の愛を伝えよう

愛情

お子さんが自分で判断できる年齢で、なおかつ継続する意思がある場合、とりあえず親としては子どもを見守ることが大事になります。

ただこの時は必ず「続けたいなら続けてもいいけど、絶対に無理しないでね。つらくなったらいつでも辞めていいからね。最悪、中学から転校もできるからね」

と伝えることが大事です。というのは、もしかしたら子どもが「周りの期待を裏切りたくない」という気持ちで続けている可能性があるからです。

特に小さいころから期待されていた子は、周りの期待があります。そのプレッシャーから、やりたくないのに続けてしまう可能性があるからです。

そうならないように、親だけは無条件で愛するということを伝えましょう。

他のお母さんたちの意見を聞き、必要なら抗議に行く

意見を聞く

最後にやっていただいたきことは、周りのお母さんたちの意見を聞くということです。

部活動やクラブチームなどは、参加している子どもたち全員の意思で、運営していくものです。

もし周りのお母さんたちも「あの暴言はひどすぎる」と思っているなら、そのコーチに抗議しないといけません。

仮にそのコーチを解任したとしても、子どもたちの権利を守らないといけないからです。

一方周りのお母さんたちは「あれくらい厳しくしてくれた方が良い」と思っているなら、抗議は難しいです。なぜなら、大多数の意見が勝ってしまうからです。

抗議したところで「周りのお母さんたちはこの方針で進めてほしいと言っていますので。合わなければ辞めてください」と言われてしまいます。

団体競技というのは、多数決の原理で方針が決まるため、こればかりは仕方のないことです。まずは周りの意見を聞いて、抗議すべきかを決めましょう。

つい子どもに手を出してしまう時の対処法

最近、小学生の勉強を教えて居ります。が、教えている最中に熱くなって子供を殴る、蹴る、等の暴力を振るってしまいます。その後は後悔してばかりですが…。

止まりません。それでも子供は頑張って付いてきてくれますが、こちらが鬱になりそうです。何卒、ご教授よろしくお願いします。

後悔をしているという点から、悪意はないのかもしれないのですが、これは一歩間違えると虐待です。

だから絶対にやめないといけません。ついカッとなったときに、対処する方法をまとめます。

一番良い方法はクールダウンの時間を取ること

散歩
子どもが勉強しないのを見ていて、イライラしてきてしまったら、その場から立ち去るのがおすすめです

というのは、人間の感情と言うのは、訓練をしないと自分でコントロールできるようになりません。

コントロールができないと、つい子どもに手を出してしまうので、そうなるくらいならイライラする前に、一旦その場を離れた方が良いです。

例えば勉強を教えていてイライラしてきたら、一人で外を散歩しに行くとか、少しテレビを見て休むとか、子どものそばから離れてください。

まずはこれが、最初のステップになります。

7つの習慣を繰り返し読んで洗脳する

親が読む本
次に少しずつ、自分の感情をコントロールするには、「7つの習慣を繰り返し読む」というのが一番良いです。

と言うのも、実は道山は中学生の時、かなりADHDの傾向が強かったです。本当に数えきれないくらい、友達と喧嘩をしましたし、すぐイライラしていました。

大人になって少しずつ、イライラする気持ちもなくなってきたのですが、やはり教師を始めたころは、すぐに子どもにイライラしていました。

そんな時に出会ったのが、「7つの習慣」なのです。これを読み続けていくことで、毎日がイライラしなくなります。

さらに「悪いのは子どもではなく、自分なんだ」という考えに変わってきます。これを3回くらい読み終わったころには、
  • 子どもに服をひっぱられようが
  • 子どもに暴言を吐かれようが
  • 約束を何度も破られようが
イライラすることがなくなりました。
  • 自分の対応が悪かったんだな
  • この子はきっと家で辛いことがあったんだな
  • まだ愛情バロメータが低いだな
と言う感じで考えられるようになりました。だからまずは最低3回は、「7つの習慣」を読むのがお勧めです。
>>完訳7つの習慣 人格主義の回復

手を出すなら指導をやめる

虐待
あともし上記の2つの方法を試しても、子供に手を出してしまうとしたら、勉強を教えるのをやめた方が良いです

というのは、勉強を教えることで子どもの成績が上がるというメリットと、子供に手を出してしまうことで、子どもの心が傷つくデメリットを比べたときに、デメリットの方がはるかに大きいからです。

仮に子どもに勉強を指導した結果、成績がオール2からオール3になったとしても、
  • その子自身が他人に暴力を振るうようになる
  • 日々殴られる恐怖に怯え精神的に不安定になる
  • 自己肯定感がさがり引きこもりになる可能性があがる
など数えきれないほどのデメリットが出てきます。また一歩間違うと、虐待で訴えられる可能性もあります。そういったリスクを考えたら、教えない方が良いです。

まずはクールダウンを試してみて、長い目で「7つの習慣」を読み、それでもだめなら勉強を教えないというステップを踏むのが良いと思います。

子どもへの声掛けが勉強のことばかりになっていませんか?

塾に行かず内申40の息子が反抗期を迎え、おかあさんは勉強勉強しか言わないと言われ、悩みの解決策を道山先生ののブログを見つけ、日々読んでいます。

今までの過干渉をやめ愛情バロメーターを高めようと頑張っているのですが、ゲームばかりの息子にイライラして、何だか子どもとうまく接することができなくて辛いです。

この問題は、時間が解決するのでしょうか?

今回頂いた相談を読むと、荒れてしまう子どもの気持ち良くわかります。詳しく解説します。

勉強の話をしすぎると子どもは荒れます

親子仲悪い
今回頂いた相談のこの部分、

おかあさんは勉強勉強しか言わないと言われ、

と言うところを見ると、子どもの気持ちがすごくよくわかります。

要するに、親子関係が悪くなりかけている子の多くは、「お母さんはいつも僕のしたい話を聞いてくれず、勉強の事しか言わない」と思っているわけです。

本来子どもがお母さんやお父さんとしたい会話と言うのは、

  • 学校で起こったたわいもない話
  • 最近楽しかったや辛かった話
  • 最近頑張った話やこれからやりたいこと
なのです。だから普段からこういった会話をしてくれるお父さんお母さんのことが、大好きになるわけです。

逆にこういった話の割合が少ないお父さんお母さんに対しては、「自分の気持ちを理解してくれない」と感じてしまうわけです。

生まれた瞬間の気持ちを思い出そう

新生児
おそらくあなたも、お子さんが生まれた瞬間には、
  • 例え勉強ができなくても元気に育ってくれればいい
  • 将来裕福にならなくても好きなことをしながら生きてほしい
というような感覚を持っていたと思います。それがいつの日からか、
  • もっと成績を上げないとまずい
  • 宿題やってからでないと遊びに行けないルールにしよう
  • 他の子は●点取っているのにうちの子は、、、
というような感覚になってしまいます。その結果、毎日勉強や宿題の事ばかり、言ってしまうようになるわけです。

これはおそらく、今の日本の小学校や中学校は、テストの成績によって通知表を決めるので、その影響を受けてしまうからだと思います。

ただそうなってしまうと、親子関係は悪くなってしまうので、一度お子さんが生まれた瞬間の事を思い出してみてください。

まずは勉強の事は忘れよう

勉強
今回の方の場合、このまま時間が経てば問題が解決すると言うものではありません。

なぜならお母さんの感覚が、「早く愛情バロメータを上げて勉強させたい」となっているからです。

この感覚である限り、愛情バロメータはなかなか上がりませんので、結局勉強することはないと思います。

ではどうしたら良いのか?一番大事なのは、まずは勉強の事を忘れて、「愛情バロメータを上げることだけに徹する」ということです。

一旦愛情バロメータが上がってから、少しずつ勉強を手伝っていけば、子どもも勉強を頑張れるようになります。

成績を上げる上で一番難しいのがこの部分になるのですが、逆にここさえクリアしてしまえば、あとは自然に成績は上がります。諦めずに、一緒に頑張りましょう!

かんもく症で友達と話ができない時は?

私はかんもくで、教室では話せません。いつも3時間目などから遅れて学校に来ています(別室で少し休む感じです。)

コミュ障がひどく、教室が嫌いでつらいです。人が怖いです。毎日帰ったらゲームをして終わってしまい、成績も悪いです。直したいけれど直せません。

両親は話を聞いてくれますが、疲れていて話しにくいです。本当は別室にいたいですが、成績に関わるので教室にいます。

先生は全日程で行かせようとします。どうすれば楽しく学校生活を過ごせるでしょうか。

かんもく症というのは、言いたいことがあっても言えない症状です。

まだまだ原因が突き止められていない症状なのですが、「不安や恐怖心が一因になっている」「子どもの成長段階で発症する疾患」という2つの見方があります。

今回は原因が何かを議論するのではなく、上記の子のように教室で話ができない状態でも学校を楽しむ方法を紹介します。

今お子さんが学校で友達と話ができない場合や、言いたいことがあっても声が出ない場合参考になるかと思います。

親に話を聞いてもらうのが最優先

親子会話

かんもく症と言っても、全く声が出ない子から、場面や相手によって声が出なくなる子まで、症状は幅広いです。

今回の子は、文面から自宅では声が出るのかなと思います。こういった場合、まずは親がしっかりと話を聞いてあげないといけません。

両親は話を聞いてくれますが、疲れていて話しにくいです。

と相談者の子が感じているのは良くないです。もしこの記事を相談者のお父様お母様が読んでくれていたら、できる限り子どもの前では疲れを見せないようにしないといけません。

養護教諭って非常に忙しい仕事なのですが、子どもたちの前ではあえて暇そうに見せます。これは忙しさを出してしまうと、子どもが気軽に話しかけられなくなってしまうからです。

今仕事が忙しすぎて、子どもの前でも余裕がなくなっているなら、まずは仕事を一時的に変えるか休むかして、子どもの話を聞いてあげることが大事です。

親や友達に話を聞いてもらえない場合

保健室

今回の子は、親に話を聞いてもらえない状態です。こういった場合、まずは親以外に話を聞いてもらえる存在を見つけることが大事です。

学校の先生や養護教諭(保健室の先生)、スクールカウンセラーなどがおすすめです。

特にスクールカウンセラーは話を聞くプロです。一度担任の先生に相談して、スクールカウンセラーと話ができるようにしてもらうと良いです。

最初は緊張して話ができなければ、紙に書いて話をする形でも良いです。学校が楽しいと感じるかどうかは、話をできる人と会えるかどうかです。

友達と話をするのが難しいなら、先生やスクールカウンセラーでも良いので話ができる人を見つけましょう。そういった人が見つかれば、学校が楽しくなります。

無理に頑張るのは絶対にダメ

落ち込む子供

先生は全日程で行かせようとします。

と書いてあるのですが、これは絶対にダメです。こういった対応をすると学校にストレスを感じ、さらに行きたくなくなるからです。

本来こういったときは、親が学校の先生にお願いして今の状況を理解してもらうように伝えることが大事です。

もし相談者のお父様お母様がこの記事を読まれていたら、明日学校に電話をして、「無理に全日程行かせようとしないでほしい」と伝えてください。

学校のルール的にそれが難しいなら、無理に学校に行く必要はありません。フリースクールや適応指導教室に通う形でも大丈夫です。

校長から許可が得られれば出席扱いにしてもらえるので、高校もきちんと進学できます。

子どもに対してイライラしてしまうときの対処法

中2の息子が学校へは行ったり行かなかったりで、宿題は期限までに提出はしたことがありません。将来、高校への進学は出来るんでしょうか?

うちは金銭的に余裕がないので私立に行かせるだけの余裕は0です。私は毎日イライラして叩いてしまいます。

子供も宿題は必ずやるし!と毎日嘘を言います。母子家庭なんですが、もう子供を置いて家を出ようかと考えてます。

わがまま娘といると頭がおかしくなります。イライラが止まりません。

  • 子どもが言うことを聞かずイライラしてしまう
  • 子どもが嘘をついたりやるべきことをやらずイライラしてしまう
こういったお母様は本当に多いです。

イライラしてしまう時、どうすればよいか?

今回の相談者の方も、母子家庭で大変な中、仕事も家事も子育ても全て一人で頑張って来られたのだと思います。

今までの大変さが、ここにきて爆発してしまったという状況なのかなと感じました。

じゃあ上記の方のように、
  • 子育てにイライラして限界!
  • もう子供をたたいてしまう!
という場合、親としてどうしたらよいのかというと、「一度子どもと離れる」のが良いです。具体的には、
  • 親や兄弟に預ける
  • 伊藤先生の伊藤学校などに預ける
などが良いです。「道山先生、人に預けるなんて無責任ではないですか」と思われる方がいるかもしれませんが、これは無責任ではないと私は思います。

距離を置くことも大切です!

子どもにとって一番の苦痛は、親のイライラによって、手を出されることです。これは一言でいうと虐待です。

イライラが限界にきて、虐待してしまうレベルまで来ているのであれば、子どものために一度子育てから離れた方が私は良いと思います。

この状態が酷くなると、良くテレビで報道されているような大きな問題に発展してしまいます。

そうなってしまうと、お子さんの人生だけではなく、お母様の人生もかなり狂ってしまいます。

そうなってからでは遅いのです。ただこのイライラ(育児ノイローゼとも言います)は、すぐに解決できるものではありません。

であれば、何か大きな問題が起こる前に、一度離れてしまった方が、お子さんのためなのです。

ですので、私がアドバイスをするとしたら、一度子育てから離れた方が良いと言います。

あともし子育てから離れるのに少し時間がかかる場合、まずは学校と児童相談所に相談することが絶対です。

これは恥ずかしいことではないので、必ず相談をしてください。何か大きな問題が起こってからでは遅い。これが一番大切な考え方です。

子ども向け!親に褒めてもらえない時は?

学年順位6位を取っても家族が何も誉めてくれずもう勉強をするやる気がなにも出ません。どうしたらいいのでしょうか?

中学生本人から頂いた相談なのですが、これを読むと子どもの気持ちがよくわかります。つまりこの子は、親に認められたくて勉強を頑張っているわけです。

にもかかわらず、親が全く認めてくれないため、悩んでいるわけです。今すぐ解決は難しいですが、長い人生を生きるときに役立つ考え方をお伝えしたいと思います。

※本日の内容は中学生本人向きなので、中学生本人に向けて文章を書きます。ただ一人で子育てや仕事を頑張っている、お父様お母様にも役立つ内容です。

人の反応は自分ではコントロールできない

子供

中学生の子にとっては、非常に厳しいお話であることを理解したうえでお伝えします。どんなことでも同じなのですが、人の反応をコントロールすることはできません。

唯一コントロールできるのは、自分の反応だけです。例えばあなたがお友達に対して優しく振舞ったとします。しかし相手から「ウザイ」と言われることがあります。

これはなぜかというと、相手も優しく接してほしいと思って行動したとしても、相手がどういう反応をするかは、こちらで決めることはできないのです。

この原則は、友達だけではなく親や先生も同じです。あなたが少し頑張れば認めてくれる人もいれば、どれだけ頑張っても認めてくれない人もいます。

他己評価よりも自己評価に意識を向ける

褒める

答えはたった一つです。「他己評価ではなく自己評価に意識を向ける」ことです。他己評価というのは、あなた以外の人からの評価です。

上で書いたようにこれはあなたにはコントロールできません。自己評価というのは、あなた自身が自分のことを評価することです。

これはあなた自身がコントロールできます。周りの人が誰も認めてくれなくても、自分自身で自分を褒めると言うことです。これができるようになると、人生は本当にになります。

周りの人から悪口を言われても、全く気にならなくなります。もちろんこれが非常に難しいことであることは十分承知してお伝えしています。

ただ将来的にはできるようになってほしいスキルだと思います。

自分を認めてくれる人に会うのも大事

友達

もう一つ大事なことは、自分自身を褒めてくれたり、認めてくれたりする人の傍に行くということです。

例えばあなたの親が、あなたのことを認めてくれないとします。この場合どれだけお父さんお母さんに文句を言っても変わりません。

しかしあなたのことを認めてくれる先生は絶対にいます。そういった先生のそばにいれば、自然と気持ちが楽になるわけです。

友達も同じで、あなたの期待する反応をしてくれる子だけと付き合うようにすれば人生が楽しくなります。

他人の反応を変えることはできませんが、付き合う人を変えることはできるわけです。

母子家庭での子育て注意点

息子は冬休み頃から不登校気味でした。先生の講座で自分が過干渉だった事に初めて気が付き、現在は講座で学んだ事を実践したところ、笑顔がみられるようになりました。

現在は、朝の起きる時間が少し短縮されて来ました。道山先生に感謝です。一つ相談なのですが、母子家庭において、何か特別気をつけなければならない事はありますでしょうか?

私のメルマガやLINEの読者の方の3割は母子家庭です。日々母子家庭の方の相談に乗っていると、お母様たちが悩んでいることがいろいろわかってきます。

そこで本日は、母子家庭の子育てで注意すべきポイントというお話をします。この点を意識するだけで、今後の子育てがかなり楽になると思いますよ!

一般家庭との違いは時間の欠乏

時間

父親と母親がいる一般家庭と比べ、母子家庭のお母様は時間がありません。現代の日本では、
  • 仕事(お金を稼ぐこと)
  • 家事
  • 子育て
を夫婦で分担して行います。母子家庭や父子家庭の場合、これを一人で行わないといけません。つまり、時間が足りなくなります。

特に正社員で働いている方だと、残業があるところもあります。仕事が終わった後に、料理などの家事をしないといけないので、本当に寝る時間がありません。

一人親家庭にとって、最も辛いのは時間が足りないことなのです。

無理なことは素直に伝えるのが大事

コンビニ弁当

母子家庭だと時間が足りない中で、子育てをしていく必要があります。するとできないことがたくさん出てきます。

例えば朝お弁当を作る時間がないため、子どもはお金を貰ってコンビニでお弁当を買わないといけなくなったり、夜帰ってくるのが遅いので、ご飯を食べるのが21時過ぎになったりします。

いくら母子家庭とはいえ、親としてこういった状態になるのは、非常につらいことだと思います。

ではどうしたら良いのか?大事なのは「無理をしない」ことです。理想を言うなら、
  • 毎朝愛情たっぷりのお弁当を作る
  • 18時には家に帰る19時にはご飯を食べられるようにする
  • 週末は家族でお出かけをする
ような生活を送ることだと思います。しかし時間がないためなかなか理想通りに進んでいかないと思います。

ここで無理をすると、お母様自身が体を壊してしまいます。そうなってからでは遅いです。時間的に難しいなら、無理せず子どもにそれを伝えるようにしましょう。

「朝お弁当作る時間がないから、コンビニで買って食べてもらえる?」と伝えればよいのです。

子どもは親の大変さを理解できる

手作り弁当

子どもはバカではありません。お母さんがどれだけ辛い思いをして、仕事と家事と子育てを両立しているのか理解しています。

だから親が素直に伝えれば、子どもは理解することができます。一つポイントを伝えるなら、空いた時間でフォローをしてあげてください。

例えば普段仕事が忙しくて、なかなかお弁当を作ってあげられないなら、せめて月曜日だけは作ってあげてください。

日曜日の夜に準備をすればできると思うので。また平日は夕食を食べるのが遅いなら、せめて土日だけは18時に食べられるように準備してあげてください。

そういった努力をすることで、子どもは親の大変さを理解します。

親子関係は良好なのに子どもが問題行動をするときは?

奇声をあげる、いたずら、先生への暴言、授業妨害、期末テスト中音を出す、ノートを取らない等々、挙げるとキリがないくらいのことで先生から電話を受けます。

スクールカウンセラーも数回受けました。その度に話しをして来ました。親子関係は普段は悪くはありません。話しもしますし一緒に出かけたりもします。

学校で周囲に配慮できない行動、発言がそうすることで自分が困ることも話しても話しても治らないのに限界を感じています。成績も後ろから数えた方が早いです…。

上記の相談を読んで、あなたのお子さんだったらどのような対応をしますか?少し考えてから読んでみてください。

ADHDの可能性を考えよう

医者
私は医者ではありません。ですので医学的な根拠など、全くないという前提でお話をしますが、今回相談をいただいた子のように、
  • テスト中に叫んでしまう
  • 授業を落ち着いて受けられない
という状況の場合、発達障害の一つであるADHDの可能性が高いのかなと思います。

発達障害はあくまでも程度の話なので、どの子にも上記のような特徴はあるのですが、

それが一定以上(目安として親の力だけでは対応できないレベル)であれば一度精神科医の力を借りるのが良いと思います。

薬を処方してもらうことで少しは落ち着きます

薬
これは以前、児童精神科医の佐々木正美先生とお会いした時に教えていただいた内容です。

実は私のクラスにも、授業を落ち着いて受けられない子がいました。上記の相談の方と同じように、お母さんとの関係は良好でした。

その子の話をして聞いたところ、そういった場合は、多少薬を処方してもらうと楽になることがあるということをおっしゃっていました。

今回のケースも、それに似ていると思うので、一度診てもらうと良いと思います。ただ何度も言っていることですが、薬に頼りすぎるのは良くないです。

あくまでも親子関係を良好にすると言う点まずは努力することが大事です。子どもに対しては、

「授業中座っているの辛いよね?もし辛かったら無理して学校に行かなくても良い。ただ頑張りたいならそれを楽にする薬とかもあるから、一度診てもらう?」と言う感じで聞いてあげてください。

「あなたは発達障害の可能性があるから、精神科医に連れていきます」という言い方は、絶対にしないでください。

もちろん子どもの意志が大前提ですので、子どもが嫌がれば無理に連れて行かない方が良いと思います。

教師は口が避けてもこのアドバイスができません


あと当たり前ですが、「一度精神科医に診てもらってください」と言うアドバイスを教師がすることは絶対に出来ません。

こういったアドバイスをして、もし保護者の方が怒ってしまったら、大きな問題になってしまうからです。ですのでお母様の方で、
  • まずは愛情バロメータを上げる努力をする
  • その上でどうにもならないなら診てもらう
という判断をする必要があります。これができるのは、世界で唯一親の立場であるあなただけです

残虐な動画を見る子どもへの対応法

息子が残虐な動画をユーチューブで見て友達に送ったりしていました。

そのような画像を見ていた場合、どう対応すればいいでしょうか?どうして見たくなるのでしょうか?

愛情バロメーターは高く、会話も毎日しています。残虐なものなどは見ないようにと、理由をつけて親子で話もしています。

残虐な動画を見たり、人殺し系のゲームをしている子を見ると、親として辛くなると思います。

ではどうして子どもは、こういった動画を見たり、ゲームをしたりするのでしょうか?

また親として、どのような対応をすれば、良いのでしょうか?私なりのアドバイスをします。

子どもが人殺しゲームをする心理状態

ゲーム
人殺しゲームをする子と残虐な動画を見る子の心理は、似ているようで異なります。
人殺しゲームをする子の心理
何かにイライラしていて、それを解消する目的で、行っていることが多いです。家庭にいるときの接し方を変え、ストレスを緩和してあげれば治ります。
残虐な動画を見る子の心理
ほとんどの場合は好奇心です。昔イタリアに「コロッセオ」という競技場がありました。※現在は観光地化されています。

ここでは人と猛獣を戦わせて、それを観衆が見て楽しんでいました。人間は誰でもこういった心理を持っているわけです。

小さいころに子どもが、昆虫を殺して遊ぶのも、心理としては同じです。

親としてやるべき2つの対応方法

悲しむ
では子どもが残虐な動画を見ていたら親としてどういった対応をすれば良いのでしょうか?次の2つのステップが大事です。
悲しい気持ちを伝える
あなたがお母様であれば、そういった動画を見て楽しんでいるあなたを見ていると心が痛い。だからやめてほしいと伝えてください。

あなたがお父様であれば、そういった動画を面白半分で見ていると、知らないうちに興味を持ってしまい、犯罪につながることもあるから良くないと論理的に伝えてください。
自らやめるのを待つ
この説明をした後は、少し様子を見ましょう。

ずっと続けてしまう場合は、時期を伝えたうえで取り上げるという方法もありです。

ただ基本的には、興味本位で見ているだけなので、子どもが成長するとともに、自然になくなると思います。

子どもがyoutuberになりたいと言ったら?

道山先生。いつも素晴らしいご指導ありがとうございます。勉強以外に子どもが夢中になっている事を応援したいと思うのですが娘(中1)の場合それがYouTubeです。

暇さえあれば見て聞いています。これは、とても受動的な趣味でもありますが、ライブに行ったり握手会に行ったりイベントでなかなかのお金を使う事もあります。

部活のバレーよりYouTubeのイベントを優先しようとしています。この状態を応援しても良いのでしょうか。またもしyoutuberになりたいと言ったら、応援すべきでしょうか?

今の時代の人気職に、youtuberは必ず入ってきます。親としては頭が痛くなると思うのですが、あなたはどうされますか?

アイドルになりたいと言ったら?

アイドル
私たち大人からすると、youtuberってかなり特殊な職業だと思うのですが、実はこれって、あなたやあなたのお友達が昔、
  • ジャニーズに入りたい
  • 歌手になりたい
  • アイドルになりたい
と言っていたのとほとんど変わりません。ただ出演する場所が、テレビかyoutubeかの違いだけであって、やっていることはアイドルと変わりません。

お子さんがyoutuberになりたいと言ったら、親としては頭がパニックになると思うのですが、仮にお子さんが「アイドルになりたい」と言ったら、あなたはどうされますか?

安室奈美恵さんのお母さんの話

安室奈美恵
あなたが小さいころ、一世を風靡していた安室奈美恵さんって実は高校に進学していません。中学卒業後に、ダンススクールに入って、そのままデビューしています。

つまり安室奈美恵さんのお母さんは、こどもがダンサーになりたいと言ったのを、応援してあげたわけです。だからこそ、今の奈美恵さんの大成功が、あるわけです。

答えはあなたが決めればよい

親子
「じゃあ道山先生、私も奈美恵さんのお母様のように、応援すべきなのでしょうか?」と思われるかと思います。

その答えは、あなたが決めればよいと思います。どうしてもyoutuberを目指させたくないなら、これだけはやめてほしいと伝えればよいです。

親子関係が良好であれば、きっとお子さんはあなたの望みを、聞いてくれると思います。ただ私だったらどうするかというと、喜んで応援します。

なぜなら今の時代、よくわからない中小企業に就職して、毎日辛すぎる残業をするくらいなら、youtuberとして活躍する人生のほうが、良いと考えているからです。

※この考えが正解というわけではなく、私はそう思うという話です。

youtubeを見ることは悪いことなのか?

ユーチューブ依存
最後に一つ、この相談者の方は、子どものyoutube依存で悩まれています。この場合、依存の原因を考えることが大事です。
  • 親子関係も良好
  • 友達関係も良好
という状態で、youtubeを趣味で見ているなら、全く問題ないと思います。youtubeのイベントをご褒美に、勉強を頑張らせてあげてください。一方、
  • 親子関係が良くない
  • 友達があまりいない
のどちらかの状態で仕方なくyoutubeを見ているならこれは問題です。なぜならyoutubeが好きで見ているのではなく、
  • 親と話がしたくないから
  • 友達がいなくて寂しいから
見ているからです。この場合は、その原因を解決するために、親がサポートをしてあげないといけなくなります。

※サポート法については、私の過去のブログの記事を参考にしていただければ、いろいろ載っていると思います。

今ちょうど時代が、
  • アイドルからyoutuberへ
  • テレビからyoutubeへ
変わってきているので、親としては頭が痛いと思うのですが、物事の本質をしっかり突き止めれば、youtubeはそれほど悪いことではないと、理解できるかと思います。

一度この記事を参考にして、夫婦でyoutubeに対して、どういった方針で子どもと向き合うか話し合いをしてみてくださいね。

鬱病になったとき意識すること

うつ病なりカウンセリングも通ってますが気分的に参ってます

なにもこどもにできない

文章の内容がかなり飛び飛びで、非常に辛い状況なのかなと感じました。

私は精神科医ではありませんので、鬱病改善のプロとは言えません。ただ今までに子育てで悩み、鬱になりかけた方をたくさんサポートしてきました。

その経験から、鬱病になりかけの時に、意識してほしい3つのポイントについてお話しいたします。

否定されない人に相談をする

心理カウンセラー
鬱病になってしまう方の多くは、とにかくいろいろな出来事に対して、マイナス思考で考えてしまいます。
  • なんでうまくいかないんだ
  • どうして自分はダメなんだ
  • もう生きている意味があるのか
というようにマイナスに考えてしまいます。

こういったときは、とにかく誰かに話を聞いてもらうということが必要です。この時、自分のことを否定しない人に聞いてもらってください。

自分の親に相談をすると、「お前の育て方がダメなんだ」という感じで否定されることがあります。この場合は相談しないほうが良いです。
  • 学校のカウンセラー
  • 精神科医
  • ママ友
誰でも良いので、きちんと話を聞いてくれる人に相談をするようにしてください。

楽しいことを行う

カフェ
鬱病になると、とにかく毎日が楽しくなくなります。家から出たくなくなることも、多いでしょう。

ただそういったときこそ、家から出るようにしてください。家の前の庭にいすを置いて、外の空気を吸うだけでも構いません。

エネルギーがあれば、買い物などに行くのも良いです。ずっと部屋に引きこもっていると鬱の症状はどんどん悪化していきます。

そうなってからでは遅いです。まずは家の外に出てみる。そしてできるなら自分が楽しいと思えること
  • ショッピング
  • ママ友とランチ
  • 好きな映画を見に行く
  • カフェで雑誌を読む
というような、楽しいことをするように、意識してみてください。

限界が来たら病院に行くのも大切

病院
鬱病の人にとって、最も危険なことは、自分で自分の命を絶ってしまうということです。こうなってしまうと、もう何も助けることができません。

もしあなたの身の回りに、鬱っぽい人がいて、このまま放っておくとまずいと思われたら病院に行くことも大事です。

一時的に入院することになるかもしれません。それでも命を守ることができたら、人生は何度でもやり直しがききます。まずは、
  • 話を聞いてもらう
  • 楽しいことを行う
の2つを実践し、それでも厳しそうであれば、一度病院に力を借りる。というステップを踏むようにしてみてください。

いじめがトラウマで人間関係が苦手になってしまった場合の対処法

先日、
  • 過去にいじめを受けたことがある
  • 現在友達に挨拶をすることすらできない
  • 人間関係を改善させないといけない
という状況の方から相談をいただきました。

その方曰く、昔から人間関係は苦手で、いじめが原因かはわからないが、今は学校の先生以外とほとんど話ができないという状況だそうです。

こういった場合どうすべきか?

私なりの考えを書きます。まず今回の例の場合、いじめがトラウマになっている可能性が高いのかなと私は感じました。

トラウマの場合、これは精神的なものなので、頑張って解決するというものではありません。

むしろ頑張れば頑張るほど、ストレスがたまってさらに辛くなります。ですので、無理は絶対にしてはいけません。

方法としては

いきなり高い壁を越えようとするのではなく、まずは小さな壁を越えていって自信をつけていくのが良いと思います。

例えば友達と話ができないのであれば、まずは先生や親と当たり前に話せるようにするとか、直接会話をするのが難しいのであれば、まずはLINEなどでやり取りをするとかです。

人間はどうしても、一気に解決できる方法を求めてしまうのですが、(この方もそんな感じでした)トラウマを一瞬で解決させるのはなかなか難しいです。

※もちろん精神科医の方で、そういったのができる方もいます。ですので、自力で直すのであれば、無理のない範囲で少しずつ練習していく。というのが大事です。

またもし一瞬で直すのであれば、そういうトラウマを治すのが得意な先生を探して、そこで治療をしてもらうのが良いです。

ちなみに、今回の相談は本人からいただいたのですが、お父様お母様の場合、自分の子供がいじめにあっている状況の場合、

上記の例と同じで無理に学校に行かせてはダメです。下手すると一生のトラウマになります。

人間は筋肉などはある程度無理をした方が大きく成長できるのですが、心に関しては無理をして成長できるものではないので、少しずつ改善していくというのが大事だと思います。

子育てストレス限界時の改善法

失敗から学ぶから任せようと考え見守っていたら、成績がひどく下がり、毎日絶望しています。

どこかへつれていく元気もありません。えがおにもなれません。未来のない息子と死にたいと考えてしまいます。

あなたはこの相談を読んで、どのように感じましたか?私は客観的な立場から、「子育てのストレスが限界に達しているな」と感じました。

なぜそう感じたのか?またこの時どうしたらよいのか?私なりの考えをお伝えします。もしあなたも同じように感じているなら、この記事を参考にしてみてください。

死にたい=子育てストレスの限界

ストレス
今回の相談者の方は、子どもの成績が下がったことで、死にたいと考えています。これって冷静に考えると、おかしいですよね?

もともと勉強は、子どもが将来幸せになれると思って始めたものだと思います。もし死んでしまったら、お母様にとっても子どもにとっても一番不幸な状態です。

幸せになるために始めた勉強が原因で不幸になってしまったら本末転倒です。知らないうちにその状態を望んでいるというのは、子育てストレスが限界に達しているからです。

最強のストレス発散法は会話

夫婦
こういった状態の方に、私がいつも聞いている質問があります。それは「話を聞いてもらえる方はいますか?」という質問です。

この相談者の方は、無料相談だったので、個別に返信はできないのですが、おそらく話を聞いてもらえる方がいない状態だと思います。

これがストレスが発散できない原因になります。人間というのは、生きているだけでストレスを感じます。それを誰かに聞いてもらうことで、初めて発散できるのです。ただ、
  • 夫婦関係が悪いor離婚家庭
  • あなたとあなたの親との関係が悪い
  • 気軽に話せるママ友がいない
  • 相談できる機関を知らない
という状態だと、悩みをすべて一人で抱え込むことになります。これだと疲れてしまうのは当然です。

専門機関か信頼できる人に聞いてもらう

ママ友
もしあなたも子育てに限界を感じているなら、気軽に相談できる方を、見つけるようにしてください。

これだけで、子育てストレスが限界に達することは少なくなります。

ここで一つ注意点があります。間違った解釈でアドバイスしてくる人には相談したらダメということです。

例えば「子どもが勉強しないの」と相談したときに、「無理にでも塾に入れたほうが良い」「ゲームを取り上げないとダメ」
というアドバイスをしてくる人には、相談したらダメということです。

間違った助言をもらうと、親子関係がさらに悪化するので、結局ストレス発散にならないからです。

おすすめはスクールカウンセラー

学校
周りに間違った助言をせず、ひたすら「そうだね。つらいね」と話を聞いてくれる人がいるなら、まずはその人に話を聞いてもらいましょう。
  • スクールカウンセラー
  • 市町村の相談機関
  • お父さんお母さん
  • ママ友や旦那さん
などがおすすめです。もしそういった人がいなければ、お金を払ってでも専門家に、話を聞いてもらうのが良いです。

近くにいれば、その先生に聞いてもらって下さい。いない場合、問い合わせをしていただければ、あなたの症状にあった信頼できる人を紹介します。

スマホのルールはこう決めろ!

スマホをどうするか相談です。

主人と話をして、TwitterやInstagramはやらないとか、機能制限をかけるなどと約束をして、まずはそれが守れるなら、家だけで使って良いよ。

と言うのはスマホのルールの決め方として、問題ないでしょうか?

スマホ、ゲーム、youtube、LINEなどに依存する子が増えています。そこでお父様お母様は、ルールを決めないといけません。

その時に意識すべき3つのポイントをお伝えします。このポイントさえ押さえておけば、大きな失敗がなくなると思います。

経済状況と地域の環境を総合的に判断

兄弟
スマホやゲームを、1日何時間までやってよいか、何歳から持たせてよいか、というルールは非常に難しいです。なぜなら、
  • あなたの家庭の経済状態
  • お兄ちゃんお姉ちゃんの時代のルール
  • 地域やお友達の状況
などによって異なるからです。例えば2人兄弟で、お兄ちゃんは高校生から、スマホを持たせたとします。この場合2歳年下の弟も、高校生から持たせる形でもOKです。

一方お兄ちゃんは中学2年生から持たせているのに、弟だけ高校生からというルールだとおそらく反発すると思います。

またお友達の8割が持っているのに、あなたのお子さんだけ持っていないという場合も反発すると思います。

大事なことは、全ての状況を総合的に考えて、判断しないといけないということです。

ダメなことはダメと伝えればOK

夫婦
またあなただけで決めるのもダメです。奥様、旦那様の意見もあるからです。夫婦でしっかりと相談をして、
  • どのタイミングで持たせるか
  • 1日何時間まで使ってOKか
を決めるようにしてください。相談した結果、高校生からしか持たせないと決まったとします。この場合、それをきちんと子どもに伝えればよいです。

ダメなことはダメと言うのも、親としての仕事だからです。1日1時間までと決めて、それを守れなかったら預かるというルールを決めたとします。

であれば、守れなかったら取り上げてOKです。この辺りがあいまいになると、お子さんは親の言うことを聞かなくなります。

約束を守るかどうかは愛情バロメータ次第

愛情
最後に一番大事なことをお伝えします。約束を守るかどうかは、愛情バロメータ次第ということです。愛情バロメータが低い状態で、1日1時間までという約束を決めたとします。

この場合、おそらくすぐに破ると思います。そこで取り上げたら、お子さんは家の中で暴れます。

一方愛情バロメータが高ければ、「スマホは高校生から」というルールも反発せずに守れると思います。

よくスマホを渡したから、スマホ依存になったと悩む方がいます。それは大きな間違いです。

スマホを渡したからではなく、愛情バロメータが低いから、言うことを聞いていないだけなのです。

スマホ依存の解決法レベル2

ネット依存、ゲームセンター依存は、愛情バロメーターをあげるだけで、改善されるのでしょうか?

他にやる事がないのもあるかもしれません。もうお手上げ状態です。

子どものスマホ依存やゲーム依存で悩まれている方って本当に多いです。

過去にスマホ依存の解決策はたくさん書いてきたのですが、上記の相談を読んで「もしかしたら誤解されている方がいるかもしれない」と感じました。

そこで本日は、スマホ依存の解決するために行う2つのステップをお伝えします。ここまで理解できるとお子さんのスマホ依存はかなり軽減します。

その結果、親子の会話が増えたり、勉強を頑張れるようになりますよ。

最初に行うのは愛情バロメータを上げること

愛情

今回の相談者の方が書いているように、スマホ依存を解決する最初のステップは愛情バロメータを上げることです。

では、なぜ愛情バロメータを上げるとスマホ依存が解決するのでしょうか?親子関係が悪いと、子どもは家庭が楽しくなくなります。

だから、一人でスマホを触るようになるのです。愛情バロメータを上げると親子関係が良好になるので、家庭が楽しくなります。

だから、わざわざスマホを触らなくても、お母さんと話しているだけで心が満たされるようになるのです。

人間は無の時間に耐えられない

電車

では愛情バロメータを上げるだけで、スマホ依存は解決するのかというと、実はそうではありまえん。愛情バロメータを上げた後にやるべきことがあります。

それは「無の時間」をなくすことです。電車に乗っている人を見てみてください。9割の方がスマホをいじっていると思います。ではいじっていない人って何をしていますか?

おそらく、本を読んでいるか、友達と話していると思います。つまり、人は何もしない時間(無の時間)に耐えられないから、何となくスマホを触るのです。

何か他にやりたいことがあれば、スマホを触らなくなるのです。

愛情バロメータを上げた後にやるのは楽しいこと作り

親子会話

スマホゲーム依存をなくそうと思ったら、愛情バロメータを上げた後にやってほしいことがあります。それは「楽しいこと作り」です。

例えば会話が好きな子であれば、おやつを食べながらお母さんと会話をする時間を作ればよいのです。そうすれば、会話をしている間、スマホを触らなくなります。

野球が好きな子であれば、お父さんが子どもをバッティングセンターに連れていけば良いのです。バットを振っている間、スマホは触らないと思います。

このように、スマホやゲーム以外に楽しい時間を作ることで、ようやくスマホ依存は解消されるのです。

スマホを持たせると子どもは荒れるのか?

道山先生こんばんは。中学3年の娘がラインを通し、他校に知り合いが出来だし、口答えや反抗が激しくなってきました。

部活を引退して8月末に、スマホを持たせてしまった結果だと思います。

不良らしき男子と、最近は頻繁にラインしているようです。どうしたら良いのでしょうか?

あなたに質問をします。この相談を読んで、原因は何だと感じますか?

スマホチェック
スマホを持たせてしまったことだと思いますか?10秒考えてから、私の考えを読んでみてください。

・・・
・・・・・
・・・・・・・

はい、ありがとうございます。あくまでも私自身の考えなのですが、スマホを持たせたことが原因で、子どもが荒れるということはありません。

確かにルールなどをきちんと決めておかないと、スマホ依存になってしまい、成績が落ちることはあります。

ただ、スマホを持ってから、親に対して反抗したり口答えするようになると言うことはないと思います。

では原因は何なのか?わざわざ私の元に、メールで相談を送ってくれる方なので、おそらく子どもをほったらかしにして、遊びに行っているような方ではないと思います。

ですので、おそらく原因は、過干渉だと思います。

要するに子どもに対して、「あれしろ!これしろ!」といろいろ指示してしまい、それに対して子どもがイライラし、

親から逃げるために、一人で部屋に引きこもって、スマホをしているのだと思います。ではどうすれば良いのか?

父親のせいで子供が荒れる
今の時点で、子どもからスマホを取り上げたら、おそらく子どもはかなり荒れます。

酷い場合は、親に暴力をふるったり、家出をしたりすることもあります。だからこれは絶対にダメです。

一番良いのは、スマホについては一切触れず、まずは親子関係を改善するために、

  • 聞くコミュニケーションを徹底する
  • 毎日朝笑顔で挨拶をする
  • 子どもに指示するのは一切やめる
というのを徹底することです。絶対に許せないことである非行等をしてしまったときは、きちんと叱って良いです。ただそれ以外の、
  • 勉強をしない
  • 部屋でゴロゴロスマホばかりしている
くらいであれば目をつぶった方が良いです。

子どもがスマホ、ゲーム、漫画などの娯楽ばかりしてしまうのは、結局家にいるときに、親があれこれ言ってくるのが嫌で、それから逃げているだけです。

まずは根本の原因である、過干渉をきちんと改善して、子どもの話や意見を聞いてあげると言うことが大事になってきます。

子どもが求めていない親の会話

私は中学1年生なのですが、親の体験談が、自慢話にしか聞こえないです。どうすれば良いですか。

たった4行の質問なのですが、ここに子どもが嫌がっている、親の会話方法が書いてあります。それは何かというと、

  • 自分の経験談
  • 自分の自慢話
の2つになります。

過去の体験談を語らないようにしよう

父親
私自身も結構やってしまうミスなのですが、人間(特に男性)は、友達、恋人、家族、子どもに話をされると、ついそれにアドバイスをしようとしてしまいます。その結果、
  • 自分が中学生だった時は、、、
  • 俺の場合は、、、
という感じで体験談を話してしまいます。でもこれは大きな間違いです。

なぜなら相手の人は、あなたの過去の体験談を聞きたくて、話しかけているわけではないからです。

自慢話をするのではなく背中で語ろう

父親の背中
また子どもと話をしている時、「俺が中学生だった頃は、テストで毎回80点以上は取っていたぞ」という感じで、つい自慢話をしてしまうことがあります。

これも聞いている相手を不愉快にさせる話です。

特に相手が子どもだと、過去の自分の武勇伝などを、語ってしまいがちになるのですが、これは絶対にやめた方が良いです。

親は子どもに、過去の武勇伝を語るのではなく、今の現状の頑張りや努力を、背中で語ってあげてください。

今毎日仕事で頑張っているなら、その姿を見せれば、子供は将来お父さんのように、仕事を頑張る人間になりたいと思います。

昔は頑張っていたという話をテレビを見ながら語っても、子どもの心には響かないのです

もし親がウザイ会話をして来たら?

嫌がる
もしこの文章を読んでいるあなたが、中学生本人だとして、親があなたに自慢話や体験談を語ってきて嫌な思いをしたとしたら、それを素直に伝えるようにしましょう

お父さん!私はお父さんの過去の自慢話が聞きたいんじゃなくて、ただ自分の話を聞いてもらいたいだけだよ。

真剣に伝えれば、あなたのお父さんお母さんなら、わかってくれるはずです。

親も悪気があって、自慢話や体験談を話しているわけではないので、冷静に伝えればわかってくれるかと思います。

またこの記事を読んでいるあなたが、お父さんお母さんという立場であれば、今後は自慢話や体験談ではなく、子どもの話を聞いてあげるように意識すると良いのかなと思います。

勉強させられる親子関係の基準

道山先生、何時もお世話になっております。愛情バロメーターがどのくらい上がるとテストなどでご褒美を設定できるのかが難しいです。

本人からテスト頑張ったら買って欲しい物ある。と言われたのですが、まだまだストレス抱えていて勉強の事はそれほど話せない状態です。

テストの点数でご褒美を設定する事がまた本人のストレスになってしまう事もあるのか心配です。

成績を上げるうえで大事なことは、

  1. 良好な親子関係を作る
  2. 動機付けをする
  3. 効率の良い勉強を行う
の3つです。この3ステップを聞いて、「ん?どういう意味?」と思われた場合、まずは成績UP無料講座を読んでみてください。

>>7日間で成績UP無料メール講座

多くの方は1ができていないため、子どもがやる気になりません。ではどのレベルまで親子関係を良好にすれば動機付けができるようになるのでしょうか?

本日は一つの基準をお伝えします。この記事を読んでいただければ、今よりさらにスムーズに勉強に対するやる気を引き出せるようになりますよ!

やる気を出すためには動機付けが必要

残業

そもそも子どもの勉強に対するやる気を引き出すためには、動機付けが必要です。例えばあなたが会社の社長から、

「明日から毎日3時間残業をしてください。残業代は出ません。でもこの残業をすれば、将来きっとあなたの役に立つはずです」と言われたらあなたは残業できますか?

「いや、自分のためになるかもしれないけど、残業代払ってくれよ!」って思いませんか?多くのお父様お母様が子どもに同じことをしているのです。

「1日3時間勉強すれば、将来きっと役に立つから頑張りなさい」と。

こんなことを言われても子どもは、「いや役に立つかどうかなんてわからないからやる気にならない」と思うわけです。

そこで上記の成績UP講座の中では、ご褒美と目標を設定して子どものやる気を引き出すことを提案しています。

※詳しいやり方については、上記の講座を読んでいただければわかると思います。

勉強させるために必要な愛情バロメータレベル

愛情

ただここで多くの方が失敗してしまうことがあります。それは親子関係が悪い状態でも無理やりご褒美と目標を使って、子どもを勉強させようとしてしまうのです。

その結果子どもはさらにイライラするので、不登校になったり部屋に引きこもったりするのです。

ではどうしたら良いのかというと、まずは勉強させられるレベルまで愛情バロメータを上げることが大事になります。

今回相談していただいた方は、この過程で「どこまで愛情バロメータを上げるべきか?」がわからず悩んでいるわけです。

私自身、次の2つのポイントで判断するのが良いと思っています。
子ども自身から要求が出てきているかどうか
今回の相談者の方は、

本人からテスト頑張ったら買って欲しい物ある。と言われた

と書いてあります。つまり、お子さん自身が「テスト頑張るから〇〇を買ってほしい」と親に要求しているわけです。

これは、親子関係が良好な証です。関係が悪いと子どもは「どうせお母さんは買ってくれないから頼んでも無駄」だと感じるからです。

今回の相談者の場合は、ご褒美と目標設定を使って動機付けをしてもOKという判断になります。

たわいもない話ができるかどうか
もう一つの判断基準は、学校で起きたたわいもない話ができるかどうかです。

子どもから、「お母さん、今日学校で山田君に悪口を言われた。でも僕言い返さなかったよ。偉いでしょ?」

みたいなたわいもない話をしてくるなら、親子関係が良好だと判断できます。

関係が悪いと子どもは親と話をしようと思わないからです。この段階まで来たら一度動機付けをしてみると良いと思います。

ネガティブな発言をするメリットとは?

>>ありえないほど運気を上げる3つの方法

この記事を書いた後に、こんな相談をいただきました。

3つ目のポジティブ言葉を使うですが、これは家の中や自分自身に対してだけと考えていいでしょうか?

というのも、外で特に同級生のお母さんたちの中でポジティブ言葉を使うのは、自慢しているように取れてしまうようで。

実際、同級生のお母さんたちとの間では、失敗談や不安なことを話す方がコミュニケーションがうまくいくのを実感します。

なかなか面白い質問だなと思ったのですが、確かにポジティブな言葉を使うと、嫌われるコミュニティってあります。

そういうコミュニティにいる場合、あえてネガティブな発言をしたほうが、みんなから好かれたりします。ただそれには大きなデメリットがあります。

人間は同じタイプの人と仲良くなる

友達
そもそも人間というのは、自分と同じようなタイプの人間と、仲良くなる傾向があります。

自分がネガティブなら、ネガティブな発言(失敗談など)をしている人と仲良くなるものなのです。

もしあなたのママ友が、みんなネガティブタイプの人間だとしたら、相談者の方が言うように、ネガティブな発言をした方が仲良くなれます。

ただその代償として、あなた自身の考え方がネガティブになるので、
  • 運気が下がる
  • 子どもとの関係が悪くなる
  • 夫婦関係も悪くなる
という大きなデメリットがあります。ネガティブママ友と仲良くなるメリット、自分の運気や人間関係が悪くなるデメリット、この2つを考える必要があるのです。

最低限の発言だけに控えるのがベスト

友達
メリットデメリットを考えると、私自身としては、ネガティブママ友と話すときは、最低限の発言だけに控えるのが良いと思います。

というのは、そこでポジティブなことを言うと、嫌われてしまいますし、ネガティブな発言をすると、自分自身がネガティブになるからです。

ですので聞き流す程度に合図地を打ち、最低減の関係を維持する形で十分だと思います。

最終的にはポジティブコミュニティに入るべし

ポジティブ
ネガティブママ友とは、深い関係になれないので、最終的にはポジティブコミュニティに入ることが大事になります。

例えば私の勉強会で、知り合った友達というのは、毎日私の記事を読んでいるので、他のコミュニティよりも、ポジティブな方が多いと思います。

そういう方たちと、一緒にいた方が親子関係は良くなります。

またママ友の中にも、一定数ポジティブなコミュニティがあります。そういった方たちであれば、積極的に関わっていった方が良いです。

よくない集団の中にいると、自分自身も悪い方向に引っ張られるので、普段接する人たちには、注意するようにしてくださいね!

兄弟の愛情バロメータに差がある場合の対応策

先日、道山先生の勉強会に参加させて頂きました。さすがに納得の内容でした。ありがとうございました。

当日、愛情バロメーターの件で誤解があったことが1番の気づきでした。現在小学生の息子中学生の娘と私の母子家庭3人で暮らしています。

私の意識の取り合いのように兄弟ゲンカが激しく起こります。

私は今まで愛情バロメーターを2人に均等に与えるべき勤めていましたが、娘は与えても与えても満たされません。

勉強会で兄弟でもバロメータの感じ方が違うと伺い納得しましたが、我が子の場合は、お互いに母親の愛情を優位に立ちたいと思っています。

例えば「今日は弟の日ね」とか通じる状況ではありません。このような欲求に応えるにはどうしたらいいか相談お願いしたいです。

兄弟がいる場合、それぞれの子の愛情バロメータに違いが生じることはよくあります。

こういったときに意識すべきは、「平等に接することが正しいわけではない」という原則です。この原則を意識するだけで、兄弟喧嘩がかなり解消されます。

全員バラバラに接すること=平等

教室
私は元中学校教師です。クラスには40人の生徒がいました。愛情バロメータが低い子、高い子、いろいろいました。その時、私が心がけていたことがあります。

それは「全員に対して平等に接しない」ということです。こういったことを言うと、

道山先生!それは差別ではないですか?

と言われるかもしれません。差別と言えば差別です。でも私はそのほうが子どもたち一人一人の成長を促すことができると考えています。

例えば明日までに提出すべき宿題があるとします。親子関係が良好で、手がかからない子には一言、「これやっといてね」と言って終わりです。一人でできるからです。

親子関係が芳しくなく、手がかかる子には一言、「放課後に先生と一緒にやらない?」と言って一緒にやるようにします。

すると結果的に、クラス全員が提出できるのです。

兄弟に対してもバラバラに接する

愛情
今回の相談者の場合、娘さんの愛情バロメータが低いです。であれば弟さんよりも、娘さんに手をかけてあげる必要があります。

もし娘さんばかりに手をかけた結果、弟さんが愛情不足になったら、今度は弟さんにも手をかけます。2人とも愛情不足なら、
  • そもそも子どもに接している時間が短い
  • 愛情バロメータを下げる行為をしている
のどちらかです。思春期の子育てメール講座を見直しながら、どこが間違っているか改善する必要があります。

子育てにゴールはありません。愛情バロメータが上がらないなら、上げ続けるしかないのです。

自分の限界を超えてしまうなら?

時計
母子家庭の方は、
  • 家事
  • 子育て
  • 仕事
を両立しないといけません。どこかで時間的限界に達すると思います。そうなったらどうしたら良いのか?まずはお子さんに対して、涙を流してあげてください。

「お母さんはあなたのために、全力で向き合ってきた。なのにどうして弟をいじめるの?兄弟喧嘩するのを見てるとお母さん悲しい」と。

理解できる子はこれで理解できます。それでも理解できず、問題行動を起こすのであれば、何かをやめるしかありません。
  • 子育てを諦めて子どもが荒れるのを受け入れる
  • 仕事を諦めて生活保護や家族の収入に頼る
  • 実家に引っ越し家事を親にやってもらう
  • プライベートを全て無くす
これらの選択が、どれだけ辛いことはよくわかります。しかし人間は誰でも平等に、1日24時間しかありません。

何かを得るということは、何かを捨てることです。最後どうするかは、あなたが決めるしかありません。

子どもだけで花火に行くのはありか?

夏休みにはたくさん夏祭りがあります。中3の長男は友達と花火大会に行きたいと言います。私は中学生だけで、行かせるのは危ないと思い、反対しています。

花火大会と言うのは行政区の夏祭りとは規模が違い、電車を使って(2駅ほど)行く所で、隣市開催の大規模な花火大会です。

周りの友達が何人か行く話を聞いてきて、自分も誰か誘って行きたいと言い、ダメだと言ったら、ふてくされてしまいました。

ダメな理由も丁寧に説明しようとおもいましたが、拗ねて聞こうとしません。今時の中学生は友達だけで行くものなんでしょうか?

夏の花火大会、秋のお祭り、アーティストのライブ、スポーツ観戦など、子どもたちが夜出かけたいというイベントはたくさんあります。

こういった要求が出てきたとき、親としてどのように対応すべきでしょうか?私なりのアドバイスをまとめていきます。

今後子どもの遊びをどこまで許可するか悩んだ時の判断材料になるかと思います。

現在の中学生はどこまで許されているのか?

地域

夜外に出かけるイベントについて、現在の中学生はどこまで許されているのでしょうか。これは住んでいる地域によって異なります。

ある地域では、夜電車で1時間かかるお祭りに行くことはOKだが、宿泊が伴うイベントは高校生からOK。

他の地域では、自転車で行けない範囲のお祭りは全てNG、外泊なんて論外。こういった形で、地域や学校によって基準が異なっています。

まずは周りの子たちがどういったルールなのかを把握することが大事です。

中学生にとって最も大事のは友達関係

友達

もし周りの友達がお祭りに行くことを許されているのであれば、私は許したほうが良いと思います。なぜなら、中学生にとって最も大事なものは友達関係だからです。

周りの友達が楽しくお祭りに行っているのに、自分だけ行けないという状態になったら、友達関係が崩れる可能性があります。

もしそうなったら、お子さんは親のことを一生恨みます。それがきっかけで、親に対して激しく反抗するようになったり、友達関係が崩れて不登校になる可能性もあります。

そうなるくらいなら、ある程度は許容したほうが良いと私は思います。

最低限のルールだけは守らせる

ルール

ただ何でもありというのも良くないです。最低限のルールだけは絶対に決めておくべきです。

例えば、どれだけ遅くても22時までには絶対に帰ってくるようにする。何かあったらすぐに電話する。ルールが守れなかったときはスマホ没収。などです。

この時、なぜ22時なのか理由も説明しないといけません。「22時を超えると警察に補導される。法律で22時以降の外出は禁止されている」などです。

闇雲にダメだと言っても、子どもは言うことを聞きません。どんな理屈でも良いので、伝えることが大事になります。

身近な子どもに不幸があったときの対処法

同じ学校の子が自殺したという話題臨時保護者会において耳にしました。耳を疑うような衝撃をうけました。

うちの子どもとも普通にその話題において話ができたことがホッとしましたが、何か不安なことがあったら話聞くよと呟いておきました。

身近な子どもに不幸があったときの対処法で、道山先生のご意見が伺えると助かります。

今の日本は、毎年2万人の方が自殺する自殺大国です。お子さんの学校の同級生や、先輩後輩が自殺してしまう可能性もあるわけです。

ではもしお子さんの周りで、不幸な出来事があったら、あなたはどのような対応をされますか?実は大事なポイントが2つあります。

自殺が多い日本に生きているのであれば、是非押さえておいてください。

子どもの心に傷がないかを確認する

心の傷

あなたのお子さんの周りで、不幸な出来事が起きた時、最初にすることはお子さんの心に、ダメージがないかを確認することです。

極端な話をします。同じ学校であったとしても、1度も見たことがない友達であれば、それほど影響はありません。

しかし1度でも同じクラスになったり、1度でも話したことがある友達だと、少なからず心にを負います。

今回起きた出来事で、お子さんの心にどれだけ傷があるかを必ず確認してください。もし傷が大きいなら、少し心を休める時間を作ったほうが良いです。

もう一度親子関係が良好かどうかを見直す

親子会話

次にやるべきことは、このタイミングで親子関係が良好かどうかを再度見直すことです。何か事件が起きた時は、一度自分の周りを見直す良い機会です。

今一度愛情バロメータが高い状態かをチェックしてください。例えば、日頃から学校で起きた悩みなどを、親に話しているような親子関係であれば、問題ありません。

しかし朝起きても挨拶しなかったり、家に帰ってきてもすぐに部屋に引きこもっているなら危険です。同じような不幸が起きる前に、愛情バロメータを上げる必要があります。

再度思春期の子育て講座を復習するなどして、今できていない部分を見直してみてください。

子どもの自殺を防ぐ唯一の方法

愛情

参考までに、愛情バロメータさえ上げておけば、子どもが自殺することはありません。社会は条件付けの愛です。

理不尽なことで叱られたり、嫌なことを我慢したりしないといけません。すると誰でもストレスがたまります。

愛情バロメータが高ければ、子どもはストレスがたまったとき、親に悩みを相談できます。その結果、問題が悪化する前に防ぐことができます。

しかし愛情バロメータが低いと、一人で抱え込みます。限界になると、自ら命を絶ってしまうわけです。

年間2万人が自殺する日本だからこそ、愛情バロメータを上げることが大事になるわけです。

ゴールデンウイーク遊びに行けなかった場合

GWのマニュアルもとても勉強になりました。ただ、我が家は自営業のためGWが仕事で出かけることができません。

本当は子供のために休みをとるべきだとは思うのですが、一番の稼ぎ時のため、なかなかそうもいかなくて悩んでおります。

娘自身も親に気を使っているのか疲れるからどこも行かなくてよいといいます。

先生のメルマガを拝見してGWが大切だと知り、最終日1日だけ休めそうなので休みを取ろうと思っているのですが

出かけたりすると疲れてしまって次の日からの学校に行けるか不安なので、家でもできそうな良い案はありませんでしょうか。

2018年4月16日に、メルマガとLINE読者限定で、ゴールデンウイークの過ごし方マニュアルをプレゼントしました。

※無くなっちゃった!という方は、私のLINEに友達申請していただき、過去のタイムラインの記事から読むことができます

>>LINEの友達を追加

この中で、ゴールデンウイークは家族で遊びに行きましょう!とお伝えしました。覚えていらっしゃいますか?

早いもので、ゴールデンウイークも残すところあとわずかです。この記事を読んで、「今年は楽しい思い出ができた」という場合は大丈夫です。

ただ、「ヤバイ!遊びに行けなかった」と思われた場合の対策をお伝えします。

  • 部活動が忙しくて遊びに行けなかった
  • 自営業で忙しくそれどころじゃなかった
という場合も活用していただけます。

まだ間に合う!最終日にすべき活動

ベーべキュー

もしあなたが、「やばい!今年はどこにも行けなかった」と思われていたら、安心してください。まだ間に合います。

今からどこかに出かけるのが難しい場合、一つおすすめの方法があります。それは、「近所の公園や河原でバーベキューをする」です。

詳しくはマニュアルを見ていただきたいのですが、GWに家族で出かける目的は、
  • 子どもに新しい経験をさせること
  • 愛情バロメータを上げること
の2つです。例えばバーベキューの場合、
  • 火起こし
  • 肉や道具の買い出し
  • 普段作らない料理を作る
などを子どもと一緒に行えば、新しい経験をさせることができます。一緒に食事をすれば、愛情バロメータを上げることもできます。最後の手段はバーベキューです。

自営業で時間がなくても実践可能

火起こし

自営業で時間がない場合もバーベキューはおすすめです。例えば準備をする時間がない場合、誰かを巻き込んで一緒にやってください。
  • 親戚
  • ママ友パパ友
  • 子どもの友達の家族
などを巻き込めばよいのです。だれか一人くらい、必ず準備するのが好きな人がいます。そういった人に、準備を任せてしまえば良いのです(笑)

また昼間は仕事がある場合、少しお金を払って場所を借りれば、夜に行うことも可能です。子どもの疲れが心配なら、それこそ全て準備してくれる施設に行き、食べるだけでも大丈夫です。

大事なことは、「お父さんは私のために時間を作ってくれた」と子どもに思ってもらうことなのです。

同じ失敗を繰り返さないことが成長

夏休み

最後に最も大事なことをお伝えします。もしあなたがGWの過ごし方マニュアルを読んだにもかかわらず、子どもとどこにも行けていなかったとします。

この場合、今すぐ夏休みの計画を立てましょう!同じ失敗を再び繰り返さないためです。ゴールデンウイークは1週間です。夏休みは1か月以上あります。

今回は近場しか行けなかった場合も、夏休みは遠出ができます。つまり、日頃できない経験を子どもにさせるチャンスです!まだ3か月あります。

今から予定を立てればどこにでも行けます。なお以前書いたこちらの記事を読むと、お金をかけずに家族で旅行に行くことができます。

>>お金をかけず家族で海外旅行に行く裏技

夢の実現率が急上昇するサポート法

うちの子に将来何になりたいかと尋ねたら、声優になりたいと答えました。

自分のときには考えられなかった進路があることを羨ましく思いますが、親として考えるのは、やはりその道でのごくわずかな成功者になれなかったときの子供の進路を心配してしまいます。

子供が好きなことを親が見いだせても、それに繋がる仕事にどんなものがあるのかがわかりません。

例えば絵(アニメ)が好きなら、こんな仕事があるとか、現実的にどういった職業にその子の好きなことが繋がるのかを教えていただけたらありがたいです。

親として、子どもの将来を心配することは、自然なことです。

ただ現実問題、画家や声優に関わる仕事に就きたいと言ったとき、それを素直に応援できる方は、少ないと思います。

それはうまくいかなかったときに失敗してほしくないと考えてしまうからです。

では親として、どのように子どもの夢を、サポートすればよいのでしょうか?夢の実現率が急上昇する、2つサポート法をお伝えします。

これからの時代で生き残る方法

奇跡のリンゴ
最初に私の考えをお伝えします。これが100%あっているとは、考えないでください。

私自身はこう考えているというものなので、信じる必要もありません。ただそういう考え方もあるんだという感じで読んでいただければと思います。

私自身、これからの時代を生き抜くには、自分が好きな仕事をするしかないと考えています。

なぜなら、人が嫌いになる仕事というのは、ほとんどロボット化されてしまうからです。

例えば農業も、いずれはロボット化されると言われています。だから50年後くらいは、農家はかなり減っていると思います。

ただそんな中、唯一生き残ることができる農家もいます。それは奇跡のリンゴで有名な、木村さんのような農家です。

※木村さんのことを知らない方は、こちらの書籍を読んでみるといいです。奇跡という言葉の本当の意味がわかります。

>>奇跡のリンゴ

なぜ木村さんだけが生き残れるのかというと、世の中には高いお金を払ってでも、機械で作った野菜より、本当に野菜が大好きな人が愛情を注いで作った野菜を食べたいと思う方がいるからです。

一方で、仕事がないから嫌々農家になるという人たちは、ロボットの作った格安の野菜に負けてしまうでしょう。※あくまでも道山はそう考えているというだけの話です。

無条件の愛で応援する

無条件の愛
ではお子さんがもし、「声優になりたい」というなら、親としてどうすればよいのでしょうか?

お子さんがパッションを持つ仕事が声優なら、その仕事を応援するしか、その子が生き残る道はないのです。

「もし失敗したらどうなるのか?」と思うかもしれませんが、そもそも最初から失敗するかもという理由で声優をあきらめさせ、サラリーマンにさせた時点で、失敗が確定するのです。
  • 最初から失敗する人生
  • うまくいくかもしれない人生
どちらを選ぶかということなのです。であれば、応援してあげたほうが良いのではないかというのが道山の考え方になります。

そこでお子さんが、可能性としては低い夢を語ってきたとしても、「あなたならなれるよ」「お母さんも応援するから一緒に頑張ろうね」

と言ってあげるのが、親として最初にやるべきことなのかなと私は考えています。

次の選択肢を提案する

選択肢
親に応援されると、子どもはやる気になります。すると声優になる学校や、美術系の専門学校に進むことになったとします。

もしここで、オーディションに失敗し、声優になることができず、夢をあきらめたとします。この時は、一緒に次の選択肢を探してあげればよいのです。

声優になるために、頑張ってきたわけなので、そこでしか得られない経験や知識がその子にはあるはずです。

であればその技術を生かした、次の仕事をすることができるはずです。それを一緒に探してあげればよいのです。

今はありがたいことに、インターネットが発達しています。検索することで見つかることも多いです。

また今の時点ではまだ仕事になっていない職業もあるかもしれません。※最近で言うとyoutuberのような仕事です。

すぐに約束を破る子どもの改善法

中2の娘との関係が悪く、お互い信用していません。疑ったり、娘もしょっちゅう約束を破っては、切れ切れ気味です。

最近は夏期講習に夜まで行ってるので、あまり会わず、帰ってきても、すぐに部屋にこもるか、ダラダラ携帯いじってるか!で注意すればわかってるよ!と逆切れします。

ピアスもあけ、何度もママがムカつくからあけようとした。と、針が部屋に置きっぱなしだったりが続いてます。

とりあえず一個あけて以来は、踏みとどまったみたいですが、今後またいつあけてしまうかと、日々心配です。どうしたら良いでしょうか?

厳しい話ですが、上記の相談者の方、かなりマズイ状態ですね。

今はまだピアス程度ですが、このままいくと援助交際や自傷行為などにも発展していきます。そうなってからでは遅いので、今すぐできる解決策をまとめます。

ここまでひどい状態でなくても役立つ考え方だと思うので、「わが子がすぐに約束を破る」という場合、参考にしてみてください。

大前提!子どもは約束を破る生き物理論

約束

最初に大事なことをお伝えします。そもそも子どもとは、約束を平気で破る生き物です(笑)

私も教師時代、おそらく1000回以上は約束を破られてきました。でも、それが思春期の子どもなのです。ある意味、正常と言えます(笑)

大事なことは、「約束を守ってくれるはずだ」と信じすぎないことです。信じすぎると裏切られたときのダメージが大きくなるからです。

自分自身を守るためにも「守ってくれたら嬉しいけどなー」くらいの感覚で、約束をするようにしてください。

子どもが約束を守るようになる方法

親子

ポイント1で解説した子どもの心理を踏まえ、子どもへの接し方をまとめていきます。本日は特に大事な2つのポイントを解説します。
親は絶対に約束を破ってはいけない
「子どもは約束を破る生き物なら、親も約束を破っていいのでしょうか?」とあなたは感じるかもしれません。答えは「NO」です。

親や教師は、子どもからどれだけ約束を破られても、こちらは絶対に破ってはいけません。ある意味、理不尽な関係かもしれませんが、こちらが約束を1破ると、子どもは約束を10破ります。

どれだけ破られても、こちらが守るべき約束は絶対に守る!ということを覚えておいてください。
破られても子どものことを信じ続ける
もう一つ大事なことは、例え子どもに約束を破られても、常に子どもを信じることです。あまり信じすぎると破られたときのダメージが大きいので、そのあたりはご自身で調整してください。

ただ、最初から「どうせ破るだろうな」という気持ちで接するのと、「破られるかもしれないけど、とりあえず信じてみよう」という気持ちで接するのは大違いです。

約束を10回破られても、こちらが信じ続けると11回目で約束を守ってくれるのが子どもだからです。

父親が支配型の場合できることとは?

こんにちはいつもメルマガ拝見させていただいてます。子供のことで伺いたいことがあります。

高1男子月に何回か不登校あり、父親との折り合い悪いです。父親が支配型で信念が強くあまり協力的ではありません。私はどう対処したら良いでしょうか?

どれだけ母親が、子どもの無条件の愛情を注いでも、父親が過干渉に接してしまうと、子どもは荒れてしまいます。

では母親の立場なら、どういった考え方をしていけば、良いのでしょうか?

他人を変えることはできない

悩む
まず大前提として、父親を変えることはできません。なぜなら人は自分で変わる気がないと変わることはできないからです。

もし旦那様が、「子どもへの接し方を変えたい」と思っているなら変わることができます。

しかし、「お前が甘いからこういうことになるんだ」「俺にいちいち指図をするな」というタイプだったら変えることはできません。

だから、支配型タイプの旦那さんを、変えようとすること自体、間違った考え方になります。

人を変えられる唯一のものとは?

マッサージ
「じゃあうちの旦那は一生支配型なのか?」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。

無条件の愛情を注ぐことで、人は変わることができます。これは子育てと同じ理論です。

逆のことを考えるとわかるのですが、自分が疲れている時にマッサージをしてくれたり、美味しい料理を作ってくれたり、

100回くらい自分に無条件で尽くしてくれたら、3回くらい、「相手の言うことを聞こう」って思いませんか?

人間というのは、他人から無条件の愛情をもらい続けると、絶対にお返しをしないといけないという気持ちが働いてしまう生き物なのです。

だからもしあなたが、真剣に旦那さんを変えたいと思うなら、無条件の愛情を旦那さんにも注ぐのが、唯一変える方法になります。

※これがどれだけ難しいことかは、100も承知で話しています。
※理想論です。

母親に出来る2つのこと

塾
おそらく100人中、99人の方は旦那に無条件の愛情を注ぐなんて無理だと思います。

であれば、次の2つの方法を意識してみましょう。
1.父親と子どもの間に入る
例えば旦那さんから、「あいつに●●って言っておけ」と言われたとします。

※あいつというのは子どもです。

その時に、それをダイレクトに伝えたら、親子関係はさらに悪くなります。

あなたが上手くこの間に入り、お互いがイライラしないような伝え方をすれば、2人の関係が悪くならずに済みます。

あなたは常に板挟みの状態なので、かなりストレスは感じると思います。ただ、親子関係という意味では、かなり効果が出てくると思います。
2.できるだけ関わらせないようにする
家にいると常に父親と子どもがぶつかるような家庭の場合、塾を契約した方が良いです。

成績を上げるという目的ではなく、できるだけ2人を合わせないようにするという目的です。

あまりに酷い場合は、別居などの選択も必要になるかもしれません。ただそれは現実的ではないので、最後の手段として取っておきましょう。

今でできることから、行っていくと良いと思います。

父親も子どもが大好き

父親
最後に一つ、非常に大事なことをお伝えします。もし今時間があったら、お子さんが小さい頃の写真や映像を見直してみてください。

きっと旦那さんが、嬉しそうにお子さんを抱く姿が出てくると思います。子どもが嫌いな父親なんて、一人もいません。本当は大好きなのです。

旦那さんも、子どものためだと思って、今の行動をしているわけです。その気持ちを、少しでも理解してあげると、旦那さんを見る目も少しは変わってくるかと思いますよ。

親から逃げる場合に必要な費用

私は父親から性的虐待を受けてきたので、虐待をされる人の心理状態はよくわかります。

そのせいで最近まで児相に一時保護されていました。学校にも1ヶ月以上行けず正直恨んでいます。

自分では何もできないことがすごく悔しいんです。親は本当に頼れないんです。

私は勉強することが好きだし進学がしたいです。でも高校を卒業したら一人暮らしがしたいんです。

もしも大学生がひとり暮らしをするとしたらどれだけの費用がかかりますか?また初期資金はどれだけ必要か教えて欲しいです。

先日書いた虐待の記事を読んでいた子から頂いた相談です。

※こちらの記事です。

>>近所の子が虐待されている時の対応法

本当に苦しい中、自分の力で未来を作ろうと頑張っている姿勢、本当に素晴らしいと思いました。

こういった子は、将来必ず幸せになってほしいですね。そこでいただいた質問について、私なりの回答をいたします。

実は高校生から一人暮らしすることが可能

寮
今回相談をくれた子は中学生です。大学から一人暮らしをしようと考えています。この考え方は素晴らしいです。自分の人生を自分で作ろうと考えているからです。

ただ私がアドバイスするなら、大学にこだわる必要はありません。実は高校生のタイミングで、家を出ることができるからです。

例えば寮がある学校なら、家を出ることができます。地域によっては公立高校でも、寮があるところがあります。

こういったところなら、お金があまりかからず、家を出ることができます。家にいることが辛いなら、1日も早く出たほうが良いです。

詳しくは学校の進路指導の先生に相談してみてください。

一人暮らしするときにかかる費用の目安

費用
実際に一人暮らしをする場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?

公立高校や国立大学の寮の場合、月1万円くらいから入れるところがあります。入学金もかかりません。

これに加えて、食費が毎月1~2万円かかるので、実質3万円くらいあれば、最低限の暮らしはできます。

寮ではなく自分で借りる場合、地域や間取りによって変わります。ワンルームであれば、
  • 地方:毎月3~6万円
  • 都心:毎月7~15万円
くらいが相場になります。入居するときにかかる費用は、1か月分の家賃が相場になります。これに加えて食費がかかります。

地方なら毎月4万円くらいから、都心なら毎月8万円くらいからが目安になります。奨学金やアルバイトを組み合わせれば、十分支払い可能な金額だと思います。

未来は自分の力で切り開くことができる

未来
最後にこの相談を送ってくれた子や、同じように親から間違った愛を受けて苦しんでいる子に対して、私から大事なことをお伝えします。

今どれだけ苦しい生活だとしても、希望さえなくさなければ、未来は必ず明るくなるということです。

子どもは親を選んで、生まれることはできません。たまたま生まれてきた家庭が、虐待をする親であることもあるのです。

この状況は、変えることができません。しかし未来を変えることはできます。中学生の段階であれば、児童相談所に逃げ込むだけで、精一杯だと思います。

高校生であれば、自分で住む場所や学校を決めることができます。だから希望を捨てずに、自分の手で未来を切り開いてください。私もできる限り応援します。

子どもに期待しないでくれ!と言われたら

息子の中間テストの結果が悪く、そのことについて話し合いをしようとしたら、俺には期待しないでくれ。と言われてしまいました。

そんな時には、どう対応すればいいのでしょうか。

子どもが親に「もう期待しないでくれ」と言う心理状態というのは、精神的に参っている状態です。その原因は親の声掛けレベルが間違っているからです。

この部分を少し修正すれば、いずれそういった否定言葉がなくなり親子関係も良好になります。

自分の子どもが優秀だと勘違いすると本当に優秀になる

授業

あなたはピグマリオン効果という言葉を聞いたことがありますか?教師が生徒に期待することによって成績が上がるという心理的行動です。

以前ある学校で、生徒を成績別にクラス分けしました。Aクラスは学力優秀、Bクラスは学力平凡としたわけです。

ここでトラブルが発生しました。コンピュータが間違ってクラス分けをしてしまい、Aクラスが学力平凡、Bクラスが学力優秀となってしまったのです。

しかしそれがわかったのは年度末です。つまりAクラスの担任は自分のクラスが優秀だと思い子どもに接していました。※本当は平凡な子たちでした。

その結果どうなったかというと、1年後には平凡だった子どもたちの成績が優秀となり、優秀だった子どもたちの成績が平凡になったのです。

これは教師が「うちのクラスの子は優秀だ」と勘違いして接した結果、その子たちの成績が伸びたということです。これをピグマリオン効果と呼びます。

ピグマリオン効果がもたらす最大のデメリット

プレッシャー

ピグマリオン効果は素晴らしい心理学です。上手に活用すれば子どもの能力を伸ばすことができます。しかし間違って使うと大きな悲劇をもたらします。

「例えばうちの子は優秀だと思えばいいんだ!」と考えて、毎日子どもに「あなたは優秀だよ!もっとできるはずだよ!頑張れ!!」と伝えたとします。

すると子どもはどう感じるでしょうか?おそらく「今でも頑張っているのに、もっと頑張らないといけないの?」と思うはずです。

これはある意味、その子を否定していることになります。その結果、親を信頼できなくなります。そして問題行動を起こすのです。

おそらく今回の相談者は、これと同じケースだと思います。

知らないうちに「あなたはもっとできる子だよ!」と言ってしまったため、子どもがそのプレッシャーに耐えられなくなったのです。

今はまだ勉強のことだけかもしれませんが、これが悪化するとリストカット、不登校、引きこもりなどに発展する可能性があります。

期待は態度で示し言葉に出しすぎないのがポイント

親子

ではどうすればよいのかと言うと、言葉にしすぎないことがポイントです。心の中では「この子は優秀だ」と感じて接することが大事です。

しかしそれを言葉にすると子どもはプレッシャーになります。言葉では「あなたは今のままで十分だよ。あなたが幸せならお母さんも幸せだよ」と伝えれば良いのです。

心の中では優秀だと感じているわけなので、接し方や態度からピグマリオン効果が発生します。ただ言葉にしなければ子どもにプレッシャーを与えずに済むのです。

言葉では無条件の愛を宣言しているので、仮に子どもが良い結果を残せなかったとしても否定してはいけません。宣言通りありのままのお子さんを愛してあげてください。

発達障害の事実は子どもに伝えるべきか?

道山先生の「アスペルガー症候群のテスト」をしてみました。たぶん息子は、7項目は該当します。

「みんなは覚えられるのに、俺だけ覚えられないんだよ」といってきた時もありました。

アスペルガーの傾向があるというのを息子に伝えた上で頑張っていけばいいのか、私が話し方などに気をつけていればいいのかわかりません。

担任に伝えたところで、それに対応してくれるのか、面倒だと思われるのか悩んでいます。

忘れ物は多いし勘違いはするし、成績も悪いですが、真面目に一生懸命やっている姿は先生方も認めてくれているようです。

上記の方が言っている、アスペルガー症候群診断テストというのはこちらです。

>>アスペルガー症候群の子供チェックリスト

このテストを見て、お子さんがアスペルガーだと感じて、それを伝えるべきか悩んでいる状態だと思います。

そこでこの記事では、子どもの発達障害が判明したときにすべき対応についてまとめます。

間違った対応をすると、子どもの心を傷つけることになるので、注意してくださいね。

ステップ1 精神科医に相談するか決める

医者
発達障害と言っても、症状によって大きな差があります。言われないとわからないレベルから、学校に行くのも困難なレベルまであります。

まずはお子さんの状態を見て、精神科医に相談すべきかを決めるようにしましょう。できればあなただけではなく、旦那さんや学校の先生などとも相談して決めると良いです。

今回のケースは、お子さんが自分の症状について悩んでいます。

こういったときは、「薬で治るかもしれないから、一度病院の先生に診てもらう?」という感じで聞いてみるのも良いです。

あなたは発達障害だから、先生に診てもらう必要がある!と強く言うのはダメです。

薬でよくなるケースもあるから、検査だけしてもらうのもいいかも!くらいの軽い感じで伝えて下さい。

ステップ2 学校の先生と連携を取る

学校
今回の相談者の方は、学校の先生に相談すべきか迷っているのですが、正直迷う必要はありません。もし精神科医から診断が下りたなら、今すぐ相談すべきです。

仮に担任の先生が、迷惑そうにするなら、学年主任に相談してください。先生自身も、子どもがさぼっているのか、発達障害で苦しんでいるのか判断できません。

親から「発達障害の傾向がある」と伝えることで、対応がになります。また先生からの、客観的な意見も聞けると思います。

ステップ3 子どもに伝えるべきか考える

薬
大前提として、精神科医から診断が下りたというケースでのお話です。診断が下りていないなら、親の想像で子どもに伝えてはダメです。

今回のケースで言うなら、まだ診断を受けていないと思います。だから今の時点で、子どもに伝えるべきではありません。

もし診断が下りたなら、まずは精神科医に子どもに伝えるべきか相談してみてください。症状が軽く、薬を使うレベルでもないなら、無理に伝える必要はありません。

を使った方が良いレベルなら、事実を子どもに伝えてでも、使った方が良くなることもあるからです。

つまり子どもに伝えるべきかどうかは、症状のレベルによって決まるということです。

楽しくない部活動は続けるべきか?

息子は中1です。やりたかった部活が学校にないため、消去法で決めた文化系の部活に入っています。

夏休みの活動も4回しかなかったのですが、行く前にはいつも面倒だと言います。

「部活は強制じゃない」「年度途中でもやめられるかな」「宿題が終わっていない」などと言います。

親としては「部活」「勉強」「遊び」とメリハリや計画をたてて生活してほしいし、

簡単にやめることを考えて欲しくないのでイライラしてしまうのですが、どのように声かけをしたら良いでしょうか?

部活に行けば、楽しかったと言ってかえってきます。

保護者からの相談は珍しいのですが、中学生本人からは、かなりたくさん来る相談内容です。こちらのyoutubeのコメント欄を読んでみるとわかるかと思います。

>>子供が部活を辞めたいと言ったら?

※404エラーが出るときは、最後のスラッシュが抜けていないか、チェックしてみてください。

そこで本日は、楽しくない部活動を続けるべきかについて私なりのアドバイスをしたいと思います。

※あくまでも私の考えなので、これが100%正しいとは思わないでくださいね。

道山はいろいろ辞めています

水泳
私自身の考えとしては、楽しくないならさっさとやめたほうが良いと思っています。

私自身も小学生のころ、習っていた水泳教室に行くのが、本当に苦痛でした。親に頭を下げて、辞めさせてもらったのですが、辞めるまでは本当につらかったです。

今でこそ、「あの時に頑張ったからこそ、水泳ができるからよかった」と思えるのですが、あの当時は「もっと早くやめればよかった」と思っていました。

ちなみに幼稚園の時に、ピアノを習わされた経験があるのですが、これは3か月でやめました。もちろん今でも弾けませんが、全く後悔していないです。

あと高校生になったとき、私は友達と一緒に卓球部に入ったのですが、3日でやめてサッカー部に変えました。

卓球部の顧問には、本当に申し訳なかったのですが、今振り返るとすぐにやめて、本当に良かったと思っています。

なぜ部活をやめさせたくないのか?

いろいろな職業
部活をやめさせたくない親としては、「すぐ辞めさせると何でもやめる子に、育ってしまうのでは?」という想いがあると思います。

確かにそれは一理あると思います。その後私は大学生の時のバイトも、楽しくなかったらすぐに辞めているので、継続力は他の人よりも少ないと思います。

ただこれが一概に短所とは言えないのです。

例えば大学生のバイトで説明します。私の場合楽しくないと思ったら、すぐにやめるのですが、その結果4年間で20種類くらいのバイトを経験することができました。

この経験があるからこそ、子どもから仕事の相談をされたとき、ある程度どの職種のこともアドバイスできます。

じゃあ私は継続力がないのか?というと、実はそんなこともなくて、楽しかったアルバイトは3年間続けています。

4年間同じアルバイトを続けることと比べたら、継続力は劣るかもしれませんが、それ以上にいろいろなことを経験できたというメリットもあるわけです。

最後は子どもが決めるのが良い

人生
嫌なことでもずっと続け、誰よりも強い忍耐力をつける人生。嫌なことはすぐに辞め、いろいろなことを経験する人生。

どちらが良くてどちらが悪い、というのはないと思います。自分がどちらの人生を進みたいかを決めれば良いのです。

もしあなたのお子さんが、「部活が楽しくないからやめたい」と言ってきたら、

上記の2つの人生の、メリットとデメリットを伝えて、最後は自分で決めさせてあげれば良いと思います。

全て親が決めようとすると、子どもは自分の意思を親に言わなくなります。この状態では、親子関係が悪くなります。

親としてできることは選択肢を作ること。最後決めるのは子ども。というのが私は一番良いと考えています。

嘘をつかない子どもに育てる方法

道山先生、いつもありがとうございます。中2の女子の母です。

自分の都合の良いようにウソをつくのですが、どうしたら良いでしょうか?また、ウソつきは治りますでしょうか?

子どもが嘘をつくのには、2つの理由があります。その理由をなくすための接し方をすれば、3か月後にはうそをつかなくなります。

社会人になってから、子どもが嘘つきで嫌われる前に、接し方を変えていきましょう。

子どもが嘘をつく2つの理由

叱る
そもそもどうして子どもは、親に対してうそをつくのでしょうか。理由は主に2つあります。
自分を守るため
例えば子どもがガラスを割ったことを、正直に親に告げたとします。その時に親から激しく叱られたら、子どもはどのように感じるでしょうか。

悪いことをしたときに、お母さんに正直に話したら叱られる。それくらいなら嘘をついてでも自分を守ったほうが良い。

と感じるのではないでしょうか。つまり親に正直に話すたびに子どもが傷つけられてきたために、嘘をついて自分を守るようになったのです。
嘘は良いことだと勘違いしているため
もう一つは、親が子どもに嘘をついているパターンです。これをすると子どもは、お母さんだって嘘をつく。

つまり嘘は悪いことではないんだ。と感じます。だから子供も真似して、嘘をつくようになるのです。

叱り方を変えるのが最初の解決策

叱る
この2つの理由をなくせば、子どもは親に嘘をつかなくなります。まず子どもが悪いことをしたときに、叱り方を変えましょう。

例えば子どもが、学校で遊んでいた時に、ガラスを割ったとします。

この時に、「なんでお前はこんなこともわからないんだ」という叱り方をしたら子どもは傷付きます。

自分自身が否定されるからです。そうではなくきちんと理由を聞いて、どういう行動が良くなかったかを冷静に伝えるのが良いです。

これだと、子どもを否定するのではなく、子どもの行動を叱ることになるので、子どもも受け入れられます。

嘘をつかず誠意をもって付き合う

パチンコ
もう一つは、子どもに親が嘘をつかないことです。

「うちはお金がないから」という理由で子どもの要求を断った後で、好きなバッグを買ったり、パチンコにお金を使わないということです。

もちろん親として、つかなければならない嘘も、あると思います。ただそれは、ばれた時に子どもが納得できるものだけにしておくことが大事です。

それを超える嘘は、子どもに嘘をつかせる要因になるので注意が必要です。

学校で友達ができないときのサポート方法

うちの子は私立に通っております。中学受験前に不登校になり、諦めるのかと思いましたがやはり受験したいと必死に頑張り合格しました。

その間家庭内暴力もあり大変でしたが、今では落ちつき楽しんで学校へ行っています。しかし、友人関係がなかなか上手く築けず、グループに入れないようすです。

クラブは二つも文化部に入り先輩との話はよくでますが、クラス内で友達がいないのか…

小学生みたいにチョッカイかけてみたり嫌な事を言ったりしてコミュニケーションのはかり方が上手くできません。親として話を聞いてやるだけでいいのでしょうか?

最近本当に友達作りが苦手という子が多いです。友達作りが苦手になってしまう子の原因と、親としてできるサポート方法についてまとめました。

子どもが友達作りが苦手になる原因

親子
少し厳しい話になってしまうのですが、友達作りが苦手なの子95%は、親子関係が良好ではありません。

今回相談をくださった方も、過去にお子さんが不登校や家庭内暴力をしていることから、親子関係が良好でなかったと思われます。

※今はわかりません。

なぜ親子関係が良好でないと、子どもは友達作りが苦手になるのか?実は友達作りというのは、人を信頼できるかどうかがカギです。

他人を信頼できると、「この子に話しかけても話してくれる」「一緒に遊んでくれるはず」という気持ちで話しかけることができます。

一方人を信頼できない子は、「話しかけてもきっと無視される」「仲間に入れてくれないかも」という気持ちになるため、他人に話しかけることができません。

その結果、友達作りが苦手になってしまうのです。

人を信頼できることできない子の違い

不登校
ではどうしたら人を信頼できるようになるのかというと、親を信頼できるかどうかカギになります。

人間というのは、まず親のことを信頼します。その結果他人のことを信頼できるようになります。

しかし親が条件付けの愛情ばかりで接していると子どもは親のことが信頼できなくなります。

その結果、他人のことも信頼できないので、気軽に話しかけることができなくなり、友達もできなくなります。

また親に対しても、暴力をふるったり、不登校になったりするわけです。

友達作りをサポートする大前提

親子
そこで子どもの友達作りをサポートするうえで一番大事なこと
  • 親子関係を良好にする
  • 子どもから信頼される親になる
の2つになります。これができていないと、子どもは人を信じることができないので、いつまでたっても友達を作ることができません。

まずはここを意識するようにしてください。

親がコミュニティを作ってあげる

ホームパーティー
次にやるべきことは、親がコミュニティを作ることです。例えばママ友達をたくさん読んで、家でホームパーティーを計画します。

その時に、子どもと一緒に来てもらうようにします。これだけで、そのママ友達の子どもと、仲良くなるきっかけができます

こういった、子どもが自然と友達と接することができる機会を作ってあげるサポートをすることで、少しずつ友達を増やすことができます。
  • 親子関係を良好にする
  • 子どもから信頼される親になる
  • 親がコミュニティを作る
まずはこの3つから始めてみてください。少し時間はかかるかもしれませんが、きっと少しずつお子さんの友達も増えていくはずです。

スマホを渡したからスマホ依存になるのではない

道山ケイ先生初めまして。うちの子は今スマホ依存で、毎日1時くらいまで部屋でスマホを触っています。

この場合、スマホは取り上げたほうが、良いのでしょうか?

単刀直入に言うと、スマホを取り上げたら、おそらくお子さんは暴れる思います。そもそもなぜ、子どもはスマホ依存になるのでしょうか?

スマホ依存には2種類あります

ベッドでスマホ
スマホ依存には2種類あります。
  • リビングで親と話しながらスマホを触る
  • 部屋に引きこもってスマホを触る
の2つです。前者であれば、「●時までにやめなさいよ」と伝え、きちんとやめられたら褒める。というのを繰り返していけば大丈夫です。

子どもなので、15分くらいは遅れることもありますが、たいてい守れる思います。問題は後者です。

部屋で引きこもっているスマホ依存は、スマホ依存とは呼びません。これは引きこもりです

たまたまスマホがあるから、スマホをいじっているだけで、スマホがなければ部屋に引きこもり、漫画を読んだりゲームをしたりします。

家庭が楽しくないから部屋に引きこもる

引きこもり
ではどうして、子どもたちは部屋に引きこもるのか?これは一言でいうと、「家庭が楽しくない」からです。

極端な例ですが、家に帰ってくるといつもリビングで、お父さん、お母さん、妹、おばあちゃんが楽しくワイワイ食事をしながら、テレビを見たりしていたら、その部屋に行きたくなりますよね?

もちろん3年生で、今は勉強しなければいけない!っていう時期だったら、しぶしぶ部屋で勉強すると思います。

でも何も予定がなく、家族とも仲が良ければ、絶対に部屋になんて行かないわけです。友達から連絡が来るなら、リビングで親と話をしながら、片手間でスマホを触ります。

つまり、部屋に引きこもってスマホを触るタイプのスマホ依存の子の場合、原因は家庭が楽しくないからなのです。

明るい家庭を作る方法

リビング
ではどうしたら、明るい家庭ってできると思いますか?ポイントは次の3つです。
夫婦の仲が良い
夫婦の仲が悪かったら、明るい家庭なんて絶対にできません。
愚痴や不平不満を言わない
みんなが不平不満を言っていたら、自然に家庭の空気が悪くなります。
過干渉の育て方をしない
リビングに行くたびに勉強、宿題といろいろ言われたら、家庭が楽しくなくなります。

もしお子さんがスマホ依存で部屋に引きこもっているとしたら、一度上記の3つができているか、確認してみてください。

そして今よりもさらに、良好な家庭を作れるよう、少しだけ意識してみてください。

子どもは親の仕事を理解できるのか?

ゲーム依存で、宿題の時間、食事の時間もやめられません。親は仕事頑張っていて、向き合い方は、十分だと言いますが、私は、もっと愛情をかけてほしいです。

ただ、親は「無理」だと言って、子育てを祖母に任せっきりです。どうすればいいですか?毎日バトルで困っています。

中学生本人から頂いた相談なのですが、この相談を読むと、子どもの気持ちがすごくわかりますよね?

そこで本日は、子どもは親の仕事を理解できるのかどうかについて解説します。

もし今仕事が忙しくて、なかなか子どもに構っている時間がない場合、今日の記事を何度も読み直してみてください。きっと、解決策が見つかるはずです!

回答:子どもは親の仕事を理解できない

悲しむ子供

最初に大事なことをお伝えします。どれだけ仕事が忙しくても、子どもは親の仕事を理解できません。

「仕事なんてしなくていいから、もっと愛情をかけてよ」と感じます。それが子どもです。上記の相談を読むとわかりますよね?

お父さんお母さん自身は、「十分」だと言っているのに、子どもは「もっと愛情をかけてほしい」と感じているからです。

もちろん、年齢や家庭環境によっては、理解できることもあります。

例えばひとり親家庭で、親が働かないとどうにもならない場合、子どもはその状況を理解できます。だから多少子育てを祖父母に任せていても問題ありません。

また、年齢が高校生以上になると、ある程度仕事の大事さがわかってきます。この場合も、最低限やるべきこと(家事や料理など)をしていれば、子どもは荒れません。

ただ、中学生の段階では、なかなかそこまで理解できないのです。

大事なのは親の感覚ではなく子どもの感覚

親子

今回の相談者のお父様orお母様は「向き合い方は、十分」だと感じています。これは親の感覚です。しかし、子どもは「もっと愛情をかけてほしい」と感じています。

親がどれだけ「問題ない」と思っていても、子どもが「問題がある」と思っていたら、子育ては上手くいきません。大事なのは、子どもの感覚だからです。

二人の子供に同じ接し方をしたところ、1人の子は優等生になり、1人の子は問題児になるということはよく起こります。これは親の感覚で接しているからです。

自分の中では大丈夫だと思っていても、子どもが何か問題行動を起こしているなら、そちらの感覚に合わせることが大事なのです。

中学卒業までは、子ども最優先で家族を経営しよう

親子

こういったお話をすると「道山先生、じゃあ親は子どもの奴隷ですか?」「すべて子どもに合わせないといけないのですか?」というメールが来ます。そんなことはありません。

きちんと愛情を注いで育てていけば、ある瞬間から子どもは親の愛情を求めなくなります。

「もう、僕は自分でできるから、お母さんも自分の趣味をしていいよ」という感覚になるのです。それがどのタイミングで来るかは、子どもによって異なります。

私の経験上、高校生に進学したタイミングが多いです。そのタイミングが来るまでは、子育て最優先で行うのが良いと私は思います。

極論ですが、仕事、趣味などはいつでもできます。しかし、子育ては子どもが小さいころしかできません。

社会人になったら、嫌でも家を出ていってしまうからです。だからこそ、今しかできない子育てを最優先にすべきだと、私は思います。

子どもが更生するまでにかかる時間

私の元には日々、思春期の子育てに関する相談が、たくさん来ます。そういった相談を読んでいるとよくある勘違い見つけます。例えばこんな相談です。

うちの子は中学に入ってから2年間ずっと不登校です。そこで先日先生の勉強会に参加し、子育ての極意を学びました。

それから1週間、しっかりと●●をしたのですが、未だに不登校は解決しません。なぜでしょうか?

あなたはこういった相談を読んで、どう感じましたでしょうか?私自身は「1週間で治ったら苦労しない!」と感じました。

子どもの問題行動が解決するまでの時間

1週間
ではどれくらいで解決するのか?と言う話なのですが、これは子どもの症状によって異なります。軽い反抗期であれば、1,2週間で子どもの表情が変わります。

これは思春期の子育て勉強会に参加をした方から頂く事後報告を読むとわかるのですが、だいたい2週間くらい、子どもへの接し方を変えると、子どもが変わってきます。

ただこれはあくまでも軽い反抗期のケースです。

酷い問題行動の場合は長期的視野を

不登校
では酷い問題行動の場合、どれくらいで解決するのかと言うと、だいたい1~3年くらいが目安になります。酷い問題行動というのは、
  • リストカット
  • 度重なる窃盗や万引き
  • 3ヶ月以上の不登校
  • 少年院や施設に入るレベルの暴力
というレベルまで、問題行動が悪化してしまった場合です。

私の師匠である伊藤幸弘先生は、今までに150人以上の酷い問題行動を起こす子を自宅に引き取り、更生させてきた方なのですが、

問題行動解決のプロである伊藤先生でさえ、更生させるまでに1~3年かかるそうです。

人生のゴールは高校入試ではない

高校
「1年以上かかったら、うちの子はもう高校に行けないじゃないですか?」と思われる方がいるかもしれません。

はい、今お子さんが3年生で、上記のようなかなり酷い問題行動をしているのであれば、その可能性は高いです

ただここで考えてほしいのは、高校入試を成功させることが、子育てのゴールではないということです。

結局死ぬときに、「本当の楽しい人生だった」と思えるかどうかが大事なのです。

だから目先の受験に振り回されるのではなく、長期的な視野を持って、子どもに向き合ってあげてください。

時間はかかるかもしれませんが、必ずお子さんは改善できる思います。

子どもの行動が遅い悩みの解決策

先日の相談で父親の過干渉から子供を守るようにアドバイス頂きましたが、子供は何をし始めるのも遅く、父親が注意するのは仕方がありません。

父親の気持ちも分かります。そんな状況でも父親の過干渉?を止めるべきでしょうか?

子どもの行動が遅いと、親としてはイライラしてしまいますよね?ただここで、対応を間違えると愛情バロメータが一気に下がります。

そうなってからでは遅いです。そこで本日は、子どもの行動がイライラする時の考え方について解説します。

この記事を読んでいただければ、今後お子さんのノロノロ行動に対しても、冷静に対処できるようになると思います。

その結果、家庭の雰囲気が暗くならずに済むので、幸せな家族が作れると思いますよ!

人間には2種類のタイプがいる

友達

最初に大事なお話をします。人間には2つのタイプがいます。ノロノロタイプとテキパキタイプです。

ノロノロタイプは、何をするにもマイペースでゆっくりです。テキパキタイプは、何をするにもテキパキです。

一見するとテキパキタイプの方が、優れているように感じるのですが、実はそうではありません。ノロノロタイプにはノロノロタイプの良いところがあります。

その一つは、関わる人との相性です。ノロノロタイプの人からすると、テキパキタイプはせっかちに見えます。

「そんなに急いでどうなるの?」「もっとマイペースで行こうよ」と感じるのです。

その結果、ノロノロタイプの人は、テキパキタイプと一緒にいるのと疲れてしまうのです。一方、ノロノロタイプ同士だと「気が合う」と感じます。

かかわる相手がノロノロタイプの場合、テキパキタイプよりもノロノロタイプの方が喜ばれるのです。

子どもの行動が遅い悩み=性格タイプの違い

親子喧嘩

今回の相談者は、お子さんの行動が遅いことで悩まれています。

子どもがダラダラ行動しているというものあるかもしれませんが、根本的には「性格タイプの違い」が原因で、問題が起きています。

お父さんお母さんがテキパキタイプで、子どもがノロノロタイプだと、行動が遅いとイライラしてしまうからです。

あまりに遅いと、サボっているのではないかとも感じます。

一方、子どもからすると、今の行動でも一生懸命やっていたりします。サボっているわけではないのです。

もしここで親が「何をダラダラしているの!」と叱ってしまうと、どうなるでしょうか?

子どもは「お父さんは僕のことを理解してくれていない」と感じるので、愛情バロメータは下がりますよね?

このように、親と子どもの性格タイプが違うと、相手からしたら悪いと思っていない行動でもめてしまうのです。

焦らず早くできるようになるのを待ってあげる

見守る

ではどうしたら良いのか?テキパキタイプの親が、ノロノロタイプの子どもに接するとき、最も大事なことは「待ってあげること」です。

というのも、ノロノロタイプの子どもは、サボっているわけではないからです。

最初はノロノロしていても、練習を重ねるとある程度テキパキできるようになります。それまで辛抱強く、待ってあげて欲しいのです。

特に勉強は、練習すればするほどどんどん早くできるようになります。最初、漢字10個覚えるのに30分かかっていた子でも、慣れると10分で覚えられるようになります。

「これも成長だ」と考えて、根気よく待ってあげてください。そして、少しでも早くできたら褒めてあげてください。

こういった接し方をすることで、子どもの成長スピードも速くなります。

体が動かない不登校の解決ステップ

中学1年の娘ですが、学校に行く気持ちはあるが、身体が行けないと言って、朝になると学校に行きません。

甘えもあるようですが、どうすれば良いかアドバイスお願いします。

非常にシンプルな相談なので、様々なケースを考えて、解決ステップを解説したいと思います。

愛情バロメータのレベルをチェック

愛情

最初にやるべきことは、愛情バロメータのレベルをチェックするということです。いつも伝えていることですが、不登校の本当の原因は、愛情バロメータが下がっていることです。

まずはここをチェックします。チェック項目についてですが、
  • 子どもが自分の部屋に引きこもっていないか
  • 子どもから親に話をしてくるか
の2つをチェックします。部屋に引きこもっておらず、親に対して話をしてくる状態なら、愛情バロメータは高いです。

もし部屋に引きこもり、親とも話そうとしないなら、まずは愛情バロメータを上げることが、解決への第一歩になります。

学校に行きたくない原因をチェック

学校

次にチェックすべきは、学校に行きたくない理由です。朝起きられない原因の多くは、精神的なストレスです。そのストレスは、学校でのトラブルから来ています。
  • 先生と対立している
  • 友達と喧嘩した
  • 授業中座っていられない
原因はいろいろありますが、なぜ学校に行きたくないのか、本当の原因をチェックする必要があります。

その問題の解決が今の学校でできるなら、先生にお願いすればよいですし、今の学校では無理なら、転校やフリースクールに通うことが解決策になります。

精神科医に相談してみる

薬

基本的には上記の2つだけで、朝体が動かない問題は解決できます。朝体が動かない原因は、発達障害だと考えらえる方が多いです。

しかし親子関係と学校でのトラブルが原因であることがほとんどです。だからその2つを解決できれば、朝きちんと起きられるようになります。

ただまれに体のトラブルで、起きられなくなるケースもあります。この場合は、精神科医に相談して、を出してもらうと良いです。

薬は副作用があるので、あまりお勧めはできないのですが、それで良くなるなら、多少服用するのもありだと思います。

※この辺りは、精神科医に相談して決めてください。

発達障害グレーの子への対応

中1の娘が、提出物、レポート、ノートの書き取りをやりません。娘は発達障害グレーの子です。

整理整頓、持ち物の管理は自分では厳しい状態です。毎日帰宅したらノート確認レポート提出物チェックをしてきました。

それでも無くしてしまったもの、授業終わりにそのまま提出になるレポートなどはこちらが把握できないのでアウト。

通知表はサポートしていたときでほとんど3に4と2が少しです。ただ最近「放っておいてほしい」というので、サポートをやめました。

今2学期期末テスト前、全く何もやっていないという状態です。大切なことなのだと何度も話しましたが、驚くほど彼女の心には全く響いていません。

こんなときどう接すればいいのでしょう。

発達障害の子は、普通の子と同じように接すると、上手くいかないことが多いです。ただ子育ての基本的な考え方は同じです。

道山流思春期の子育て法の基本的な考え方と、発達障害の子に対するアレンジ法をまとめたいと思います。

この点だけ意識すれば、今よりかなり楽な気持ちで、子どもに向き合うことができると思います。

道山流思春期の子育て法の考え方

サポート
道山流思春期の子育て法の基本的な考え方は、
  • 大人ができるのは選択肢を増やすことと子どもが望むサポートをすること
  • 最後どうするかを決めるのは本人
です。今回の子の場合、元々親が必要なサポートをしていました。今はそれを子どもが拒んでいる状態です。

であれば、親がやるべきことはやっているので、後は子どもから要求が出てくるまで待ってあげればよいのです。

いずれ子どもは、「高校に進学したい」という気持ちを持つようになります。その時先生から、「提出物出さないと高校には行けない」と言われます。

すると親にサポートを、求めてくるようになります。この状態になってから、手伝ってあげればよいのです。

発達障害の子のアレンジ方法

会話
発達障害の子は、他の子よりも発達が遅いです。体は中学生であっても、心は小学校低学年なのです。

小学校低学年の子の場合、一度伝えてもすぐに忘れてしまったり、ゆっくり簡単な言葉で話さないと理解ができなかったりします。

その時の記憶を思い出しながら、子どもと話をすることが大事です。論理的に説明をしたところで、理解できるはずがありません。

だからすごく簡単な言葉で、「先生との約束守らないと、先生から嫌われちゃうよ」と伝えていけばよいのです。

これでも「嫌われてもいい」というならそれ以上は言わず、叱られて落ち込んだ時に、また話を聞いてあげればよいのです。

サポートすれば高校にも進学できる

高校
今回の相談者の子の場合、親がサポートをすれば、オール3レベルの成績が取れています。ということは、子どもがやる気になれば、普通に高校にも進学できるのです。

大事なことは、親が早く発達させようと思うのではなく、自然にそういう気持ちが出るまで、待ってあげるということです。

私の教え子の発達障害の子も、それができるお母さんがいた子は、みんな第一志望に合格できています。全ては親の向き合い方次第です。

夢がある子に対して親がとるべき姿勢とは?

うちの子供(小6女子)は、かなり小さい頃からやりたいことが決まっているようです。声優です。

小さい頃から言っており、しかしそのうち忘れて違う夢を持つようになるだろうと思っていましたが、全く変わらないようです。

しかし、親の私は内心反対しています。芸能界という場所は、やはり普通の職場とは違ってかなり特殊だと思っているからです。

普段から、できるだけ子供の意志を尊重するように心掛けてはおりますが、この将来の夢に関してはどのように対応すれば迷っております。

昨日書いた、「迷ったときはゴー」の記事にも関連するお話になると思うのですが、人間はとにかく、快楽を得る感情よりも痛みを避ける感情のほうが強くなります。

声優として芸能界で成功させたいという想いよりも、声優になれず路頭に迷うことを避けさせたいという気持ちのほうが強くなるのです。

ではこんなとき、親としてどう対応したら、良いのでしょうか?

実はとっておきの方法があって、これを使うと親子関係も悪くならず、子どもの人生を良い方向に、導くことができます。

大前提として本気なら応援すべき

気持ち
道山流子育て法の大原則は、「子どもの意思を尊重してあげる」です。
  • 命にかかわること
  • 自分や他人を傷つけること
  • 法律に違反すること
  • 他人に迷惑をかけること(時と場合による)
以外は、応援してあげるべきです。そのほうが、
  • 親子関係が良好になる
  • 子どもが後悔のない人生を送ることができる
  • 子どもが将来幸せになれる可能性が上がる
からです。これは私が今までにたくさんの方をサポートしたり、自分自身でいろいろ挑戦してきて、たどり着いた結論なので、間違いありません。

唯一失敗するケースは本気でないとき

本気
じゃあどんな夢でも、応援すべきかというと、実はそうではありません。唯一止めるべき夢は、「本気でない」夢です。

例えば親子関係が悪いのが原因で、「俺は高校に行かずに働く」という子がいるとします。

これは、本当に働きたいと思っているわけではないですよね?

親子関係が良好でないので、「働かずに高校に行ったほうが良い」といっても聞き入れてくれないとは思いますが、それでも事実を伝えるべきなのです。

今回の子の場合、夢が声優です。なんとなく声優になってみたいレベルなら、たぶん上手くいかないので止めるべきです。

ただ本気ならうまくいく可能性が高いので、応援してあげたほうが良いのです。

本気かどうかを確かめる2つの方法

親子
ではどうやって、子どもの気持ちを確かめたら、良いのでしょうか?

お子さんとの状況によって、2つの方法があります。
とりあえずやらせてみる(おすすめ)
私がおすすめする方法は、とりあえずやらせてみるという方法です。声優になりたいというなら、とりあえず声優のスクールに入れてみるのです。中学3年間続けてみれば、
  • その子に才能があるかどうか
  • 本気でやりたいことなのかどうか
がわかると思います。そのあとで、全力で応援すべきかどうかを、決めるとよいです。
誰かが反対してみる
もう一つは父親か祖父が、夢に反対してみるという方法です。その反対を押し切ってでもやろうとするかどうかを確かめるわけです。

ここでのポイントは、母親は常に子どもの見方であり続けることです。

夢に反対されると、父親との関係が大きく悪化します。母親まで反対してしまったら、夢を追いかけるどころか問題行動を起こすようになります。

これは絶対にダメです。この点さえしっかり守っていれば、子どもの気持ちを確かめることができます。

同級生との交流を嫌がる子どもへの対応法

小学校の4.5年生あたりからあまり友達付き合いが上手く出来ていないように感じるようになりました。先生がおっしゃる通り過干渉だったのだと今は思います。

友達、クラスメイト、同級生と言った子達の事をいつも少し離れた所から客観視しているというか、見下していると言うか、みんなガキくさくてつまらない。と言った感じであまり深く友達と付き合おうとしません。

テスト休みなどで部活のない時にも部活の仲間とは多少遊びに行ったりとかはあるのですが友達と言うものをどこまで大切に思って居るのかとかがいまいち読めないのです。

他のクラスメイト達はクラスのみんなで何かしたいね!とか、あそんでみたい!とか、色々声が上がるようなのですが、そう言ったものにもあまり興味がないそぶりで、あるけどカッコつけてないふりをしているのか…

親の時代と子の時代でただ違うのでしょうか? 何か心に闇のようなものがあるのではないかと心配になります。

小学生の頃に一度仲の良かった子との付き合いが上手くいかなくなった時に暴力という手段に出てしまい親子間で問題になってしまった過去があります。

今は流石に誰かに暴力を振るったりといったことはないのですが、その頃からやや冷めた感情を持つようになったように思います。

同級生とあまり交流を持とうとしない子は多いです。これはただ大人びているだけなのか、それとも心の中に何か闇を抱えているのか、どちらなのでしょうか?

私なりの意見をまとめます。もしお子さんが、友達関係を冷ややかに見ているのであれば、本日のお話は非常に参考になるかと思います。

友達付き合いが好きな子、嫌いな子がいるのは事実

友達

今回の子の話とは別に、そもそも友達付き合いが好きな子、嫌いな子がいます。例えば私自身は、中学生のころは友達付き合いが大好きでした。

毎日のように友達と遊んでいました。ただ今は、週に1度で十分という感じです。私の友人には毎日のように飲み屋に行って騒いでいる人もいるのですが、私はそこまでしたいとは思いません。

このように人間には、友達と遊ぶのが好きな人と、嫌いではないけど頻繁にしたいとは思わない人がいます。子どもも同じで、毎日遊びたい子もいれば、週に1度で十分な子もいるのです。

少し大人びている子だと、友達と遊ぶよりも彼氏や彼女と会っていた方が楽しいという子もいます。またプロスポーツ選手を目指している子だと、遊ぶよりも部活をしていたいという子もいます。

一人でも付き合える子がいれば問題ない

野球

では子どもがあまり友達と関わらない場合、親としてはどのように考えればよいのでしょうか。次の2つの視点から判断していくと良いです。
一人でも付き合える友達がいるかどうか
一人でも付き合える友達がいて、1,2週間に1度でもその子と遊んでいるなら問題ありません。

仮にその友達が同級生ではなく、年上や年下であったとしても、付き合える人がいるならそれほど気にする必要はありません。
友達と遊ぶ以上に楽しいことがある
プロスポーツ選手になるために、1分でも時間があったらトレーニングをしたい!という子は、遊んでいる時間が持ったないと考えています。

友達よりも彼氏や彼女と遊んだほうが楽しいという子も、友達が嫌なのではなくそれ以上に楽しい時間があるからそちらに時間を使っているだけです。

こういった場合も問題ありません。

親を信頼できないと友達を信頼できなくなる

親子

これら2つの視点から見ていくと、今回の相談者の方はどうなるのでしょうか。

テスト休みなどで部活のない時にも部活の仲間とは多少遊びに行ったりとかはあるのですが

とあるので、最初の条件を満たしています。なのでそれほど気にしなくても大丈夫です。ただ、

小学生の頃に一度仲の良かった子との付き合いが上手くいかなくなった時に暴力という手段に出てしまい親子間で問題になってしまった過去があります。

とあります。また、過去に過干渉だったという経緯があります。この2つから、今回の相談者のお子さんは、若干人を信用できない状態になっている可能性があります。

もしかしたらそれが原因で、あまり友達と遊ばないのかもしれません。この場合、お母様ができる限り子どもの要求を聞くように意識すると良いです。

今よりさらに親のことを信頼できるようになれば、その流れで友達のことも信頼できるようになるからです。

子どもには父性と母性の2つが必要

中3男子の父親ですが、現在その子がスマホのゲームに依存してしまい、4日後に定期テストを控えているのに、殆ど勉強どころか、宿題もやっていない様子です。

私は再婚で子供とは養子関係です。ですので、私からは余り言えない状況。どうすればスマホ依存から抜け出せるのでしょうか。

彼はかなりプライドが高く、このままでは、余り良い高校には入れないと思います。

プライドが高い為、仮に自分が希望していた高校よりも、レベルの低い高校に入ったところで、不登校になったり、引きこもりになってしまわないか夫婦で心配です。

何か良い方法が無いでしょうか。

子育てには段階があります。最初が無条件の愛情(母性)で、次に条件付けの愛情(父性)です。

これをどのタイミングで伝えていくかが大事なポイントになります。

まずは無条件の愛情を与える

愛情
今回の相談者の場合、再婚家庭という状況です。つまり最初の段階では、お子さんの旦那さんに対する愛情バロメータは、ほぼ0に等しいというわけです。

この状態で、「勉強しろ!」といったところで、「お前に言われる筋合いはない!」と子どもは反発します。

だから最初にやるべきことは、無条件の愛情を与えることです。
  • 子ども要求をできる限り聞く
  • 子どもの話を聞いてあげる
この2つをしっかり実践し、愛情バロメータをあげていくことが、大事になります。

ダメなことはダメと伝えるもの愛情

スマホ
再婚ということなので、普通の親子に比べると、愛情バロメータを上げるのは難しいです。ただ全力で子供に向き合っていけば、必ず子どもはわかってくれます。

愛情バロメータがある程度上がってきて、実の親子のような関係になってきたら、ある程度ダメなことはダメと、伝えないといけません。

例えば今回のケースであれば、
  • 将来高校はどうしたいと思っているか?
  • 今の状況だと志望校には入れない
  • 志望校を下げるか勉強するか決めないといけない
ということを、伝えないといけないわけです。「いい加減スマホをやめなさい!」と叱るのではなく、冷静に事実を伝える、という感じになります。

そこで子どもが、「頑張って勉強をしたい」というなら、「スマホをやめるためにどうするのが良いのか?」というのを一緒に考えてあげて下さい。
  • 親が預かる
  • 塾の自習室で勉強する
  • タイマーを使って自分で管理する
いろいろな方法があると思います。それらを考えてあげることが、非常に大事なのです。

自分の心の声に信じるのが重要

叱る
勉強面に関しては、子どもの意思を尊重すればよいので、親子でぶつかることはほとんどないと思います。ただ子どもが、
  • 法律に触れること
  • 自分や他人を傷つけること
などをしたときは、いくら再婚家庭だといっても、そこはお父さんとして叱らないといけません。

愛情バロメータがあまり高くない状態だと、これで親子関係が壊れる可能性もあります。でも問題ありません。なぜなら親子関係が壊れるよりも、
  • 法律に触れることをして子どもが人生を棒に振る
  • 自分や他人を傷つけ、大けがをしてしまう
ことのほうが良くないからです。どのレベルでぶつかるべきかは、
  • 親子関係
  • 子どもの状況
によって異なります。唯一判断できるとしたら、自分の心の声に耳を傾け、「これ以上放置したらこの子がダメになる」と感じた時にぶつかるのが良いと思います。

というわけで、例え再婚家庭とはいっても、今は立派な親子です。親子である以上、母性と父性の両方を伝えていかないといけません。参考にしてみてください。

【親がすべき】無口な子どもに話しかける言葉とは!?

先日こんな相談をいただきました。

過干渉を止めたら不登校の中2の息子が笑顔を取り戻しました!しかし無口な息子に話しかける言葉が見つかりません。

私も無口なので会話が続きません。楽しくおしゃべりしたいと思っています。毎日ゲームの話でも良いのでしょうか?

子どもと何を話したらよいのかわからないという相談を良くいただくのですが、答えは「子どもが望む会話」です。

ですので、子どもがゲームの話を望むならば、ゲームの話をすればよいわけです。

これは親子の会話ではなく、コミュニケーションの基本原則です。

旦那様との会話は何を話していましたか?

恋人会話
私のメルマガ読者の方は、女性が多いので女性向けの話なのですが、あなたの旦那様or元旦那様と恋人同士だった時、普段どんな会話をしていたでしょうか?おそらくあなたの興味のある
  • 服装(ファッション)
  • 料理(食べ物)
  • 動物(ペット)
などの話か、旦那様の興味のある
  • 仕事(お金)
  • 趣味(車や旅行やゲーム)
  • 将来のこと(結婚の話など)
だと思います。もしここであなたの旦那様が無理やり、マニアックな話である、
  • ゴキブリの話
  • カブトムシの話
  • ウナギの話
などしかしなかったら、おそらくすぐにつまらなくなってしまったと思います。人間というのはみんな、自分の興味のある話題が一番楽しいのです。

子どもをしっかり見よう

親子会話
子どもの普段の生活を見ていれば、どんなことに興味を持っているかは、すぐにわかると思います。おそらく、
  • ゲームやマンガ
  • テレビやyoutube
  • 部活やスポーツ
  • 恋愛や友達関係
などだと思います。子どもが好きな話題が上記の物であれば、親はまずその分野について勉強しましょう。
  • 一緒にテレビを見たり映画を見に行く
  • 一緒にゲームをしたりイベントに行く
そうすれば自然に話題が生まれ、会話に困ることはなくなります。

夢を見つける新しいアプローチ

2017年度行ったこちらの勉強会って、覚おえていますでしょうか?

>>自信が持てる伝え方勉強会の様子を紹介します!

話し方のプロである、磯谷祐介先生と一緒に行った、自信が持てる伝え方勉強会です。

この勉強会に参加された方の中で、「さらに細かいところまで指導してほしい」という方が数名いたので、少人数で教室を行うことになりました。

題して、「自信が持てる伝え方教室」です。2018年の1月からスタートし、先日全10回の授業が終わりました。

※こんな感じで、非常にアットホームな雰囲気で行いました。

>>自信が持てる伝え方勉強会の画像1

>>自信が持てる伝え方勉強会の画像2

>>自信が持てる伝え方勉強会の画像3

>>自信が持てる伝え方勉強会の画像4

>>自信が持てる伝え方勉強会の画像5

その結果、10回の授業を終えた子たちに、ものすごい変化が起こりました。その変化とは、「全員将来の夢が明確になった」ということです。

そこで本日は、この教室で講師の先生たちが行った夢を見つけるアプローチ法についてお話しします。今まで私が行ってこなかった方法なので、これは非常に勉強になると思います。

自信が持てる伝え方教室の概要

スピーチ

最初に今回行った、自信が持てる伝え方教室について、簡単に紹介します。この教室は、人前で自信をもって話すことができない子ども向けに、
  • 人前でも堂々と話ができる心を作る
  • 他人を説得するプレゼン力をつける
  • 子どもたちに自信を持たせる
という目的で行ったものです。私がメインで行った教室ではなく、
  • 磯谷祐介先生(元FMラジオ局のナビゲーターで話し方のプロ)
  • アコ先生(現役のファッションモデルで見せ方のプロ)
  • 諒子先生(オープンマインドカウンセラーで強い心を作るプロ)
という3名の先生に運営をお願いしました。私がメインで行わないプログラムで、5か月間という長いプログラムは初めてだったので、正直私自身もドキドキでした。ただ終わってみると、
  • 参加者みんなが家族のように仲良くなっている
  • 子どもたちのスピーチ力が大きく向上している
  • お母様たち自身も心に良い変化が現れた
ので、大成功だったと思います。

これまでに道山が行ってきた方法

愛情

話を夢に戻します。私自身、今まで子どもたちに夢を見つけさせるためには、
  • 愛情バロメータを上げる
  • たくさんの経験を積ませる
という2つのアプローチが重要だと考えてきました。
愛情バロメータを上げると子どもは前向きになる
愛情バロメータが低いと、子どもは自分の人生に希望を持たなくなります。自分の人生に希望がない状態で、夢を見つけることはできません。

だから最初にすべきことは、愛情バロメータを上げることです。
たくさんの経験を積ませる
サッカーをしたことがない子が、サッカー選手になりたいという夢を持つことはありません。愛情バロメータを上げた後は、子どもに様々な経験をさせることが大事です。

私が定期的に行っている夢プロは、いろいろな経験を積ませるのが目的です。

>>21世紀型夢プロジェクト公式ページ

この2つが子どもに夢を見つけさせるために私が行ってきたアプローチです。

このアプローチだけでは夢が見つからない場合

落ち込む子供

これまでに紹介した2つのアプローチは今でも効果的です。まだ実践されていなければ、まずはできるところから始めてみてください。それだけで夢が見つかる子もたくさんいます。

ただ、この2つのアプローチだけだと、どうしても乗り越えられないがありました。それは「過去にものすごく辛い経験」をしている子だと、このアプローチだけでは夢が見つからないということです。

これが私の悩みでした。実は今回行った教室では、この問題を解決する糸口が見つかりました。

実は過去に辛い経験をしている子たちの場合、自分自身の辛い経験を受け止め肯定するというプロセスを行うことで、夢が見つかるようになったのです。

今まで私は、愛情バロメータを上げるだけで、人生に前向きになれると思っていました。しかし愛情バロメータを上げる過程で、親や第3者が子どもの辛い過去を肯定しないと、夢が見つからなかったのです。

オープンマインドカウンセラーの諒子先生にお願いしました

諒子先生

自信が持てる伝え方教室では、オープンマインドカウンセラーの諒子先生にこのパートをお願いしました。

諒子先生はこの分野のスペシャリストです。上手に子どもたちの辛い過去を聞き出し、それを肯定していきました。

すると少しずつ、子どもたちの夢が見えてきたのです。まさにマインド(心)がオープンになった瞬間だったと思います。

どれだけ愛情バロメータを上げても、過去の辛い経験を肯定できないと、将来に希望を持つことはできません。

今回はそれを諒子先生が行いました。もしあなたのお子さんが、過去の経験が原因で夢が見つかっていないなら、それをそっと聞き出し、肯定してあげてください。

心がオープンになれば、将来やりたいことが自然に見つかりますよ。

子どもが先生に対して親の不満を言う場合の対処法

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、一部内容を修正しております。

中学3年の娘が作り話をします。私にではなく、学校の先生にです。

家でいじめられたり、御飯を思うように食べさせてもらえない、暴言をはかれる。など自分がかわいそうな子なんだというような嘘です。

確かに言いすぎたり怒ったりしますが、娘がいうような事はありません。相談員の方も入って話をしてるらしいですが、先日呼び出され事実を知りました。

家庭では勉強もするし、話もします。変わりなくしていますからショックでした。どうしたらその嘘や作り話を治せるのでしょうか。

まずはなるべく怒らないようにしようとは思いますが更年期からかイライラもする私です。嘘が大きくならない前にやめさせたいのです。

誰にも相談できず悩んでいます。よろしくお願いします。

今回のケースについてなのですが、実際に直接この家庭を見たわけではないので、原因は●●ですとは言い切れません。

ですので2つの可能性として私なりの解決策をお伝えしていきたいと思います。

可能性1 子どもは愛情不足と感じている

愛情
一つ目の可能性としては、子どもが愛情不足になっているということです。要するに親は子どもに愛情を注いだと思っているのですが、子どもはそう感じていないわけです。

結局愛情バロメータというのは、親が子どもにどれだけ愛情を与えたかではなく、子どもが親からどれだけ愛情を受け取ったか感じているかが全てです。

親が毎日子どもの要求をしていても、それじゃあ足りない!と子どもが思ってしまったら、愛情不足になってしまうわけです。メールの文面に、

確かに言いすぎたり怒ったりしますが、

というところがあるので、まずはこれをやめることが大事です。

その上でも子どもが同じようなことを言うなら、やはり間に「児童相談所」などに入ってもらい、何が原因なのかを診てもらうことが必要になります。

可能性2 子どもが何か心の問題を抱えている

不安
もう一つは、子どもが心や脳の問題を抱えている、ということです。

人間と言うのは極度のストレスを感じると、それが原因となって、幻想のようなものを見てしまうことがあります。

※この部分については、私は専門家ではありませんので、詳しくは精神科医の先生などに聞いてください。

そういったことが原因で、ただ親に「叱られた」だけで、「殴られた」とか「監禁された」みたいに感じてしまうことがあります。

この場合、親の接し方を変えるだけでは解決できないので、必ず医師の力を借りて解決していく必要があります。

もし今回のケースのように、子どもが学校に相談している場合、学校はどうしても子どもの見方を信じざるを得なくなります。

※学校は子どもを守る義務があるので。

ですので、「親は嘘を言っている。子どもは本当に虐待を受けている」という判断をして対処することになると思います。

親としてはこういった状態になると非常に辛いと思うのですが、学校としては対処せざるを得ないわけです。

ですので、親子で精神科医の先生に診てもらって、きちんと診断結果を学校に伝えることが必要になると思います。

基本的に子どもの問題と言うのは、親の接し方を変えれば解決できるのですが、脳や心に大きなダメージがある場合、医師の力がないと解決できないこともあります

このケースの場合は、早めに診てもらった方が、子どものためになると私は思います。

旦那のせいで子どもが荒れてしまう悩み

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で内容を一部変更しております。

先日神田の講習会に参加した●●です。父親が過干渉しすぎて大変困っています。

父親は毎日時間割の教科書そろえます。しかも教科書の向きまでそろえます。鉛筆も削ります。子供に勉強2時間教えます。

帰りったらすぐに、教科書チェックです。ノート書いてないと、書いてないとね!といって書いたほうがいっていいますが、子供はやらないといいます。

子供は10月とうとう学校1週間休みました。いま失業中で毎日お母さんより、子供に干渉してきてます。子供がおかしくならないか心配です。

わたしが父親を注意すること、キレて戸を穴開けたり、コップ投げて暴れたり、酷いときはわたしを、殴ったりします。どうしたらいいか、教えてください。

さすがに上記の方の場合、酷い状況なのですが、似たような状況の方も多いと思うので、少し状況別の話をしていきます。

暴力をふるったり暴れたりするレベル

別居
今回相談を下さった方のように、自分の思い通りにならないと、暴れたり暴力をふるったりする場合、一緒にいてはいけません。

母親は子どもを守る義務があります。今は自分にしか暴力をふるっていなくても、今後子どもにその暴力が行く可能性があります。そうなってからでは遅いです。

ですので、何とかお金面で自分の親に頼るなどして、別居をされた方が良い思います。

いきなり離婚!となると、やはりお互いにとっていろいろ大変なので、まずは別居からスタートして、子どもを守ってあげてください。

何とか我慢できるレベル

サラリーマン
例えば旦那様が子どもに対して、会うたびに勉強しろ!と言っていて、子どもがそれに対してイライラしている、という状況などです。

この場合特に暴力などにはなっていないので、別居する必要はないと思います。むしろ旦那様のおかげで生活できていると思うので、その面に感謝をする方が大事です。

ですので子どもに対しては、「お父さんがいろいろ言ってごめんね。でもお母さんとしてはあなたが勉強できなくてもあなたが生きているだけで幸せだからね」と伝えます。

そして、「あと今うちがこうして生活できているのは、お父さんがしっかり働いてくれているおかげだから、まあその面には感謝しようね」と伝えてあげてください。

よくお母様が子どもと一緒になって旦那さんの悪口を言う家庭があるのですが、これは絶対にダメですね。

これをすることで、本当に子どもは父親のことが嫌いになります。ですので、少し大変ですが子どもと旦那の間に入るというのがお母さんの役割になってきます。

旦那様のフォローも忘れずにしよう


あと旦那様から、「お前のせいで子どもがダメになっているんだ」と思われてしまうとこれも良くないです。

ですので、「あなたのおかげでうちは成り立っている。本当にありがとう。うちの子も今あなたの言っていることを理解しようと頑張っているから、もう少し待ってあげてね」

と言う感じで、旦那様のフォローも忘れないでください。

おそらく「そんな甘いことを言っているから子どもが・・・」みたいなよくわからないことを言われるかもしれません。

でも仕方ないです。そういった旦那様の愚痴を聞いてあげるからこそ、子どもに対する勉強しろ!という言葉が少なくなっているんだと思ってください。

もちろんあなたにも限界があると思います。なんで私ばかりが子どもと旦那の間に挟まれなくてはいけないの?と思うこともあると思います。

そんな時は、ママ友とランチに行って、愚痴を聞いてもらってください。こういった愚痴を言えるのも、子どもが18歳になって家を出るまでの間です。

もう泣いても笑ってもあと5年くらいです。それまでの間、お母様が間に入ってあげるかどうかで、子どもの人生が決まる思っています。

夢が破れてしまったときにすべきサポート

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

息子にはプロサッカー選手になりたいという夢があり、そのために小中と一生懸命練習を重ねてきたのですが、

中三の夏進路を考える時期になり「オレはもうサッカー選手になれない。夢は諦めた。他に夢が見つからない。行きたい学校が見つからない。」と言って悩み始めました。

夢を見つけ一生懸命努力をしたが報われず、その夢が破れた場合にはどう対処すればいいのでしょうか?

夢を持つことは、本当に大切なことです。ただ夢は100%叶うものではありません。もしかなわないとわかった時、やるべきサポートをお伝えします。

まずは気持ちを受け止めよう

褒める
まず今回の相談者のお子さんは、夢がかなわないとわかった瞬間、自暴自棄になってしまっています。子どもの場合よくあることです。

この時、私たち大人がすべきことは、子どもの気持ち受け止めることです。

「そっか。でもよく頑張ったね」
「今まで一生懸命練習したね」
「お母さんはあなたを誇りに思うよ」

このような形で、今まで頑張ってきたことを、褒めてあげてください。子どもにとって一番つらいのは、

「あきらめるな!もっと頑張れ」
「何を怠けたこと言っているんだ」

否定されることです。子どもが求めているのは、
  • 今までの頑張りを認めてもらうこと
  • 頑張らなくてもいいよと言ってもらうこと
なのです。

夢は日々変わるものだと伝える

夢
子どもの気持ちを受け止めた後、あなたにやっていただきたいのは、夢は日々変わる伝えることです。私自身、
  • 小学生のころ⇒プロ野球選手
  • 中学生のころ⇒パイロット
  • 高校生のころ⇒教師
  • 教師のころ⇒独立
という感じで、夢がどんどん変わってきました。夢は変わるものなのです

長い間努力を続けてきた分野の夢がかなわないとわかった時、その反動はかなり大きいと思います。

だから受け入れるのに、時間がかかる思います。でも大丈夫です。必ず受け入れられます。

受け入れられた後は冷静に「夢は変わるものだから、次の夢を探していこう」と伝えてあげてください。

ピンチはチャンスと考える

チャンス
夢が叶わないとわかり、子どもがパニックになった時は、ピンチではありません。一つのチャンスです。

なぜなら新しい夢を見つけ、その道に進むことができるからです。もしかしたらそちらの道のほうが、うまくいく可能性が高いのかもしれません。

物事はすべて考えようです。ピンチはチャンスだと考えて、お子さんを支えてください。辛い時こそ、あなたがどっしりと構え、お子さんを守ってあげてくださいね。

勉強できなくて良いという子への声掛け法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しています。

勉強なんてできなくていい。と言って勉強しない子供になんて言えばいいのでしょうか?

娘は勉強しなければと思った時は勉強し、そういうとき成績は上位にいけます。でも勉強する気がなくなることが多く、その時は半分前後をうろうろした成績になります。

勉強する意味を持てない子供に勉強させるにはどういう声かけをするべきでしょうか?

子どもが勉強は必要ない!という場合、親としては反応に困ると思います。安心してください。

そういったときにすべき反応は、決まっています。毎回同じ反応をすればいいです。その答えをお伝えします。

子どもが意見を主張するときの反応

怒る子供

勉強できなくていい!という主張以外にも、学校なんて行かなくていい!友達なんていなくていい!高校なんて行かなくていい!子どもはいろいろなことをあなたに言ってくると思います。

そんな時、必ずすべき反応があります。それは、「そうなんだーなんでそう思ったの?」です。

言い換えるなら、否定しない+質問で返すということです。これをすると子どもはいろいろと自分の理屈を言ってきます。

それをひたすら聞いてあげてください。話が終わったら、「あなたなりに考えたのね」と言って笑ってあげればいいです。

子どもを変えようと思うこと自体が間違い

褒める

ここまでの話を読んで、あなたはこう感じなかったでしょうか?「じゃあ子どもを勉強させることはできないじゃないですか?」と。はい、その通りです。親が子供を変えることはできません。

今回の相談者の場合、子どもを勉強させようとしていることが良くないのです。それが子どもに伝わっているため、子どもは最初から反抗的な態度で、親に主張をするわけです。

まずはその姿勢をやめることが最初のステップになります。もっと言うと、今回の相談者のお子さんは、
  • 勉強を頑張ったときは上位
  • さぼったときは半分前後の順位
です。この順位が取れているなら、無理に勉強させる必要もありません。頑張りを褒めてあげるだけでいいです。

親がすべきことはそっと背中を押すだけ

背中

上記のような対応をしていくと、子どもは親に反発する必要がなくなります。すると初めて自分の本心と向き合うことができます。
  • 頑張って勉強して偏差値が高い高校に入るべきか
  • 今のままで真ん中レベルの偏差値の高校に入るべきか
を考えるようになるわけです。そこで上のレベルを目指すと決めたら、親がこういってあげればよいのです。

「頑張るならお母さんも応援するね。もしやる気の継続が難しいなら、自分で目標とご褒美を決めるといいよ。お母さんが買える範囲なら協力するから」

イメージとしては、そっと背中を押す感じです。親がすべきことはこれだけで十分なのです。あとは放っておいても、子どもは勉強するようになりますよ。

ゲーム依存はどこから止めるべき?

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

うちの息子はゲームが大好きでなかなか止められません。時間を決めてさせているのですが、毎日なかなか止めずにバトルが繰り広げられます…。

真夜中や朝5時頃に起きてこっそりゲームをしていることもあります。こんな場合はどうしたら良いのでしょうか。

ゲームをしすぎると目も悪くなると思います。先生は親子関係が悪くなるくらいなら、目が悪くなる方がマシだというお考えでしょうか。

ゲームと視力は、切っても切り離せない関係です。私自身も子どものころにゲームをしすぎて、視力がAからDになりました。

現在はレーシックをして、Aに回復したのですが、長い間視力が悪いことに苦労しました。では親として、どの程度まで干渉し、どの程度までは許すべきなのでしょうか?

私なりの意見をまとめたいと思います。今お子さんのゲームやスマホ依存で悩んでいる方には、役立つお話だと思います。

※ただ今回のお話は、納得できない部分も多いと思うので、「そういう考え方もあるのか」程度に読んでいただけるとよいのかなと思います。

暇つぶしか夢かを見極めよう

夢
まず今回の相談者のお子さんが、どれだけゲームを愛しているのかわからないのですが、ゲーム依存には2種類あります。
暇潰しでやっているケース
今ある選択肢の中で、一番ましな遊びがゲームだから、仕方なくやっているパターンです。私が中学生のころは、このパターンでゲームをしていました。

99%の子どもはこの形で、ゲーム依存になっています。
将来ゲームを作る夢がある
ゲームが好きすぎて、将来その仕事につこうという夢を持ちゲームをしているケースです。全体の1%くらいだと思いますが、目的をもってゲームをしている子です。

ゲーマーという職業の人たちは、小さいころはそういった生活をしていたと思います。まずはお子さんが、どちらのケースなのか、見極めるようにしてください。

健康を害する依存は体で止める

睡眠不足
99%の子は前者だと思うので、まずはこちらのケースでの対応策をお伝えしていきます。

ただ暇つぶしでゲームを始め、気づいたときにはゲーム依存になっているという子の場合、ある程度親が干渉する必要があります。

例えば深夜までゲームをしていて、睡眠不足になり、体調を崩しているなら、それは止めないといけません。

※また授業中に眠くなってしまう場合の対策はこちらの記事で詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

>>道山流!授業中に眠くならない方法

今回は視力の相談ですが、ゲームのし過ぎで視力を落とすのも、これと同じケースです。子どもの体調が悪化するのを知っていて止めないのは親として良くないです。

最悪ゲームを取り上げるなどしてでも守ってあげることが大切です。

※愛情バロメータが低い段階かつ、理由を納得していない状態でゲームを取り上げようとすると、暴れる可能性があるので注意してください。

TOP1%の子どもに対する対応

ゲーム
ただもし、本当に将来ゲームで食べていく覚悟がありゲームをしているなら、朝までゲームをさせても良いと思います。

なぜなら本当に夢があり、ゲームをしているなら、3時までゲームをして、3時間しか寝なくても、体を崩すことがないからです。

あなたが大好きなことに、没頭したときのことを、思い出してみてください。睡眠時間を削り、徹夜でやっていても、それほど疲れを感じないですよね?あの現象です。

こういったことができる人は、高確率でその分野でトップ1%になることができるので、応援してあげたほうが良いからです。

私自身教師時代1年目は、仕事が本当に楽しくて、毎日3時間睡眠で仕事をしていましたが、全く眠くありませんでした。

本当に好きなことを見つけると、人間には不思議なパワーが宿るのです。

一流選手のお父さんお母さんの行動

野球
とは言っても、親として子どもが他の子と別の道に進もうとしたら、なかなか応援できないと思います。

先日行った、道山流学習法勉強会でもお話ししたのですが、日本人というのは、周りの人と同じ行動をすることで安心感を得るからです。

違う行動をすると、不安な気持ちになる生き物なのです。ただここで考えてほしいのは、一流の子どもの親だったらどういう対応を取るかということです。

例えばメジャーリーガーのイチロー選手が、まだ中学生だったころ、「俺は将来プロ野球選手になる」と言って、毎晩2時まで素振りをしていたとします。

その時お父さんが、「そんなに遅くまで素振りをしたいたら、手の皮が破れるからやめなさい」と言うかどうかということです。

おそらく、「明日の学校に支障が出るならやめなさい。」「でもきちんと起きられるなら、体を壊さない程度に頑張りなさい」というのではないかと思います。

※実際にイチロー選手は高校時代、夜中に1人でグランドで素振りをしていて、「毎晩グランドに幽霊が出る」という噂が立っていたそうです。もしお子さんが、
  • 本当にゲームで食べていく覚悟がある
  • 朝もきちんと起きて学校に行っている
状況で夜中までゲームをしているなら、私は応援してあげればよいと思います。※ただそんな子は、全体の1%くらいしかいないですが。

朝起きるとイライラする子への対応法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しています。

去年の秋頃から塾を休みがちになりました。朝起きられず、学校を休む日が月に数回あります。

夜中、パソコンでYouTubeを2時半まで見ていたことがわかり、パスワードを変えるかどうか悩みます。

寝不足は確実なので、早く寝なさいねと言っても無視。体力があまりないのか、運動部活から帰って、夕食を食べると寝てしまい塾をサボります。

帰宅後少し寝ると夜中に目が覚めて、パソコンをいじり朝起きられずの繰り返し。大丈夫?聞いても無視が多く、気持ちを聞くこともできません。

お母様は、朝起きられないことに悩み、相談を送ってくださいました。しかし原因は別のところにあります。

あなたはこの相談を見て、どこに原因があるかわかりますか?またあなたならなんとアドバイスしますか?夜中にゲームやパソコンをして、朝起きられない子への対応法をまとめます。

本当の原因は親子関係にあります

親子

相談内容を読むとわかるのですが、

大丈夫?聞いても無視が多く、気持ちを聞くこともできません。

と書いてあります。つまりお子さんと会話ができていない状態です。この状態だと朝起こすのも、夜中のゲームを禁止するのも無理です。

まずは愛情バロメータを上げる必要があります。愛情バロメータを上げる、具体的な方法については、思春期の子育て講座を読んでください。

おそらく、

  • お子さんの話を上手に聞けていない
  • 過保護をせず過干渉ばかりしている
  • 家庭の雰囲気が明るくない
などが原因だと思います。思春期の子育て講座を毎日しっかり読み、この辺りを改善することが最初のステップです。

愛情バロメータを上げた後の改善ステップ

中学生

思春期の子育て講座でお伝えしている方法を素直に3か月実践していただければ、お子さんと話ができる状態にはなります。

そこまで来たら、お子さんにこういった話をしてあげて下さい。「うたた寝すると朝起きられなくなる。するといずれ学校にも行けなくなる。それは良くない。」

「15分だけ仮眠をとって起きるか、夜すぐ寝て朝早く起きてゲームをするかのどっちかが良いと思うんだけどどう思う?」

こういった話をして、子どもの気持ちを聞きましょう。愛情バロメータが上がっていれば、子どもは素直に話を聞きます。

すぐに寝るかうたた寝を15分にすれば解決

てれびゲーム
  • すぐに寝て朝起きてゲームや宿題をする
  • うたた寝を早めに切り上げる
のどちらを選んでも大丈夫です。お子さんの好きな方を選んであげてください。お子さん一人で起きるのは大変です。

親子関係がよければ、お母様が手伝うことができます。うたた寝を早めに切り上げるなら、15分後に起こしてあげればよいです。

朝早く起きるなら、お母様も一緒に起きてあげればよいです。愛情バロメータさえ高ければ、確実に改善ステップを踏むことができます。

まずは愛情バロメータを上げることが大事です。

教師が役立たずの場合の対応法

先日こんな相を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

汚い言葉で、すみませんが、学校がクソです。うちの学校には問題児が当然います。

そいつは、とくに問題児でガラスを割ったりとか教師を数回殴ったりとか、クラスメイトに、いろんな脅しをします。

以前教師に母が忠告をしたんですが、現在も変わっていません。教師もその問題児の前では、ニコニコしています。これは、市に連絡したほうがいいですか?

以前こちらの記事で、

>>優秀教師が配属される学校の条件

荒れている学校には優秀教師が配属されるということをお伝えしました。

ただ学校が荒れ始めてから、少しずつ優秀な教師が増えてくるため、荒れ始めてから3年間は、優秀な教師が少ないです。

上記の子のように、たまたまそういった先生がいない学校だと、ヤンチャな子たちのやりたい放題になります。※つまり学校崩壊の状態です。

こういった場合、親としてどのような対応をすべきか?私なりのアドバイスをまとめました。

最初のステップは学校に相談をする

スマホ

最初にやるべきことは、学校の中で最も信頼できる先生に相談をすることです。今回の相談者は、一度学校に連絡をしています。

ただ学校が変わっていません。この場合、前回相談した先生ではなく、もう少し役職が上の先生に連絡すると良いです。
  • 担任の先生がダメなら学年主任
  • 学年主任がダメなら教頭(副校長)
という感じです。最初は担任に電話すれば良いのですが、担任の先生だと何もできないことが多いです。この場合は他の先生に連絡しましょう。

1か月待って変わらなければ市の教育委員会

地域

それでも変わらない場合、市の教育委員会に連絡をすると良いです。今の学校の仕組みというのは、先生が子どもに体でぶつかることができません。

いくら実力のある先生でも、子どもがやんちゃなことをしているときに、手を出すことができません。※それをすると先生が首になります。

賢い子だと、先生が手を出せないように、上手にヤンチャをします。いくら実力のある先生でも、これだとどうにもなりません。

そんな時保護者の何名かが、教育委員会に連絡をすると、地域全体でその子たちを見ることができます。

つまり学校側としても、保護者が教育委員会に連絡をしてくれるのは、ありがたいことなのです。

いきなり連絡されるのは嫌がりますが、一度学校に連絡をしたのに対応ができない場合は、市の教育委員会に連絡をしましょう。

匿名で連絡をするのがポイント

電話

この時、匿名で連絡をするようにしてください。万が一あなたの名前が漏れると、お子さんがいじめられる可能性があります。

他の子たちのために連絡したのに、お子さんが被害を受けたら本末転倒です。最も守るべきはあなたのお子さんです。

だから匿名で連絡をしてください。さすがに学校に連絡するときは、名前を出さざるを得ないと思います。

この場合は「相手の子には内緒にしてください」と必ず伝えてください。なおあなたのお子さんが、問題行動をしている子から直接被害を受けたら、警察に被害届を出すという方法もありです。

ただこの場合も、上手にやらないと恨みを持たれるので、一度専門家に相談をされると良いと思います。

※おすすめは伊藤幸弘先生です。

>>伊藤幸弘先生への直接相談

子どもの固定観念を変える方法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で内容を一部変更しております。

子供は中2です。先日、本人の気分の都合で学校を休み中間テストを受けませんでした。その後、学校に行きづらくなり欠席しています。

本人は、もう全ての人生は終わった!と後悔と自分を追い詰め、投げやりになってしまいました。このまま死んでしまいたいとも言います。

週末に先生の家庭訪問もあり、まだ進路に希望はある旨を先生から伝えていただく予定でしたが本人は会うことを拒絶しました。

後に先生からの伝言として本人に伝えましたが、本人の考えは全く変わりません。本人は100%か0%の考え方をします。前向きに考えられる方法はありませんでしょうか?

親や教師がどれだけ子どもに改善策を伝えても断固として拒否し、すべて投げやりになると親としてどうしたら良いかわからなくなります。

何とか子どもの考え方(固定観念)を変えられないかと思うはずです。そこで本日は、なぜ子どもの考え方が変わらないのかという原因と対処法についてまとめます。

今お子さんの頭が固く、親の考えを聞き入れない場合参考になると思います。

世の中にいる素直な子と頭の固い子の違い

愛情

そもそも子どもには頭が固い子と素直な子がいます。また頭が固い子であっても、親の言うことは聞かないのに先生の言うことは聞くという子もいます。

この違いはどこから発生するのでしょうか?私自身、次の2つが原因だと考えています。
相手のことをどれだけ尊敬しているか
例えばあなたが何かに悩んでいるとします。そして悩みが限界に達し、2人の先輩に相談をしたとします。

1人は人生経験が豊富で、あなたが尊敬している先輩です。もう一人はたまたまあなたの職場で席が隣になっただけで仕事は全くできない先輩です。

あなたはどちらの先輩のアドバイスを聞きますか?おそらく前者だと思います。これはなぜでしょうか。

おそらくあなたがその先輩のことを尊敬しているからだと思います。人間は尊敬できない人の言うことを聞けないのです。
どれだけ信頼しているか(愛情バロメータのレベル)
尊敬しているかどうかも大事なのですが、その人を信頼しているかどうかも大事です。例えばあなたが2人の先輩に相談をするとします。

2人ともあなたよりもできる先輩で尊敬しているとします。ただ、あなたとの関係は大きく異なります。

一人目の先輩はあなたと10年の付き合いがあり、過去にあなたの辛い悩みをたくさん聞いてくれた先輩です。

もう一人はあなたと1年しか付き合いがなく、1度も飲みに行ったことはありません。両者からアドバイスをもらったとき、あなたはどちらの先輩からのアドバイスを参考にしますか?

おそらく前者ですよね。アドバイスをくれる人を信頼しているかどうかで、聞き入れられるかが決まると言うことです。

親子関係が良好で尊敬される親になる

親子

今回の相談者は、子どもが親の相談を聞かずに悩んでいます。これは子どもが親のことを信頼かつ尊敬していないのが原因ということです。

先生のことも聞いていないので、おそらく先生のことも信頼かつ尊敬していないのだと思います。この状態だと、子どもの考え方を変えることはできません。

そこで最初にすべきことは愛情バロメータを上げることです。子どもからたわいもない話をしてくるレベルまで、愛情バロメータを上げてください。

次に尊敬される親になりましょう。例えばお父さんなら愚痴や弱音を吐かず仕事を一生懸命頑張る。お母さんなら愚痴や不平不満を言わず家事を頑張る。

そして自分が好きな趣味の時間を定期的にとり、その時間は最大限楽しむ。子どもは一生懸命自分がやるべきことをして、一生懸命人生を楽しんでいる人を尊敬します。

子どもを無理に変えようとするのではなく、どうしたら魅力的な親になれるのかを考えることが大事です。

子どもが塾講師に恋をしたら?

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中学3年の娘と塾講師のことで相談です。最近塾の先生(大学生)と個人的に連絡を取り合いはじめたようで、親として心配しています。

先生がレポート作成で図書館にいるため、娘も隣で勉強しながらわからないところを教えてもらっていたようです。

塾ではもちろん個人的に教えるのは禁止だし、ましてはライン交換もバレたら首になると思うのです。

ラインの内容は、2日ほどのやりとりで勉強の質問をしているだけのようですが、犯罪に発展することもありえますし、親としては黙っていられません。

親として言うべきなんですが、娘は相談したり遊んだりする友達がおらず、なかなか人に心を開きません。

また反抗期で私との関係も良いとは言えない状態で、今その先生が心の拠り所になっているのだと思います。

恋愛感情を持っている可能性もあります。先生のラインやブログを拝見し、私の愛情バロメーターを上げることが大事であることはわかりました。

この件について、どう対応すべきかアドバイスをお願いします。

大切なわが子が、塾講師や学校の先生と、個人的にやり取りしているのは、親として非常に悩むところだと思います。

ではあなたのお子さんが、学習塾や家庭教師の先生と個人的にやり取りし、恋愛感情を抱いてしまったらどうしますか?私なりのアドバイスをまとめます。

仮に今そういった状態でなくても、この考え方を理解しておくと、今後どんなトラブルにも対応できると思います。

まずは塾に連絡するのが先決

塾講師と保護者

お子さんのことを第一に考えるなら、最初にすべきは塾に連絡することです。電話だと誤解が生じるといけないので、塾に直接行ってください。

そこで塾長、もしくは講師の先生に、どういう状態になっているかを、確認を取ってください。この時大事なことは、
  • 連絡を取ってもらっている
  • 休みの日にも教えてもらっていること
に感謝していると伝えることです。「うちの子は友達が少ないため、先生が唯一の相談相手になっています。本当にありがとうございます。」と伝えましょう。

また塾長には、「生徒と連絡先を交換することは禁止されているのだと思います。」「ただおそらくうちの子が無理にお願いして、先生が断れなかったのだと思います。だから先生をやめさせたりはしないでください」と伝えてください。

今後も話を聞いてあげてほしいと伝える

スマホ

次に、「今後も迷惑にならない範囲で子どもを支えてほしい」と伝えてください。

道山先生!塾講師と連絡することを止めなくていいんですか?

とあなたは思われるかもしれません。もちろん止められるなら止めたほうが良いです。しかし今回の相談者のお子さんは、

  • 親子関係が良好でない
  • 学校に気軽に相談できる友達がいない
という状況です。こういった子の場合、例え塾の先生であっても、気軽に相談できる方がいたほうが良いです。

それを考えると、今回のケースは無理に止めないほうが良いと私は思います。もちろん先生が人格的におかしい場合、連絡を取ることを止めるべきです。

これは先生と直接会えばわかると思います。「この人に任せるくらいなら、孤独に生きたほうが娘のためだ」と感じるなら、連絡を取り合わないでほしいと伝えましょう。

自分にできないことは第三者に任せるのが基本

心のケア

相談者の方が書いているように、通常子どもの心のケアは親がすべきです。1日も早く愛情バロメータを上げ、話ができる関係を作ることが大事です。

ただそれがすぐにできない時は、子どもの心のケアを第三者に頼むことも大事です。それが学校の先生になるのか、塾の先生になるのかはわかりません。

一番危険なのは、誰にも相談できない状態です。何か悩みがあったときに自分を追い込んでしまうからです。

今回の相談者は、塾の先生と恋愛関係になることを恐れ、私に相談されたのだと思います。もちろんそれも一つの危険ではありますが、それ以上に誰にも相談できないことの方が危険です。

この2つを比べて判断するなら、私は無理に連絡を禁止させないほうが良いと思います。

チャイム着席ができない子の対応法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しています。

小学生の息子のことで相談します。クラスで仲が良い友達が2人いるのですが、休み時間にチャイム着席が出来ず、友達3人で違う階に行っていたり、校庭に出てボールをいじっていたようです。

本人はいけないと思いつつも、友達に行こうよと誘われると断れないと言います。誘われても断らないとダメよと言いますが、どうもうまく言えないようです。

うちは長女が自閉症で、療育にかかっています。弟も療育にかかって、カウンセリングを受けた方が良いのかと思っていますが、正直あまり気がすすまないです。

カウンセラーの先生からは、弟も療育を受けるのも1つの方法だと言われています。 弟に問題行動をやめさせるためにはどのようにしたらいいと思われますか?

チャイム着席ができない…この相談を読んでいて私が感じたのは、「道山の小学生時代とそっくりだ」ということです(笑)

実は私自身も、チャイム着席ができず、よく先生から叱られていました。道山の話は一旦置いておき、あなたはこの相談を読んで、どのように感じましたか?私は「正常な子どもだ!」と感じました。

小学生でチャイム着席ができないのは普通

小学生

スクールカウンセラーの先生のことを批判するつもりはないのですが、チャイム欠席ができないだけで、療育を受けさせるべきというのはおかしいです。

私の感覚では、小学生がチャイム着席ができないのは普通です。逆に何も言っていないのに、席に座れるほうが異常だと思います。

なぜなら小学生は、外で遊びたい生き物だからです。その本能に従って生きているだけなので、何も問題ありません。

正直この内容だけだと、お子さんが発達障害なのかどうかは判断できません。もしかしたら道山と同じ、ADHDの可能性もあります。

仮にそうだったとしても、それほど気にしなくて良いと思います。私の感覚だと、現在クラスの3分の1の子は、ADHD傾向があるからです。

程度にもよりますが、軽いものであれば問題なく勉強もできます。

チャイム着席ができるかどうかは教師次第

先生

私は元教師という立場なので、先生のことを悪く言うつもりはありません。学校の先生がいるからこそ、今の教育が成り立っているからです。

ただ私の経験上言えることは、子どもがチャイム着席ができるかどうかは、教師の実力の影響が一番デカイということです。

中学校は教科によって教師が変わります。生徒指導の怖い先生の授業だと、どんなやんちゃな子でもチャイム着席します。

一方優しそうな先生だと、チャイム着席どころか、授業中立ち歩いたりします。つまり教師の指導力次第なのです。

もちろん理想は、どんな先生の授業でも、チャイム着席ができることです。ただ一つ理解していただきたいのは、子どものせいだけではないということです。

愛情バロメータをしっかり上げるのみ

愛情

最後にチャイム着席ができるようになるために、親がすべきことをお伝えします。愛情バロメータを上げることです。

現在お子さんが小学生だと、どうしてもルールが守れないことがあります。すると学校の先生から電話が来ます。

ここできちんと愛情バロメータを上げておけば、「先生から電話が来たよ。気を付けるんだよ」と伝えれば次の日から頑張って席に座ろうと努力します。

※もちろん努力してもできない時もあります。一方愛情バロメータが低いと、「うるせえばばあ!」と言って、子どもはわざとチャイム着席をしなくなります。

酷いADHDでない限り、中学生になればきちんとチャイム着席ができるようになります。それまでにしっかりと愛情バロメータを上げておきましょう。

高い目標を持つ子どもに育てる方法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

うちの子は、高い目標を持とうとしません。本当であれば高い目標や、目的意識をもって、それに向かって努力する、、、という、息子であってほしかったです。

どうしてそうならなかったんでしょうか? 何か私の子育てが失敗したのでしょうか?

親であればだれでも、高みを目指して向上し続ける人間になってほしいですよね。

では、勉強、部活動、人間関係などいろいろなジャンルで高みを目指す子に育てるにはどうしたら良いのでしょうか?

実は3つのステップがあります。このステップを一つずつクリアしてくと、高みを目指せる子になります。

お子さんが常に現状で満足してしまうことに悩んでいる場合、参考にしてみてください。

ステップ1 過干渉ではない子育てをする

親子

高い目標を持つ子と現状に満足する子の一番の違いは、自己肯定感です。自分はもっと高みを目指せるはずだ!と思う子というのは、総じて自己肯定感が高いからです。

ではどうやってお子さんに接したら、サッカーの本田圭佑選手のような自己肯定感を持つことができるのでしょうか?答えは過干渉の子育てをしないということです。

「あれしなさい」「これしなさい」と指示する子育ては、子どもの自主性を奪う子育てです。すると少しずつ「自分には自由がない」「自分は何をやってもダメだ」という思考になります。

ステップ2 子どもの良いところを褒めるようにする

褒める

自己肯定感を高めるうえでもう一つ大事なことがあります。それは、子どもの良いところを褒めることです。他の子と比べてそれほど優れていなかったとしても、とりあえず褒めてみることが大事です。

すると子どもは「勘違い」をします。「こんなにお母さんが褒めてくれるってことは、自分はできる子なんじゃないか?」と思うわけです。すると根拠のない自信を持つようになります。

自己肯定感が上がってくるので、「もっと上を目指せるのではないか?」「お母さんだけは応援してくれるはずだから、とりあえず挑戦してみるか」という気持ちになっていくのです。

ステップ3 高みを目指したくなる夢を見つけさせる

夢

いくら自己肯定感を上げたとしても、自分がやりたくないことでは高みを目指すことはできません。勉強が嫌いな子が、ワンランク上の学校を目指そうとは思いませんし、スポーツが嫌いな子が残って練習をすることもありません。

なぜ本田圭佑選手が常に高みを目指せるのかというと、それはサッカーが大好きだからです。歴史学者の磯田道史さんが、なぜあそこまで歴史を追求できるのかと言うと、歴史が好きだからです。

磯田さんにサッカーで高みを目指させることはできません。本田選手に、歴史を極めてもらうことも難しいのです。

お子さんに何かの分野で高みを目指してもらいたいなら、まずはお子さんが高みを目指したいと思える夢を見つけることが大事なのです。

親は子供の性教育をすべきか

先日こんな相談をいただきました。※以下プライバシーの関係で一部内容を変更しております。

いつもメールを拝読し、子育ての参考にさせていただいております。中学1年生の男の子の父親ですが、性教育についての相談です。

体はみるみる成長してますが、話すことはまだまだ子供だなあと感じています。先生は子供に親が性についてどのように教育をしたら良いと思いますか?

私は巷にあふれる性情報に翻弄されないためにも、親がきちっと向き合い性教育をすべきと考えますが、何から話せば良いのか、話しづらいテーマでもあり、二の足を踏んでいます。

愛とか優しさとか、そういうことを踏まえ話をすべきと思いますが、難しいです。

一方で、しくみ、方法、避妊だとか、そういう具体的なこともある程度は話すべきなのか、学校ではどこまでそういう話を扱っているのか分かりませんが、家庭の責任の範疇ではないかと思います。

性に関するモヤモヤは勉強に影響すると思います。ちなみにわたくしは子供のころ、親からそのような類の話はされたことはありません。

中学生と言う時期は、人生の中で最も性に興味がわく時期です。

だから親としても、「何か過ちが起きる前に指導すべきなのか」と悩んでしまうと思います。

今日はその答えをお伝えします。単刀直入に言うと、親は子供に対して性教育をする必要はありません。

じゃあ学校でしてくれるの?という話なのですが、学校でも保健体育の時間に、数時間話をするだけです。

保健体育
つまり私たち人間と言うのは、性教育をほとんど受けずに、大人になっているわけです。じゃあこの状況はやばいのか?というと実は全く問題ありません。

なぜならあなた自身の中学生時代を思い出してみてください。誰かに性教育をしてもらった記憶はほとんどないと思います。

じゃあどこでこういった知識を学ぶのかというと、誰からも学びません。人間と言うのは、生まれたときから本能的に、性教育の知識がインプットされているのです。

動物を見てみてください。アヒルやゾウが性教育をしているところを見たことないですよね?

人間も動物の一種です。だからわざわざ性教育をしなくても、本能的にわかるわけです

「じゃあ道山先生!もし子どもが避妊をせずに性行為をして妊娠してしまったらどうするんですか?」とあなたは思うかもしれません。

親子関係
大丈夫です!これはいつも言っていることですが、親子関係が良好であれば、そんなことは絶対に起こりません。

親のことが大好きで、親に迷惑をかけたくないと思っている子どもが、迷惑がかかることが目に見えている妊娠をするわけがないのです。

逆に親から愛されていないと、子どもは親に迷惑をかけようとかもう一人で生きていこうと考え、わざと子どもを作ろうとするのです。

親がすべきことは、性教育ではなく、子供との信頼関係を良好にすること。私はそう思っています。

※あくまでも道山はこう思う!という話です。

部活が忙しく何もできない子のサポート法

こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中一の娘がいます。今、体育祭の練習や部活の朝練、土日は部活や試合が重なって自分の事をほぼ家ではしません。

しばらく代わりにして良いものか、それとも子供のお願いを自分でする様に突っぱねても良いのか悩んでいます。

秋は部活動の退会や、体育大会、文化祭の練習など子どもたちにとってハードな時期です。疲れがたまりやすい時期ともいえます。

こういった状況になると、子どもたちは普段できていることができなくなり、親に助けを求めます。では、親はどこまで子どもをサポートすればよいのでしょうか?

実はここでのサポート法によって、子どもが将来自立できるかどうかが決まります。思春期の子どもがいる全てのお父様お母様に読んでいただきたい内容です。

親の役割は子どもをサポートすること

赤ちゃん

最初に結論からお伝えします。答えは「子どもが求める限り、全てサポートしてOK」です。

なぜなら、親は子どもができないことをサポートするのが仕事だからです。わかりやすく説明します。

生まれたばかりの子どもって、ミルクを飲むことすら一人でできないですよね?泣くたびに、親がミルクを上げるサポートをするわけです。

もしここで、「いつも親がミルクをあげたら、将来一人で食事ができなくなる可能性があるから、3ヵ月目からあげない」と決めたらどうなりますか?

子どもはすぐに死んでしまうのです。

親は生きている限り子どもをサポートする

親子

「道山先生!それは何もできない子どもの場合ですよね?うちの子はやろうと思えばできるのに、サポートすべきでしょうか?」とあなたは思うかもしれません。

答えは「サポートすべきです」になります。なぜか?親は子どもが生きている限り、永遠に子どもをサポートする生き物だからです。

3歳まではサポートをして、4歳からはサポートをしないというようなルールはないのです。子どもが求めている以上、何歳まででもサポートをしましょう。

親がサポートをしすぎると、子どもが自立できなくなるということは100%ありません。これは、小さいころにミルクをあげたからといって、子どもが一人でご飯を食べられなくなることはないのと同じです。

社会人の自殺などもこの理論で全て防げる

落ち込む

日本では、残念なこと毎年2万人の方が自殺で命を落とします。実はこの問題も、半数は上記の理論がわかっていれば救うことができるのです。

例えば子どもが30歳だとします。その時に「お母さん、俺もう仕事やりたくないわ」と相談に来たとします。ここであなたが、

「そっか。よく頑張ったね。しばらく休めばいいよ。その間、うちに泊まりな。ご飯も食べさせてあげるから」と言ったら、自殺なんて選択をしないですよね?

一方「何を怠けたこと言っているの!もう大人なんだから頑張りなさい。いつまでも親に頼っていたらダメ」と言ってしまったらどうでしょうか?

おそらく誰にも頼ることができなくなるので、命を落とさざるを得なくなるのです。

恋愛がきっかけで友達からいじめを受けるときは?

先日ある保護者の方から、こんな相談をいただきました。

友達と同じ子を好きになり先に黙って告白した事から嫌がらせを受け登校拒否が始まり、友達に謝るきっかけも失い、イライラして家族への暴言、無気力を繰り返し困ってます。

どうしたら良いのでしょうか?

中学生の価値観と言うのは、恋愛、友人関係が全てです。親子関係よりも、部活よりも、勉強よりも、ゲームよりも、何よりも恋愛と友達が全てです。

※もちろん例外もありますが。

ですので今回の相談のように、大好きな子を取られるor告白されるというような問題が起こると、それがきっかけで、友情が崩れることは良くあります。

ではこんな時は、どのように対応したらよいのでしょうか?保護者目線と中学生目線で、アドバイスを書いていきます。

まず保護者目線なのですが、

親子
基本的にいじめに発展した時点で、子どもを守ってあげないといけません。ですので流れとしては、
  1. 子どもに許可を取って学校に連絡をする
  2. 相手の親と本人を読んで話し合いをする
  3. それでも解決できなければ転校する
という流れになります。今回相談をいただいた方の場合、おそらく、子どもの気持ちを考えずに、学校に行かせようとしたのではないかな、と思いました。

その結果、親に対して、暴言をしてしまっているのだと思います。ですので必ず上記の流れで、対応をしてあげると良いです。

次に中学生目線なのですが、

黄昏る
 

正直何かの誤解があって、こういった流れになってしまったのだと思います。

本人としては、きっと友達に謝りたいと思っていると思うのですが、これはこちらの一方的な意思であって、友達としては顔すら見たくないのだと思います。

※その裏返しでいじめをしているわけです。

ですので、無理に謝ろうとしたり、無理に仲直りをしようとせず、まずは時間を置くことが大事です。

しばらくは他の友達と過ごすなどして、相手の子の怒りが収まるまで、様子を見ると良いです。

ただいじめは良くないです。これについては、学校の先生に相談して、対応してもらわないとダメです。

中学生だけで解決しようとすると、先輩が出てきたり、友達の彼氏が出てきたりと、何かと面倒なので、必ず大人の力を借りるようにしてください。

怪我をしてからでは遅いので。中学生にとって、恋愛と友人関係と言うのは、大人でいう家族、仕事、財産くらい大事なものです。

ですので親としては、ただの恋愛と考えるのではなく、真剣に向き合ってあげてください。

子どものゲームをやめさせる声掛け方法とは?

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

道山先生こんにちは。ゲームばかりする子にやめさせる声かけはどう言ったらいいですか?

部活、学校とストレスがありながらも頑張っているので空いた時間、ゲームをします。1時間半か2時間くらいしたら気がすむみたいですが休日は間を開けたらまたします。

動画に切り替えたりもします。1時間ごとに声かけをしています。親子関係を悪くする1番の原因で、私のストレスとなっています。

友達との会話に役立てばまだ仕方ないと思いますがこだわりがあり、自分だけのお気に入りのゲームなので人との会話のネタにもならないです。友達もあまりいないです。

保護者の方からいただいたメールなのですが、この中に子どもがゲームにはまってしまう本当の理由が隠れています。

なぜ子どもはゲームに逃げるのか?

ゲーム
この方の相談の最後の一文、

友達もあまりいないです。

実はこれこそが、お子さんがゲームにはまる理由です。お子さんの気持ちを代弁するなら、

  • 俺は友達がいない
  • 勉強も楽しくない
  • 家に帰ってからもやることがない
だからしかたなくゲームをするんだよ!!!ということなのです。わかりますか?子どもだってゲームが好きでやっているわけではないのです。

やることがないから、仕方なくゲームをしているのです。もちろん5%くらいの子は、心の底からゲームが好きです。

そういう子は、将来ゲームの仕事を目指せば、幸せになれます。ただ95%の子は、ゲームが好きではないです。この子もこのパターンだと思います。

声掛けでやめさせるのは不可能

友達
ということは、どれだけ親が声をかけたところで、ゲームをやめさせることはできません。なぜなら人間は、空白の時間を嫌うからです。

何もすることがないというのが一番の苦痛だからです。ではどうしたら良いのか?答えは、
  • ゲームよりも楽しいことを見つける
  • 友達を作る
のどちらかになります。
ゲームよりも楽しいことを見つける
例えば釣りという新しい趣味を見つけ、それがゲームよりも楽しいと思ったら、お子さんはゲームをしなくなります。ひたすら釣りをします。

お子さんにとって、本当に楽しいと思えることが見つかるまで、いろいろな経験をさせましょう。

夢プロのような形で、ゴールデンウイークなどにいろいろな経験をさせてあげるのが、良いと思います。
友達を作る
いきなり友達を作るのが厳しいという場合は、まずはお父さんお母さんが、お子さんの友達になってあげてください。

そしてお子さんがやりたいことを一緒にやってあげると良いです。

最終的には同年代の友達ができるようなイベント(バーベキューやキャンプなど)を親の方で企画してあげると良いです。

本質的な原因に目を向けよう

心
私たち大人はどうしても、子どもの行動だけに目が奪われてしまいがちです。その結果、
  • 必要以上に勉強しなさいと言ってしまう
  • 無理にゲームを規制する
  • スマホを取り上げる
などの力技でしか、対応ができなくなってしまいます。我々はそういった方法ではなく、子どもの心を理解した対応をしていきましょう。

これができるようになると、親子関係を崩さずに、お子さんを正しい道に導いてあげられるようになると思いますよ!

過去のトラウマをなくす方法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を修正しております。

私も、一人親家庭で育ちました。父はお酒が大好きで、お酒を飲むと私や母に、気に入らないなら出ていけとよく言っていました。

母は私が中学になる年に、失踪しました。私は母に捨てられたんだと、今でも母に言われた言葉やされた事などは嫌な記憶だけ、何故か覚えていて、今でも私を苦しめています。

寂しかったのもありますが、父も母も、私の気持ちを理解することや共感すること、褒めること、私のことを考えて行動することにかけていました。

私は、小学生の頃から、対人関係で問題があり、イジメられていたこともあって、自分自身の行動や、会話に自信や安心感を持てずにいます。

ただ、よかったと思うことがあって、道山先生と出会えた事は、本当に良かったと思いますし、感謝しています。

この方、本当にすごいなと思いました。これほど辛い経験をされているのに、前向きに頑張っているからです。

文面からだけだと、子どもがいるお父様お母様なのか、それとも中学生本人なのかわからないのですが、どちらにしろ、応援したくなりました。

そこで本日は、上記のように過去のトラウマに悩まれている方向けに、過去のトラウマをなくす方法をまとめます。

すぐにできることではありません。でも「子育て」という最高の贈り物が、トラウマを全て無くしてくれます。

子育てのトラウマを消せるのは子育てのみ

トラウマ

今回感想を送ってくれた方は、自分自身が過去に辛い育てられ方をされています。つまり、子育てという部分にトラウマがあります。

この場合、過去のトラウマをなくす一番良い方法は、「自分自身が子育てで成功する」ことです。現時点では、「子育て」=「辛いもの、悲しいもの」というイメージがあると思います。

もし自分自身が子どもに無条件の愛を注ぎ、子どもが元気に成長してくれたら、「子育て」=「楽しいもの、幸せな物」に変わります。このタイミングこそ、トラウマが消えた瞬間です。

口で言うのは簡単!現実は過酷な道のり

子育て

もちろんこれは、口で言うほど簡単なものではありません。今、日本中のお父様お母様が、子育てが上手くいかず悩んでいます。

それを考えると、「子育て=楽しい」と思うためには、相当な努力が必要です。だから、軽い気持ちでは始めないほうが良いと思います。

ただ、人間というのは挑戦する生き物です。過酷だとわかっていても、それに挑戦するのが人生です。もし今回メッセージを送ってくださった方が、
  • 現在は中学生や高校生という立場
  • 自分に挑戦したいと思っている
のであれば、将来幸せな家族を作ってください。それがきっと、過去のトラウマを消してくれると思います。

人間関係のトラウマの消し方も同じ

結婚

参考までに、人間関係のトラウマの消し方も同じです。例えば、過去に大好きだった恋人から裏切られた経験があるとします。

この場合、長い間異性のことを信じることができなくなると思います。この場合も、異性に対するトラウマを消してくれるのは、心から信じられる異性と出会うことだけです。

お互いに信じあえる異性と出会い、素敵な家庭を作ることこそが、トラウマを消す唯一の鍵なのです。

親が絶対にしてはいけない行動

先日こんな相談を頂きました。※一言だけなのでそのまま紹介します。

親が絶対にやってはならない行動はなんなんですか?

非常にシンプルな質問なのですが、これを理解していないと、絶対に親子関係が崩壊します!

私が普段考えている、親が絶対にしてはいけない行動を、3つランキング形式で紹介したいと思います。

第3位 子どもの人生をコントロールする

進路選択
まず第3位は、子どもの人生をコントロールしようとするってことです。よくあるケースが進路選択です。

子どもが「普通科高校に行きたい」と言っているのに、お父さんが、「お前は高卒で働いたほうが良いから、普通ではなく工業に行きなさい」と言って、無理やり工業高校に入れるとかです。

万が一その進路が、お子さんにとって正しい道であったなら、「あの時お父さんが工業を勧めてくれてよかった」となるかもしれません。

しかし、90%くらいの確率で、そうはなりません。

「あの時俺が言ったように、普通科に行っていれば、高校をやめずに済んだのに。俺の人生を返せ!!!」と一生親のことを恨み続ける人生になる可能性が高いです。

一方子どもが決めた人生に進み、それでやめてしまったらどうなるか。「あの時お父さんのアドバイスを聞いておけばよかった(笑)」と前向きに次の人生を考えることができます。

そして今度何かに悩んだときは、親の意見を聞く可能性が上がります。

親は子どもの人生に選択肢を作っても良いが、子どもの人生をコントロールしてはいけないということを頭に叩き込んでおいてください。

第2位 子どもにウソをつく

離婚
子どもに何かウソをつき、それが子どもにばれてしまったら、おそらく10年間くらいお子さんは、あなたのことを信じなくなります。

例えば夫婦が離婚することになり、「お父さんが浮気をしたから離婚する」と子どもに言ったとします。

しかし実際は、奥さんが浮気をしていて、それが原因で離婚になっていて、後で子どもにばれたとします。

そうなってしまったら終わりですね。お子さんは旦那さんのもとに、行ってしまうと思います。

もちろん嘘も方便という言葉があるように、時には嘘をついて子どもを良い方向に、導くことも必要です。

その際は、あとで子どもにばれた時に、子どもが納得してくれるかどうかで、嘘をつくか決めるとよいと思います。

第1位 子どものことを信じない

運転
一番最悪なのは、子どもを信じないことです。例えば子どもが学習塾に行くと言って、遊びに行ったとします。

この時に友達の家を車で回り、子どもを見つけ出そうとする方がいます。

これって結局、子どもの学習塾に行くという言葉を、信じていないからする行動です。これは最悪ですね。

もし子供が嘘をつくなら、嘘を暴こうとするのではなく、なぜ嘘をつくのかを考えて、その根本的な原因を解決しないといけません。

親はどれだけ裏切られようとも、子どものことをひたすら信じ続ける。これこそが最高の親だと、私は思っています。

親に悩みを打ち明けない子供の特徴

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

色んな悩み事なども相談して欲しいのに、ママは口軽そうだし絶対言いたくない。ママに話したって考えが古いし!等信頼されていない様です。

理想的な親子関係に慣れず、成績の事や信頼されてない事で落ち込む毎日です。どうしたら母親の想いが伝わるのでしょうか?

先日行った、「思春期の子育て勉強会」でも、子どもと会話を増やす方法をお話ししましたが、子どもが親と話したくないと思うのには、ある一つの理由があります。

子どもは親からアドバイスを求めていない

アドバイス
おそらくなのですが、今回相談を下さった方と言うのは、子どもが何か話をしてきたとき、すぐに自分の意見を言ってしまうのだと思います。

子:今日宿題忘れちゃってさ・・・
親:そんなことしてたら高校行けないでしょ!!
子:・・・

子どもって、どうして親に話しかけるか、ご存知ですか?

冷静に考えるとわかるのですが、親に叱られたくて話しかける子は、一人もいません。

また親にアドバイスをもらいたくて話しかける子もほとんどいません。ただ親に話を聞いてもらいたくて話しかけているわけです。

そうだね!わかるよ!だけで十分

親子
じゃあ子どもから話しかけてきたとき、どういった受け答えをすればよいのかというと、一番基礎の段階では、
  • そうだね
  • わかるよ
だけを使うようにしてください。

子:今日宿題忘れちゃってさ・・・
親:わかるよ。お母さんも良く忘れたから(笑)
子:そうなの?
親:そうだね。みんな同じだよ。

これだけでいいのです。大事なのは「わかるよ」という言葉で、これを発すると子どもは、「お母さんは僕の気持ちを理解してくれてる」と感じます。

だから今後も、話を聞いてもらおうと思うわけです。

応用テクニックに進む前に基礎が大事

コミュニケーション
もちろんコミュニケーションには、応用テクニックがたくさんあります。ただ一番大事なことは、
  • いきなりアドバイスしない
  • いきなり叱らない
ということなのです。だからこれができるようになるまでは、まずは「そうだね」「わかるよ」だけで応えるようにしてください。

おそらく今回の相談者の方のレベルであれば、これだけでお子さんとの会話が、大きく増えるかと思います。

情緒不安定な子どものサポート法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

体育祭を前にして息子が情緒不安定になってきたのでご相談したく、メールさせていただきました。

体育祭で息子がリレーの選手に選ばれてしまったのですが、先日部活で転んでしまい、それ以来走ることが怖くなってしまいました。

リレーの選手を辞退するか体育祭を休んだらと提案したのですが、そんなことをするとそのあと学校に行けなくなってしまうといいます。

どのような言葉をかけてあげたらよいかわからなくなってしまいました。

秋は、文化祭や体育祭など、様々なイベントがあります。こういったイベントがあると、子どもは情緒不安定になりやすいです。

そこで本日は、子どもが情緒不安定になったときの親のサポート法を紹介します。

この方法を理解しておけば、今後お子さんが何かのイベントで情緒不安定になったとき、不登校になる前に解決できるようになりますよ!

ステップ1 無条件の愛でを伝える

愛情

今回は、お子さんがリレーを辞退するかどうかで悩んでいます。そこで相談者のお母様がやっていただいたサポートは、

リレーの選手を辞退するか体育祭を休んだらと提案したのですが、

というものです。これは素晴らしい対応です。なぜなら、「あなたの好きにしていいよ」という無条件の愛だからです。

このように、最初にすべきは、無条件の愛を子どもに伝えるという方法です。

ステップ2 代案を伝える

親子会話

ステップ1の対応に対して、子どもは、

そんなことをするとそのあと学校に行けなくなってしまう

と答えています。この場合、次の案を伝えると良いです。どういうことかというと、

じゃあ、一度学校の先生に相談してみる?

という感じです。子ども一人で考えるのは大変なので、親が代案を考えて提案し、子どもにどうしたいかを聞くのが良いです。

ステップ3 子どもの気持ちを聞く

聞く

代案も嫌だというなら、親としてできることはありません。この場合、

わかったよ。じゃあもう少し様子を見てみようか

という感じで、子どもの決断を待ってあげてください。焦る必要はありません。親がどっしりと構えて待ってあげることが大事です。

決断の時期が迫ってきても、子どもが判断できない場合、

お母さん。どうしたらいいかな?

とアドバイスを求めてきます。そのときに、

お母さんだったらこうするかな

という感じでアドバイスしてあげましょう。親子関係が良好であれば、きっと親のアドバイスを参考にして決断すると思います。

甘やかされて育って子どもの末路

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で内容の一部を変更しております。

うちの子は忘れ物が多かったり、準備や片付けが出来ない、家で勉強しない、夜にお風呂に入らないなどだらしがなく、家での生活に心配なところが多々あります。

学校生活や部活動は、特に困る事もなく、学校で宿題をしているそうで、提出物も出せているようです。

友達もたくさんいて、楽しく過ごせているようです。末っ子で、割と過保護に育ててしまい、家では気が抜け過ぎているのかとも思います。

先日、ママ友が甘やかされて育った子はそれなりだなと思う。と、言っていて正直ショックを受けました。

過保護にし過ぎず、親子関係を良好にし、きちんと自分の事が、出来るようになる方法などありましたら、教えて頂けないでしょうか。

この相談を読んだ時、「もっと仕事を頑張らないといけないな!」と改めて感じました(笑)

というのは、日々メルマガやLINEなどで配信していることがまだまだ世の中に伝わっていないということがわかったからです。

そこで本日は子どもの甘えに答え続けると子どもはどうなるのか?というお話をします。

是非あなた自身が思春期の子育てアドバイザーとして、このお話をお友達に広めていただけると嬉しく思います。

子どもの甘えに応えれば応えるほど早く自立する

親子

末っ子で、割と過保護に育ててしまい、家では気が抜け過ぎているのかとも思います。

先日、ママ友が甘やかされて育った子はそれなりだなと思う。と、言っていて正直ショックを受けました。

この2つの内容から、相談者の方は子どもの甘えに応えることは悪いことだと考えられています。これは大きな間違いです。

親が子どもの甘えに応えれば応えるほど、子どもは早く自立します。これは私の経験からも、過去の先生たちの実験結果からも明らかです。

例えば私の経験でお伝えすると、子どもが親に対して「勉強を手伝って」と言ってきたとします。私は「是非手伝ってあげてください」とアドバイスします。

最初のうちは、「本当にこんなに手伝って大丈夫かな?将来一人でできなくなるのではないかな?」と不安になる方が多いです。

しかし現実は、どこかのタイミングで必ず一人で勉強するようになります。これが自立した瞬間です。

小さいころ服が着られなかった子に対し、親は服を着る手伝いをすると思います。今お子さんはどうですか?一人で服を着ることができますよね?それと同じです。

注意!甘えとわがままは違う

子供

だからお父様お母様は、子どもから出てきた要求にはできるだけ応えてあげることが大切です。ただここで注意することがあります。

甘えとわがままは違うということです。甘えというのは子どもが本来持っている要求です。例えば準備や片付けが一人でできないから手伝ってという頼みは、子どもならだれでもします。

子どもの甘えには応えてあげて良いのです。一方わがままは違います。わがままというのは、わざと親を困らせようとしてしてくる要求です。

例えば自分の手で部屋を荒らして「おい!これを片付けろ!」と言ったり、「タバコ買ってこい!」という要求です。これは本当にしたい要求ではなく、親への恨みからしている要求です。

これは応えてはダメです。この違いを間違えると大変なので注意してくださいね。

勝手に自分のことができるようになるので問題ない

結婚

今回の相談者は、「自分のことができるようになる方法を教えてほしい」ということでした。これに対する答えは「ひたすら子どもの甘えに答え続ける」です。

すると子どもはどこかのタイミングで「お母さん、もう一人でできるから大丈夫だよ」となります。仮にならなかったとしても、
  • 一人暮らし
  • 結婚
するタイミングで一人でやるようになります。だからそれまで待ってあげれば大丈夫です。

また冒頭でお伝えした、どういった要求には応え、どういった要求は応えてはダメなのかという基準については、思春期の子育て講座を読んでいただければわかると思います。

よかったらこちらも参考にしていただければと思います。

部活動のキャプテンと合わない時の考え方

以前、部活動のキャプテンの決め方という記事を書きました。

>>部活動のキャプテンの決め方

そのあとこんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

新チームで先生がキャプテン、副キャプテンを決めました。

ですがキャプテンは、下手な子は辞めたらいいとみんなの前で言う子で、副キャプテンは言葉遣いが悪く試合をしても審判がアウトと言っても怒ってインにさせてしまう子です。

ほとんどの同級生は我慢と諦めになっているみたいです部活の顧問は3年生の担当で忙しく、あまり関わってないそうです。

これから先、顧問の先生も受験で忙しくなり一層見にも来れなくなるそうです。

毎日のように、横暴なキャプテンたちの行動を聞き息子にどう助言をしてあげればいいのかアドバイスいただければと思います。

部活動に熱心な先生で、キャプテンが横暴になることは、ほとんどありません。

しかし上記の方の顧問の先生のように、部活動にあまり参加しない先生だと、キャプテンがやりたい放題になることがあります。

この場合、親としてどのような対応をすればよいのでしょうか?詳しくまとめます。

子どもを守るのが親の仕事

親子
こういったケースの場合、あなたが考えるのは、「親として子どもを守るべきか、それともあまり関わらない方が良いのか?」という点だと思います。

いろいろな考えがあると思いますが、私は「親として子どもを守るべき」だと考えています。

今回のケースで言うと、子どもはキャプテンの言動に、悩んでいるわけです。

であれば親が学校に、「うちの子、部活のキャプテンのことで悩んでいるんですが、顧問の先生はご存知ですか?」と一言連絡を取ることが、大事だと思います。

おそらくキャプテンも、悪気があってやっているわけではありません。

むしろこの時期は、ちょうどキャプテンが変わる時期なので、キャプテンとしての責任感を果たそうと思い、やっている行動の可能性もあります。

それを把握できていないのは、顧問に責任があると思うので、それを指摘すればよいのです。

子どもの意思を尊重することが大事

いじめ
ただここで子どもが、「学校の先生には言わないでほしい」と言ってきたとします。

この場合、あなたならどうしますか?私なら2週間程度見守ります。

なぜなら、子どもには子どもの事情があるからです。親が出ていったことが友達に伝わり、いじめの原因になったら本末転倒です。

そういった可能性も考えて、お子さんは「言わないでほしい」と言っているので、一旦は見守ってあげるのが良いです。

ただ、「お母さんはあなたが心配だから、2週間たってもキャプテンが変わらなければ、一度先生に電話するか相談しようね」と伝えてあげてください。

これも親として大事な仕事だと思います。

子どもが望むなら学校と連絡を取る

連絡
一方、子どもが「お母さん先生に連絡して」と言ってきたらあなたはどうしますか?

「それくらい自分で解決しなさい」などと言ってはいけません。子どもが親に頼むのは、親を頼っている証拠です。

ある意味、愛情バロメータが高いからこそ、できる言動だと思います。ただこの時、子どもが望んでいる以上の行動は、取らないように注意してください。

「こっそり伝えてほしい」と言うなら、先生には「私から聞いたことは言わないで下さい」と伝えることが大事です。

「学校に行くのではなく、電話だけで伝えてほしい」と言うなら、電話のみで伝えることが大事です。

子どもの要求以上の行動をとると、それは過干渉になってしまうので、注意してくださいね。

なぜそこまで勉強にこだわるのか?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中2の息子の件で相談です。2年間塾に通いましたが成績が右肩下がりで、塾もやめるというので辞めました。

運動会練習中にクラスの友達ともうまくいかず、運動会前日に学校でリストカットをしました。

その少し前に心療内科に連れて行って欲しいと言われ受診するとパニック障害と診断されました。

そんな状況で、今は勉強にもやる気が起きない状態です。そんな息子ですがやる気は出るようになりますか?

うーん、この質問を読んでいる限り、お子さんの状態は改善しないと思います。

なぜ私がこう考えるか、あなたはわかりますでしょうか?物事には、順番があるということです。

今一番大事なことに集中する

心の傷
今回相談をくれた方のお子さんは、リストカットをするレベルまで、追い詰められています。

ということは、今お母さんが焦点を当てないといけない部分というのは、子どもの心のケアなのです。にもかかわらず、お母様の頭の中は、

勉強に対するやる気が出るか

になっています。ズレているのがお分かりになるでしょうか?

確かに最終的には勉強を頑張って、第一志望の高校に合格してほしいと願うのは親として当たり前のことだと思います。

でも今の時点で、そこを考えていたらダメなのです。

勉強と再登校のことすべて忘れる

親子
この相談をくれたお母様に、もし私がアドバイスをするとしたら、「今は勉強のことと再登校のことは、忘れてください」といいます。

リストカットをするレベルまで、追い詰められているので、まずはお子さんの命を守ることだけに焦点を当てたほうが良いからです。

私なら、「そんなに嫌な学校に無理に行かなくていい。お母さんはあなたが生きているだけで幸せだから。もう頑張らなくていいよ」と言います。

そして仕事を休み、一緒に家にいてあげると思います。リストカットは一歩間違うと、命を落とす危険な行為です。

そこまで達しているのだから、まずは子どもの命を守ることだけを意識しないといけないのです。

あれもこれも状態になると全てうまくいかない

うまくいかない
これは子育てだけではありません。何の分野でも、あれもこれも状態になると、全てうまくいかなくなります。

私たちの体は1つしかありません。時間も1日24時間と限られています。だから一つのことに集中しないといけないのです。もちろん忙しい方だと、
  • 家事をする
  • パートをする
  • 子育てをする
  • PTAの役員をする
というように、複数の顔を持っていることもあると思います。ただ子どもがピンチの時は、全ての役割を捨ててでも、子どもだけに集中してあげたほうが良いです。

パートをやめてお金に困っても、PTA役員をやめて周りから愚痴を言われても、子どもの命以上に大切なものって、ないのではないかなと思います。

あなたにとって、一番大事なことが何なのか、もう一度考えてみてくださいね。

子ども向け!先生に恋をしたら?

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

学校の先生を本気で好きになってしまいました。諦めようと何回もしたんですが無理でした。先生にもバレてるんですがごまかしてきました。

私は過去にいじめられていて、学校を休んでました。

頑張って登校したときに、私の好きな先生がいろんな言葉で励ましてくれたり、ポンっと背中を押してくれたり、授業中についてけてる?ときいてくれたり。

個別で放課後勉強を教えてくれたりしました。大好きで大好きでしょうがないです。

卒業するときには連絡先きけたらなぁと考えてはいます。告白はダメですよね?

この先生に会ったことはないので、どういったタイプかわかりません。ただ上記の内容を読む限りだと、素晴らしい教師だなと思います。

そんな先生に対して恋をしてしまうのは、仕方がないですよね。では先生のことを好きになったら、どうしたら良いのか?私なりのアドバイスをまとめます。

※本日は中学生向けに記事を書いていきます。

先生を好きになるのは悪いことではない

恋
まず大前提として、先生を好きになることは、悪いことではありません。むしろ先生に会いたいという気持ちで、学校に行けるようになっているなら、非常に良いことです。

だから最初に考えてほしいのは、好きになってしまった自分を、責めないでほしいということです。ただ今の日本には、いろいろな法律があります。

法律は子どもを守るようにできているので、もしあなたと先生がお付き合いをして、それをあなたのお父さんやお母さんが通報したら、先生は処罰されてしまいます。

これを考えて、行動をとることが大事です。

好きだからこそ迷惑はかけてはダメ

手紙
あなたが好きな先生だからこそ、その先生が教師を辞めさせられたり、警察につかまったりしたら嫌ですよね?

だからそうならないような形で、先生と交流すればよいのです。例えば、
常識の範囲内で連絡を取る
賛否両論あるとは思うのですが、私は教師時代に子どもとLINEで連絡を取っていました。

※これが良いか悪いかという議論は、このテーマとはズレるので、ここでは割愛します。過去の記事を読んでみてください。

あなたのお父さんやお母さん、そして先生自身が許可してくれるなら、常識の範囲内で連絡を取るのはOKだと私は思います。

※もちろん1日何通も連絡したら先生に迷惑なのでそれはダメです。
学校で話をする
密室で先生と1対1で話をしていたら、勘違いされることがあります。そうではなく教室や廊下で、休み時間に話すなら問題ないです。

また連絡先がダメなら、交換ノートなどや手紙などで、連絡を取るのも良いと思います。

※もちろん常識的に大丈夫なレベルの内容や頻度というのが条件です。

こういった交流であれば、特に問題が起きることはありません。先生に迷惑をかけなくても済みます。

本気で付き合いたいなら高校卒業まで待つ

卒業
今の時点でできることは、上記の2つくらいだと思います。さすがに休日に2人でどこかに行ったり、放課後に2人で密室で話したりするのはダメです。

何もなかったとしても、もし誰かが通報したら、先生は職を失う可能性があるからです。そうなったとき、あなたに責任が取れないからです。

では本気で付き合いたいなら、どうしたら良いのかというと、高校卒業するまで待てばよいのです。

日本の法律上、18歳以上であれば、先生と付き合っても問題ないです。

もしそこまでずっと好きなら、高校卒業と同時に気持ちを伝えるのが、良いのかなと思います。

お金の使い方に親はどこまで干渉すべきか?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中1息子がいつの間にか、タブレットPCを隠れて購入しているのを見つけ問いただすと、お年玉で買った、何が悪い?と開き直ります。

高価な通信機器を欲しいなら、親に言って欲しかったと言ったが、見つけた親が勝手に部屋に入るのが悪いといいます。

お金の使い方が違うんじゃないかとか高校でタブレットは買うことになるだろうし、今からは買う時期じゃないと思うと伝えたが、欲しいものを我慢できない息子に正直かなしくなりました。

うるさいから部屋から出て行け、もう学校も行かないと言われとても困りました。

買ってしまったものは仕方ないから、その使い方を考えようと伝えましたが、どう対処したら良いか頭がいたいです。

親は子どものお金の使い方に、どこまで関与すればよいのか?私なりの意見をまとめます。

夫婦で予めルールを決めるのが重要

夫婦
そもそも中学生の子のお金の使い方に、細かいルールはありません。唯一あるとしたら、
  • 法律に触れるものは買ってはダメ
  • 他人と貸し借りをしてはダメ
  • 人のお金を盗んだらダメ
の3つだけです。これらを守れなかったら、親としてかなり厳しく叱る必要があります。

では今回の相談者の方のように、高額なものを自分のお金で買っても良いか?ということなのですが、これは夫婦で話し合って決めるのが大事です。

自分のお金で買うならOKという家庭もあると思いますし、自分のお金でも買ったらダメという家庭もあると思います。

どちらが正しいのではなく、夫婦できちんと話し合い、ルールとして決めれば良いわけです

親の言うことを聞くかどうかはバロメータ次第

愛情
ただここで大事なのは、そのルールを子どもが聞くかどうかは、愛情バロメータ次第ということです。

例えば今回の相談者の方の場合、タブレットを購入したことに触れると、子どもが反発しています。これは愛情バロメータが低いからです。愛情バロメータが高い家庭であれば、
  • 購入する前に親に相談をする
  • 買ってしまったら親に謝って次の対策を親子で相談する
のどちらかになります。だから結局のところ、根本的な原因は、
  • ルールがあいまいだった
  • 愛情バロメータが低かった
の2つだけなのです。まずはここを意識して、
  • 今後はきちんとルールを決めるようにする
  • 愛情バロメータを上げるように努力する
の2つを実践することが大事です。

ダメな使い方は理由を伝えるのが大事

叱る
予めルールを決めておくということですが、もし子どもがルールを破った時は、親としてきちんと指導しましょう。

この時に大事なことは、感情的に叱るのではなく、冷静になぜダメなのかを伝えることです。感情的に伝えるのは、叱るではなく怒るです

これは親のイライラを子どもにぶつけているだけで教育ではありません。
  • なぜそれがダメなのか?
  • どうしてルールを破ったのか?
  • 今後どうするのが良いのか?
を親子で話し合うようにしてください

本当にダメなことは力で強制してもOK

厳しく叱る
もし今愛情バロメータが低く、どれだけルールを決めても、子どもが破ってしまうとします。この場合ですが、
  • 法律に触れるものは買ってはダメ
  • 他人と貸し借りをしてはダメ
  • 人のお金を盗んだらダメ
に該当しないルールは、とりあえず目をつぶるのが良いです。そこでぶつかっても更に愛情バロメータがさがるだけなので。

ただ上記の3つに該当することは、例え愛情バロメータが急降下しようとも、厳しく叱る必要があります。

ダメなことはダメと伝える。これも親としての大切な役割になります。

授業中友達から話しかけられる時の対処法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

道山先生、助けてください。僕は授業態度が悪くて先生からの印象も良くありません。なかなか集中出来なくてすぐに友達としゃべってしまいます。

自分から話しかけてはいないのですが、友達から話しかけられると話してしまいます。何とかならないでしょうか。どうか返信お願いします!!

自分は授業に集中したいのに、友達から話しかけられると、仕方なく話してしまうという子は非常に多いです。

ではこの場合、どういう対応をしたら、良いのでしょうか?

次の3つのポイントを意識すると、授業態度が下がる前に、改善できるようになります。

この悩みを持っている子は非常に多いと思うので、よかったらお子さんにも、シェアしていただけると嬉しく思います。

自分の人生は自分で決める

人生
最初に一番大事なことをお伝えします。それは「自分の人生は自分で決める」ということです。

授業中に友達から話しかけられたとします。この時あなたができる行動は、次の2つだと思います。
  • 授業中に話しかけないでと伝える
  • 仕方なく話に応じる
ほとんどの子が、友達を失いたくないという理由で、後者を選んでしまうと思います。しかしこれは言い訳です。

話に応じているという行動を取っているのは自分自身だからです。中学生にとって、友達がどれだけ大事な人か、私もすごくわかります。

ただ、友達を大事にするあまり、自分自身の人生に害が生じたら、それは本末転倒だからです。まずはこの考え方を意識してみてください。

自分でできる2つの対応策

教室
では実際に友達から話しかけられた時、あなたがすべき2つの対応法について、解説していきます。私が中学生の時に、実践していた方法になります。
友達に理由をしっかり伝える
なぜ授業中に話しかけてほしくないかを友達に伝えましょう。大事なことは、「きちんと理由を伝える」ということです。

闇雲に止めて!と言うと嫌われる可能性があります。
  • 授業態度が悪いと親に叱られる
  • 内申点がこれ以上下がると高校に行けない
こういったことをしっかりと伝えれば、きっと理解してくれるはずです。もし理解してくれないなら、その子は本当の友達ではないということです。

※詳しい内申点の出し方はこちらに記事を参考にしてみてください。

>>学校での内申点の出し方
席を一番前にしてもらう
直接その子に、言うのが厳しいという場合は、先生に働きかけるのが良いです。その時に、「授業に集中したいから、一番前の席にしてほしい」と伝えてください。

さすがに一番前の席で、友達から話しかけられた場合は、先生が注意してくれると思います。

勇気がない子がすべき苦肉の策

子供
上記の2つの方法を使えば、友達から話しかけられて、点数が下げられることは、ほとんどなくなると思います。

ただそれすら、勇気がなくてできないという子もいると思います。この場合は、お父さんお母さんに、相談するようにしてください。

そしてお父さんお母さんから、学校に電話をしてもらい、事情を説明します。すると先生から上手に相手の子に対して、話をしてくれると思います。

自分で対応したほうが良いですが、無理であれば親の力を借りましょう。

子どもが不良グループに入ってしまったときは?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

今頭を悩ませてるのは高校生の息子です。

小さい頃から厳しく育ててきて、中学生からはあまりガミガミ言わないようにしていたのですが、高校に入りちょっと柄の悪い子達と付き合うようになりました。

その子達は1人ずつはとても良い子ですが、集まるとバイクを乗り回したりして学校もやめています。

そんな所で遊んでいるので夜中帰ってきたり朝帰りと…そんな状態でなんとか学校に連れて行っても授業中は爆睡します。

また、学校でも度々問題を起こし退学を言い渡された事も何度もありました。最近では学校辞めると言います。

もう、辞めさせたいのですが、本人が後悔するとなんとか行かせてます。私も精神的にいっぱいいっぱいです。

私はどうすればいいのでしょうか?ちなみに主人は単身赴任中です。

実は私も高校生の時、夜中に家を抜け出して朝まで遊んだり、バイクに乗って悪さをしたことがあります。

※本当にギリギリのところで、道を大きくそれずに済んだ感じです。

だから彼の気持ちすごくよくわかります。こういった状況になった時、親としてどのような対応をすべきか、私なりの意見をまとめます。

なぜ旦那さんは単身赴任をやめないのか?

働く
子どもが法律に触れるレベルまで、荒れてしまった時、一番大事なことは、父親が厳しく叱ることです。

ただ今回の相談者の場合、旦那さんが単身赴任中で、おそらく何もできていないと思います。これがまずいのです。そこで最初にやるべきことは、
  • 旦那さんの単身赴任先に引っ越す
  • 旦那さんが会社に連絡をして戻ってくる
のどちらかです。このどちらかができない限り、状況はなかなか改善できないと思います。

子どもが引っ越しを嫌がる場合は?

引越し
もし子どもが引っ越しを嫌がる場合、「じゃあ一人で暮らしなさい」と言って、離れる覚悟も必要です。

働きたいと言っているなら、「仕事をしてお金を稼いで一人で暮らしなさい」で良いのです。

この方に兄弟がいるかわかりませんが、こういった厳しい姿勢を取らないと、兄弟も同じように荒れてしまいます。

現実問題、高校生が一人でお金を稼ぎ、生活していくのは厳しいです。だから泣きついてくるまで待つことが大事です。

旦那さんが戻ってくる場合

ヤンキー
もし仕事の都合をつけ、こちらに戻ってくるなら、旦那さんが子どもに厳しくぶつかることが大事です。

「夜遊びするなら家に帰ってくるな」と厳しく伝えたり、子どもが遊んでいる場所に乗り込んでいき、「帰るぞ」と言って子どもを迎えに行くということが必要です。

子どもの状況や友達関係によって、対応方法は変わってくるのですが、どちらにしろ旦那さんがぶつかっていく必要があります。

なおもし旦那さんにそういう勇気がなかったり、旦那さんが非協力的なら、外部の人間にサポートしてもらうことが大事です。

この場合、サポートしてもらう人によって、10万円から100万円くらいの費用が掛かると思います。

ただ子どもの人生の価値を考えたら、専門家にサポートしてもらった方が、最終的なリターンは大きくなります。

もしこういったサポートが必要で、なおかつ依頼できる機関が近くにない場合、私が一番信頼している小井出博文先生にお願いするのが良いです。

必要であれば連絡いただければ、私から小井出先生にお願いします。子どもの人生の価値はお金では図れません。大きく道をそれてしまう前に、早めの対応をお勧めします。

近所の子が虐待されている時の対応法

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

娘から聞いたのですが、どうやら近所の子が母親から虐待を受けているそうです。すごく普通の家庭ですが、父親は子育てに無関心なタイプです。

母親が子どもに死んで欲しいので自殺してくれ!みたいな暴言をいい、アザができるほど殴られています。先生でしたら、どうされますか?

これは大きな問題なので、相談者の方には、直接メールで返信しました。虐待というのは、一歩間違うと命に係わる問題になります。

もしあなたの周りに、虐待を受けている子がいたら、ぜひこの方法で助けてあげてください。助けられるのは、あなたしかいないからです。

また可能であれば、この方法を周りのママ友さんにもシェアしていただけると嬉しく思います。

自分一人で解決するのは絶対NG

電話
虐待の話を聞いたときに、絶対にやってはいけないことがあります。それはあなた一人で、解決しようとすることです。

例えばその子の家に行き、直接相手のお母さんと話をしたり、その家に電話をかけたりすることです。

あなたが専門家であれば、上記のような対応をしても良いです。しかしこの対応は一歩間違うと、状況を悪化させます。

あなたが家から帰った後に、「あなたお母さんのことを、●●君に言ったんでしょ!」と言ってさらに虐待される可能性があるからです。

学校の先生に相談するのが最初のステップ

学校
ではどうしたらよいのかというと、まずは学校の先生に連絡をしてください。「●●さんの家から、毎日叫び声が聞こえてくるのですが」とか、

「うちの子から、●●君がお母さんから殴られていると教えてもらったのですが」という感じで伝えてください。

念のため先生には、あなたから伝えたことは、隠すようにしてもらってください。

※あとで恨まれたら良くないからです。

ここまで行えば、あとは学校が児童相談所と連携して、対応してくれると思います。

何かあったら相談してもダメ

助ける
もし虐待を受けている子が、たまたまあなたのお子さんと遊んでいて、ポロっと虐待のことを話したとします。

こういった状況になったら、「さらに問題が悪化したら、いつでも相談していいからね」とか、「児童相談所に連絡しなさい」というような対応は、できればやめたほうが良いです。

なぜなら、それができないのが子どもだからです。一人で児童相談所に連絡できるなら、虐待が始まった時点で電話しています。

それができていないから、今でも虐待を受けているのです。だからこそあなた自身が、助けになってあげてほしいのです。

スマホ依存の原因と解決策

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中2の息子のスマホの使い方で相談です。彼の携帯は平日は5時~9時まで使えるよう設定してあり、土日はフリーですが、一日中スマホ三昧です。

今日もテスト前でかつ、お祭りだったのに家でずっとスマホで遊んでだらだらしていました。

大人の意見としては、勉強をその日決めた量をこなし、約束の時間までスマホで遊び、お祭りにも行くような無駄のない時間の使い方をしてほしいです。

スマホを使いはじめて5ヶ月ほどです。スマホの上手なコントロール方法があったら、教えてください。

スマホ依存に関する相談は、1か月で30件以上、年間300件以上頂きます。

なぜスマホ依存になるのか本当の原因がわかると、解決策が見えてくると思うのですが、ここが理解できていない方が多いです。

人間がスマホ依存になる理由と、長期的に解決する考え方についてお話しします。

1日2日で解決できる問題ではありませんが、3か月後にはかなり軽減できると思いますよ。

人間はなぜ電車の中でスマホを触るのか?

電車
あなたも同じだと思うのですが、電車に座ったら、おそらくスマホを触りますよね?

私も触りますし、日本人の90%くらいは、スマホを触ると思います。なぜだと思いますか?

スマホを触っていない人を観察するとその答えがわかります。スマホを触っていない人というのは、
  • 子どもと話をしているママ
  • 友達と話をしている高校生
  • 本を読んでいるビジネスマン
です。つまり、「スマホ以上に楽しいことがある」から触らないのです。

例えばあなたがショッピングが好きだとします。パルコや松坂屋などに服を見に行ったら、おそらくスマホは触らないと思います。

これもスマホよりも服を見ていた方が楽しいからなのです。

家庭が楽しくないのが原因

家庭
ではなぜお子さんは、自宅でスマホを触るのでしょうか?答えは「家庭が楽しくないから」です。私の教え子にも、
  • 家でずっとスマホ依存の子
  • たまに触るけど依存度が少ない子
などいろいろいました。依存度が少ない子には、家庭が楽しいという共通点がありました。

例えば仲の良い兄弟がいて、いつも一緒に話をしているとか、お母さんと一緒にドラマを見るのが楽しいとかそういう状態なのです。

スマホは依存性が高いものなので、100%規制することはできません。しかし今よりも家庭が楽しくなれば、かなり軽減することができるのです。

家庭を楽しくする方法

野球
ではどうしたらお子さんは今よりも家庭を楽しく感じるのでしょうか?いろいろな方法があるのですが、今日はそのうちの一つを紹介します。

それは、「子どもと共通の趣味を持つ」ことです。例えば子どもが野球が好きなら、お父さんも野球を好きになるのです。

そうすれば、一緒に野球を見に行ったり、夕食後にキャッチボールをしたり、野球の話をしたりできます。

その間は、スマホに触らなくて済むと思います。

親子関係も良くなるので、「そろそろテスト前だから、お父さんも手伝うから勉強も頑張ろう」と言えば、「まあ面倒だけどやるか」と言って子どもも頑張れるのです。

子どもが仲間外れにされた時の対応法

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中1の娘が、クラスの友達と仲良くなり、部活のグループからなんとなく外れてしまい、部活仲間と溝ができてしまいました。

それから部活に行きづらく休みがちです。本人は、当初もどりたかったのですが、グループに入れずあきらめたと。

それから、勉強も無気力です。部活や塾を休んでる事を最近は私には嘘をついてます。会話もしますし、チョコ作りも一緒にします。

仕事は、結婚プランナーになると。主人は、捨金になるからやる気がないなら、私立中学や英語塾はやめさせろと言われてます。どうしたら良いのでしょうか?

今回はお子さんが友達から仲間外れにされてしまった場合の対応法についてまとめます。

親ができることとできないことがあるので、そこ境目をきちんと理解しないと、ストレスがたまるので注意しましょう。

友達関係に対して親ができること

先生

相談者のお子さんは、友達から仲間外れにされてしまいました。もし親が学校に行き友達に話をすれば、解決できる問題なのでしょうか?

それは無理です。なぜなら子どもたちの人間関係に親は口出しできないからです。では親にできることとは何か?

答えは、子どもから頼まれた場合のみ、学校の先生に連絡をすることです。通常友達関係の問題は、子どもたちだけで解決すべきことです。

唯一間に入ることができるのは、学校の先生です。相手の子に対して、先生から上手に話をしてもらえば、解決できるケースもあります。※100%ではないです。

この話をお子さんにして、お子さんが希望するなら先生に頼んでみるのは良いと思います。

親ができることはこれだけ

愛情

もしそれ以外にできることがあるとすれば、日ごろから伝えている、愛情バロメータを上げることです。今回の相談者の場合、

最近は私には嘘をついてます。

と言っています。

会話もしますし、チョコ作りも一緒にします。

とあるのでそこまで愛情バロメータが低いわけではありません。ただをついているということは、まだまだ愛情バロメータを上げられるということです。

愛情バロメータが上がってくると、親が何も言わなくても子どもから、「お母さん先生に話してくれない?」と言ってきます。より解決がスムーズになるわけです。

愛情バロメータを上げできることをする

イライラ

思春期の子どもというのは、友達関係以外にも、勉強、部活、不登校など、様々な問題を起こします。それぞれ、細かい対応方法はあります。ただ基本は、
  • 愛情バロメータを上げておく
  • その時できることをする
の2つだけです。親の力だけでは、どうにもならないこともたくさんあります。全て親の力で解決しようとすると、できないことにイライラします。

予めできることは限られている。ということを理解しておくことで、イライラすることも少なくなります。参考にしてみてください。

道山流!発達障害の子供への接し方

先日こんな相談が来ました。※プライバシー保護のため、一部内容を修正しております。

こんにちは。高校2年生男子の母です。

中1までは優等生できた我が子ですが、高校に入ってからアニメとそのためのバイトにはまり勉強全くせずで不登校気味の日々です。

私も悩みに悩んで色々な方法試しましたが、今はほぼ諦めモードです。何言っても反抗やただ返事なので。

心療内科に通っていて本人もスッキリしているようですが先日ADHDの疑いも言われました。

発達障害の場合は私はどんな接し方をしていけばいいのでしょう?

まずコミュ障気味です。時間にルーズだったり約束事を守れない事に悪気がない、物をすぐ無くす、片付けできない等。

小さい頃はあまり気にもならなかったのですが高校生になっても変わらずで勉強どころか学校が苦痛になってきた事に悩んでいます。

私自身、発達障害の子供の教育は専門外なので、わかる範囲でしかお答えできないのですが、私なりの意見を書こうと思います。


まず発達障害というのは、一言でいうと「普通の子よりも発達が遅い子」ということです。上記の相談者の子供は、今高校生です。高校生なのに

  • 物をすぐなくす
  • 片付けができない
という状況なので、おそらく発達障害だと言われたのだと思います。一般的な子どもの場合、
  • 物を管理する
  • きちんと片付けをする
というのは小学校低学年で学ぶ内容だと思います。

※批判的な意味ではありません。

だからその面だけ見ると、上記の子は小学校低学年の子と同じ状況だと考えられるわけです。

ではこの場合、どう接していったらよいのかと言うと、小学校低学年の子に接するように、接してあげれば良いわけです。

例えばあなたの子供が、小学校低学年で、物が片づけられなかったとします。その場合あなたは、どのような行動をとるでしょうか?

おそらく、「物はここに片付けようね」と言って、片付けてあげたと思います。だからこれをしてあげれば良いわけです。

ここで、「もう高校生なのだからそれくらいやりなさい!」と叱ってしまってはダメです。それをすると子どもは荒れてしまいます。


多くのお父様お母様が、その子の年齢を意識しすぎです。
  • もう○才なんだからこれくらい・・・
  • もう中学生なんだから!
こういった言葉を使ってしまいます。これは良くないです。発達のスピードと言うのは、人それぞれ違っています。ある一定以上遅い子は、発達障害と認定されます。

であれば、そのスピードに親が合わせて、接してあげれば、子どもはきちんとできるようになります。

参考までに、先日母親から聞いたのですが、私も小学校低学年の時、1時間席に座っていられなかったそうです。

1時間席にきちんと座るという行為は、一般的には幼稚園で学ぶことです。

私は小学校低学年でもそれができなかったので、今の時代だとADHD(発達障害)だと認定されていると思います。ただ今は普通に座っていられます。

※今でも3時間とか座っているのは苦痛ですが(笑)

こういった感じで、誰でも少なからず発達障害の部分があると思うので、あまり気にせずに、

その子の成長に合わせて接してあげれば、将来は必ずできるようになると私は思っています。

※最初にも書きましたが、私は発達障害の教育の専門家ではないので、上記の話はあくまでも私ならこう接するという話になります。

学校に良い先生がいないときの考え方

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

ケイ先生のように熱心な先生がいません。学校の先生や塾の先生もイマイチです。どうしたらいいですか?

中学生本人から頂いたメッセージなのですが、こういった相談が来ると、なんだか嬉しい気持ちになります。私なりの解決策を、お伝えしようと思います。

良い悪いではなく合うか合わない

相性
最初に一つお伝えすることがあります。それは先生に、良い先生、悪い先生というのはあまりないということです。もちろん世の中には、全く仕事をしないダメ教師もいると思います。

ただ9割くらいの先生は、本当に子どものことを想って仕事をしています。だから私からすると、全員が良い先生だと思います。

ではどうして子どもによって、「良い先生」「悪い先生」と感じるのか?これは良い先生、悪い先生というわけではなく、「自分に合うかどうか」が違うだけなのです。

自分に合う先生の見つけ方

家庭教師
では自分に合う先生というのは、どこで見つけることができるのか?これはどこにでもいます。

どんなに小さな学校でも、10人以上の先生がいると思います。10人の先生がいれば、1人くらいは自分に合う先生がいるものです。

ただ、その自分に合う先生との接点がないため、「自分の学校には良い先生が一人もいない」と感じてしまうわけです。これからを考えると、
小学校、中学校、高校
部活や授業、学年などは関係なく様々な先生と接してみるのが良いです。外見は怖そうに見えても、話してみるととても優しい先生もいます。

そういった先生の考え方が、意外と自分に合ったりするわけです。そういった先生に出会うまで、いろいろな先生に話しかけてみましょう。
塾や家庭教師
塾や家庭教師の場合、どうしても出会うことができる先生が少なくなります。

小さな塾だと1人の先生が、運営していることも多いです。もしその先生と合わなかったら、早いうちに塾を変えた方が良いです。

先生に文句を言うのは時間の無駄なので、自分自身が行動をした方が良いと思います。

必要な時に必要な先生が現れる

料理の先生
最後に一つ大事なお話をします。先生というのはあなたに必要な時期に、必要な先生が現れます。

例えば、料理をもっとうまくなりたいなと思っていたら料理の先生に出会ったり、

サッカーが上手くなりたいと思っていたら、なぜか今よりもワンランク上の技術を教えられる先生に出会ったりするものです。

ですので、焦らず、「タイミングが来たら必要な先生に出会うはず」だと考えて生活していれば大丈夫だと、私は思います。

読書嫌いの子に本を読ませる方法

最近よくいただく相談に、

うちの子は読書が嫌いなのですが、どうしたら読書が好きになりますか?

というものがあります。実はこの相談、子どもの気持ちが理解できていない相談になります。どういうことか説明します。

読書が嫌いな子は一人もいない

本
私自身中学生の時は、本当に読書が嫌いでした。おそらく3年間で1冊も本を読んでいないと思います。

ただ高校生になって、急に読書が好きになりました。なぜ好きになったのかと言うと、とんでもなく面白い本に出会ったからです。

あと冷静に思い返してみると、小学生の頃、私は「テレビゲームの攻略法」だけは熱心に読んでいました。どういうことかわかりますか?

人間と言うのは、読書が嫌いなのではなく、好きな本に出会っていないだけなのです。

子どもの読書嫌いをなくす方法


実は私は教師時代、たくさんの子どもたちの読書嫌いを解消してきました!

その方法は何かというと、「その子が興味がある本を買ってきてあげる」という方法です。例えばバスケが好きな子には、

>>こちらの本を

例えばサッカーが好きな子には、

>>サッカー関連の本を

を買ってあげました。あと恋愛が好きな子には、

>>恋愛本を

感動系が好きな子には、

>>こちらの本を

を買ってあげました。その結果、今までに1冊も本を読んだことがない子が、わずか1週間で本を読めてしまうわけです。

ちなみにこういったことをすると、当たり前ですが周りからクレームが来ます。「道山クラスだけ本を買ってもらえてずるい」と!笑

そういった子には、他のクラスの子でも本を買ってあげていました。

※これをすると今度はそのクラスの担任の先生からクレームが来るんですけどね。笑

まずは親子で本屋に行こう


じゃあどういった本を買ってあげれば良いのかと言うと、親が勝手に買ってきてはダメです。

まずは親子で本屋に行ってください。そして子どもが興味のある本は、全て買ってあげてください。

5000円くらいかかるかもしれませんが、おそらく人生で一番リターンの大きい投資になると思います。

中学生で宿泊旅行に行くのはあり?

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中2の次女が不登校になり、母親があまり厳しくないのを良いことに、ワガママを私にだけいってきます。父親がいるときはいいません。

最近東京に泊まりで一人で行くと言って反対しても行くといいます。

危険なこともあるから姉とか友達と行くのならば安心なのですが、事件とかが心配なんだよ。

といってもひとりで行きたいと言い張ります。どうすればよいのでしょうか?

私も中学生の時、友達と宿泊を伴う形で、遊びに行きたかったので、お子さんの気持ちはよくわかります。

では子どもからこうした要求が出てきたとき、親としてどう対応すべきか、私なりの考えをまとめます。

共感の必要なし!道山本人の意見

旅行
まず初めに、中学生の時点で、子どもが外泊を伴う旅行に友達と行くべきかなのですが、これは夫婦で相談して、方針を決めればよいと思います。

どちらが良いとか、そういった答えはありません。メリットもデメリットもあるからです。参考までに、私の個人的な意見としては、中学生の時点ではまだ早いと考えています。

というのは、何かあったときに、親が守ってあげられないからです。

高校生になれば、ある程度自分の身は自分で守るという意識が必要になってくるので、お子さんの状況によっては許可してよいと思います。

ただ中学生の時点では、まだ早いかなと思うのが、私の意見です。

※無理にこの意見に合わせる必要はなく、夫婦で相談して決めていただければよいです。

ママにだけ子どもがわがままを言う場合

父親
今回の相談者も私と同じでまだ早いと考えています。であれば止めないといけません。

しかし子どもがお母様に対しては、わがままを言っていて悩んでいます。このケースの場合、最初にやるべきことは父親が伝えることです。

父親が言うと聞くと書いてあるので、普通に父親が伝えればよいです。もし父親との関係が悪いなら、お母様が伝えないといけません。

今回はたまたま、旅行という判断が難しい内容なので迷われていると思うのですが、もしこれがタバコだったら、あなたはどうしますか?どれだけわがままを言おうが、止めますよね?

このケースと同じ対応をすればよいのです。

ダメなことを許すのが愛ではない

愛情
「道山先生、これは子どもの要求をできるだけ聞くという考え方に反してはいないでしょうか?」とあなたは思うかもしれません。

道山流子育て法の原則の一つに、「子どもの要求をできるだけ聞く」というものがあるからです。これは完全に違います。

親ができるだけ聞くべき要求は、子どもから出てくる甘えです。
  • お菓子買ってきて
  • 遅刻しそうだから送っていって
  • お腹減ったから夜食作って
  • 丸付け手伝って
こういった甘えに対しては、できるだけ聞いてあげればよいのです。しかし今回のようなわがままは、聞いてはダメなのです。

ここでしっかり言わないと、子どもからなめられてしまうので、今後言うことを聞かなくなります。

共働き夫婦専用の子育て理論

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で内容の一部を変更しています。

我が家は夫婦で教員です。子供が3人います。

とても毎日忙しくて、子供の愛情バロメーターを上げるどころか、自分の仕事のことと家事育児で精一杯な生活をしていました。

主人はそれに輪をかけて仕事に邁進し、指導主事となり教育委員会にいますが、日にちが変わってから帰ってくるようになりました。

長男が中1から不登校になりました。仕方なく現在は介護休暇をもらっています。長男の回復を待たずして休暇が終わればまた復帰するしかありません。

主人のお給料だけでは、家のローンと子供3人を育てられません。

お母さん達が男性と同じように働いてしまうと家庭に目が行き届かないゆえに不登校児が増えているのではないでしょうか。

自分の人生は一度きりなので、もっと子供と一緒にいたいと後悔したくないと思う反面、仕事をしないとやっていかれないというジレンマに悩みます。

私は元教師なので、教師の給料や仕事時間など全てわかります。その結果言えることは、教員同士の夫婦の場合子どもが荒れやすいということです。

これはお父様お母様が悪いのではなく、給料や仕事時間から考えると仕方がないことです。そこで本日は、教員夫婦のような共働き夫婦が意識すべき子育て法についてお伝えします。

共働き、一人親家庭などで子どもに接する時間がない方は是非チェックしていただければと思います。

※また不登校についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

>>子供の不登校を解決する方法

教師だけではない!今の日本で子どもが荒れる理由

不景気

今回相談を頂いた方は夫婦で教員です。実は教員に限らず、今の日本というのは非常に子どもが荒れやすいです。なぜなら、一人当たりの所得が低いからです。

例えば教師の場合、40歳で手取り40万、50歳で50万、60歳で60万くらいが目安です。

田舎暮らしであれば旦那さん一人の給料でもなんとかなるのですが、都会だと今の時代この手取りでは生活できません。例えば40歳で子どもが2人いる場合、
  • 住宅ローンが毎月15万円
  • 食費が毎月10万円(外食を含む)
  • 塾代が毎月6万円
  • 車のローンが毎月3万円
などを考えていくと40万円では到底生活できません。だから仕方なく共働きにならざるを得ないのです。

バブル時代であれば、40代でも手取り60万くらいはあったので、旦那さんの給料だけでも十分生活できました。

しかし今は不景気です。教師に限らず、多くの家庭で共働きにならないと生活できないのが日本なのです。

体ではなく頭を使って時間とお金を得ることが大事

お金

ではどうしたら良いのか?体ではなく頭を使うことが大事です。そこですべき考え方は次の2つになります。
共働きではなく家庭の所得を増やすという発想
例えば旦那さんの給料だけで家庭が回らない場合、多くの方が共働きを考えます。これは体を使うという発想です。

頭を使うというのは、どうしたら旦那さん一人の給料でも家庭が回るかを考えるということです。
  • 給料の高い会社(公立中学校の教師なら私立高校など)に転職する
  • 副業をして家庭の所得を上げる(教師の場合、株などは許されている)
などです。
共働きしなくても家庭が回るように生活コストを下げる
例えば今の時代、わざわざ高い服をデパートで買う必要はありません。メルカリなどを使えばほぼ新品が半額以下で買えます。

またいらなくなった服は全てメルカリで売れば実質服代はただみたいなものです。あと私立中学に入れるのが当たり前という発想もやめることです。

私立が悪いわけではないです。私立に入れるために共働きとなり、子どもが愛情不足になるくらいなら公立に入れたほうが良いということです。

あと毎日のランチをやめることです。お弁当を作れば毎日300円浮かすことができます。ランチに行く時間も削ることができるので、空いた時間で副業ができるかもしれません。
愛情不足にならない子育て環境を作る
例えば近くにお父さんお母さんが住んでいるなら、あえて別々に暮らす必要はありません。祖父母の過干渉が酷く子どもが荒れるなら離れたほうが良いですが、

子どもが祖父母のことが好きなら一緒に暮らすという選択肢もあります。もちろん母親からの愛情が一番効果的です。ただそれが難しいなら、祖父母から愛情を注げばいいのです。

教育者の子どもが荒れるのは本末転倒

ヒント

私は元教師です。正直、私よりも優秀な先生は数えきれないほどいます。ただそういった素晴らしい先生の子どもが、なぜか不登校や非行に走っているケースが非常に多いです。

これは本末転倒です。本当は「子どもたちが安心して暮らせる未来を創りたい!」という熱い想いをもって教師になったはずです。

なのに自分の子どもが荒れていたら、本末転倒なのです。私は今は教師ではありませんが、もし自分が同じ状況なら上で紹介した方法をすぐに実行します。

どの方法がベストかは、ご家庭の状況によって異なります。だからこの記事をヒントにして、今すぐ行動してください。時間がたてばたつほど手遅れになります。

勉強の開始が遅い子どもへの対応

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中学2年生の娘ですが、勉強を始めると言いながらトイレに行ったり歯を磨いたりなかなか始めません。

いつも10分位遅れてスタートします。また勉強を始めても、文句をタラタラ言います。

忙しい中、よく頑張っていると思いますが、今やるべき事を考え、計画しコツコツ努力して欲しいです。

100人のお母さんが読んだら、90人の方が「うちも同じ!」と言いたくなる悩みだと思います。

ではお子さんの勉強の開始が遅いとき、親としてどのように対応したら良いのかまとめます。

この対応と考え方を理解しておけば、ちょっとだけイライラが治まると思いますよ。

人間には2つのタイプが存在する

テキパキ
そもそも人間には、2つのタイプが存在します。私は個人的に、テキパキタイプと慎重派タイプと呼んでいます。
テキパキタイプの人の特徴
何をするにもテキパキこなし、いわゆる仕事ができる系の人です。勉強も家事もテキパキするので、まさに会社が欲しがる人材です。

しかし一緒にいると疲れると陰で愚痴を言われることがあります。またせっかちなので、ミスをすることもあります。
慎重派タイプの人の特徴
何をするにも慎重なので、作業スピードが遅いのが特徴です。家でもダラダラするのが好きで、いつも時間ギリギリです。

しかし友人から、「落ち着く」と言われ、親しみを持たれることが多いです。また慎重派タイプなので、ミスが少ないのも特徴です。

どちらが優秀だと思いますか?

仕事場
ここで考えてほしいのは、テキパキタイプと慎重派タイプ、どちらが優秀かということです。実は居場所によって異なります。

例えば仕事であれば、テキパキタイプの人が多い方が、新しい商品をたくさん作ることができます。

しかし数人慎重派タイプもいないと、ミスが多い商品ができてしまうので、そういう意味では両方必要です。

家庭においても、両方必要です。テキパキタイプだけだと、家が居心地が悪くなるので、子どもが荒れる確率が上がります。

一方慎重派タイプだけだと、家の中が散らかったままになったり、冷凍食品だらけの食事になったりします。

※上記は全て極論なので、「そんなことはない!」という意見は、ここでは置いておきます。

何が言いたいのかというと、どちらのタイプも必要ということです。子どもタイプを尊重することが大事

家族
今回の相談って、実は毎日のように届きます。これはどうして起きるのかというと、親がテキパキタイプで子どもが慎重派タイプだからおきます。

私もテキパキタイプなので、教え子の慎重派タイプに対して、イライラした経験があります。ただここで、「慎重派タイプの子も社会に必要」だと考えてあげることが大事なのです。

また面白いことに、テキパキタイプの人は、なぜか慎重派タイプの人と、惹きつけあいます。夫婦、友達、上司と部下で、仲が良い人は真逆のタイプのことが非常に多いのです。

もしお子さんが自分とは違うタイプでも、それを否定せずに受け止めてあげることが大事なのかなと思います。

もしサポートするなら、「早くやりなさい」と叱るのではなく、「何か手伝えることがあったら言ってね」と支えてあげると良いです。

子どもの字が汚い時の対処法

先日こんな相談をいただきました。

字の汚さの許容範囲はどれくらいでしょうか?娘はちゃんと書けば綺麗に書けるのですが、ちょっと気を抜くと自分でも読めないような字を書きます。

日頃の学習はそれなりに頑張っているのであまり細かなことは言うつもりはないのですが、試験などで直撃されると思うと黙ってはいられません。

本人の自覚を待ったほうが良いのでしょうか?

まず当たり前ですが、きれいな字を書けるに越したことはありません!

だから小さいころから習字を習わせるなどして、綺麗な字が書けるように、サポートしてあげることは大切なことだと思います。

ただこれも考え方次第で、字が書けなくても人生で苦労することは、あまりありません。

道山と道山の妹の話

成績
私の個別相談を受けた方であれば、ご存知だと思うのですが、私は本当に字が汚いです(笑)

黒板に書く字についても、子どもたちから、「先生!なんて書いてあるのですか?」と言われたことが何度もあります。

この点だけ見ると、私は教師として失格ですよね。そして面白いことに、私の妹は字がとてもうまいです。習字の先生ができるレベルの腕で、過去に何度も賞をもらっています。

さらに面白いことをお伝えします。字が上手い私の妹は中学生の時オール3の成績で、字が汚い私はの中学生時代は、オール4以上(1度だけオール5)を取っていました。

つまり、字の汚さ=成績には あまり関係がないとも言えます。もちろん提出物や、推薦入試の作文など、字がきれいであれば点数が高いものもたくさんあります。

ただこれは付加価値でしかなく、提出物よりもテストの点数の方が重要!字のきれいさよりも作文の内容の方が重要!なのです。

その子の得意分野を伸ばしてあげる方が良い

スポーツ
もう一つ面白い話をします。実は私と私の妹は、ほとんど同じ時期に書道教室に入りました。(確か小学校低学年だと思います)

にもかかわらず、私は全然級が上がっていかず、妹は飛び級飛び級で級が上がっていきました。結局私は1年で書道を辞めて、その時間をスポーツや勉強などに費やしたわけです。

今回の相談の方の場合、おそらくお子さんは字を書くのが苦手です。(私と同じタイプです)そしてお母さんは、比較的字がきれいなタイプなのだと思います。

するとお母さんの価値観は、字はきれいであるべきだ!となり、子どもの価値観は、字のきれいさなんて人生にあまり関係ない!となるわけです。

どちらが正しいという話ではなく、ただ価値観が違うだけなのです。

であれば、私はお子さんが苦手な分野である、字を無理やりきれいにさせるのではなく、得意な分野がきっとあると思うので、そこを伸ばしてあげた方が良いのかなと思います。

将来学ぶタイミングが来る

書道
もう一つ大事な話をします!字が汚い子の場合、将来何かのきっかけで字を学ぶタイミング来ます。

私の場合、教師になる前に、「さすがにこの字だとまずい!」と思ってユーキャンのボールペン字講座を受けました。(結局きれいにならなかったのですが笑)

人間と言うのは、困った時に初めて学ぼうとします。だから今無理に字を上達させようとしなくても、将来自分で学ぶ機会を待ってあげれば良いと思います。

鬱病のお父さんお母さんが意識すること

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

私自身、8年以上、うつ、適応障害、パニック障害と診断され、闘病中です。先生のお話しは、鬱を患っていない親御さん向けですよね?

すでに鬱になっている状態なのですが、どうしたらよいんですか?専門外ですか?精神科の先生の所へ行けですか?

先生の仰ることは、落ち着いているときはわかるのですが……

私の周りにも、

  • 過去にひどい鬱だった人
  • 現在でも鬱とたたかっている人
などたくさんいます。私自身は楽観タイプなので、人生で一度もになったことがありません。ただ周りにたくさんいるので、鬱の方がどれほど辛いかよくわかります。

そこでもしあなたが現在、少しでもうつ状態であれば、本日お伝えすることを意識して、子どもに向き合っていくと良いでしょう。

それだけで、ずいぶん子育てにイライラと、不安がなくなると思いますよ。私は専門家ではないので、鬱を治す方法の記事ではなく、あくまでも子育てで意識することになります。

なおすでに入院されている方ではなく、
  • 薬を飲みながら自宅で治療中の方
  • 鬱傾向がある方
向けの話になります。

あなたの人生は子どものものではない

人生
子育てをしている多くの方は、
  • 自分の人生は子どもが生まれた時に終わった
  • 今の人生は全て子どものためにささげないといけない
  • 自分の楽しみは子供の成長のみ
という意識になりがちです。ただこれは良くないです。あなたの人生はあなたのものです。子どものものではありません。

もちろん親としての責任があるので、ある程度自分が犠牲を払うことも必要です。ただ犠牲だけの人生だと、さらに鬱状態が酷くなります。

そこで意識してほしいのは、とにかく自分の時間を作ることです。毎週1回でも良いので、家事や仕事を休んで、自分が楽しいと思える時間を作るようにしてみてください。

週1が厳しければ、月に1回でも構いません。

親、友達、旦那さんに協力してもらう

家事代行
もちろん自分一人だと、自分の時間なんて取れないと思います。であれば旦那さん、友達、お父さん、お母さんに協力してもらいましょう。

「それができないから困っているんだよ」という方は、一度この記事を協力してもらえそうな方に、見せてください。

また周りが誰も協力してくれないなら、お金を使って誰かを雇う形でも良いです。

例えば毎日掃除が大変で、自分の時間を取れないのであれば、家事代行サービスを使うのも手です。困ったときこそお金に助けてもらいましょう。

※家事代行の場合、こちらがおすすめです

>>家事代行「CaSy(カージー)」

子どもにとって最も大事なこととは?

親子
極論を言います。家事、仕事、子育てなど、一切やらなくてもいいと思います。

というのは、子どもにとって一番大事なのは、お父さんお母さんが元気に生きていることだからです。

家事、仕事、子育てに追い詰められ、命を絶ってしまったり、病気になってしまうのが、子どもにとっては一番つらいことです。

そうなるくらいなら、いっそ何もやらなくても、元気でいてくれる方が幸せなのです。

また一定期間であれば、子どもを預かってもらうのも、選択肢としてはありです。

※状況次第ですが。

まずは優先順位を考えましょう。一番大事なことは、元気で長生きすることです。次に大事なのは、適度に自分の時間を作ることです。

そして最後の最後に、仕事、家事、子育てをすればよいです。今できていなければ、
  • 周りに協力を頼む
  • 家事代行サービスを活用する
などから考えてみてください。

孫が家出をした時の考え方

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

孫の事で相談させて貰います。家出をし、それ以降私の家から学校に通っています。母親は娘ですが、孫が生まれてすぐ離婚しました。

以後 資格を取るために学校に通い、現在は理学療法の仕事についております。その際孫の面倒は私がして来ましたが、就職が決まった時に2人の生活をスタートさせました。

順風満帆に暮らしているものと思っていました。孫が家出をしてくるまでは!現在孫はママとは一緒に暮らせないと言っています。

原因は日々の積み重ねだと言っています。私の家に居ても幸せそうには見えません。何を考えているのかわかりません。

勉強もやらなければならないものは、取り敢えずやっていますが口を出すと辞めてしまいます。ただおばちゃんの事だけは言うことを聞いています。

夜も遅くまで起きていて(12時ごろ)私に一緒に起きていてと言います。立場上娘と孫の間に入ってどうして良いのか悩んでいます。

実は以前から少しずつ、おじい様やおばあ様からも相談をいただきます。最近はお父様お母様の代わりに、おじい様おばあ様が、勉強会や夢プロにも参加されることも増えてきました。

こういった勉強熱心で、子ども想いのおじい様おばあ様が増えるのは、本当にうれしいことですね。今回の相談に対する、私なりのアドバイスをまとめます。

祖父母の立ち位置は親と第三者の中間がベスト

祖父母

最初に祖父母の立ち位置についてお伝えします。以前こちらの記事で解説したように、

>>おじいちゃんおばあちゃん向け!孫への接し方

おじい様おばあ様というのは、子どものしつけなどはしない方が良いです。基本過保護100%で接していくというのがベストです。

ただこれは、親がきちんと責任を果たしているというのが前提になります。今回の相談を読む限り、お孫さんは愛情不足になっています。

親が仕事をしているためなのですが、このまま放っておくのはまずいです。こういった場合、親以上第三者未満というポジションで、子どもに接していくと良いと思います。

つまり通常母親がすべき、子どもの要求を聞く部分はしっかり行う。第三者だとできない、金銭面での支援などもできる限り行う。

その代わり、多少は干渉もする。というような感じです。

児童相談所と連携した母親の教育が大事

母親

そしてもう一つ大事なことは、おじい様おばあ様にとっての子ども、つまりお孫さんにとってのお母様の教育です。

今回の相談者のケースでいうなら、お孫さんは愛情不足になっています。これは母親の接し方が間違っているからです。そしておじい様おばあ様は、その間違いを理解しています。

これをきちんと伝えないといけないのです。自分の子どもが、親としてしっかりと自立できるところまで、支えるのも親の仕事というわけです。

もちろん今回のケースのように、ひとり親家庭だと、母親だけで子育てができないこともあります。

この場合、どこまでサポートできるかを伝え、求められたサポートをしてあげるということも大事になってきます。

金銭面や体力面で、求められるサポートが厳しいときは、児童相談所などの力を借りることも必要になってきます。

子どもは家族全員で育てていくもの

家族全員

今回相談をくださった方は、本当に素晴らしいおじい様です。もしこの方とお孫さんの関係が悪かったら、おそらくお孫さんは非行の世界に行っています。

おじい様がお孫さんの居場所を作ってあげたからこそ、何とか家出で済んでいるわけです。年を取るにつれて、子どもの世話をするのは大変になってきます。

ただそれで子どもが幸せになれるなら、できる限り手伝ってあげてほしいです。なぜなら子どもは、親だけではなく家族全員で、育てていくものだからです。

ある意味これが、本来の家族の姿なのかもしれません。

部活は絶対に入らないといけないのか?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中学ではサッカー部のキャプテンとして、3年間頑張ってきました。

高校に入っても、部活を頑張る!とはりきっていたのに、今日突然、部活に入ろうかどうか迷っている、と打ち明けてきました。

体験入部をした際はとても楽しかったと言っていて、先輩も友達もみんな優しいと言っていたので、良かったねと親子で話していました。

ここはやはり、子どもの気持ちを尊重したほうがよいのでしょうか?

それとも、せっかく今まで頑張ってきたのだからと、それとなく入部をすすめてもよいのでしょうか。

部活に入らないということは、その分の時間をどのように過ごすのだろうかと、そちらも心配だったりします。

そもそも部活には、絶対に入らないといけないのか?また上記のような状態になった時、親としてどのような対応をすればよいのか?

この時期だからこそ出てくる悩みだと思うので、私なりのアドバイスをまとめました。

部活に入る必要はない

時間
そもそも私の考えとしては、やりたくないなら部活なんて入る必要がない思っています。私自身は中学生のころ、
  • 朝練⇒卓球部
  • 午後連⇒サッカー部
  • 土日⇒野球のクラブチーム
という部活三昧の生活でした。

※サッカー部がなぜか朝練がなかったので、趣味で卓球部に行っていました(笑)

だから誰よりも、部活を愛していたと思っています。

ただ子どもから、「部活に絶対に入ったほうがよいのか?」と聞かれたたら、「自分がしたいようにすればよい」と答えます。

なぜかというと、人間は誰でも1日24時間しかないからです。部活に1日2時間使ってしまったら、
  • 遊ぶ時間
  • 勉強する時間
  • バイトをする時間(高校生以上)
  • 読書をする時間
 

が減ってしまいます。だから自分の中で何が大事かを考え、そこに時間を使えばよいと思っています。

部活に入る最大のメリットとは?

就活
ただ部活に入ると、良いこともたくさんあります。例えば忍耐力です。部活は厳しい練習をします。それに耐えないといけません。この過程で忍耐力が付きます。

今でも就職試験の時、体育会系の人は採用率が上がります。これは採用の人が、体育会系の部活をしてきた人=忍耐力があると考えるからです。

大人になってから、忍耐力をつけるのはなかなか厳しいです。この力を唯一つけられるのが、部活だと思っています。また感動を味わうということも、部活でしかできません。

みんなで一緒に練習を重ね、最後の大会で結果が出たときの感動は、死ぬまで忘れない思い出となります。部活に入ると、上記以外にもたくさんのメリットがあります。

親としてできることとは?

親子
上記の事実を踏まえ、今回の相談者の方に対する、私なりの答えをまとめます。まず最初に、お子さんがなぜ部活をやりたくないのか、これをしっかりと聞いてあげてください。

ただ飽きてしまったなら問題ないですが、友達と喧嘩したり、先輩が怖いなどの理由でやりたくないと言っているならもったいないです。

その場合は部活に入るメリットだけは、伝えてあげてください。そして最後どうするかは、お子さんに決めさせれば良いです。
  • 話を聞く
  • メリットを伝える
の2つをやったうえで、お子さんが部活に入りたくないというなら、それを応援してあげればよいと思います。

部活は良いこともあるのですが、時間がとられてしまうことも事実なので、無理に入れる必要はないというのが、私の考え方になります。

子どもがお金を盗む問題の対応策

先日こんな相談をいただきました。以下プライバシー保護の関係で、内容を一部修正しております。

中学1年の息子が家のお金を盗み出し、ゲーム機やマンガを買ってしまいます。

現金を金庫に入れておいても、鍵を見つけ出して、お金を取ります。見つける度に叱り、取り上げますが、2ヶ月後にはまた同じ過ちを繰り返します。

欲求を押さえられないようです。勉強はします。日常会話はできますが、嘘が多く、約束も破ってばかりです。

将来が心配です。ご指導よろしくお願いします。

あなたはこの相談を読んで、どのように感じますか?

私が感じたことをまとめます。まず、子どもがお金を盗む理由=お金が欲しい欲求というわけではありません。

お店から物を盗む万引きの場合、一度やり始めてしまうと、物が欲しくなくても、万引きをしたくなります。

これは万引きそのものにスリルがあるからです。ただ、家庭からお金を盗むのは、お金が欲しいからではありません。

最も、お小遣いを1円もあげないという状況であれば、子どもはお金がないため仕方なく盗むことは考えられます。

ただ最低限必要なお小遣いをきちんとあげているのであれば、子どもはその金額内でやりくりします。

なぜ子どもは家庭のお金を盗んでしまうのか?

お金
ではどうして、子どもは家庭のお金を盗んでしまうのかと言うと、これは間違いなく愛情不足です。

つまり、親からの愛情を感じられないため、その裏返しとしてお金を盗むわけです。

例えば過干渉の親である場合、子どもは親から言われることに対して、日々イライラしています。その反発として、お金を盗むわけです。

わざとお金を盗んでしまいます!

「お金を盗る」の画像検索結果
逆にほったらかしの親である場合、子どもは親にかまってほしいと思います。親からかまってもらうために、わざとお金を盗むわけです。

親に対して嘘をついたり、約束を破ったりするのも全て同じ理由ですね。ですので解決策としては、子どもへの接し方を変えると言うことになります。

子どもが不登校の原因を言わない場合

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で内容の一部を変更しています。

今、学校に行きたがらず困っています。友だちや部活は問題ないと本人は言ってます。

朝がとにかく機嫌が悪く起きなくてちょっと怒ると『もうイヤだ』って逆ギレされて学校行かないんです。

先週は1日しか行きませんでした。その前までは半分は行ってました。

話は私とはします。夜は機嫌もよく学校の事や友達の事も話してくれます。何で学校に行きたくないのかが分からなくて困っています。

夫は子どもは親の従属物と思っているので、子どもは父が嫌いです。どうしたら良いでしょうか?

お子さんが学校に行かないと、将来不安になりますよね。ただ根本的な原因と正しい解決ステップを理解している方って少ないです。

なぜ少ないのかというと、学校で教えてもらえないからです。本当の原因を言ったら、先生が激しくバッシングされますからね。

そこで本日は、私が先生の代わりに根本的な原因と解決ステップをまとめたいと思います。今不登校で悩まれている場合、解決にむけて前進すると思いますよ。

子どもが学校に行かない本当の原因

子供

最初に大事なお話しです。なぜ学校の先生は不登校の本当の原因を言えないのでしょうか?

実は、子どもが不登校になる根本的な原因は学校でたまったストレスを家庭で解消できていないことだからです。

お父様お母様が悪いというわけではないです。なぜならお父様お母様もストレスを解消する方法を知らないからです。

ただ先生が「お子さんが不登校になっている原因は、家庭にありますよ」と言ったら、誰でもイラっとしますよね?

「いやいや、学校にも責任があるのではないでしょうか!?」とクレームを入れたくなりますよね。だから先生たちは言いたくても言えないんです。

今日本中の学校で不登校が増えているのは、こうした背景からです。そこでまずは家庭で、学校でたまったストレスを解消してあげてください。

※詳しくはこちらの記事を参照

>>中学生の不登校の原因をまとめてみました!

ストレスが解消した後の改善ステップ

親子会話

学校でたまったストレスを家庭で解消できるようになると、子どもから親に話しかけてくるようになります。今回の相談者の方は、今この段階だと思います。

話は私とはします。夜は機嫌もよく学校の事や友達の事も話してくれます。

と書いてありますからね。ここまでこれば、まずは最初のステップをクリアできたということです。では次にやるべきことは何か?

次にやっていただきたいのは学校に行けない原因を子どもに聞くことです。具体的には以下のステップで話をします。

親:中学校卒業したら高校に行きたい?働きたい?

子:高校に行きたい

親:高校に行くなら学校に行かないといけないよね。今はなんで行けないの?

という感じです。今回の相談者のようにお子さんが「わからない」と言うなら、

親:わからないというのはダメだよ。きちんと自分で考えないと。1日待ってあげるから、自分で考えるんだよ。

と言わないといけないです。これでイライラし始めるなら、まだストレスが解消できていないということなので、そこからやり直さないといけません。

通常、1日ゆっくりと考えさせれば原因がわかります。

それでもわからないという場合は?

愛情

もしこれでもわからないと言ってきたら、親のことを信頼できていないのが原因だと思います。

もう少し詳しくお伝えすると、「本当の理由を言ったら怒られるのではないか?」と思っているから言えないのです。

つまり無条件に子どもを受け止めることができていないのです。この場合、お子さんが落ち着いているときに

「お母さんは例えあなたが学校に行かなくても、元気に生きているだけで幸せだからね」

「どうしても行きたくないなら、無理に学校に行かなくてもいいよ。フリースクールに変わるとか、転校するとか他の方法もあるんだから」

という声掛けをしてあげると良いです。これで子どもは思い切って話そうという気持ちが出てくると思います。

悪くなってしまった親子関係を改善する方法

先日こんな相談をいただきました。

高一の娘の相談です。中2の夏ぐらいから男の子との付き合いや携帯の使い方にガミガミ言い過ぎてしまいました。

(時には娘の人格否定や友達を悪く言ったり)

携帯のライン通話を見てしまい、娘に幻滅された事も。

それまでは、仲良し親子で、学校や友達関係の事を話してくれましたが、今では全く学校の事を含め話さなくなり、

外では、明るい性格なのに、家では感情をあまり出さなくなりました

前みたいに仲良し親子に戻りたいのですが、私のせいで、傷ついた娘の心は、もうどうすることもできないのですか!?

前みたいに仲良し親子に戻るための良いアドバイスをいただけたらと思います。お願い致します。

私自身もこの方と同じように、クラスの子どもとの関係を壊してしまい悩んだ経験があるので、これがどれだけ辛い悩みかよくわかります。

ではこういった場合、どのようにしていったらよいのかと言うと、方法は2つあります。

1つは、

きちんと謝ることです。


大人の場合、ついいろいろ言い訳をして、素直に謝れないことが多いです。これは絶対にダメです。

まずは自分が悪かった部分を認めて、それについて誠心誠意謝る。これをする必要があります。

もう一つは、

毎日笑顔で挨拶をすることです。


一度関係が悪くなると、お互いに話をするのが気まずくなります。

こうなってしまうと、お互いに関係を改善するきっかけがないので、仲を良くすることが難しくなります。

このタイミングを作るうえで、たとえ無視されても毎日笑顔で挨拶を続けていく。これは非常に大事です。

この2つをきちんと実践して、あとは子どもがこちらのことを許してくれるまでひたすら待つ。これが基本的な解決方法になります。

参考までに、子どもが許してくれるまでの時間と言うのは、今までの関係によって異なります

長い間良い関係であったのであれば、1週間ほどで許してくれますが、今までの関係が良くなかった場合、1か月以上かかることもあります。

ただ親子関係というのは、教師と子供の関係とは違って、

お互いにいつかは改善しないといけないというものなので、繰り返し続けていけば、いつか必ず改善できると思います。

無断外泊で警察沙汰が多い子の対応法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

息子に彼女が出来てから門限破り、夜遊び、無断外泊が増え警察沙汰になる事も何度か続いています。

保護観察処分を受けることになりましたが相変わらずでこの先どのように接して行けばいいのか悩んでます。

夜遊び、無断外泊、警察沙汰という状態は、親として一番つらい状態だと思います。

ではここまでお子さんが問題行動をしているとき、どのような手順を踏んで、子どもに向き合っていけばよいのでしょうか?

実は状況によって、2つのアプローチ方法があります。このどちらかで対応すれば、1年以内には改善できます。

自分でできるアプローチ方法

愛情
あなた自身が、精神的にしっかりしていて、まだ頑張れると思うなら、以下のステップで向き合ってあげてください。
愛情バロメータを上げる
まずは日ごろから、愛情バロメータを上げることを意識してください。
  • 夜子どもが返ってくるのを待ち美味しいご飯を作っておく
  • 会話ができるなら、毎日話を聞いてあげる
 

などです。会話すらできなければ、手紙を書いて渡すのもおすすめです。
ダメなことはダメだと伝える
夜遊びは絶対にダメです。どこかのタイミングで、辞めさせないといけません。

友達と夜遊んでいる場所に行き、子供を引き取りに行くか、子どもが帰ってくる時まで待ち、「これ以上続くなら家には入れられない」と突っぱねることが大事です。
悪い関係から子どもを守る
上記の2つの方法で子どもが納得したとしても、友達関係から元の夜遊びに参加せざるを得なくなることがあります。

この場合は、住む場所を変えるなどして、悪い関係から離すことが必要です。

自分一人でできない時は?

暴力
上記の3つのステップを読むと、
  • お父様お母様自身が怪我する
  • 精神的に辛い対応になる
可能性が高いということを理解いただけると思います。だから、自分自身で実践するのは厳しいと思われる方が多いです。

そういった場合は、専門機関に委託するのが良いです。自分一人で行って怪我するくらいなら、お金で解決して再スタートを切ったほうが、親子ともども幸せだからです。

例え費用が掛かっても、お子さんの一生の人生と考えたら、安いのかなと思います。

自分をバカにする友達との付き合い方

先日中学生本人から、こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しています。

中学3年生です。いつも友達が僕に対して、彼女がいないことを毎日のように馬鹿にしてきます。酷いときにはウソコクまで強要してきました。どうすれば、いいでしょうか?

今回の相談者は恋愛のことで、友達からバカにされて悩んでいるのですが、恋愛以外のことでも友達からバカにされることはあります。

そういった、他人をバカにする友達とは、どのように付き合っていけばよいのか、私なりのアドバイスをします。

この悩みを持っている子どもは多いと思うので、是非お子さんにも伝えていただけると、嬉しく思います。

友達と付き合うメリットデメリットを考える

メリットデメリット

私の場合、そういった友達とは縁を切ります。縁を切るというと聞こえが悪いですが、あえて交流しないようにします。

一緒にいて楽しくないですし、毎回イライラするのは精神的に良くないからです。ただ中学生の場合、一人の友達と距離を取ると、
  • グループから外れないといけなくなる
  • 他の友達からも陰口を言われる
  • さらに悪口を言われるようになる
というような事例に、発展することがあります。それはそれで面倒です。そこで、今後その子と付き合っていくメリットと今受けている精神的な被害(デメリット)を比較することが大事になります。

メリットの方が大きければ我慢して付き合おう

紙とペン

例えばその子と付き合うことで、
  • 他の友達とも仲良くできる
  • 勉強を教えてもらえる
  • 異性と交流する機会が増える
などのメリットがあるとします。このメリットと悪口を言われる屈辱を比較し、どちらが大きいかを考えます。

もしメリットの方が大きいなら、我慢しながらでも付き合った方が良いです。デメリットの方が大きいなら、距離を取った方が良いです。

なかなかイメージができなければ、に書き出してみると良いと思います。

付き合っていくと決めた場合の対応法

カップル

もしその友達と付き合っていくなら、次の2つの努力をすると良いです。この努力をすれば、多少イライラを減らせると思います。
嫌な気持ちを伝える
最初は嫌な気持ちを伝えることです。相手の性格にもよりますが、伝えればやめられる子もいます。

内容がないようなので、先生や親に言うレベルでもないとは思いますが、どうしても嫌なら先生に相談するのもありです。
自分が彼女を作る
もしあなた自身も本当は彼女が欲しいと思っているなら、彼女を作ってしまえば解決します。

彼女を作りたいという気持ちであれば、そのうざい友達は「先輩」という立場になります。

つまり、「彼女の作り方」を教えてもらえる先生になるわけです。その子のアドバイスで彼女ができれば、学校生活はさらに楽しくなります。

きっとその子と遊ぶ機会も増えます。私のおすすめはこの方法です。

中学生がYoutubeに動画をUPするのはアリか?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

うちの息子ですがお友達に、ユーチューブに動画をUPしようと誘われて自分も作ったようです。内容は、ゲームの実況や、自己紹介などでした。

中学生には、ふさわしくないと思うので、やめて欲しいことをつげましたが、やりたいらしく最後には、怒ってしまいました。

中学生がユーチューブにアップすることどう思いますか?

YouTubeを見ている子が最近すごく増えています。それに伴って、これから少しずつ動画をUPする子も増えてきます。

もしお子さんが「自分の動画をUPしたい」と言ったら、あなたはどうしますか?私なりの考えを伝えます。是非お子さんにも伝えていただけると良いと思います。

Youtubeに動画すると発生する2つのリスク

後悔

私自身たくさんの動画をYoutubeにUPしています。

>>道山ケイの公式channel

私はこの道で生きていくという覚悟を決めてUPしているので問題ないのですが、中途半端な気持ちでUPするのは非常に危険です。

YouTubeに動画をUPすべきかどうかを議論する前に、私が4年間動画をUPし続けてきて見えてきた動画をUPする2つのリスクについて最初にお伝えします。
一度UPした動画は二度と消せない
これを知らない子が非常に多いです。実は動画というのは、一度アップしたら二度と消せません。YouTube単体で見るなら、少し設定を変えれば見れなくすることは可能です。

問題は中国の違法サイトです。こういったサイトに一度アップされたら、二度と削除することはできません。

厄介なのは、彼らはパソコンにシステムを組み込んで、動画をUPしてきます。

つまり、一度YouTubeにアップしたら、それを中国のサイトが勝手にダウンロードし、勝手に自分たちのサイトにアップするので、二度と消せなくなるのです。
変な動画をUPしたら一生後悔する
遊び半分で上半身裸で踊る動画をUPしたとします。タイトルに自分の名前を付けたとします。そしてそれが中国のサイトに違法アップロードされたとします。

上で説明したように、この動画を消すことは非常に難しいです。するとどういった問題が起こるのか?

例えばあなたのお子さんが将来就職活動をする時に、面接官があなたのお子さんの名前をGoogleで検索します。するとこの動画が引っ掛かります。

その瞬間、不合格が確定します。つまり変な動画をUPしてしまうと、一生後悔するわけです。

しっかりとリスクを伝え、何の目的でUPするのか聞く

リスク

今までお伝えしたように、YouTubeに動画をUPするというのは非常に大きなリスクがあります。まずはお子さんにこれを伝えてください。

そのうえでもUPしたいというなら、なぜUPしたいのかを聞くようにしてください。ジャスティンビーバーのように本気でこの道で生きていくと決めてUPするなら問題ないです。

リスクを取らず夢を叶えることはできないので、覚悟を決めてUPしていけばよいと思います。しかし、ただ友達とシェアしたいだけなら、YouTubeにUPするのはリスクが高すぎます。

LINEやFacebookで友達だけのグループを作ってUPするとか、限定公開にして友達しか見られないようにするとかにしないと一生後悔します。これをしっかり伝えてあげてください。

それでも言うことを聞かないならプライバシー情報は出さないように

親子

親子関係が良好であれば、上記のことを伝えれば子どもは納得します。しかし親子関係が悪いと子どもは言うことを聞きません。

この場合どうしたら良いのか?せめてプライバシー情報だけは出さないように伝えてください。例えば名前や顔だけは投稿しないように伝えるのです。

そこさえ守れば、将来大きな後悔をすることはないと思います。しかしそこを許してしまうと、あとで取り返しがつかないことになることがあるからです。

まあそうなってからでは遅いので、やはり日ごろから愛情バロメータを上げておくことが大事ですね。

親友が不登校になった時の救出法

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

道山さん、こんにちは。僕は中学校で生徒会役員をしています。僕は今三年生なのですが、二年生の三学期から今まで、なかのいい友達が学校に来なくなりました。不登校です。

本人を、無理やり学校に来させる気はないですが、友達としても生徒会としても学校に来て欲しいです。どうしたらいいでしょう?

友達が不登校になり、それを助けてあげたいと思う子からの相談です。本当に素晴らしいですね。こういった子が増えると、日本の学校は本当によくなると思います。

きっとこの子自身は、親からたっぷりの愛情を注がれて、育ったのだと思います。だからこそ、他の子も助けてあげたいと思えるのだと思います。

では友達の不登校を改善するとき、どのようなアプローチを行えばよいのでしょうか?実はおすすめしたい2つの方法があります。

この方法を実践していただくと、1か月以内に少しずつ学校に来られるようになると思います。

友達だからこそできる不登校改善アプローチ法

教室

不登校を改善する時、一番効果的なのはが子供への接し方を変えるという方法です。

つまり不登校になっている子のお父様お母様が、子どもが愛情を感じる接し方をすれば、短期間で不登校は改善できます。

次に効果的な方法が、本日お伝えする友達が行うアプローチ法です。よく子どもが不登校になると、学校の先生に解決を依頼する人がいます。

実は学校の先生ができるアプローチというのは、一番効果が少ないです。教師という立場なので、どうしてもできることが限られるからです。

友達であれば、同年代だからこそできるアプローチができるので、不登校解決をサポートできます。※ここからは子ども向けに記事を書きます。

心のストレスを解放する遊びアプローチ

遊ぶ

不登校になる子は、学校で受けたストレスを、家庭で解消できていません。するとストレスフルになり、部屋に引きこもってしまいます。

もしあなたが不登校になった子のストレスを解消してあげることができれば、その子は学校に来るためのエネルギーがわいてくるのです。

ではストレスを解消するには、どうしたら良いのでしょうか?一番お勧めの方法は、一緒に遊ぶことです。

学校が終わった後、その子の家に行ってあげてください。そこで30分程度でもいいので、今日あった出来事などを話しましょう。その子の話を聞いてあげるのも良いです。

これを2週間ほど続けると、自宅から出られるようになってきます。そこまで来たら公園で話をしたり、週末一緒にショッピングモールに行きましょう。

さらにストレスが解消され、学校に行くための心の準備ができます。

学校に行くきっかけを作るお迎えアプローチ

中学生

心の準備ができたら、毎朝その子の家に迎えに行きましょう。学校に来られなくても大丈夫です。毎日迎えに行くということが大事なのです。

これを続けると、「毎日来てくれているのに行けなくて申し訳ない」という気持ちがわいてきます。

すると、「明日は頑張って起きるぞ」という前向きな気持ちがわいてきます。その結果2週間後くらいから学校に来られるようになります。

しばらく学校を休んでいた子は、エネルギーが充電されても、学校に行くきっかけができません。あなたが迎えに行くことで、きっかけができるので、再登校しやすくなるのです。

高校生の不登校に対する考え方

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

高校生の場合、休みが続くと単位が危なくなり、進級できなくなりますが、その場合も、休みたいだけ休ませて良いのでしょうか?

子どもが学校に行きたくない!と言ったとき、一番ダメなのは無理に行かせることです。

これは過干渉と言って、愛情バロメータを大きく下げる行為になります。

ただ高校生の場合、「休みたかったら休んでいいよ」と言っていたら、欠席が重なり退学になると思います。

こうなってしまうときの考え方について私なりの意見をまとめたいと思います。

高校生の不登校は一歩対応を間違うと、大人の引きこもりに発展します。

この考え方をすることで、そこまで悪化する状況を防ぐことが、できると思いますよ。

※不登校の原因についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

>>なぜ子供は不登校になるのか?

 

中学生と高校生の大きな違い

学生
中学生と高校生の一番の違いってなんだと思いますか?

体の大きさ、年齢、責任感、いろいろあると思うのですが、一番の違いは「義務教育かどうか」です。

中学生は義務教育です。親として学校に行かせる責任があります。

だから子どもが不登校になったら、いろいろな手順を踏んで不登校を改善しないといけません。一方高校は義務教育ではありません。

中卒で働いている子もいるんです。だからそもそも高校に行きたくないなら、無理に行かせようとする考え方が、間違いなのです。

もし行きたくないと言ったら?

愛情
ではもしお子さんが、学校に行きたくないと言ったら、あなたはどのように対応しますか?私がお勧めするのは、次の3ステップになります。
子どもの気持ちを受け止める
まずは子どもの気持ちを受け止めましょう。

「行きたくないなら無理に行かなくていいよ」「お母さんと一緒に家で休憩しよう」

無条件の愛でお子さんを受け止めてあげてください。

こういった受け止め方をすることで、子どもは自分自身と向き合うことができます。
  • 本当に行きたくないのか?
  • 親への反発で行きたくないのか?
もう一度考え直すことができます。
この後どういう人生になるかを伝える
次にやってほしいのは、このまま欠席が続くとどうなるかをわかる範囲で伝えることです。

具体的には、欠席が続くと退学になる退学なったら新しい学校に転校するか、就職するかどちらかになる。と伝えるわけです。

その後親としてはどちらでも応援するから一緒に考えていこうと伝えましょう。
最後は子どもの進路を応援する
するとどういう道に進みたいか、もう一度自分で考えることができます。

答えが見つかれば、子どもの方から、「通信制に転校したい」という感じで想いを伝えてきます。

お金の許す範囲で、この気持ちを応援してあげてください。高校を退学することは悪いことではありません。一番悪いのは次の人生に進まないことです。

子どもの反発に耐えられない場合

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容を一部変更しております。

中3の息子との親子関係修復が全く出来ません。キレてしまい話しになりません。わがままが通らなかったり、少しでも言われるとキレてしまいます。

どう話をして、以前のような良い関係に戻れるのか、もう手遅れのような感じがして、失望の連続です。

再婚なので、父親は強く言えず(言うと余計に悪化します)、私はもう怖くないと暴言や物を壊したり投げたりします。

どうにもならないのがつらくてたまりません。

子どもの問題行動というのは、ある程度は愛情だけで、解決できます。しかし一定のレベルを超えてしまったら、愛情だけで解決するのは厳しくなります。

暴力まで発展したら外部の人間に頼む

暴力
今回のケースですが、お子さんが暴力や物を壊したり物を投げたりしている状態です。さらに旦那さんが再婚で、間に入ることができない状態です。

この状態であれば、私は第3者に間に入ってもらったほうが良いと思います。その理由として、一歩対応を間違うと、親も子もけがをする可能性があるからです。

中学生というのは、心は子ども、体は大人です。かっとなったら、命の危険すらあります。そのリスクを考えると、自分一人で対応しないほうが良いです。

外部にお願いするときの費用

費用
ただ第3者に間に入ってもらう場合、それなりの費用が掛かります。例えばお子さんが家で暴れるため、施設で預かってもらうとします。

この場合、お子さんは他の施設で暮らすわけです。仮にホテルで暮らすことを考えたら、最低でも1日1万円くらいはかかります。

つまり、毎月30万くらいは、費用が掛かると考えたほうが良いです。

仮に3か月預かってもらうとしたら100万円近くのお金が、かかると思います。

命は100万円で買えない

人生
100万円という金額を聞くと、そんなに高いお金払えない!と思ってしまうと思います。

しかし、ここも冷静に考えてほしいのですが、万が一どちらかが命を落としてしまったら、100万円では済まなくなります。

人の命はお金では買えないのです。またそうはならなかったとしても、お子さんの人生を棒に振ることになったら、これまたお金では計算できないくらい損失になると思います。

わが子の人生もお金では買えないからです。だからこそ、今回のケースのように、「自分の力で対応するのは危険」という場合は、毎月30万円支払う覚悟で、外部に委託するのが良いと思います。

なおもし外部に委託する場合は、私の友人の先生を紹介できますので、必要であれば連絡いただければと思います。

子どもが鑑別所に入った時は?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しています。

19歳の息子が数人で窃盗罪を起こし鑑別所に入る事になりました。私ができる事は、何でしょうか?

窃盗罪に限らず、子どもの問題行動が悪化すると、いずれ鑑別所や少年院に入ることになります。

親としては非常に辛いことですが、なってしまった以上は仕方がないです。再度同じ問題を起こさないように、家庭環境を整える必要があります。

これがしっかりできると、子どもは二度と問題行動を起こさなくなります。しかしうまくできないと、さらに酷い問題行動を起こします。そうなってからでは遅いです。

そこで本日は、子どもが鑑別所に入った後に起きる変化と、それに対する親の向き合い方をまとめます。

鑑別所から出てきた後の子どもの変化

優等生

最初にお伝えするのが、少年院や鑑別所に子どもが入って、出てきた後の変化です。一定期間、こういった施設に入っていた子は、驚くほど変わります。

まるで今までとは別人のように、優等生になります。学校で暴れていて清掃など一切しなかった子が、落ち着いて授業を聞き清掃などもするようになります。

なぜ少年院や鑑別所に入った子が、このように変化するのか?いろいろな理由はありますが、一番の理由は「孤独感」です。

今まで遊んでいた友達や、一緒に暮らしていた家族から離れると、ものすごい寂しさや孤独感を感じます。これが人間を変えるのです。

3か月で元の状態に戻る

親子

そういった姿を見ると、「この子は更生した。二度と悪さをしない」と思い込んでしまいます。しかしこれは大きな間違いです。

3か月くらいすると元の状態に戻ります。今まで通り学校で悪さをし、親の言うことを聞かなくなります。これはなぜか?主に2つの理由があります。
友達付き合い
過去に一緒に悪さをしていた友達と再び付き合うことになります。するとその子たちの影響を受けるため、また悪さをするようになるのです。
家庭環境
子どもが問題行動を起こす理由は、親が間違った接し方をすることです。

施設での生活により一時的に改善したとしても、親から再び間違った接し方をされると、それがきっかけで問題行動を起こします。

この2つが原因となり、3か月で子どもは元の姿に戻るのです。

子どもが施設にいる間に親がすべきこと

引越し

再度子どもが問題行動を起こさないために、親がすべきことについてまとめます。まずは友達付き合いと家庭環境のどちらが原因だったかを調べます。

もし友達付き合いが原因なら、子どもが戻ってくるタイミングで、住む場所を変えてしまった方が良いです。

いくら子どもが変わりたいと思っていても、元の人間関係を子どもの力だけで切るのは難しいからです。

引越ししてしまえば、親の力で距離を取らせることができます。もし親の接し方が原因なら、子どもが戻ってくる間に、
  • 何がダメだったのか
  • 父親、母親、祖父母誰の影響が悪かったのか
などを確認することが大事です。自分でわからなければ、私や伊藤幸弘先生などに相談して、原因を突き詰めることが大事です。

>>伊藤幸弘先生への相談はこちら

必要であれば、
  • 旦那さんや奥様と別居
  • 祖父母と離れて暮らす
なども考える必要があります。新しい環境を作った状態で、子どもの帰りを待つことが大事になります。

子どもの扱いについて担任にどこまで要求すべきか?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容を一部変更しております。

中2の姉が不登校で、今随分元気になり、新学期をきっかけに行こうとしています。

担任の先生も春休みでも会いにきてくださったり、今年から妹が入学するので、その時に新しい担任と顔合わせとお話をしてはどうかと提案してくれました。

新しい先生に、あんまり頑張るようにとか、しつこく学校に来るように促さないで信頼してくださいとか伝えたら失礼でしょうか?

不登校の解決において大事なことは、学校と家庭がしっかりと連携を取ることです。今回はどこまで先生に伝えて良いか?という話です。

この部分を間違えると先生との関係が悪くなるので注意してください。ただきちんと伝えないとそれはそれで子どもの不登校が悪化する可能性があります。大事なポイントをまとめます。

伝えるべきことはしっかり伝えた方が良い

親と先生
単刀直入に言うと、今回の事例の場合、先生にきちんと伝えた方が良いです。

というのは、私も過去の生徒に配慮が必要な子がいたことがあるのですが、教師の立場から考えると、どこまで配慮してあげれば良いのかという判断が非常に難しいです

子どもの事を考えるとこの方法が良いけど、もしこの方法を使って親が文句を言って来たら、それはそれで大変だしどうしよう。と悩んだ経験があります。

あらかじめ保護者の方から、「先生、うちの子は●●なので、●●という感じにしてもらえると助かります」という感じで伝えた方が絶対に良いです

それだけで嫌われたり、迷惑がられたりすることもないと思います。

伝える上で意識すべき2つのこと

ただ先生に伝えるときは、次の2つの事を意識するようにしてください。この意識が抜けてしまうと、せっかく子どものためにやっていることなのに、逆に子どもの不登校が悪化します。

そうなってからでは遅いので、先生に連絡をする前に必ずチェックするようにしてください。
子どもの気持ちを最優先する
子供の変化
先生に伝えた方が良いことでも、子どもが「先生に言わないでほしい」と言ったら言わない方が良いです。

子どもが嫌がっているのに先生こっそり伝えたのが子どもにばれると、親子関係が一気に崩壊します。

そのリスクを考えると、子どもが嫌がるなら基本的には伝えない方が良いと思います。ただし、以下の条件に当てはまる場合はタイミングを見て先生に伝える必要があります。

タイミングというのは、1週間待っても子どもの気持ちが変わらないならです。※子どもの気持ちを尊重するため1週間は待ってあげてください。
  • 子どもがいじめを受けている場合
  • 子どもが不登校になりかけている場合
  • 大きな問題に発展しそうな場合
  • 加害者の子が法律に触れる行為をしている場合
です。いくら子どもの気持ちを優先すると言っても、上記の問題を放置するのはまずいです。

まずは1週間待ってみて、それでも子どもの気持ちが変わらなければこっそり伝えましょう。

※なお状況がかなりひどい場合は1週間待たずに伝えるときもあります。ただこの辺りの判断は難しいです。わからなければ一度私に相談をしていただければと思います。
伝え方を注意する

先生に伝えるときは、先生の気持ちを考えることが非常に大事になります。あなたの気持ちを第一に伝えてしまうと、先生に嫌がられることがあるので注意しましょう。

伝え方としては以下のような形がベストです。

いろいろ迷惑をかけるかもしれないが、先生の力を貸していただけると助かります。

先生にクレームを言うのではなく、きちんとお願いするような言い方をしてください。

先生も人間です。同じことを伝えたとしても言い方一つで、その方の事をクレーマーと思ってしまうか、子どもの事を考えた良いお母さんと考えるか決まります。

それくらい言葉と言うのは大事です。子どもの事で先生に伝えるべきことがあれば、先生の気持ちと子どもの気持ちを両方考えて上手に伝えるようにしてみてください。

学校の先生との上手な付き合い方

先生
もしあなたが今学校の先生との付き合い方がよくわからなければ、以下のページを読んでみてください。

>>個人懇談で先生と話すべきこと

先生と話す時のポイントやどういった要望を伝えても良いのかまとめています。またあなたが今お子さんの子育てで悩んでいるなら、一度私が今配信している思春期の子育て講座を読んでみてください。

子ども向け!親に気持ちを伝える方法

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

私は私立高校に通う1年生です。体調が優れず、このままこの高校にいていいのかとても不安です。体調というのは片頭痛です。

頭のMRI検査はしましたが異常なし。現在通信制に変わろうと考えています。

そこで質問があります。私は一般受験以外の方法で、4年制大学に進学したいと考えています。

通信制高校の場合、AO入試や推薦入試を受けること、受かることは可能なのでしょうか。通信制だからと落とされることはありますか?

親にどういう感じで、今の自分の気持ちを伝えればいいか教えてください。

通信制から大学に進学できるのかという質問が1つ、親にどのように自分の気持ちを伝えれば良いのかという質問が1つです。

ここで注目していただきたいのは、後者の質問です。自分の想いを親に伝えられず、悩んでいる子が多いというのがわかると思います。

これは本当にかわいそうです。そこで本日は、親に自分の気持ちを伝える方法を紹介したいと思います。

世の中に、同じような悩みを持っている子が数えきれないくらいいると思います。そういった子たちを救うためにも、この記事をお子さんにシェアしていただけると嬉しく思います。

大学入試の合否の決定方法

大学入試
最初に1つ目の質問に対する回答です。通信制高校から大学に進学できるのかということなのですが、これはもちろん可能です。大学入試は高校入試と違って、
  • 出身高校
  • 内申点
などほとんど関係ありません。
  • センター試験の点数
  • 2次試験の点数
だけで決まります。だからどの高校に行こうが、実力さえつければ進学できます。

ただ今回の相談者の子のように、もし一般入試以外の方法で受けるなら、高校のレベルが関係してきます。

例えば偏差値の高い高校の場合、推薦をもらえる大学のレベルも高いです。

しかし偏差値が低い高校の場合、そもそも推薦を出せる大学が少なかったり、あってもレベルが低かったりします。

ですので一般受験で大学を目指すなら、通信でも全日制でも関係なし。推薦などで大学を目指すなら、偏差値が高い高校に行ったほうが良いです。

親に気持ちを伝える方法

真剣
今日の一番のテーマです。自分の気持ちをどのように親に伝えたらよいのかという話です。

実は2つのポイントがあります。このポイントを押さえて伝えれば、お父様お母様も理解してくれると思います。
真剣さ(想い)
例えば今回の相談者なら、学校を変わりたいという想いを、親に伝えたいわけです。例えばこの時に、
  • 笑いながら伝える
  • テレビを見ながら適当に伝える
などをしたらどう思うでしょうか?

お父さんお母さんは、「そんな中途半端な気持ちなら、応援することはできない」となります。そこでお父さんお母さんに、真剣な話があると伝えて、冷静に伝えるようにしてください。
理由
もう一つは理由です。女性は感情の生き物なので、想いがあれば納得します。しかし男性は論理的な生き物なので、感情だけでは動きません。

学校を変わりたいと真剣に伝えても、それだけではお父さんは納得しないのです。そこでなぜ変わりたいのか、理由を伝えることが必要になります。
  • 学校の雰囲気があっていない
  • いるだけで頭痛がして辛い
  • 通信制でやり直したい
  • 費用は後で働いて返済する
きちんと親が納得するような理由を伝えるようにしてください。この2つのポイントを押さえれば、通常理解してもらえると思います。

お父様お母様に理解してほしいこと

非行
もしあなたが子どもという立場で、上記の2つのポイントを押さえて、親に思いを伝えたのに、納得してもらえなかったとします。

でも学校に行くと、頭痛がひどく体調が悪くなるとします。この場合あなたはどういう行動をとりますか?私なら、
  • 部屋に引きこもって親と話さない
  • 家を出て一人暮らしをする
のどちらかにします。これがいわゆる、
  • 引きこもり、ゲームスマホ依存
  • 深夜徘徊、非行
なのです。だからこそ私たち大人は、常に子どもの話を聞いてあげないといけないのです。

中学生でも参加できるボランティアとは?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

娘の将来の夢、海外青年協力隊の一員となりボランティア活動をすることです。小さい時からの夢です。

教師の資格を取って、海外でボランティア活動をするを目標にしているようです。そこで、中学生でも参加できるボランティアご存知では無いでしょうか?

勉強は勿論頑張って欲しいです。でも、そう言った活動を通じて知り合った人達に刺激を受け夢を現実的な物に感じて欲しいと思うのは、まだ早いのでしょうか?

先生のご意見お聞かせください。よろしくお願いします。

中学生がボランティアをするのは、非常に良いことです。将来的には私が今行っている夢プロでも行おうと計画しています。

なぜボランティアをすることは良いことなのか?私なりの意見をまとめたいと思います。

あと今後お子さんにボランティアをさせるうえで、おすすめの機関を紹介します。

ボランティアをすると得られる精神的な成長

感謝の気持ち
まず最初に、ボランティアをすることで得られる精神的な成長について2点お伝えします。
貢献することの大切さ
一つは貢献することの大切さです。例えば熊本で地震が起きた時、それの救援活動に参加するボランティアに参加したとします。

ボランティアなので、給料がもらえるわけではありません。余震が続いている地域で活動をするので、怪我をするリスクもあると思います。

はっきり言って、経済的なメリットは一つもありません。ただ精神的なメリットが得られます。それは「人から感謝される」ということです。

お金はもらえませんが、たくさんの人から感謝をしてもらえます。ここから「社会に貢献する大切さ」を学ぶことができるのです。
今の人生がどれだけ幸せかわかる
もう一つは自分の幸福度が改めて実感できるということです。例えばカンボジアに学校を作るボランティアに参加したとします。

カンボジアの子が食べている食事や、勉強したくてもできない環境を見ると、自分が当たり前のようにご飯を食べられ、学校に行けることがどれだけ幸せか実感できます。

その結果、改めてお父さんやお母さん、日本という国を作ってくれた偉人たちに感謝の気持ちを持つことができます。

物理的なメリットもあります

就職試験
ボランティアは精神的なメリットだけではなく、物理的なメリットもたくさんあります。例えば「高校受験」や「就職試験」です。

ボランティア経験というのは、面接において非常に大きな武器になります。他の子がしていない経験を語ることができるからです。

その結果、面接の評価がかなり上がるので、合格率も大きくアップします。このメリットだけのために、ボランティアをするのはおすすめしません。

それだとボランティアではなくなるからです。ただ結果的に、上記のようなメリットもあります。

※高校受験の面接についてはこちらの記事で詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

>>高校入試の面接対策をする方法

夏休みに実践すべきおすすめのボランティア活動

じゃあ具体的に、どこでボランティアをするのがお勧めかというと、次の2つが良いと思います。
学校や地域で行われるボランティア
年に数回学校や地域で、ゴミを取るボランティア活動が、行われると思います。

まずはこういった活動に、参加するのが良いと思います。できれば学校で行われるものより、地域で行われるものに参加したほうが良いです。

 

※こういった市町村のページから、応募することができます。

>>中高生からの地域ボランティア活動支援

学校で行われるボランティアに、参加している子はたくさんいますが、地域のボランティアに参加している子は少ないからです。
会社が企画しているボランティア
まずは学校か市町村が企画をしているボランティアに参加をして、その後さらに活動を増やしたい思ったら、旅行会社や、ボランティア団体が企画している、活動に参加してみるとよいです。

例えばHISの場合、旅行と合わせたボランティアを企画しています。

>>スタディツアー

 

夏休みに、こういった企画に親子で参加すると、
  • ボランティア経験がつめる
  • 海外に行く経験が詰める
という2つのメリットが得られるので、おすすめです。

ということで、中学生の段階からボランティアに参加することは、メリットだらけですので、是非夏休みに実践してみてくださいね。

子どもが大きな心の傷を負った時のサポート法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

娘は現在中1ですが、去年の夏に妻ががんで突然亡くなり、そのあとから娘は不登校になってしまいました。勉強も全くせず、スマホとゲームばかりの毎日です。

親との急な死別という試練から立ち直って前を向いていくにはどうしたらいいか、機会があったらメルマガ等でご意見をお聞かせ頂けたらと思います。

お父さんお母さんが、病気や事故で死んでしまったり、地震や家事で自宅がなくなってしまった…こういった大きな出来事があると、子どもは心に大きなダメージを受けます。

正直勉強どころではなくなります。この時のサポート方法について私なりにまとめました。

解決までの時間を焦らないほうが良い

時間
私自身、本当にありがたいことに、自分の親は今なお元気に生きています。だから上記の相談をくれた方のお子さんほど辛い経験を、未だにしたことがありません。

そのためこれから書くお話は、私ならどういったサポートをするかというお話になるのですが、親や大好きな人の死というのは、この世で最も辛い出来事だと思います。

きっと想像を超えるレベルの、心の傷を負ってしまっていると思います。こういったとき、絶対に意識してほしいことは、解決までの時間を焦らないほうが良いということです。

どれだけ心が強い子でも、元の状態に近づくためには、最低でも1年はかかると思います。だから親が、
  • 辛いのはわかるけど頑張りなさい
  • いい加減気持ちを切り替えなさい
という言葉は絶対に言わないでください。

唯一の解決策は時間と新しい夢

夢
ではどうしたら解決できるのか?一つは時間をかけることです。最低でも1年、できれば3年以上、無理をさせないようにしてください。

そしてもう一つは、新しい夢を持たせることです。
  • 本当にやりたい夢を叶える
  • 心の底から行きたい学校に進学する
  • 大好きな人と付き合う
こういったが見つかると、辛かった思い出がだいぶ緩和され、その夢を叶えるために頑張ろうと思えるようになります。

ひたすら無条件の愛情を注ぐ

愛情
それが見つかるまでの間は、正直あまり頑張らせないほうが良いです。想像を超えるレベルの大きな心の傷を負ったときというのは、頑張りたくても頑張れません。

そこで頑張らせようとすると、部屋から出られなくなります。そうなってからでは遅いので、絶対に無理をさせないでください。

そして無条件の愛情で接してあげてください。

「今は頑張らなくていいからね」
「何かできることがあったら言ってね」
「無理しなくていいからね」

こういった言葉を、ひたすらかけてあげてください。

親の死別の場合、きっとお父さんお母さんにとっても辛い出来事だと思います。

だから子どもが怠けているのを見ると余計にイライラしてしまうこともあると思います。でもそれをぶつけると、本当に長期的な不登校になります。

下手すると不登校どころか、自分で命を絶ってしまうこともありえます。だからこそとにかく無条件の愛情で接するように意識してみてください。

酷い負けず嫌いな子への接し方

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

息子(中1)の負けず嫌いな性格について本当に困っています。

勉強や運動に向かえばとてもいいのですが、ゲームや腕相撲などの遊びでも悔しがりすぎるので場の空気が悪くなります。

本人も悩んでいて、負けると悔しすぎて自動的に涙が出てくるといいます。

泣くだけならまだいいほうで、むきになって怒ったりするときもあるので、どうしたら自分で自分をコントロールできるようになるのでしょうか…。

負けず嫌いは悪いことではありません。ただ自分の気持ちをコントロールできず、周りに迷惑をかけるのは良くないです。

そこでどうしたら、自分の気持ちをコントロールできるようになるかお伝えします。

子どもたちが実践すれば、今後社会に出ていくうえで役立ちますし、お父さんお母さんにとっては、子どもとの関係が良くなる方法です!

負けず嫌いはとてもよいことである

スポーツ
最初に負けず嫌いについてですが、こちらは非常に良いことだと思います。なぜなら部活動や勉強などで、ずば抜けて結果を出す人というのは、100%負けず嫌いだからです。

もしお子さんが負けず嫌いなら、それは将来すごい結果を出す可能性があるということなので、褒めてあげるべき部分なのです。

ただこの方のお子さんと同じで、負けず嫌いが強すぎる結果、友達に迷惑をかけてしまうのが、良くないのです。

出てくる感情は無理に抑えない

涙
もしあなたがすごく負けず嫌いで、部活の大会、ゲーム、勉強などで、友達に負けた時、自然とが出てしまうとします。

その場合、無理にその涙を抑える必要はありません。最初に伝えたように、悔しいという気持ちを持つことは、とても良いことだからです。

ただ涙を流すことで、友達から馬鹿にされたり、場の雰囲気が悪くなるなら、泣く場所を変えればよいのです。

例えば部活の場合、涙が出てくるならトイレにいって1人泣けばよいのです。

感情は抑えるのではなくコントロールする

叫ぶ
感情というのは、自然に出てくるものなので、それをコントロールすることはすぐにはできません。

私たちができることは、感情に対する自分の反応をコントロールすることだけです。悔しいという気持ちから、相手に対する憎しみが、出てきたとします。

この気持ちは自然に出てくるものなので、それを抑えることはできません。

ただ憎しみが出てきたときに、相手に手を出したり暴言を吐くのか、それとも次の試合で勝利して発散するのかを選ぶことはできるのです。

もしあなたが今、自分の感情をコントロールできず悩んでいるとしたら、感情をコントロールしようとするのではなく、感情が出てきた後の行動を変えるように、意識すると良いと思います。

一番簡単な方法は、その場からいなくなることです。もし部活の試合でイライラし、相手に暴言を吐きそうになったら、まずはグランドの外に出ればよいのです。

人に迷惑さえかけなければ、グランドの外で叫んだり泣いたりしても問題ありません。

高校生でやる気が出ない悩みの解決策

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

息子は第一志望の高校に不合格となり、その後スマホ依存・勉強へのやる気も失せ私たち親の言うことは全く聞きません。

自ら勉強するように私たち親はどう仕向けたら良いでしょうか?

次男には二度と同じ失敗をしないようにと私自身の対応の仕方を道山先生のメール配信で学ぶ毎日です

勉強のさせ方は、中学生と高校生で180度異なります。

もしお子さんが高校生になって全く勉強しないなら、本日お伝えする方法に沿って対応してみてください。

少し冷たく感じるかもしれませんが、子どもを自立させるために必要なステップがわかると思います。

なぜ親の言うことを聞かくなったのか?

受験

そもそも今回の相談者の子供は、なぜ親の言うことを聞かなくなったのでしょうか?

「第一志望に不合格になったから」だと思われるかもしれませんが、そうではありません。

詳しい状況がわからないので、あくまでも推測になってしまうのですが、おそらく志望校の決め方を間違えてしまったのが原因だと思います。

その結果、第2志望の高校が子どもに合わない学校だったため、やる気が出ないのです。

これから、下の子が受験を迎えていくのであれば、同じ失敗をしないように注意しましょう。詳しい志望校の決め方は、4月に開催する高校受験やる気UP勉強会に参加していただくとわかります。

ステップ1 親のアドバイスを伝えられる状態を作る

親子

過去を振り返っても仕方がないので、これからどのようにするか解説します。今回の相談者の場合、
  • 行きたい高校に行けず、やる気が出ていない
  • 親子関係悪く、親に反発をしている
という状態です。親子関係が悪い時点で、親は子どもにアドバイスすることができません。まずはここを改善しましょう。

詳しいステップは、思春期の子育て講座で解説しているので、こちらを参考にしてみてください。

ステップ2 現在の状況とできるサポートを伝える

親子会話

親子関係が良好になってくると、子どもと話ができるようになります。そこで、現在の状況と親ができるサポートを伝えます。例えば、今回のケースで言うなら、

「勉強をしたくないなら、無理にしなくていいよ。ただ、高校は中学と違って、赤点を取ると退学になるから、そうなったら働かないといけなくなる。あなたはどうしたいの?」

という感じで、現実を伝えます。その後で、

「勉強を頑張るなら、家庭教師や塾をお願いしてもいい。働きたいなら、一緒に働ける場所を探すよ。お父さんもお母さんも、あなたが頑張りたい道に進むことをできる限り応援するよ」

という感じで親ができることを伝えます。すると子どもは、自分がどうしたいかを考えられるようになります。

後は、子どもが決めた道を応援してあげてください。

中学生と高校生の問題行動解決策の違い

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中3の終わりから道山先生の講座を読み始め現在高1の息子がいます。問題行動の対処方法は、高校生でも同じと考えて良いのでしょうか。

私がメルマガを配信し始めたのが2014年の8月なので、早いもので4年間が経ちました。当時中1だった子も今年から高校2年生です。

お子さんが高校生、大学生になっている子も増えているので、少しずつそういった方向けの記事も増やしていければと思います。

最初に理解していただきたいのが、中学生と高校生の子どもに対する接し方の違いです。同じで良い部分もあれば、変えないといけない部分もあります。

この違いが理解できると、子どもが高校生になって問題行動を起こした時、大きく道をそらす前に対応できるようになると思います。

中学校と高校の違いとは何か?

高校生

最初に理解してほしいのが、中学校と高校の違いです。同じ学校だと考えている方が多いのですが、中学校と高校は大きく違います。

今の日本における中学校は義務教育です。今後は時代の変化によって変わってくる可能性もありますが、現時点では子どもを学校に通わせるのは親の義務です。

つまり子どもが正当な理由で「学校に行きたくない」と言うなら、原因を解決し、速やかに学校に行けるようにしないといけません。

一方高校は義務教育ではありません。子どもが通わなくても誰も咎められませんし、そもそも最初から行かない子もいます。この違いを理解することが大事です。

中学生と高校生の不登校対応法の違いについては、以前記事にしているのでこちらを参考にしてみてください。

>>高校生の不登校に対する考え方

基本的な接し方は大人になっても変わらない

カレーライス

最初に不登校対応の例を出したのですが、これは中学校と高校が異なるから起こる違いです。じゃあ接し方は変わるの?という話ですが、接し方の考え方は変わりません。

なぜなら中学生までは子育ての義務があり、高校生からは子育ての義務が無くなるということはないからです。子どもが何歳になっても子どもが求めるサポートをするのが親です。

あなたが生きている限り、お子さんの親はあなたしかいません。だから子どもが高校まで送っていってほしいというなら送る。子どもが「カレーを作ってほしい」というならカレーを作ることが大事なのです。

逆にダメなことをしたらきちんと叱るのも同じです。「高校生になったんだから自分で責任を取りなさい」というのは違います。

何歳になっても、子どもが問題を起こしたら親が叱る。子どもだけでは責任が取れないなら親が責任を取る。これが親子関係だと私は考えています。

自立するための期限だけは作ってOK

家

ただ高校生以上の子育てと中学生以下の子育てでは、一つだけ大きな違いがあります。それは「家を出る期限を作ってOK」という点です。

子どもが中学生の場合、「〇月までに学校に行けないなら、家を出ていきなさい」とは言わないと思います。しかし高校生以上だと少し対応が変わります。

例えば子どもが学校にも仕事にも行っていないとします。「あと1年は家にいてもいいけど、それ以上は自分で生計を立てていきなさい。」

「お母さんはあなたの親だからあなたが求めるならずっとサポートするけど、自宅でずっと親のすねをかじって生きるのはサポートとは言えない。」

「だから学校にも行かず、仕事もしないなら、〇月〇日以降は、自分で一人暮らしをしなさい」と言ってもよいのです。

人間は学ぶか、働くかしないといけません。それができていないなら、ある程度期限を決めて家から出すという対応が必要になります。※高校生以上の場合です。

自己中な旦那の脳みそを強制的に変える方法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

道山先生こんにちは。夫のモラハラで悩んでいます。むしろ手に負えないのは夫です。

子供のやる気を引き出すのではなく、結果だけを見て頭が悪いだのバカだの否定的な事ばかりを並べ立てて

娘をけなしては罵倒し、挑発してくる最低な父親です。自己中心で一方的で話も通じないというより全く話になりません。

夫の言動に困っています。非協力的どころではありません。

いくらあなたが、子どもに100%の愛情を注いでも、旦那さんが過干渉で接したら、子どもは悪くなる一方です。

ではこんなとき、どのように対応をしたらよいのでしょうか?私なりのアドバイスをしたいと思います。

ステップ1 状況を冷静に確認する

愛情不足
旦那さんが荒れる理由って、冷静に考えたことってありますか?実はこれも子どもが荒れる理由と同じなんです。
小さいころに親から愛情をもらえなかった
6歳までに無条件の愛情をもらえなかった方と言うのは、大人になってから他人に対しても、同じ接し方をしてしまいます。

この場合自分で変わりたいという意思があれば変わることができるのですが、意思がないとまず変わることはできません。
奥さんから愛情をもらえていない
夫婦の関係と親子関係って実は非常に似ています。夫婦間は結婚をするときに、相手から愛情をもらうことを前提に結婚する方がほとんどです。

※まれにそうでない方もいると思いますが。

ここで自分が考えていた愛情が、相手からもらえないと愛情不足になります。そしてその反動として、DVになったり、子どもにあたったりします。
ADHDなどの障害
あとはADHDなどの障害です。大人になっても改善していない場合は、薬を使って対応をしていく形になります。

※もちろん薬を使わなくても、接し方などを変えるだけで改善できるケースがあります。ここではその話は割愛します。

まずはこの3つのどれに該当するか確認してみてください。

ステップ2 今できることをする

夫婦
例えば、「奥さんから愛情をもらえていない」という状態であれば、

あなたが旦那さんにも子どもと同じように無条件の愛で接すれば、旦那さんの愛情不足は解消されます。

また、「ADHDなどの障害」であれば、薬を処方してもらえば、改善できるケースもあります。

あと時間はかかりますが、「小さいころに親から愛情をもらえなかった」というケースの場合も、

あなたが100%の愛情で向き合えば、少しずつ愛情不足が解消されていきます。まずは今できることを行うのが、ステップ2になります。

ステップ3 別居か離婚を子どもと相談する

離婚
理想を言うなら、ステップ2を徹底的に行って、解消できるとよいと思います。ただあなた自身も普段から、
  • 家事
  • 仕事
  • 子育て
で体力的にも精神的にも、かなり大変な状況だと思います。そんな中で「もうこれ以上旦那と向き合えない」と思ったなら距離を取るしかありません。

この場合、まずはお子さんに相談をしてみてください。なぜならあなたにとって一番大事なものは、お子さんだからです。

お子さんが離れたいというなら、別居か離婚に向けて行動取っていく。お子さんが離れたくないというなら、限界までステップ2を頑張る。

こういった流れになります。

自分が生まれてきた意味を考えよう

幸せ
子育てをしていると、どうしても自分が生まれてきた意味は、子どもを育てるためだと考えてしまいがちです。

しかし生まれてきた意味というのは、自分自身が幸せになるためです。

だからあなたが今苦しんでいるなら、どうしたらもっと幸せになれるかを考えることも大事です。

まずは子どもの意思を聞いてください。その時に、あなたの意思を伝えてください。そして2人で話し合えば良いと思います。

あなたが生まれてきた意味は、あなた自身が幸せになるためということも、忘れないでくださいね。

わがままと甘えの見分け方

先日こんな相談を頂きました。
※プライバシー保護の関係で、
内容の一部を変更しております。

うちの子は不登校です。愛情バロメーターをあげるという話納得しました。

まだ、やってませんが、子供の要求を聞くこととわがままの違いを教えてください。

聞いてはいけないわがままはたとえばどんなことでしょうか?具体例があるとなおうれしいです。

12月に東京大阪名古屋福岡で、思春期の子育て勉強会を行いました。

質疑応答の際、たくさんの方の相談をお聞きしたのですが、ある共通点がありました。

それは、間違った要求(わがまま)に応えてしまっている。ということです。

これをしても、愛情バロメータは上がりません。そこで本日は、わがままと甘えの違いについてまとめます。

この違いを理解しておけば、今後お子さんから要求が出てきたとき、応えるべきかどうかで迷わなくなりますよ。

最初にクイズです!あなたはどう思いますか?

薬物
お子さんから、次の3つの要求が出てきました。あなたならどう応えますか?
薬物に関する要求

お母さん、覚醒剤使いたいから買ってきて。

お子さんから上記のような要求が出てきたら、あなたはどう応えますか?

お金に関する要求
先日のクリスマスの時に、1万円のゲームソフトを買ってあげました。その1週間後に、

お母さん、前のゲーム飽きたから
新しいの買いたい。1万円ちょうだい。

と言ってきたらどうしますか?

暴力に対する要求
お子さんはイライラすると、あなたに暴力を振るう癖があります。あなたは我慢することも愛情だと考え我慢してきました。

しかしもう限界です。またお子さんがあなたに、暴力をふるおうとしてきました。あなたはそれを受けてあげますか?

あなたの解答を教えて下さい

守る
上記の3つの質問。あなたはどう応えましたか?私の考えをお伝えすると、

薬物…もちろん買ってはダメ
お金…もちろんあげてはダメ
暴力…もちろん受けてはダメ

になります。どういうことか解説します。例えば薬物のケース。

なぜダメなのかというと、薬物を使うと子どもの体が崩壊します。親の役割は子どもの体を守ることです。

薬物の要求に応えてしまったら、子どもの体を守ることができません。だからダメです。

次にお金のケース。お金をいくらあげても愛情は買えません。それどころかますますエスカレートします。

その子の年齢にとって、常識の範囲内はあげてOKです。それ以上はダメです。クリスマスにゲームを買ったなら、次に買うのは、
  • 誕生日
  • テストの点数が上がったとき(ご褒美として)
のどちらかです。最後に暴力です。これを許したら、子どもは物事の解決策=暴力という認識になります。だからダメです。

迷ったら幼少期の子育てを思い出す

幼少期
もし上記の説明を読んでも、判断できなければ、以下の内容を頭に入れてください。

それは、お子さんが幼少期だったら、要求に応えるかどうかです。薬物も、お金も、暴力も、全て応えないですよね?一方で、
  • お腹すいたからご飯作ってほしい
  • ディズニー連れてってほしい
  • キャッチボールしてほしい
  • 一緒にゲームしたい
などの要求には応えますよね?これが判断方法です。

母子家庭だと子どもは荒れやすいのか?

以前書いた、「親が愛情不足の場合起きる悲劇とは?」という記事がなかなか好評だったので、本日も嫌われる覚悟で、真実をお伝えしたいと思います。

もしこういったシリーズが苦手であれば、無理に読まないでくださいね。かなりきついお話も、入っているかと思います。

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

メルマガを拝読させていただくと家庭環境が大切とありましたが、実は現在離婚調停中です。

理由は性格の不一致なので一言では語れませんが、子供に対して挨拶をしなかったり会話がないのに「バカ」と言ったりで愛情を感じません。

やはり、シングルだと問題児になりやすいでしょうか。ならないようにするためにはどのような関わり方をすればよいでしょうか。どうぞ宜しくお願い致します。

母子家庭だと、子どもは荒れやすいのかという相談なのですが、真実をお伝えしますね。

母子家庭だとなぜ子供は荒れやすいのか?

愛情不足
母子家庭だと、子どもが荒れる可能性は、3倍くらいになると思います。

※あくまでも私の感覚です。

ではなぜ荒れやすくなるのかというと、一人で家事も仕事もしないといけないので、物理的に子供と向き合う時間が、短くなるからです。

その結果愛情不足になりやすいので、子どもが荒れる可能性は、3倍くらい上がると思います。ただこれは、あくまでも傾向です。

子どもが荒れていない母子家庭も、たくさんあります。大事なことは、母子家庭という事実ではなく、あなたがどうお子さんに向き合うかという部分だからです。

もっと荒れやすいのは夫婦で喧嘩が多いこと

夫婦喧嘩
ここまで書くと、「じゃあ子どものため考えると、離婚しないほうがよいのでしょうか?」とあなたは思われるかもしれません。

離婚すべきかどうかは、様々なことが絡み合って決まるので、今ここでお伝えはできないのですが、

一つ言えることは、母子家庭よりも夫婦仲が悪い家庭のほうが、子どもが荒れる可能性は上がるということです。

今回の相談者の方の夫婦仲が、どういう感じなのかはわかりません。ただもしかなり悪かったなら、離婚をして正解だと思います。

2つの状況を比べる限り、母子家庭でたくさん愛情を注いだほうが、子どもは落ち着きます。

荒れない親が意識している2つの特徴

祖父母
母子家庭でも、子どもが荒れている家庭と荒れていない家庭があります。ではこの違い何でしょうか?様々な理由があるのですが、私が考える理由は次の2つです。
家族の協力を得ている
一人で家事も仕事も行うのは、さすがに大変です。だからできる限り家族の協力を得ることが大事になります。

これが上手にできている家庭は、母子家庭でもあまり子どもが荒れません。
できる努力をすべてしている
もう一つは自分ができる努力です。母子家庭の場合、どうしても子どもと会える時間が、短くなってしまうと思います。

そこで、空いている時間にできる限り、お子さんの要求を聞いてあげたりする努力をしているかどうかが大事になります。

他にもいろいろと大事な点はあるのですが、まずはこの2点を意識していただけると良いかと思います。

愛情バロメータって何?

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容を一部変更しております。

中学2年女子のことです。今年に入ったあたりから反抗期ですが、何とか親子関係まではおかしくならないよう、愛情バロメーターをあげてきたつもりです。

勉強は課題以外はやりませんが、課題だけは提出できていたのですが、それもここのところやらなくなってきました。

普段は普通に話すときもありますが、課題をやったら?と言うと、とたんに態度が変わるので、なるべく言わないようにはしています。

でも何もいわなければ、もうやらないと思います。もうすぐ夏休みですが、声掛けをしていった方がいいのか、自己責任で任せてしまった方がいいのか悩んでしまいます。

今回相談を下さった方のように、勉強や宿題の事を言わなければ、子どもがイライラすることはないのですが、勉強や宿題の事を言うと、イライラしてしまうという家庭は多いです。

これは結局愛情バロメータが上がっていないのが原因になります。

そもそも愛情バロメータって何?

愛情
愛情バロメータとは私が作った言葉です。

※恋愛の分野では昔から使われていたっぽいです。

世間一般では「信頼残高」とか「信頼関係」と言われているのですが、少しわかりにくいので、愛情バロメータと表現を変えています。

これは何かというと、「子どもが親の愛情を感じているかどうかの割合」になります。

例えば親の愛情を感じているなら、愛情バロメータは上がり、感じていないなら下がります。

またこのバロメータの難しいところは、同じ接し方をしても子どもによって、上がる子と上がらない子がいるのです

例えば子どもを学校に送っていくだけで愛情バロメータが上がる子もいれば、それは当たり前だと思っていて、上がらない子もいるわけです。

なぜ子どもは問題行動を起こすのか?

イライラ
では今回の相談者の方の場合、なぜ親の指示を子どもが聞かないのかと言うと、結局親の中では「愛情バロメータを上げてきた」と考えているのですが、

実際子どもの中では、「そんなんじゃ物足りないよ!」と感じているわけです。だからバロメータが上がっていないのです。

もしバロメータが上がっているなら、宿題や勉強の話をしたくらいでは、子どもがイライラしたりしません。

むしろ親が何も言わなくても、最低限やるべきことくらいは、一人でやってしまいます。そうなっていないので、本質的には愛情バロメータが低いわけです

愛情バロメータを上げる方法

親の愛情
ではこの方は今後、どのように子どもに接していったら良いのか?まず最初にやってほしいのは、子どもに対して指示をするのをやめることです

これは干渉というのですが、干渉をすると愛情バロメータが下がります。勉強させる、課題をやらせるのは、全て干渉なのでバロメータがさがるのです。

「道山先生、そんなことしたら、うちの子は課題をやらなくなるじゃないですか?」と思われる方がいるかもしれません。

はい、その通りです。おそらく今回の夏休みの課題は、お子さんはやらないと思います。でも仕方がないのです。

なぜなら愛情バロメータが低いので、子どもは親の言うことを聞きません。だから課題をやらせることは不可能なのです。

もちろん親が力づくでやらせるなら可能ですが、そんなことをしたらいつか必ず仕返しをされます。

よく親に暴力を振るって逮捕されている子どもがテレビで報道されていますが、ああいう状態になります。

じゃあ今後一生課題をしないのかというと実はそういうわけでもありません。

これからしばらくの間子どもを干渉せず、ひたすら子どもの要求を聞くようにすれば、少しずつ愛情バロメータが上がってきます。

愛情バロメータが上がってくると、子どもは親の言うことを聞くようになります。

※いつも自分の言うことを聞いてもらってるから、たまにはお母さんの言うことも聞こうって思うんです。

そうなったタイミングで、「せめて課題くらい終わらせたら?お母さんもできることは手伝うよ」と伝えれば課題はできるようになります。

まずはこのレベルに達するまで、ひたすら愛情バロメータを上げるようにしてみて下さい。

子どものスマホを取り上げるのはありか?

中3の娘のことでご相談です。スマホを持たせる際、ルールを決めて持たせましたが、まもらないことが多いです。

学校への持込は禁止されていますが、時々持参します。持込はダメと強く言ってもきかないので、こちらが折れた形になっています。

成績が下がったら没収ということにしています。いざ没収となった場合、暴言や暴れることが予想されるため恐ろしいのです。

自分でも納得した約束なので、守らせたほうがよいのでしょうか。

最近スマホ依存の子が本当に増えています。ただ依存という言葉がつくように、ルールを決めても守れないことが多いです。

こういった時、親として取り上げるべきなのでしょうか?私なりのアドバイスをまとめます。

子どもが約束を守れない2つの理由

ライン
そもそもお子さんが、スマホを使用する際に、時間などのルールを守れないのには2つの理由があります。
友達に嫌われたくない
子どもたちがスマホに依存する理由は、LINEかゲームです。

特にLINEの場合、自分がグループから抜けると、「あいつ何で抜けたの?」という感じで叩かれます。

それが嫌だから、時間になっても辞めれません。

親の言うことを聞きたくない

親子関係が悪いと、子どもは親の言うことを聞きません。ルールを決めていたとしても、親子関係が悪ければ、子どもは平気で破ってしまうのです。

そしてこちらが取り上げようとすると、暴れて抵抗します。今回の相談者のお子さんの場合、こちらの理由が強いように感じます。

取り上げても大丈夫な場合とは?

親子
子どもがルールを守れない場合、スマホを取り上げても良いのでしょうか?

基本的には次の2つの条件が満たされているなら取り上げても大丈夫です。
親子関係が良好
親子関係が良好であれば、スマホを取り上げても子どもが暴れることはありません。

最低でも、平日1回はたわいもない会話ができるレベルであれば、取り上げても大丈夫なレベルです。
子どもが納得する理由がある
予めテストで〇位以下になったらとりあげるよという感じでルールを決めていて、それを子どもが納得しているかどうかです。

〇位というのを無謀な数字にしたり、子どもと相談せず親が独断で